全旅協大阪 新会長に笹井氏 「課題へ積極的に取組む」
2025年7月2日(水)配信

全旅協大阪府旅行業協会(吉村実会長、293会員)は6月5日、大阪市内のホテルで2025年度定時総会を開き、任期満了に伴う役員改選で笹井建次郎氏(ビーウェーブ)が新会長に就任した。
吉村会長は、昨年度について「会員数は思ったほど増えなかったが、㈱全旅の増収や経費削減により、収支差額をプラスで終えることができた」と報告した。4期8年務めた会長職を辞任することには「在任中の皆様のご尽力、ご支援にあらためて御礼申し上げる」と謝辞を述べた。
笹井新会長は「コロナ禍を経た今、業界としても前を向き力強く前進していく転換期にあり、当協会の存在も、これまで以上に重要になる。新たな時代の変化に柔軟に対応しながら、さまざまな課題に積極的に取り組んでいく所存」と抱負を述べた。
議事ではすべての議案を承認可決。新年度事業としては、ツアー造成の一助となるような新たな観光素材の提案や、研修・セミナーの開催などに取り組んでいくことが決まった。
引き続き行われたオーサカ・ゼンリョの第19回定時株主総会では、岡本浩史代表が昨年度の状況について「全旅クーポン発券額は前年比13・4%増の58億1838万円と、全国2位の成績を収めることができた。クーポン会員数も今年4月末時点で193社と伸びている」と報告した。
同日には、宿泊・観光施設や案内所などで構成するオーサカ・ゼンリョ協力会(金子博美会長)の通常総会も行われ、任期満了に伴う役員改選では、金子会長の再任を決めた。
金子会長は、総会後に開かれた懇親会の席で「ようやく大阪・関西万博が開幕したが、これを機に、国内旅行の楽しさを忘れかけている多くの日本人に、色々な場所に出掛ける楽しさを思い出してもらい、業界の発展につなげたい」と述べた。