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ふるさとチョイスアワードで「しんじょう君とふるさと納税でまちが変わる」(高知県須崎市)が大賞に

2018年11月22日
営業部:鈴木 克範

2018年11月22日(木)配信 

ふるさと納税の優良事例を発表する「ふるさとチョイスアワード2018」で高知県須崎市の「しんじょう君とふるさと納税でまちが変わる」が大賞を受賞した。

 アワードは、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンクが主催した。大賞を受賞した須崎市は、ふるさと納税を財源に、ゆるキャラブームにのって人気を得た「しんじょう君」によるシティプロモーションを積極的に取り組んでいる。現在、SNSを活用した情報発信や大規模なキャライベント開催、アジア圏でのアニメ化を進めて、海外にも進出するなど、しんじょう君をフル活用して、市を元気にしている。

 ふるさと納税の制度が始まって10年が経ち、返礼品競争が関心を集める一方で、ふるさと納税により集まった寄附金が子どもへの支援、動物支援、自然保護、さらには災害支援など様々な地域の取り組みに活用されている。また、ふるさと納税を通じて、自治体職員だけでなく地域の事業者・生産者が、その地域ならではのお礼の品を開発し、域外に発信をする過程で、地域が自立するきっかけが生まれている。

 トラストバンクは、5年前から地域(自治体)で起きている変化や寄附金の使い道の大切さを発信するため、日本最大規模の全国1788自治体の合計1万2千点以上の使い道や様々な取り組みの中から、地域活性や地域の課題解決に繋がった優良事例を厳選し、表彰する「ふるさとチョイスアワード」を毎年開催している。

 今年は、「STORY」をテーマに、表になかなかでてこない、ふるさと納税によって地域が変わった様々な出来事を発表した。全国からエントリーされた54事例のなかから、事前審査で8つに絞り込んだ。11月21日(水)に東京都内で開かれた表彰式会場で、自治体職員が自らの取り組みをプレゼンテーション形式で発表、5人の審査員および約120名の来場者の投票により大賞が決定した。

イベントの概要

イベント名:ふるさとチョイスアワード2018
日時: 2017年11月21日(水)午後1:30~
会場: スパイラルホール 東京都港区南青山5-6-23 スパイラル3F
内容:ノミネートされた8自治体の職員による取り組みのプレゼンテーション 、審査・表彰
イベント参加費:無料
主催:トラストバンク
エントリー自治体数: 54
審査員:
・藤田 和芳 氏(オイシックス・ラ・大地 代表取締役会長)
・小黒 一三 氏(木楽舎 月刊「ソトコト」統括編集長)
・磯山 友幸 氏(経済ジャーナリスト)
・鵜尾 雅隆 氏(日本ファンドレイジング協会代表理事/ファンドレックスCEO)
・須永 珠代(トラストバンク 代表取締役)

ノミネート自治体のエントリータイトル・内容

青森県三戸町:オンリーワンのお礼品から始まった三戸町のSTORY
 11ぴきのねこのまち、ずっと応援します!寄附者メッセージの半数以上が、当町出身の漫画家、故・馬場のぼる氏の代表作『11ぴきのねこ』ファンからのもの。この想いに応えるため、オンリーワンのお礼品開発を一昨年度から続けている。寄附金の使い道は、11ぴきのねこの石像設置や人形劇開催など、聖地・三戸町ならでは。

埼玉県:自治体連携で感動体験を提供 ~ライバルから仲間へ~
 観光名所がなくても「地元の日常」を「誰かの特別」に変えればいい。今年3月、県の呼びかけで市町村が連携し、体験型返礼品で地域振興を図る会議を設立。10月には複数市町村を周遊する体験コースを3エリア(7市町)で作った。例えば、大豆畑から醤油蔵へつながる物語があり、けん騒に疲れた貴女を癒す瞑想ヨガと焼きイモがあります…。市町村連携で生まれた魅力的なストーリーで、寄附者の方に感動を提供していく。

東京都墨田区:地域へ、世界へと北斎の魅力を発信!成長し続ける美術館を目指して
 すみだで生まれ、その生涯のほとんどをすみだで過ごしながら数多くの名作を残した葛飾北斎。墨田区では、この郷土の偉人を顕彰し、観光や産業へも寄与する地域活性化の拠点として、「すみだ北斎美術館」を平成28年に開設した。すみだ北斎美術館では、展覧会だけでなく、様々な事業を展開し、いつまでもすみだと北斎の魅力にあふれ、地域の人、世界中の人々に愛され続ける美術館を目指していく。

