【第50回旅館100選】岩手県・松倉温泉 「悠の湯 風の季」

2025年9月3日(水) 配信

上品なしつらいのロビー

四季折々の自然のなかで、ゆったりとした季を過ごす

 季節のうつろいを美しく魅せてくれる花巻南温泉峡。なかでも「悠の湯 風の季」は、シックな空間が非日常のくつろぎへといざなってくれる宿だ。2022 年8 月に10 周年を迎え、ダイニング、客室、浴場をリニューアルした。

ダイニング「山の風」

 ダイニング「山の風」では、掘りごたつ席のほかテーブル・椅子席が新設。音と香りがダイレクトに伝わるオープンキッチンで、出来立てあつあつの料理を味わえる。

料理一例(イメージ)
露天風呂「かわみの湯」(女性)

 たっぷりの湯がたたえられた自慢のお風呂は、100%源泉掛け流しで、美肌効果が高いと評判。露天風呂「昇陽の湯」は、檜風呂に生まれ変わり、檜の香りに包まれながら癒しのひとときを過ごすことができる。

洋室スーペリアツイン

 客室は、ワンランク上の贅沢な空間が広がる「和風スーペリア」や「露天風呂付和風スイートルーム」のほか、新たに洋室スーペリアツインが誕生した。

おすすめのお土産「折りくず餅」


 白山水系の清らかな水で炊き上げた上質の葛で、ほんのり塩味のこしあんを挟んだ折りくず餅。暑い夏には、冷やすとより一層美味しくいただける。お土産にも人気の一品だ(12個入680円、21個入1,100円)。

 

交通:《車》東北自動車道花巻南ICから車で約15分、P80台(無料)
《電車》JR東北新幹線新花巻駅から車で約30分、または東北本線花巻駅から車で約20分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕・朝食》ダイニング
部屋:全50室(和室38室、露天風呂付客室2室、和風フロアツイン10室)
風呂:男女別大浴場各1、男女別露天風呂各1、男女別半露天風呂各1
泉質:アルカリ性単純泉
料金:1万2,000円~2万1,800円

〒025-0244 岩手県花巻市湯口松原36-3
☎0198(38)1125 FAX0198(38)1126
https://kazenotoki.jp/
Wi-Fi:一部使用可 外国語対応:韓

 

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

温泉旅館「臥龍の郷」(岐阜県高山市) 破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年9月2日(火) 配信

 温泉旅館「臥龍の郷」(山本益巳代表、岐阜県高山市)は8月19日(火)、岐阜地裁高山支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約2億円。

 同社は2011(平成23)年9月に設立され、温泉旅館「臥龍の郷」を運営していた。手ごろな価格設定に国道41号線沿いの好立地もあり、名古屋方面から飛騨高山への観光客や、地元の個人顧客に広く利用され、2018年12月には賃借していた旅館緒土地・建物を約1億4000万円で購入していた。

 しかし、20年に入って新型コロナの影響で来客数が減少し、同年10月期の年間収入高は約1億円にとどまり、赤字を計上。コロナ禍収束後は売上が回復し、黒字転換していたものの近時は光熱費の高騰や、人手不足による人件費の上昇で販管費が重荷となっていた。「本店不動産の購入に伴う借入金の返済が不可能となったことから、2025年4月より休館。6月には旧本店不動産を売却していたが資金繰りが限界となり、実質的に事業を停止していた」(帝国データバンク)という。

温泉宿泊施設「湯屋天神」2026年春開業へ、島根県松江市中心部に(山陰中央テレビジョン)

2025年9月2日(火)配信

施設外観イメージ図

 山陰中央テレビジョン(田部長右衛門社長、島根県松江市)は8月27日(水)、2026年春に同市中心部の天神町商店街に開業する温泉施設「天然温泉 湯屋天神」のティザーサイトを公開した。

 湯屋天神は、「まちごと湯ったり、商店街にひたろう。」をコンセプトにした日帰りもできる天然温泉と本格サウナを備えた宿泊施設。客室はダブル8室、ツイン1室のほか、手軽に泊まれるドミトリー29床を備える。

