【第50回旅館100選】静岡県・伊豆下田相玉温泉 「里山の別邸 下田セントラルホテル」

2025年10月22日(水) 配信

庭園付露天風呂客室(一例)

清流が流れる豊かな自然に囲まれた、里山にたたずむ自家源泉の宿

 緑豊かな天城連山と満天に煌めく星、そして下田市内を流れる清流、稲生沢川のせせらぎ。そんな自然豊かな里山にたたずむのが「里山の別邸 下田セントラルホテル」だ。

里山風景の落ち着いたたたずまい

 湯量豊富で泉質が良いと評判の自家源泉は、pH9.4のアルカリ性単純温泉。里山風景が眺められる大浴場、露天風呂は開放感のあるスペース。

伊豆の下田「相玉温泉」があふれる大浴場「せせらぎの湯処」

 客室は、和室を基本に約100㎡の広さを誇る特別室、2タイプの露天風呂付客室が13室、そのほか和洋スイート、和モダン和室と滞在スタイルによってさまざまなタイプから選択できる。

露天風呂付客室(一例)

 提供される料理は、新鮮な海の幸と里の味覚が吟味された料理長自慢の和会席膳。四季折々の美味しい料理で、ゆったりとした時間を過ごしたい。

季節ごとに素材、器、調理法が変わる和会席膳(一例)

美しい里山づくりプロジェクト

 山間のホテルの立地を生かした取り組みを開始。隣の田畑に農園を造り、採れたて野菜を宿泊者に提供している。敷地内グラウンドの桜の回廊や、旅するチョウ「アサギマダラ」が飛来する「フジバカマ園」の拡大、星空観察など、滞在をより楽しめるよう整備を進めている。

交通:《車》東名高速道路 沼津ICから伊豆縦貫道、河津下田道路、414号を経由し下田方面へ80km、P50台(無料)
   《電車》伊豆急行線 伊豆急下田駅から送迎バスで20分(要予約)
チェックin15:00 out11:00
食事:《夕・朝食》部屋食(一部客室のみ)、レストラン 
部屋:全39室(庭園付露天風呂客室 特別室1室、庭園付露天風呂客室6室、露天風呂付客室7室、和洋スイート8室、和モダン和室15室、ツイン2室、全室禁煙)
風呂:せせらぎの湯処・大浴場、露天風呂
泉質:アルカリ性単純温泉
料金:3万1,000円~7万6,000円

〒413-0711 静岡県下田市相玉133-1
☎0558(28)1126 フリーコール0120(211)266
https://www.shimoda-central-hotel.co.jp/
Wi-Fi:使用可

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

2026年、富士急に「サンエックスエリア(仮称)」開業 リラックマやすみっコなど人気キャラ集結

2025年10月21日(火) 配信

1日社長のリラックマも登場(左)、(その隣から本田さん、堀内常務、鈴木常務)

 富士急行(堀内光一郎社長、山梨県富士吉田市)が運営する富士急ハイランドに2026年、「サンエックスエリア(仮称)」が開業する。「リラックマ」「すみっコぐらし」など、サンエックス(千田洋史社長、東京都千代田区)が手掛ける人気キャラクターの世界観が楽しめるエリアで、同社が常設でテーマパーク内にエリア設置を行うのは今回が初めて。

 両社が10月21日に東京都内で開いた「サンエックスユニバース&富士急ハイランドサンエックス新エリア開業発表記者会見」で明かしたもので、幅広い世代がそれぞれのスタイルで楽しめる「新しい体験型テーマパーク」を目指す。

 新エリアのコンセプトは「キャラクター×癒し×遊園地=『カワイイ』の化学変化」で、「リラックマ」や「すみっコぐらし」たちがアトラクションになって登場する。アトラクションのほか、グッズや飲食メニュー、フォトスポットなど没入感あふれる空間を演出していく。常設エリアとして、周年イベントや新作、映画などとの連動企画を随時行い、飽きさせない工夫も意識する。

 富士急行の堀内基光常務は「これまで絶叫系やお化け屋敷など、『唯一無二』の体験を提供してきたが、より幅広い世代や国内外問わず愛される施設になるため、多様な楽しみ方を提案していく」と狙いを語った。サンエックスのキャラクターは小さい子供から大人の女性、またアジア圏を中心に海外でも人気が高いため、「新エリアはインバウンドのお客様にも喜んでもらえると確信している。近年、富士急ハイランドはカルチャーの発信拠点として進化を遂げており、集客力の向上がはかれる」と期待したうえで、「富士五湖エリア全体の経済効果を高めていきたい。もう一段上のステージを目指していく」と意気込んだ。

 新エリアの場所や広さ、アトラクション数など詳細は未発表。オープンまで随時情報を発表していくという。

 サンエックスの鈴木正人常務は現在、キャラクター事業には多くの事業者が参入するなか、老舗の同社は「1000を超えるキャラクターを生み出し、年間の売り上げは1000億円にのぼる。長く愛されているキャラクターがいることが強み」とした。同社のパーパス「ずっといっしょに」を紹介したうえで、「キャラクターと周りのすべての人と成長していきたい」と述べ、キャラクターのファンとのタッチポイントを増やし、関係性を高めていくための施策として、テーマパーク事業などを展開していくと紹介した。

