羽田空港を利用する訪日旅行のルートに「川崎」を 川崎大師エリア初の英語観光マップ発行 

2019年1月31日(木) 配信

マップ 中面

飲食店・宿泊施設向けに外国人誘客のコンサルティングなどを行う訪日インバウンド対応総合研究所(堀田実希代表社員、神奈川県川崎市)はこのほど、川崎大師エリアに訪れる外国人観光客向けの英語マップを発行した。川崎大師表参道商業協同組合(山本浩文理事長)が協力した。同エリアでの多言語マップの発行は初めて。羽田空港を利用する訪日旅行のルートに「川崎」を取り入れてもらうことが狙いで、表紙に「羽田空港から20分」とアクセスの良さもPRする。

 「Kawasaki Daishi Tourist Guide Map (English) 」には、川崎大師周辺の24店舗や、年間のイベント情報などを掲載する。飲食店の紹介には、「グルテンフリー」「ヴィーガン」、「ポークフリー」のアイコンを併記。イスラム教徒やベジタリアン向けの対応が可能かどうかも分かるようにしている。

 マップのターゲットは、羽田・東京南部エリア滞在中の「川崎大師と川崎を知らない訪日外国人」と「国外の訪日旅行ツアー造成者」。滞在ホテルからの誘客も見込む。また訪日旅行造成者に対しては、「車椅子でもアクセスが容易」、「食の制限に対応したメニューがある飲食店」といった情報も発信する。また、川崎大師周辺は段差が少なく、車イス用トイレを整備している場所もあることを紹介する。

配布場所

設置済

川崎大師観光案内所(川崎区大師駅前)

かわさき北テラス観光案内所(川崎区駅前本町)

ホテル・オンザマークス(川崎区小川町)

NENGO HOSTEL 日進月歩(川崎区日進町)

ホテルアイマーレ羽田(川崎区昭和:川崎大師地区)

雷神堂川崎大師店(川崎区大師町)

久寿餅 住吉(川崎区大師町)

カフェ松山(川崎区大師町)ほか

順次設置

羽田空港観光案内所

川崎大師観光案内所

京急EX INN川崎

海外配布場所

日本食料理店 美卯 (インドネシア、ジャカルタ)

ジャカルタ トラベルフェア(インドネシア、2019年3月)

クアラルンプール MATTA Fair(マレーシア、2019年3月)ほか

 同マップは、川崎大師エリアでの外国人向け文化体験・ガイドツアー予約サイト「KDtour」との連動企画。同サイトでは、隔週で川崎大師エリアの地域の情報を発信していく。マップからQRコードを読み込んでアクセスできる。

静岡県・伊豆の国市に サイクリスト向け宿泊施設 3月25日(月)開業

2019年1月31日(木) 配信

サイクルベース

コナリゾート(静岡県沼津市)は、伊豆の国市古奈にある古い温泉旅館をフルリノベーションしたサイクリスト向け宿泊施設「コナステイ伊豆長岡」を2019年3月25日(月)に開業する。予約受付は2月12日(火)から。

 「コナステイ伊豆長岡」は、自転車を持ち込めるサイクルホテルを中核に、eBike(電動アシスト付きスポーツサイクル)を使ったサイクルツアーやレンタサイクル、個人の自転車預かりや洗浄等のサービスを提供するサイクルピット、宿泊客と地元客が交流できるパブリックスペースなど、サイクリストフレンドリーなサービスと設備を提供する施設だ。

 客室は畳敷きを生かしながらも、インバウンド客も快適に過ごせるよう、ホテルライクなベッドスタイルに変更し、洋食ベースの朝食を提供する。宴会場を改装して2段ベッドを複数設置し、個人の宿泊客がリーズナブルに利用できるドミトリー(相部屋)形式の宿泊プランも用意する。

旅館再生の新しいビジネスモデル

 もともと後継者がいない廃業旅館のオーナーから譲渡を持ち掛けられたコナリゾートが、オリンピック(※)に向けて盛り上がりつつあるサイクリストをターゲットに、eBikeという新しい移動手段を生かしたさまざまなサイクルツーリズムの商品を開発。宿泊とセットで提供する事を、今までにない旅館の集客コンセプトとして立案した。サイクルツーリズムが盛んになる事で、地元の飲食店や観光施設等にも経済効果の波及も期待される。

