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ANAHDと三菱地所、訪日向け案内所でロボットによる案内の実証実験行う 遠隔地でスタッフが操作・案内 

2020年2月18日
編集部:木下 裕斗

2020年2月18日(火) 配信

newmeが接遇するようす

 ANAホールディングス(ANAHD、片野坂真哉社長)と三菱地所(吉田淳一社長、東京都千代田区)は2月26日(水)~28日(金)まで、遠隔地にいるスタッフがロボットや照明設備などを遠隔操作し、観光に関わる案内をする「遠隔操作営業の実証実験」を行う。同実験は、千代田区の丸の内エリアで、三菱地所が受託運営する訪日客向け総合観光案内所「JNTOツーリスト・インフォメーション・センター(TIC)」で実施する。

 実証実験では、遠隔操作で接遇業務を行うための必要機能を確認する。各案内所では大型台風などの自然災害発生時、交通機関の計画運休による出勤時間の遅れや出退勤時のスタッフの安全を確保したため、営業継続が困難だった。さらに、観光案内所は常に人手が不足しているほか、子育てや介護に伴う在宅勤務など柔軟な働き方の整備が急務だったという。

 実証実験で使用するロボットは、ANAHDの普及型コミュニケーションアバター「newme」。遠隔地にいるスタッフが、案内所に来た訪日客に多言語で案内するほか、案内所の出入り口の開施錠と照明設備を操作する。開施錠と照明設備の実験は、三菱地所が出資する「Live Smart」のスマートホーム技術を用いる。

 実験でのチェックポイントは4つ。1つ目はモニター画面のサイズ感。2つ目は地図で説明する際に、MAP画面への切替機能の必要性などモニターにおける切替機能の必要性。3つ目は誘導が問題なくできるか、複数の訪日客への案内が円滑にできるかを確かめる。4つ目は、電波干渉などによる動作不良の有無と開閉頻度が高い扉への適応など一般的な案内所に導入した際の各遠隔操作設備の動作を確認する。

 今後、ANAHDは同実験で得た結果を基に、観光案内業務やフレキシブルな働き方にも適したアバターロボットを研究・開発する。三菱地所は、ロボットや遠隔操作技術を活用した次世代型の施設運営管理の在り方を追求する。

遠隔操作ロボット「newme」の概要

newmeは遠隔操作で言葉を発する

JNTO TICについて

名称:JNTO ツーリスト・インフォメーション・センター(TIC)

所在地:東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1F

事業内容:日本全国の観光情報の提供、皇居フリーガイドツアー

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