東京都文京区:子ども宅食プロジェクト「とどく、つながる、みらいのために」
 経済状況が食生活に影響するリスクがある家庭の子どもに対して、企業等から提供いただいた食品等を直接手渡しで配送している。配送をきっかけに、子どもとその家庭を必要な支援につなげ、地域や社会からの孤立を防いでいくことも目的になっている。本事業は区、NPO団体等が対等な関係でパートナーシップを組み、事業に取り組むコンソーシアム(共同体)形式を採用し、各団体の強みを活かしてプロジェクトを推進している。

高知県須崎市:しんじょう君とふるさと納税でまちが変わる
 須崎市では、ふるさと納税を財源に、しんじょう君によるシティプロモーションに取り組んでいる。SNSを活用した情報発信や大規模なキャライベント開催、アジア圏でのアニメ化を進めている。地元高校生と漁業者と共にクラウドファンディング実施や、返礼品事業者と海外イベントへ出展し、海外販路開拓やインバウンド観光のキッカケ作りに取り組む。

高知県日高村:寄付実績0件!ふるさと納税は、内部コミュニケーションツール
 「村民に弟子入り体験しよう!」をコンセプトにして、村民の日常を体験できるサービスをふるさと納税で始めた。きっかけは、村のおじいおばあの普段の生活が魅力的だから。ふるさと納税で提供できるようになるまで、地域事業者や東京メンバーの協力、村民との調整に文字通り協力隊が四苦八苦して作ったサービスだが、残念ながら申込実績はなかった。ただ取組んだことで地域の繋がりは強くなった。寄付額や件数じゃなくて、まずはやってみる。

福岡県赤村:唯一の『赤』をお届けさせていただきます。
 福岡県赤村は炭鉱で栄えた筑豊地方に位置し、炭鉱ではなく農業一筋に培ってきたどこにでもありそうな村。この村にも日本で唯一のものがあった。それは日本で唯一、自治体名に色のみを冠していることです。その昔、正義のヒーローの主人公は必ず『レッド』が担っていました。私たちは『赤』にこだわったふるさと納税の返礼品をお送りすることで、皆さんのヒーローになれればと・・・。

鹿児島県長島町:町の子どもをみんなで支える「ぶり奨学金」
 ぶり奨学金制度とは、出世魚で回遊魚のブリにちなみ、学校等卒業後、地元リーダーとして活躍してほしいとの願いを込めて名づけられた長島町の新しい奨学金制度。具体的には、金融機関からぶり奨学ローンを借り、返済した場合に、元金相当額については卒業後に長島町に戻って居住している期間分を、利子相当額については全期間分をぶり奨学基金から補填する仕組みだ。自治体が独自に運営する奨学金制度はあったが、自治体と金融機関が共につくった制度は全国で初めて。ぶり奨学金の原資には、町の一般財源から1億円を拠出し、それに町民や事業者からの寄附金やふるさと納税で運用している。

トラストバンクについて

 2012年4月設立。地域に「ヒト」「モノ」「おカネ」「情報」を循環させることで持続可能な社会の実現のため、主に自治体支援サービスを提供。2012年9月、ふるさと納税総合サイト『ふるさとチョイス』を開設。同サイトは、約1億4,400万の月間PV数(2017年12月)、契約自治体1,400自治体超(2018年10月)、お礼の品登録数20万点超(2018年10月)を有する国内最大のふるさと納税総合サイトに成長。

 2013年9月、ふるさと納税の制度を活用したプロジェクト型課題解決支援「ガバメントクラウドファンディング」をスタート。ふるさと納税市場におけるリーディングカンパニーとして、寄附金の「使い道」を明確にする「ガバメントクラウドファンディング」の普及活動を積極的に展開。

 2014年9月には有事の際にふるさと納税制度を通じて被災地を支援できる「ふるさとチョイス 災害支援」の仕組みを立ち上げ、全国すべての自治体に無償でプラットフォームを開放。この仕組みで累計約50億円(2018年10月)を超える寄附金が集まり、寄附金は寄附先である被災自治体に直接届けられ、復興・復旧に活用されている。

 また、自治体職員を対象にしたセミナーなどを全国で多数実施。2016年7月、都心にいながら「ふるさと」を身近に感じられる場所として「ふるさとチョイス Café」(有楽町)をオープンした。

 

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