 この計画に地元金融機関の三島信用金庫、地域経済活性化支援機構(REVIC)のファンド運営子会社REVICキャピタルと静岡キャピタルが共同運営する「しずおか観光活性化ファンド」、さらに同ファンドが出資するしずおか観光ソリューションズがその可能性に着目。これら金融機関の支援で新しいコンセプトのホテルとして開業する。しずおか観光ソリューションズはコナリゾートの一部出資を引き受け、「しずおか観光活性化ファンド」は普通社債を引き受ける。

 ※2020東京オリンピック・パラリンピックの自転車競技が近隣で開催予定

施設概要

ドミトリー

名称   : コナステイ伊豆長岡
住所   : 〒410-2201 静岡県伊豆の国市古奈307
連絡先  : TEL:(055)948-0055 FAX:(055)948-0056
開業予定日: 2019年3月25日(月)
客室数  : ツイン(トリプルに変更可)18室、離れ1室、ドミトリー3室(最大12人収容)
総収容人数: 95人
館内設備 :
 温泉掛け流し大浴場(男女別各1)、コモンダイニング(食堂)、宿泊客が自由に使えるサイクルピット、自動販売機を組み合わせたKona’s Cafe & Bar、宿泊客が自由に使えるシェアキッチン&シェア冷蔵庫(持ち込み可能)、全館Wi-Fi対応、空調完備、コインランドリー
客室設備 :
 Sartaブランドのベッド、羽毛布団、ソファ&テーブル、温水シャワー付きトイレ (一部:シャワーブース)、テレビ、金庫、多機能ハンディ(Net接続機能 内線電話機能 外部発信機能等)
サービス :
 自転車預かり(月単位)、自転車洗浄、マッサージ、サイクルツアー、レンタサイクル、レンタサイクルお届けサービス、自転車パーツ販売
レンタル自転車:Miyata クルーズ(40台) 、クロスバイク(20台)、 子供用スポーツバイク
駐車場  :10台(先着順)
イン/アウト:午後3:00~同10:00チェックイン/午前10:00チェックアウト
利用の制約条件:
 小学生以下の子どもはドミトリーでのシングル利用不可(貸切の場合は可)、全室禁煙(喫煙スペースをロビー横中庭テラスに設置)、ペット同伴の宿泊は不可
宿泊料目安:1室13,800円~(個室、平日、1泊朝食付、税別)
      1人3,900円~(ドミトリー、1泊朝食付、税別)

3つのプリンスホテルがムーミンパレ―パーク公認ホテルに

2019年1月31日(木) 配信

埼玉県飯能市に3月16日(土)、オープンするムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」のオフィシャルホテルに西武線沿線の3つのプリンスホテルが加わった。新宿プリンスホテルとサンシャインシティプリンスホテル、川越プリンスホテルの3つで、ムーミンバレーパークが入居する「メッツァ」までのアクセスがよい施設が選ばれた。

サンシャインシティプリンスホテル

 オフィシャルホテルでは、 ムーミンバレーパークの特典付き宿泊プランを設定する。 ムーミンの世界が感じられる「ムーミンスペシャルルーム」に泊まれるほか、入場制限中でも入園できるチケットや、オフィシャルホテル限定グッズを用意した。また、「ムーミンバレーパーク」内でも、プランを利用した人のみ購入できる限定グッズがあるなど、ならではのメニューをそろえた。 なお、新宿プリンスホテルにはスペシャルルームの用意がないので注意を。

 「プリンスホテル」予約サイトでの受付は2月1日(金)午後3時から。

JTB、「旅先の食」を調査 北海道が圧倒的な人気に

2019年1月30日(水) 配信 

地域の味が人気(写真はジンギスカンイメージ)

JTBがこのほど行った「旅先で楽しむ『食』」に関する調査によると、「食を目的に旅先を選んだことがある」と答えたのは約6割で、「旅先の食を楽しんだ経験がある」は9割に上った。20代の7割以上は、旅先の食の写真をシェアしたことがあるなど、そこでしか楽しめない“食”の体験が、旅の醍醐味となっているようだ。

