test

山野草の宿 二人静 竹村章氏 地侍の上穂十一騎 大阪のガイドにPR

2023年5月2日
関西支社:塩野 俊誉

2023年5月2日(火)配信

天王寺区のガイドに史実を紹介

 徳川方の領地であった旧上穂村(現長野県駒ケ根市)の地侍11人が、大阪の陣において真田信繁(幸村)配下として徳川方と戦った――。駒ケ根高原早太郎温泉「山野草の宿 二人静」健康アドバイザーの竹村章氏が4月11日、大阪の陣の舞台となった大阪府・天王寺区で活動する「てんのうじ観光ボランティアガイド協議会」のメンバーたちに、駒ケ根と大阪を結ぶ隠された史実を紹介した。

 11人の地侍は「上穂十一騎」と呼ばれており、1614年に起こった江戸幕府(徳川方)と豊臣家による戦「大阪冬の陣」において、豊臣方の武将、真田信繁に与するため密かに大阪城に入城。有名な「真田丸」などで活躍し武功をあげたとされる。

 さらに、翌15年の「大阪夏の陣」でも、再び真田配下として参戦。道明寺の戦いや天王寺口の戦いで奮戦するも、最後は11人全員が討ち死を遂げたという。

 彼らが徳川方の支配地域出身であったにもかかわらず、真田のもとに馳せ参じたのは、もともと武田家の属領であったことや、当時、この一帯を治めていた遠山氏の圧政に苦しんでいたこと、彼らが各家の次男、三男であったことなど、さまざまな要因が考えられるが、上穂村の家々が明治のころまで、この事実を外部にほとんど口外してこなかったため、詳細な資料が残っておらず不明な点が多い。

 大河ドラマ「真田丸」が放送された2016年ごろに、竹村氏が上穂十一騎のうちの一家で、今も駒ケ根市に暮らす直系の家族に話を聴き、了承を得たうえで、「上穂十一騎」のことを、もっと広く知ってもらおうと発信を始めた。

 竹村氏はウェルネスツーリズムや千畳敷カールといった駒ケ根市の取り組みや魅力も紹介しながら「駒ケ根市にある光前寺には、上穂十一騎を祀るほこらもあります。皆さんが地元をガイドする際に、この史実を頭の片隅に置いていただくとともに、ぜひ研修旅行などで駒ケ根にお越しください」とアピールした。

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。