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第14回辻静雄食文化賞「古くて新しい 日本の伝統食品」(著者=陸田幸枝氏) 専門技術者賞は谷口英司シェフ

2023年8月22日
編集部:増田 剛

2023年8月22日(火) 配信

陸田幸枝氏(中央右)、大橋弘氏(中央左)

 辻静雄食文化財団(代表理事=辻芳樹・辻調グループ代表)は8月21日(月)、第14回辻静雄食文化賞の贈賞式を開いた。受賞作は、「古くて新しい 日本の伝統食品」(著者=陸田幸枝氏、写真家=大橋弘氏)。また、専門技術者賞にはキュイジーヌ・レジョナル・レヴォ(富山県南砺市利賀村)のオーナーシェフ・谷口英司氏が受賞した。

 よりよい「食」を目指し、新しい世界を築き上げる作品や人を顕彰する同賞の贈賞式は、2024年4月開校に向けて、今年7月に竣工したばかりの「辻調理師専門学校 東京」(東京都小金井市)で行われた。

辻芳樹氏が主催者あいさつ

 主催者あいさつに立った辻芳樹氏は「食に関わる社会や環境の変化は加速している。今回の受賞者には、自らの身体や感覚を働かせて、人や自然と交わり、時間をかけて紡ぎだされた価値を強く感じさせていただいた」と敬意を表した。

 受賞作品の「古くて新しい 日本の伝統食品」は、「時間をかけて日本全国を取材された本書は『伝統食の百科事典』とも呼べる」と選考委員会(鹿島茂委員長)に高く評価された。

 著者の陸田氏は、「日本には自然の摂理に従い、1000年続く保存食も存在する。伝統食の作り手は自然と一体化しており、大変手間が掛かる。先人たちの偉大なる贈り物を次の世代につなげていくには、まず今生きる私たちが知らなければならないと感じた」と語った。

 専門技術者賞を受賞した谷口氏の贈賞理由は、「富山県・利賀村の自然の中に分け入り、土地と料理人の高い技術力を掛け合わせることで、その場所に新たな価値を生み出すカストロノミーレストランの先駆的事例」(選考委員会)と紹介。

専門技術者賞を受賞した谷口英司氏

 谷口氏は「今年12月でキュイジーヌ・レジョナル・レヴォをオープンして3年になる。地元の方々にはたくさんのことを教えられ、感謝している」と述べ、「日本の食の魅力を世界に発信できるように精進していきたい」と語った。

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