 旅先での食が人気の都道府県を調べると、北海道(23・9%)が1位だった。2位は沖縄(6・3%)で、南北に好みが分かれた。3位は京都府・石川県(4・4%)。北海道はジンギスカン、沖縄県はソーキそば、石川県はのどぐろなど、「地域の味」が注目を集めた。

 一方、北海道は「今後楽しんでみたい」「おすすめしたい」名産品や食事がある地域でもそれぞれ1位となり、圧倒的な人気を誇った。

食が楽しめる人気都道府県

日本の夕陽百選に選ばれた堂ヶ島温泉への宿泊などGWの新コースも 4~6月の宿泊付きバスツアー造成

2019年1月30日(水) 配信

堂ヶ島温泉ホテルの夕日(イメージ)

はとバスはこのほど、2019年4月~6月の宿泊付きバスツアー68コースを売り出した。桜鑑賞コースや初夏のさくらんぼ狩りコースなどを設定。4~6月で5900人の利用を目指す。

 同社は今年のゴールデンウイークが10連休になることから、 宿泊バスツアーの国内旅行需要が高まることを見込んでいる。今回売り出したツアーでは、日本の夕陽百選に選ばれた海にしずむサンセットが見られる堂ヶ島温泉に宿泊するコースなど新たに5コースを用意。雪の大谷ウォークが楽しめる立山黒部アルペンルートなどの人気コースと合わせ、ゴールデンウイーク期間の4月27日(土)~5月6日(月)の10日間で、2600人の利用を目標に掲げた。

堂ヶ島温泉ホテルと伊豆半島の旬景を訪ねて2日間(ゴールデンウイークコース一例)

出発日:4月13日から6月22日までの設定日

旅行代金:大人1万7800円~4万1800円。子供代金は、3千円引き

※2人1部屋利用は適用されない

関東近郊在住のアートに興味のある人に ジェットスター・ジャパンが瀬戸芸をお得に楽しむキャンペーン展開

2019年1月30日(水) 配信

お得に芸術の旅を満喫

ジェットスター・ジャパンはこのほど、香川県への誘客促進キャンペーンを開始した。関東近郊在住のアートに興味のある人を対象にする。同社が昨年8月から開始した、低運賃のLCCの特徴を生かし、行きたい場所で「好き」を追求するライフスタイル「フライ&アクティビティ」の一環。 イベント告知とチケット販売のウェブサービス・モバイルアプリのPeatixを提供するPeatix Inc.(原田卓CEO、米国ニューヨーク州)と連携して展開される。

 「瀬戸内国際芸術祭」は3年に1度、直島や豊島、小豆島、高松港周辺、宇野港(岡山県)周辺などを舞台に行われる。世界中のアーティストが、それぞれの島の文化や歴史、風景を生かした作品を制作する。今年度は、107日間を「ふれあう春(4月26日~5月26日)」、「あつまる夏(7月19日~8月25日)」「ひろがる秋(9月28日~11月4日)の3会期に分けて開催される。キャンペーンでは、東京(成田)―高松間の往復航空券と芸術祭の作品鑑賞パスポートを抽選で3人にプレゼントする。

ジェットスターで「フライ&アート」瀬戸内アート旅キャンペーン 概要

応募期間:2019年2月18日(月)午前10:00まで

応募資格:日本国内在住者

賞品:東京(成田)=高松間の往復航空券と「瀬戸内国際芸術祭2019」作品鑑賞パスポート

当選者数:3人

応募方法:特設サイトから詳細を確認のうえ、応募。

藤森慎吾さんを「星級香港迷」に任命!日本香港観光年に香港の魅力を発信

2019年1月30日(水) 配信

藤森慎吾さん(左)と堀和典局長

観光庁と香港政府観光局、日本政府観光局(JNTO)の3者は今年を「2019年日本香港観光年」に設定し、日本・香港間の観光交流のさらなる促進を目指している。香港政府観光局は1月29日(火)、東京都内で観光年のキックオフイベントを開き、香港の魅力を発信するインフルエンサー「星級香港迷(スターホンコンマイ)」にタレントの藤森慎吾さんを任命した。

