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福島再生へ官民一体で、福島県観光復興CPスタート

2011年11月11日
編集部
佐藤雄平福島県知事
佐藤雄平福島県知事

 福島県は10月28日、福島県・磐梯熱海温泉のホテル華の湯で、観光復興キャンペーンのオープニングセレモニーを開いた。本来開催中の観光大型キャンペーンは東日本大震災、福島第1原発事故の影響で中止となったが、復興に向けてさらに強力な体制を構築するために全市町村、団体などが参画し、観光復興キャンペーン委員会を設立した。12月に発表する県の復興計画の1つとしての位置づけ。県の事業として推進する。

 佐藤雄平県知事を会長とする福島県観光復興キャンペーン委員会は観光産業の復興に向けた事業を計画・実施。セレモニーの前に、県内の全市町村のトップ、団体代表者などが出席して行われた第1回の総会で佐藤知事は「福島の再生は観光復興キャンペーンに大きくかかっている。官民あげて展開し、福島の再生につなげていきたい」とあいさつ。「福島県は南北に130キロ、東西に160キロと広いのに、全体が汚染されている印象を持たれている。来ていただかなければ風評被害は払拭できない」と語った。

内藤愼介氏
内藤愼介氏

 観光復興キャンペーン事業は13年までを復旧期、以降を飛躍期とし、県民の地域への誇りと元気再生、「フクシマ」のマイナスイメージの転換、交流人口の拡大と誘客効果の最大化――の3つを事業の柱とする。浜通り、中通り、会津など、地域のそれぞれの状況を踏まえ展開。なかでも13年の放送が決定したNHK大河ドラマ「八重の桜」は復興へ大きな足掛かりとなる。これに関連した観光プロモーションを展開していく。

 オープニングセレモニーは、相馬野馬追の騎馬隊が吹く法螺貝の勇壮な音でスタート。スパリゾートハワイアンズ(いわき市)のフラガールが力強い踊りを披露した。

 記念講演はNHK大河ドラマ「八重の桜」のチーフ・プロデューサー、内藤愼介氏が「大河ドラマと地域振興」をテーマに登壇した。会津出身で、「幕末のジャンヌ・ダルク」といわれる新島八重。内藤氏は3月の震災を受け「やれるやれないではなく、やるしかないという思いに至った」とテーマ選定の経緯を説明。「日本人はなぜ震災後の混乱した状況でも荒れないのか。絆、希望といったものを持ち、強いのか。『ならぬものはならぬ』という幕末の会津を生きた人々の生き方につながるものがある」と語った。

 観光復興キャンペーン委員会の副会長、幹事は以下の通り。

 【副会長】瀬谷俊雄(福島県観光物産交流協会理事長)▽菅野豊(福島県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長)【幹事】佐藤正博(福島県町村会会長)▽福田昌明(日本旅行業協会東北支部福島地区委員会委員長)

参加者全員でキャンペーンスタートの掛け声
参加者全員でキャンペーンスタートの掛け声

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