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愛媛県西条市にゼロエネルギーホテルが誕生 ITOMACHI HOTEL 0

2023年6月6日
編集部:飯塚 小牧

2023年6月6日(火) 配信

建築設計は隈研吾氏

 半導体関連機器製造や再生エネルギーや地方創生・まちづくり事業などを展開するアドバンテック(代表取締役=山名正英・首藤信生、愛媛県西条市)とまちづくり関連のベンチャー企業、GOODTIME(明山淳也社長、東京都渋谷区)は5月27日(土)、愛媛県西条市に「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」を開業した。ホテル運営で実質的に電力エネルギーを消費しない“ゼロエネルギーホテル”で、建築設計は隈研吾氏。

 建物用途別のエネルギー消費量において、ホテルは飲食店に次いで床面積あたりの電力使用量が多いため、これを実質ゼロにすることは脱炭素社会を加速させる大きな可能性を秘めているという。「ITOMACHI HOTEL 0」は、環境省が定める「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の認証を取得。ZEBは快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の1次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことで、同社調べでは日本のホテルでは初めての認定だという。

 客室は趣の異なる2つのタイプを用意。伊予青石本来の色味を基調に、ビジネスから家族・グループでの旅行まで多様なニーズに合わせた「HOTELタイプ」と、旅館を現代的に解釈したプライベート空間で温泉と共に贅沢な滞在を楽しむ全室露天風呂付きの「VILLAタイプ」がある。

 ホテル内にあるカフェでは、地元愛媛の産地から仕入れた旬の野菜や果物をたっぷり使った食事を西洋総菜風のデリカテッセンスタイルで提供する。管理栄養士監修のもと、全粒粉・はだか麦・玄米など、栄養価が高く食物繊維豊富な食材を活用し、厚生労働省が定める日本人の栄養摂取基準から、健康を促進する抗酸化作用などのある栄養素を+10%、カロリーは-10%になるよう基準を設けているという。

 同ホテルは「訪れた人はゼロエネルギーの仕組みが一目で理解できるインフォグラフィックスやエネルギー循環を学べる体験ツアーなどを通じて、知的好奇心を刺激しながら、日々の暮らしを支えるエネルギーへの新たな気付きがある」とし、「自然環境に負荷をかけることなく、楽しみを創り出す、これからの時代の持続可能な観光及び宿泊体験を多くの人に届けていく」と意気込む。なお、企業や自治体からの視察も随時受け付けているという。

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