 「香港迷」は広東語で「香港に夢中」という意味。香港政府観光局は2016年から、香港の魅力を発信するため、さまざまな分野で活躍する香港好き7人を「超級香港迷(スーパー・ホンコンマイ)」として公認している。今回の藤森さんはそのなかでも「スター」級に認定。中学時代、3年間を香港で過ごした経験や発信力を買われた。

香港の魅力を語る藤森さん

 香港政府観光局の堀和典日本局長から巨大名刺を授与された藤森さんは、「芸人になって15年。アピールをしていたのでもう少し早く話がくるかなと期待していました(笑)」と会場の笑いを誘いながら、「より香港の魅力を伝えられる役割をいただき嬉しいです」と喜びをあらわにした。

 香港の魅力の1つは食。藤森さんは「広東料理はもちろん美味しいですが、意外にフラッと入った街の食堂が美味しかったりします。チャレンジングな旅もしてほしいです」と語り、街場の店で食べた、何気ないレタスチャーハンの味が忘れられないという思い出を披露した。最後に「香港で一番印象深いのはパワフルだということ。多感な時期にとてもいい影響を与えてくれました。何か壁にぶち当たったらヒントを与えてくれる場所だと思うので、そういうときにも訪れてほしいです。今後も魅力を発信していきます!」と力強く語った。

2019日本香港観光年 プログラム

 2018 年の香港への日本人渡航者数は、前年比4・7%増の129 万人(12 月の暫定数値)と好調に伸びている。今年も長崎や小松など地方からの直行便の就航が決定しており、過去最大の17空港と香港が直行便で結ばれることになる。香港政府観光局は、地方も含めたプロモーションを強化し、さらなる渡航者の増加をはかっていく。

 今年は日本人旅行者への特典として、観光施設や宿泊施設の割引サービスなどを多数用意した。また、日本香港観光年ロゴのついた旅行会社の募集型企画旅行商品を申し込むと、スターフェリー乗船券とトラム乗車券をプレゼントする。

 さらに、2月4日(月)から、10万円相当の香港旅行券が当たる「藤森慎吾さんがおすすめする香港体験ツイッターキャンペーン」を開始する。香港政府観光局の公式Twitter アカウント(@HKTB_JP)をフォローし、同アカウントから投稿される藤森さんのおすすめの香港体験4つの中から1つを選択し、リツイート投稿した人の中から抽選で旅行券が当たる。

2019年は日本香港観光年です!香港を訪れてみませんか?
http://www.DiscoverHongKong.com/jp/promotions/agaru/event/vol9.html
2019年は、日本香港観光年です。今年「ぜひ皆さんに行って欲しい、とっておきの香港体験」を香港を知り尽くした香港迷たちからご紹介します。

熊本県の「いだてん 大河ドラマ館」と「金栗四三ミュージアム」結ぶ 無料バス運行中

2019年1月30日(水) 配信

無料シャトルバス

熊本県では玉名市の「いだてん 大河ドラマ館」、和水町の「金栗四三ミュージアム」が相次いでオープンした。新しい2つの施設を結び周遊観光の促進をはかるため、1月26日(土)から無料シャトルバスの運行が始まった。

無料シャトルバス概要

運行期間:2019年1月26日(土)~3月31日(日)の土・日・祝日(22日間)
運行コース:「いだてん 大河ドラマ館」(玉名市)から「金栗四三ミュージアム」(和水町)
運行時刻・便数:下記資料のとおり(PDFファイルが開きます)

 無料シャトルバスは、玉名市の周遊バスと和水町のシャトルバスとも連動。利用者の利便性向上をはかっている。

玉名市の周遊バス概要

運行期間: 2019年1月12日(土)~2020年1月13日(祝)
立寄先 :
 玉名駅、「いだてん 大河ドラマ館」、玉名温泉街、新玉名駅、小田地区、歴史博物館こころピア
料金  : 無料

和水町のシャトルバス概要

運行期間 :2019年1月26日(土)~3月31日(日)の土・日・祝日(22日間)
運行コース:「金栗四三ミュージアム」から「金栗四三生家記念館」
料金   :無料

