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No.382 日本秘湯を守る会×東洋大学 - 宿文化継承と後継者問題考える

2014年9月21日
編集部

日本秘湯を守る会×東洋大学
宿文化継承と後継者問題考える

 創立40周年を迎える「日本秘湯を守る会」(佐藤好億会長)は、地方の過疎化がますます進むなか、どのように温泉文化を次世代に継承していくかが切実な問題だ。今後の人材育成やノウハウの蓄積には、最先端の情報を有する大学との連携が必要と考える佐藤会長と、東洋大学国際地域学部国際観光学科の島川崇准教授との対談が8月18日、福島県・二岐温泉の「大丸あすなろ荘」で実現した。人材育成でも協力し合い、新たな戦略を担う機能の可能性についても探り合った。

【増田 剛】

島川氏「地域に根差した人材を育てる」
佐藤氏「40周年機に大学との連携必要」
 
 
 ――日本秘湯を守る会でも後継者問題が大きな課題となっています。

■佐藤:日本秘湯を守る会は40年前に33人からスタートしました。その当時のことを考えると、まさか40年も会が続くとは思いもしませんでした。ずっと一貫して温泉文化を守ってきたために、山の中で、今もなんとか存続できています。
 しかし、この温泉を守っていくには、裏山の環境保全からきちっとしていくことが前提にありますが、現在国策として全国各地で進められている地熱発電に向けた乱開発など、山の宿を取り巻く環境はますます厳しくなっています。10年、20年先の未来を考えると、宿の後継者も細々となり、社員の雇用も難しくなるのは目に見えています。日本秘湯を守る会としては、ちょうど海外からの求人についても検討を進めているところでした。
 一方で「地方の文化性を温存し、次の世代につないでいく」ことは、日本全体の経済力を支える一番の基礎であり、そのためには各宿が「地域の文化財」にならない限り、宿屋は残らないと危機感を抱いています。 
 数年後には再度、東京でオリンピックが開かれます。しかし、現在、地方は疲弊という言葉では収まらないほど荒廃しています。…

 

※ 詳細は本紙1558号または9月26日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

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