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訪客数3月は276万人で過去最高 中国市場への依存度高く 訪客数2.5割、消費額3.6割に

2019年4月18日
編集部:平綿 裕一

2019年4月18日(水) 配信 

中国だけでなく、他市場の底上げも必要に

観光庁は4月16日に会見を開き、2019年3月の訪日外国人旅行者数は276万100人で3月として過去最高だったと発表した。前年同月から約15万人上回ったものの、伸び率でみると5・8%に留まった。訪日中国旅行者数は全体の25%を占めた。19年1~3月期の訪日外国人旅行消費額は1兆1182億円で、うち中国が4021億円(構成比36%)となった。旅行者数と消費額ともに中国市場への依存度が高く、危うさがうかがえる。

 中国は同16・2%増の69万1300人と好調。1 月から始まったビザ緩和による個人旅行(FIT)需要の高まりや、新規就航や増便による航空座席供給量の増加が寄与した。このほか、訪日外国人旅行者数の重点20市場のうち、韓国と香港、フィリンピン、豪州、スペインを除く15市場で3月として過去最高を更新した。

 一方、東アジア4市場(韓国、中国、台湾、香港)全体をみると、動きが鈍い。全体における同市場のシェアは2月に77%あったが、3月は67%に落ち込んだ。とくに韓国と香港が伸び悩む。韓国は同5・4%減の58万5600人、香港は同12・4%減の17万1400人で、今年1~3月累計も韓国と香港はマイナスだった。

 このまま韓国と香港が減り続ければ、中国一強の状況が顕著になる。米国が同17%増の17万6600人と伸びているが、未だ中国の4分1程度だ。日中関係が悪化すれば一気にひっくり返る危険もはらんでおり、他市場の底上げが急がれる。

2019年1-3月期の訪日外国人消費動向調査

 訪日外国人旅行消費額は中国の4021億円(前年同期比7・6%増)に続いて、台湾が1501億円(前年同期比1・4%減)、韓国が1479億円(同8・5%減)、香港が807億円(同1・2%減)、米国が621億円(同13・4・6%)の順となる。これら上位5カ国・地域で全体の75・4%を占める。

 項目別にみると、買い物代が3879億円(構成比34・7%)で最も多い。次いで宿泊費が3256億円(同29・1%)、飲食費が2467億円(同22・1%)と続く。娯楽等サービス費は453億円(同4・1%)に留まり、前年同期より7億円のマイナスとなった。田端長官は「ナイトタイムエコノミー(夜遊び経済)も含め、体験型コンテンツの磨き上げやメニューの増加などに取り組んでいきたい」と語った。

 1人当たりの旅行単価は14万3206円(前年同期比5・9%減)だった。国・地域別でみると、中国が20万7235円(同12・3%減)で、韓国が7万1086円(同9・6%減)、台湾が12万8172円(同8・8%減)、香港が16万578円(同4・6%増)、米国が17万329円(同0・5%減)となった。

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