 会見にはサンエックスのファンという俳優の本田望結さんも登場。とくに好きなキャラクターへの愛などを語り、会場を和ませた。

HIS、10億円規模の投資ファンド設立 観光関連の未上場企業に投資へ

2025年10月21日(火) 配信

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長、東京都港区)はこのほど、日本アジア投資(丸山俊CEO、東京都千代田区)とZUU Funders(冨田和成社長、東京都港区)と共同で「ONE-JAPAN 観光ファンド投資事業有限責任組合」を設立した。観光産業の持続的成長を後押しする。ファンド総額は10億円を目標としている。

 コロナ禍後の観光需要回復やインバウンド観光客の急増によって、観光産業が成長を続ける一方、慢性的な人手不足やオーバーツーリズムなどが課題となるなか、同観光ファンドは新たなテクノロジーや旅行者のニーズに対応した新サービスなどの開発に取り組む観光関連の国内未上場企業へ投資する。

新しい観光列車「赤い星」「青い星」登場 JR北海道、27年2月から

2025年10月21日(火) 配信

北海道開拓使のシンボル「赤星」をイメージ(赤い星)

 北海道旅客鉄道(JR北海道)に2027年から、新しい観光列車「赤い星」「青い星」が登場する。車両や運行体系、サービスなど、これまでにない観光列車を運行することで、沿線とともに北海道を活性化する「スタートレイン計画」の一環。両列車ともキハ143形を改造する。

 「赤い星」の外装は、北海道開拓使のシンボル「赤星」をイメージ。内装は木材をふんだんに使用し、ラグジュアリーな雰囲気を演出する。4両編成で1号車はボックスシートと自由に利用できるサロン。2号車はラウンジカー、3号車は半個室席。4号車はくつろぎを重視した畳敷きの個室とする。旅に彩りを添えるサービススタッフも同乗する。

 一方、「青い星」の外装は、運行予定の富良野線沿線のラベンダーや「青い池」をイメージ。内装は木材を使用した肘掛けやテーブルを設置した4人掛けボックス席になる。

 「赤い星」は27年2月、札幌―網走間にデビュー予定。乗車とランチがセットになったプラン(大人1人、3~4万円台)や乗車のみ(同、2~3万円台)で販売する。その後、釧路―知床斜里間での運転や、旅行会社主催の貸し切り運行などで活躍する。

 「青い星」は27年6月から、旭川―富良野間に登場する。丘の風景や十勝岳連峰などの見どころでは速度を落として運転するほか、特産品販売やイベントも実施する。乗車のみの利用で大人1人、5000円程度を予定。

洞爺湖温泉に40万球の電飾 イルミネーショントンネル 26年4月27日(月)まで

2025年10月21日(火) 配信

LEDで彩られたトンネル

 北海道・洞爺湖温泉街の中心部にある「にぎわい広場」で2026年4月27日(月)まで、写真映え抜群のライトアップイベント「洞爺湖イルミネーショントンネル」が開かれている。

 会場には40万球のLED電球を使用した全長70メートルのトンネルと、直径9メートルのドームが登場する。キラキラと美しい電飾が織りなす幻想的な雰囲気は、冬だけ楽しめる温泉街の名所だ。

 点灯期間は午後5時(3、4月は6時)~同10時まで。

【北海道】あかん遊久の里 鶴雅に新装開業 270平米の最高峰客室

2025年10月21日(火) 配信 

7階寝室

 北海道・阿寒湖温泉の「あかん遊久の里 鶴雅」はこのほど、別館「雅―MIYABI―」の最上級客室を全面改装し、阿寒湖の絶景とアイヌ文化が織りなす270平米の至高空間、「プレジデンシャルスイート 秋霜(しゅうそう)」としてオープンした。

 2フロアのメゾネット構造で、客室からは阿寒湖と雄阿寒岳を一望する。室内は木のぬくもりとアイヌデザインを生かした意匠が施され、釧路市出身の書家・加藤秋霜(かとう・しゅうそう)氏の書が空間に調和を与えている。

 7階にはリビング、ダイニング、ミニバー、寝室(ハリウッドツイン)を、8階には寝室(ツイン)、温泉展望浴室、プライベートサウナ、リラクゼーションルームを完備する。

【北海道】新サウナで極上体験を 緑の風リゾートきたゆざわ

2025年10月21日(火) 配信 

新しいサウナ「水筋」

 今年オープン10周年を迎えた北湯沢温泉の「緑の風リゾートきたゆざわ」は7月、大浴場のサウナをロウリュ可能な新しい空間へリニューアルした。

 リニューアルのコンセプトは「自然と調和するふたつのサウナが、“水”の美しさと向き合う時間を提供する」。サウナクリエイティブ集団TTNE(東京都港区)プロデュースのもと、自然と調和する「波紋」「水筋」という、2つのサウナが誕生した。監修はBGMにも及び、総合演出で心身のリラクゼーションを促す。

