中国最大ネットモールに参入 九州・沖縄の商品販売、観光支援(ハウステンボス)
2018年3月1日(木) 配信

ハウステンボス(HTB・長崎県佐世保市・澤田秀雄社長)は2月19日、中国国営中央テレビ(CCTV)グループが運営する中国最大のメディア動画インターネットモール(CCTVMALL)の通販事業に参入すると発表した。
CCTVMALLの国際館内に、昨年9月開設した「CCTVMALL日本館」の運営会社・日本ブランド(耿忠(コウ チュウ)社長、東京都)と業務提携。広域特約代理店として、日本館内に「ハウステンボス九州館」を設け、九州・沖縄の商品PRやインバウンド誘致などを行う。オープンは4月を予定する。
日本ブランド社によると、中国のEC(電子商取引)ユーザー規模は4億6千万人で、2018年の市場規模は日本円で154兆円、ネットショッピング市場の成長率は前年比40%以上という。
同社の耿社長は「日中最大のプラットホームを構築し、日本のギフト文化や観光を中国の消費者に紹介し、中国へ進出したい中小企業のパートナー選択や対応、中国語翻訳、配送など課題を解決するため、ワンストップで支援したい。旅行関係にも貢献できる」と自信を見せた。
ハウステンボスでは、九州・沖縄地区の事業者、地方自治体など対象の日本館出店、九州館への出品合同説明会を3月中旬に開催する。
出展形態では直接出店型が、CCTVMALL日本館に直接出店し、本格的な事業に取り組みたい事業者向けで、登録商品数は100品以上。中国語による顧客問い合わせ対応や翻訳、プロモーションなどを支援する。
テナント出品型は、本格的な事業展開前のテスト販売や、直接出店するほどの商品数がなく、費用も抑えたい事業者向けで、登録商品数10品以上。
観光PR型は、インバウンド誘致を行う事業者や地方自治体、関係団体向けで、動画でのPRなど各種要望に対応する。売上は20年度に30億円を目指す。
同社の澤田社長は「九州・沖縄の素晴らしい観光、商材をモールを通して全中国に知ってもらい、観光・産業発展のお手伝いをしたい」と話した。