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ニューツーリズムの進化系〈東京C観光〉始まる、地域貢献活動を観光コンテンツに

2018年4月18日
編集部:謝 谷楓

2018年4月18日(水) 配信

〈東京C観光〉は、非営利団体や任意団体による地域貢献活動を観光コンテンツに据えたもの、ニューツーリズムの進化系が早くも登場した

自分の住む地域・社会では何が起こっているのか? 個人の問題意識が明確であれば、今住むコミュニティの内側や近隣エリアに目を向けても新しい発見はあるはずだ。近年、環境やスポーツ、健康などをコンテンツに据え、外からの誘客増加を目指すニューツーリズムの試みが一般化している。そんななか、外からの誘客ではなく、地域住民の問題意識に応えることを目的とした商品も出てきた。

 東京都国立市を拠点に構えるスタートアップ企業・フィールドトリップ東京(菱沼秀行代表)は5月から、コミュニティ内の市民活動を観光コンテンツとして捉え、見学や体験を提供する試み〈東京C観光〉をスタートする。非営利団体シェア・マインドが主催する「無料スーパー」の運営見学・利用体験を皮切りに、地域貢献活動を実際に体験できる商品を開発提案する方針だ。

 「非営利団体や任意団体など、東京ではさまざまな分野で地域貢献に取り組む団体・組織がありますが、当事者でなければその内容を知ることは難しいのが現状です。これら活動を見学・体験できるプラットフォームをつくりたいと思い事業を立ち上げました」と同社の菱沼代表は本紙の取材に答えてくれた。

 シェア・マインド主催の「無料スーパー」は、食品ロスという豊かさ故に抱える社会問題に対応した取り組み。テレビや新聞で名前だけは知っているという人も多いが、運営の内実を知り、利用すれば問題の本質により深くタッチできる。フィールドトリップ東京では、参加者らによる気付きの共有や、ロス食品を利用したBBQを行うことで、理解促進を促すサポートを行う。

 「障害者が楽しめるバリアフリーディスコや、若者の就業と高齢者介護双方の課題解決を目指す取り組みなど、東京都内には知られていない活動がたくさんあります。主催する団体・組織の多くが慢性的な資金不足にあり、なかなか周知といった広報事業にまで手が回らないというところも少なくありません。〈東京C観光〉では情報発信を手伝うとともに、新たな収入源としての役割も果たしていきたいと考えております」。

 〈東京C観光〉は、連携先の団体・組織の活動を見学・体験できる有料商品。連携先は活動を通じて副収入を得られる仕組みとなっている。「随時見学を受け付ける組織・団体もありますが、我われはそれを有料で行うことのできるプラットフォームとなっています。共生社会関連だけでなく、地域に根付く伝統文化・芸能の見学・体験とも好相性だと考えています」。

 商品を企画販売するフィールドトリップ東京は旅行事業者ではないため、事業内容は見学・体験の販売のみ。イベントの販売サイト Peatix 上で販売するほか、KNTーCTウエブトラベルが運営するオプショナルツアー販売サイト(旅の発見)での販売に向け準備を進めている。オンラインに特化した販売サイトも視野に入れているという。

 「ここ数年、工場視察ツアーといった大人向けの社会見学が話題となっています。小学や中学生ら子供ら向けコンテンツが大人にもウケることは自明となっています。地域貢献活動をコンテンツ化することで、社会見学のサードウェーブをつくっていきたいと考えているのです。旅行業法については、抵触しないようしっかり対応していくつもりです」。

 代表を務める菱沼氏はこれまで、地域の情報発信に特化したオウンドメディアや、生涯学習事業の立ち上げに従事しきた経歴を持つ。同事業では、地域や人をつなげてきた経験を生かしていきたいという。

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