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くまモン売り上げ26億円、県のイメージ大きく変化

2012年7月1日
編集部
くまモン関連の商品
くまモン関連の商品

 熊本県の宣伝と営業部長として県産品販路拡大などで大活躍する、ゆるキャラ「くまモン」の関連商品販売が、昨年1年間で25億5千万円に達したことが県の調査で分かった。くまモンの身分は公務員で、民間業者は県から図柄使用の許可をもらって商品化する。商品内容はぬいぐるみ、ストラップなどのグッズから、衣類、食品など2千種類を超えた。発表した売上げ額は、調査対象業者782件のうち、回答のあった413件の合計で「実際の売上げはさらに増える」(県ブランド推進課)とみる。

 くまモンの登場は2010年の3月。夏から県内で活動を本格化させ、秋には大阪などで観光プロモーションに参加。1万枚の名刺を配り認知度アップをはかった。

 とくに昨年は3月12日に九州新幹線が全線開通し、開通前後は熊本県内や福岡、山陽、関西、首都圏などでイベントが集中。昨年1年間、くまモンのイベント出演は2千回を数えた。11月には全国の「ゆるキャラグランプリ」で第1位を獲得し、人気はさらにヒートアップ。今年1月には県の上海事務所開設イベントにも同行し、国際デビューを果たした。

 さらにサンリオとコラボした熊本フェアでキティちゃんと共演。女子サッカーチーム・INAC神戸と協定して、県物産品やグッズをホームゲームで販売。ほかにもジュースや菓子など大手メーカーのくまモン商品も続々と誕生している。ローソンは近畿圏1900店で、5月15日から約1カ月「くまモンよかモンフェアー」を展開し、パンやデザートなど6品目を販売した。

 県観光経済交流局の松岡岩夫局長は「熊本県は武骨とか雄大など男性的なイメージが強かったが、くまモンの可愛らしさ、やさしさで印象が良くなった」と喜ぶ。「くまモンの生まれた熊本に行ってみたい、という観光客も増えている」(同)という。かつて「いつまで続くのだろう」と心配したくまモン評価も、今は「当分は続くだろう」と確信に変わっている。

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