KAYAK、GW旅行の予約すべきタイミング発表 最大40%以上お得に

2019年1月30日(水) 配信

プラハ(チェコ)のイメージ図

旅行検索エンジンKAYAKはこのほど、ゴールデンウイーク(4月26日~5月6日)に旅行する場合に、約2カ月~2カ月半前にあたる2月15日から28日の期間中に予約すると、最もお得に航空券を購入できる旅行先ランキングを発表した。

 これによると、1位は人気のグアムの人気リゾート地・タムニングとなった。2月末に予約すると平均価格よりも 最大43%(約2万7千円)も安くGW期間中の往復航空券を購入できるという。長距離旅行先のなかでは、チェコ・プラハは節約率が最も高い。2月中旬に予約することで 最大23%(1万7千円)安くなるとの結果がでた。

ランキング表

 同社の日本・韓国ジェネラルマネージャーである山下雅弘氏は調査を振り返り、「ベストな予約タイミングを選ぶことで、距離に限らず航空券をお得に購入できることが分かった。賢くお得に旅行したい人にとって2019年は予約タイミングが最重要になる」と語った。今回は、同サイト上の航空券検索データを基にした調査した。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(168)」 観光は「感動」づくりから

2019年1月29日(火) 配信

関西国際空港で開かれた3千万人突破記念式典

昨年12月18日、アジア人観光客らでにぎわう関西国際空港で、訪日外国人客3千万人到達を祝う式典が開かれた。

 昨年は西日本豪雨や関西国際空港の閉鎖をもたらした台風21号、北海道地震など自然災害が相次ぎ、一時は3千万人達成が危ぶまれた。

豪雨被害の風評から立ち直りつつある倉敷美観地区

 しかし復旧とともに客足は戻り、2018年は最終的に3100万人を超える見通しで、20年目標の4千万人も夢ではなくなった。
 1千万人を達成した13年から僅か5年で3倍増という驚異的なスピードである。

 こうしたなか、これまで「観光」とは無縁と思われていた地域でも、ここ数年、にわかに観光への取り組みが活発化してきた。これ自体は結構なことだが、中には、政府の潤沢な地方創生資金を見込んで「観光でもやるか」といった動きも目立っている。言葉は悪いが「デモシカ観光」である。

 しかし、観光で地域を立てるためには、相応の覚悟と粘り強い取り組みが不可欠である。観光で成功したとされる各地の取り組みを見ても、最低でも10年、ましてやブランドにまで昇華するには30年といった長い年月がかかっている。

 観光は、顧客をお迎えする、いわば一連の「装置」である。まずは魅力のシンボルとなる拠点づくりが重要である。一定水準のホテル・旅館などの宿泊、現地までの2次交通、駐車場やレストラン、ブランド産品の開発などなどである。そのためには、地域の合意形成も不可欠である。地域づくりの持続的なマネージメント組織や、合意形成のためのリーダー、コーディネーターの存在も大きい。 

 4年前から取り組んできた「日本遺産」の多くは、「観光地」とは呼べない地域も少なくない。

 世界遺産も同じだが、日本遺産では、その知名度を高めるための情報編集や発信に多くの予算がつぎ込まれている。動画作成やホームページの充実、看板・サイン類の整備などである。

 しかし、受け皿としての地域づくりが不明確なままの情報発信は、訪れる人々の失望にもつながりかねない。

 海外から来る観光客には理解できないまま、大きな不満となってしまう恐れもある。

 日本遺産に限らず、地域の歴史・文化・食といった資源の物語化は、他地域との差別化をはかるブランディング行為でもある。これら地域ブランドを形成・持続するためには、地域の明確な将来ビジョンと戦略、地域づくりを推進する体制、これらを支える人材発掘と育成などが不可欠である。

 こうした取り組みの延長線上に、はじめて物語を体験できる観光事業化と情報発信が意味を持つ。決して逆ではない。

 そして何よりも重要なのは、こうした取り組みを通じて、地域が自らの歴史・文化を再認識し、「誇り」を取り戻すことである。翻って、観光とは自信を失いかけた地域の歴史・文化を再認識する行為であるともいえる。