 夕食の提供は行わず、利用者に商店街など周辺の飲食店を利用してもらうことで、地域の活性化をはかる。

 施設のロゴやスタッフが着用するオリジナル法被は、セレクトショップを運営するビームス(東京都渋谷区)の「BEAMS DIRECTORS BANK」チームが監修。デザインはアパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザイナーを務めたハイロック氏が手掛けた。

 施設のシンボルとなるキャラクターも設定。名称は今後、山陰の子供たちを対象に公募する予定。

 【ティザーサイト】

https://yuyatenjin.com/

なぜ交通インフラのトイレは混むのか? 「第41回全国トイレシンポジウム」(11月10日)

2025年9月2日(火) 配信

 日本トイレ協会(山本耕平会長)は11月10日(月)、「第41回全国トイレシンポジウム」を開く。テーマは、「すべての人に優しい鉄道・空港・高速道路・道の駅などのトイレを考える」。

 基調講演に、国土交通省道路局の小山健一氏や、中央大学の秋山哲男氏を迎え、交通インフラにおけるトイレの課題を多角的に議論する。 

 なかでも、多くの人が日常的に不満を感じている「トイレの混雑・行列問題」に焦点を当てた企画セッションでは、SNSで話題のインフルエンサーらを交え、その解決策を徹底討論する。

 午後1時からのセッション1では、女性トイレに偏る行列や、多機能トイレの目的外利用、設備数のアンバランスなど、混雑の根本原因を多角的に分析する。

 午後2時からのセッション2では、原因分析を踏まえ、AIによる混雑予測、利用実態に即した最適な個室配置、誰もが使いやすいユニバーサルな設計など、ハード・ソフト両面からの具体的な解決策を探る。

 開催日時は11月10日午前10時~午後4時。

 会場は、機械振興会館地下2階多目的ホール(東京都港区芝公園3-5-8)。

 参加形式は、会場参加(定員240人/事前申込制)、オンライン視聴(人数制限なし/事前申込制)。参加費無料。

 参加申込サイト:https://eventregist.com/e/sympo41

 問い合わせ=第41回全国トイレシンポジウム実行委員会事務局 Eメール sympo41@j-toilet.com

【第50回旅館100選】岩手県・鶯宿温泉 「ホテル森の風 鶯宿」

2025年9月2日(火) 配信

露天風呂付客室の露天風呂

秀峰岩手山を望む北東北のガーデンリゾートで伝統ある名湯を堪能

 傷ついたウグイスが患部を湯に浸して治したと伝えられている、鶯宿温泉。450 年以上もの歴史を誇るこの温泉を代表するのが「ホテル森の風鶯宿」だ。

 館内は、近代的な設備を整えながらも随所に自然を感じさせる造り。露天風呂付客室や貸切風呂などを備え、プライベートな空間で自分だけの湯浴みが満喫できる。

露天風呂付客室一例

 夕食はご予約制でゆっくりと個室で楽しむこともできる。地元岩手の旬の素材をふんだんに使用した和食膳や創作和食、創作会席、炉端会席を用意してくれる。

「フラワー&ガーデン森の風」

 このほか、宿泊すると無料で入園できる日本最大級のガーデニング公園「フラワー&ガーデン森の風」では彩り豊かな植物に日本の四季が感じられる。夜はイルミネーションを楽しめ、安心して宿泊できるホテルだ。

「イルミネーションガーデン」
民謡ショー

季節のイベントいろいろ

 当館では、1 年を通して季節ごとにさまざまなイベントを開催している。夏は「夏のイワナつかみ体験」や星空観察」、「小さな花火大会」、「ホタル観賞会」、冬は「ソリすべり」や「かまくら体験」など、岩手大自然に囲まれた「ホテル森の風鶯宿」ならではの体験を満喫したい。

 