 「波紋」は、黒を基調とした静謐な空間で12秒ごとに灯る光が水面に広がる波紋のように時を刻む。水音に包まれながらセルフロウリュを楽しみ、深く静かに自分自身と向き合う瞑想的な体験を提供する。

 一方「水筋」は、無垢の木に包まれた柔らかな空間を、一筋の水が静かに巡る。銅管を伝って流れた水は光の水槽に溜まり、やがて部屋全体を包む熱へと変わるオートロウリュによって、視覚・聴覚・肌で“水の動き”を感じることができる。

 このほか、既設のクールサウナ室を刷新し、寝転びながら冷水でととのう内気浴空間も新設した。

ゴールデンカムイと北海道を楽しむキャンペーン  26年2月27日(金)まで

2025年10月21日(火) 配信

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

 北海道・白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)を運営するアイヌ民族文化財団は2026年2月27日(金)まで、テレビアニメ「ゴールデンカムイ」とコラボし、デジタルスタンプラリーなどで道内の観光やグルメ、自然、文化などを楽しんでもらうキャンペーンを実施している。

 事業名は「ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!supported by ウポポイ」。スタンプラリーでは、ウポポイをはじめ、札幌や旭川など道内10エリアを巡り、スマートフォンでキャンペーンポスターの2次元バーコードを読み込むと、おすすめグルメの抽選プレゼントに応募できるほか、キャラクターの「録り下ろしキャラボイス」も入手できる。

 道内各エリアに出現する「ゴールデンワゴン」を見つけると、ガラポン抽選に参加でき、当たりを引いた人にオリジナルクッキーをプレゼントする。

 ウポポイ園内では、設置された9体のキャラクターパネルを探し、パネルに記載の2次元コードを読み込み、9文字のメッセージを完成させた人に、「ゴールデンポストカード」をプレゼントする。毎週土曜日には、「ゴールデンキッチンカー」が登場し、札幌のスープカレーの名店とコラボしたメニューを販売する。

「ばけばけ」放送開始、ゆかりの地などPR、島根県

2025年10月21日(火)配信

「小泉八雲旧居」

 明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻、小泉セツをモデルにしたNHKの連続テレビ小説「ばけばけ」が9月29日から始まり、夫婦ゆかりの地である島根県や松江市などはPRを強化している。

 ドラマ放送に合わせ客足が急速に伸びているのが、松江市内にある「小泉八雲記念館」と「小泉八雲旧居」だ。記念館は八雲の直筆原稿や初版本をはじめ、愛用の机やイスなどを展示。八雲とセツの足跡をたどることができる。

 記念館に隣接する「小泉八雲旧居」は、1891(明治24)年6月から11月までの約5カ月間、八雲とセツが実際に暮らした家。旧松江藩士の武家屋敷で、八雲が好んで眺めた庭などが当時のまま保存されているのが特徴だ。

 同じく松江市にある八重山神社の縁占いもドラマロケ地となり、改めて脚光を浴びている。神社内にある「鏡の池」に和紙に硬貨を乗せて浮かべ、それが沈むまでの時間と距離で縁を占うというもの。若い女性を中心にパワースポットとして近年注目を集めていた。

 県は放送開始に先駆け今年4月、特設サイト「小泉八雲とセツが愛した島根ゆかりの地をめぐる」を開設。八雲・セツの生い立ちや出会いのエピソードをはじめ、旅を重ねた県内各地の思い出の場所、共同作業で創作した怪奇文学作品集「怪談」ゆかりの地などを紹介している。

八雲パッケージ販売開始、人気「ラフカディオ珈琲」、中村茶舗

2025年10月21日(火) 配信

ユニークな文庫型パッケージ

 創業1884(明治17)年の老舗茶舗「中村茶舗」(中村寿男社長、島根県松江市)は9月11日から、同社の人気ドリップバッグコーヒー「ラフカディオ珈琲」に、小泉八雲にまつわるエピソードと怪談を収録した「文庫型パッケージ」の新バージョンをラインナップした。

 「八雲を身近に感じる珈琲」をコンセプトに企画し、収録の怪談が異なる「母の幻影」「つながり」「耳で聞く」と名付けた3種類を揃えた。母の幻影には「飴を買う女」、つながりには「持田の浦の話」、耳で聞くには「小豆とぎ橋」をそれぞれ収録。コーヒーも通常版とは異なるブレンドをそれぞれに採用している。

 1つ(1冊)30㌘(10㌘×3)入りで1100円。 3冊セット版は専用ケース入りで3564円。

 ラフカディオ珈琲は1988年に誕生した同社のオリジナル商品。八雲の曾孫である小泉凡氏らに相談しながら、地元のコーヒー店オーナーと試行錯誤を重ねて完成したものという。

 同社はこれまで、ギリシアやアイルランドなど八雲ゆかりの地での国際シンポジウムに参加するなど、国際交流にも積極的に取り組んできた。そうした活動で得た八雲の「オープン・マインド」の精神が、今回の新商品のコンセプトになっている。