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奈良県 トレンド活用法探る 200人参加のシンポ開く

2022年12月2日
関西支社:塩野 俊誉

2022年12月2日(金)配信

パネルディスカッションのようす
村山慶輔社長

 奈良県観光局は11月1日、奈良市にある奈良県コンベンションセンターで「これからの観光トレンドとその活かし方」をテーマに観光振興シンポジウムを開いた。インバウンド事業のプロデュースや地域共創事業などを手掛ける「やまとごころ」の社長の村山慶輔氏による基調講演や、パネルディスカッションなどが行われた。

 会場のほか、ライブ配信や録画配信も行われ、県内外の観光従事者や団体、自治体関係者など延べ約200人が参加した。

 奈良県観光局の平田千江子局長は「奈良県では昨年7月に、奈良県観光が目指すべき姿を定めた奈良県観光総合戦略を策定した。本シンポジウムは、その総合戦略の方向性に沿って、直近で推進すべき観光テーマについて、国内外の情勢や先進地域での成功事例を紹介し、観光事業者の日々の取り組みの参考にしていただこうと実施するもの。観光トレンドの変化を知り、どう活用していくかを皆で考える機会にしたい」とあいさつした。

 村山氏は「観光再生―これからの観光トレンドの掴み方―」と題して講演。そのなかで「ある物事を捉えるとき、まずはそれが一時的、瞬間的なブームなのか、継続性のあるトレンドなのかを見極めることが大事」と指摘した。観光トレンドの押さえ方としては「国や自治体の予算・計画を知るべき」としたうえで、「キーパーソンとつながることも大切」とした。

 また、「トレンドを把握するだけでなく、それを自社・地元に取り入れようとしたとき、どういう意味があるのか、どう取り組めるものなのか、ゴールを意識しながら、自分たちが有するコンテンツやサービスを具体的に落とし込みながら考えてみることが必要」と述べた。

 「旅はもっとローカルになる―地域に溶け込む滞在スタイルとは―」と題したパネルディスカッションでは、村山氏をモデレーターに、奈良県山添村で古民家を改装した宿「ume,yamazoe」を運営する梅守本店取締役の梅守志歩氏と、名古屋駅近くの円頓寺商店街で民宿を運営しながら、商店街振興に取り組むツーリズムデザイナーズ社長の田尾大介氏が、それぞれの取り組みを紹介。その地域になかった新たな事業を始める際のポイントとして、梅守氏は「地元住民の理解を得ることが大切」とした。田尾氏は「地域連携の際は、それぞれの立場で出来ることを理解したうえで役割分担して行うこと」など、地域住民との関係構築の重要性を説いた。

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