交通:《車》東北自動車道盛岡ICから国道46号を経由し20km、P200台(無料) 《電車》JR東北新幹線・東北本線盛岡駅から無料シャトルバス(定時運行・   要予約)で45分
チェックin15:00 out11:00
食事:《夕食》レストラン、宴会場 《朝食》和朝食またはバイキング
部屋:全221室(和室100室、洋室98室、和洋室2室、特別室4室、露天風呂付客室17室)
風呂:和・洋大浴場各1(男女日替わり)、露天風呂、サウナ
泉質:アルカリ性単純泉
料金:1万9,250円~10万3,400円(消費税・サービス料込、入湯税150円別)

〒020-0574 岩手県岩手郡雫石町鶯宿10-64-1
☎0120(489)166 FAX019(695)3330
https://www.morinokaze.com/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:フロントにてiPad通訳

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

「観光人文学への遡航(63)」 新たなる高等教育の多様化への要請

2025年9月2日(火) 配信

 終戦後の教育改革は、学校体系のメインストリームとして6・3・3・4制の単線型教育制度を導入すること、(旧制)専門学校と師範学校を大学に統合することという大きな路線変更に注力した一方、各種学校に関しては、まったく手つかずのまま、傍系という位置づけは変わらず、学校体系には組み込まれなかった。

 1971年6月、中央教育審議会は「今後における学校教育の総合的な拡充整備のための基本的施策について」を答申した。この答申は「46答申」と呼ばれ、明治初年と第2次世界大戦後に行われた教育改革に次ぐ「第三の教育改革」と位置付けられ、学校教育全般にわたる包括的な改革整備の施策を提言している。

 答申の背景としては、戦後の社会の急速な経済発展に伴う変化が、学校教育に多くの新しい課題を投げ掛けていたことであり、高等学校や大学への進学率の上昇に伴って、教育の多様化が求められはじめ、単一的な学校教育の見直しが求められるようになったことである。 

 このような動きは既に1955年ごろから始まり、中央教育審議会は、63年に「大学教育の改善について」の答申において、産業・経済及び科学技術の発展や、高等教育の対象が選ばれた少数者から能力・適性等において幅のある階層へと変わったことに対応し、高等教育も多様化を進めるとともに、高等教育の計画的整備をはかる必要があることを提言している。

 また66年には、「後期中等教育の拡充整備について」の答申を行い、高等学校進学率の上昇に伴い、生徒の能力や将来の進路に応じた教育が行われるよう教育内容を多様化する必要があることなどを提言していた。これらの先行した答申に基づいて46答申は包括的な教育の改革を求めた。

 戦後、とくに66年度からの大学入学志願者の大幅な増加に伴う高等教育への期待は、大学の大衆化を加速させた。それぞれの大学は定員を増加し、規模を拡大し続けたが、運営は旧態依然としたままであり、学生運動で学生たちが求めていた大学の変革への要請は、あながち的外れなものとして片づけられないものでもあった。

 そのなかで、46答申においては、これまでの高等教育に対する考え方や制度的枠組みが、高等教育の大衆化と学術研究の高度化の要請、高等教育の内容に対する専門化と総合化の要請など高等教育の機能の全体にわたる新たな要請に対応できなくなったことを指摘した。  

 これらの新たな要請に対する新しい解決策として、高等教育の多様化、高等教育の開放、高等教育機関の規模と管理・運営体制の合理化、教員の人事制度、処遇の改善、私立の高等教育機関に対する国の財政援助の充実および高等教育計画の樹立等全般にわたる改革が提案された。

 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

ネットシスジャパン、宿泊施設のIT支援 一気通貫の活動本格化

2025年9月2日(火)配信

スマホで館内状況が閲覧できる「Core Guide」のデモ画面

 宿泊施設向けITソリューションを開発・提供するネットシスジャパン(徳正賢社長、東京都中央区)は、人手不足で悩む宿泊業界、新規で宿泊施設の事業運営に挑戦する企業や個人を支援する総合的なソリューションを提供している。2025年4月に企画提案から導入、運用サポートまで一気通貫で提供する「トータルソリューション課」を新設。現在、本格的に活動を開始している。

 同社の製品は、客室のテレビから館内や観光名所の案内、浴場やレストランの混雑状況、コインランドリーの利用状況を発信するTVソリューション「Core TV」。同様のサービスを宿泊客のスマートフォンから閲覧でき、AIチャットボットや通話機能、最大100カ国語の言語に対応したスマホソリューション「Core Guide」を提供。

自動チェックイン機「Core Touch」

 また、自動チェックイン機「Core Touch」は、ホテルのブランドや立地に合わせて自立型、卓上型、タッチパネルPC型と複数のタイプを用意する。ホテル管理システムのPMS「Core Cast」では、400以上のメニューから要望に対応し、予約登録やチェックイン・アウトの確認、顧客管理から経営状況の分析まで一括で管理できる。

 このほか多岐にわたるサービスを提供。大手ホテルチェーンをはじめ1850以上の宿泊施設と取引、導入実績を誇り、一気通貫のサポート体制で運営業務の効率化と、快適な宿泊環境の実現による宿泊客の満足度向上を支援している。

 同社担当者によると、今後は各製品のログデータを獲得し、解析可能なツールの開発を進める方針だ。将来的には各製品の利用データから経営状況や宿泊客の利用傾向を分析し、施設経営全体のコンサルティング事業が行えるよう業務を推進する認識を示した。

〈観光最前線〉ケンコバのほろ酔いビジホ泊

2025年9月2日(火) 配信

BS朝日【ケンコバのほろ酔いビジホ泊-全国版】

 BS朝日で毎週木曜日に放送されている「ケンコバのほろ酔いビジホ泊全国版」が面白い。この手の酒呑み番組の先駆けは「吉田類の酒場放浪記」がレジェンド番組であるが、こちらはビジネスホテルの宿泊とセットになっている点が高付加価値ポイント。

 ビジネスホテルではチェックイン後に部屋の水回りや寝床のチェックを欠かさない。シーツや枕まで細かく確認する。大浴場がある場合はまだ明るいうちから一風呂浴びるのも通過儀礼だ。酒場では最初の一杯で「喉濡らし」の儀式も忘れてはならない。後はただひたすらに呑んで食べるだけ。地産地消を絵に描いたように実践するのみ。完食。

 自分が地方出張する場合は温泉旅館でご馳走を頂くことが多いが、ほろ酔いビジホ泊の魅力もまた捨て難いというのも事実だ。

【古沢 克昌】

サウジ・ハティーブ観光大臣が中野国交大臣を表敬訪問 日本・サウジアラビア外交関係樹立70周年で

2025年9月1日(月) 配信

中野大臣(左)とハティーブ観光大臣

 中野洋昌国土交通大臣は8月27日(水)、サウジアラビア王国のアフマド・ビン・アキール・アル・ハティーブ観光大臣による表敬訪問を受けた。

 中野大臣から、今年が「日本・サウジアラビア外交関係樹立70周年」という記念すべき年であり、今後も「2国間の交流が強化されることへの期待」を述べた。その後、両大臣による意見交換が行われた。

日本旅行と島根県 大規模災害時の宿泊施設確保など包括連携協定結ぶ

2025年9月1日(月) 配信

島根県の丸山達也知事 (左)と、日本旅行の吉田圭吾社長

 日本旅行(吉田圭吾社長、東京都中央区)と、島根県(丸山達也知事)は、大規模災害時における被災者などの宿泊施設や移動手段、食事、入浴施設などの提供を迅速、円滑に行えるように、包括連携協定を締結した。

 旅行会社が有するスキームを生かしたサポートとして、避難者の避難場所の確保、復旧や復興に取り組む県職員、他自治体からの応援職員の宿泊施設なども確保する。

 日本旅行は今年4月、広島県とも大規模災害に備えた宿泊施設等確保の包括連携協定を結んでいる。