【好評発売中】2012年度版100選書籍

 2012年版「プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿」の書籍が10月から全国の書店で発売されました。今回新たに読者特典として、電子ブック版100選書籍をインターネット上で公開します。発売元は自由国民社(東京都豊島区)です。

今年1月に発表した「第36回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」入選施設と、選考審査委員特別賞「日本の小宿」を受賞した歴代の宿、計118軒をセレクト。料理やもてなし、温泉など、各施設の魅力をカラー誌面で紹介しています。一部の宿で「2次元バーコード」も掲載しました。巻末には「総合100選」のほか「もてなし」「料理」「施設」「企画」各100選の入選施設一覧をリストとして掲載しました。

電子ブック版のアクセスURLは書籍に記載し、購入者特典として閲覧いただけるようにしました。掲載施設様へのリンク機能や検索、印刷機能を持たせ利便性をはかりました。

定価は2千円(税込)。A4判変形、オールカラー176ページです。
全国の書店のほか、
アマゾンや楽天でもご購入(自由国民社様の本書紹介ページへリンクしています)いただけます。

 

「いいね!」が1000人突破 網走市観光協会facebook

 北海道・網走市観光協会のfacebookページの「いいね!」が9月18日に1,000人を達成しました。

東日本大震災以降、情報発信ツールとして注目を集めているfacebook(フェイスブック)。
日本語のページも約41,000件(9月18日現在)を越えています。
全国の自治体や観光協会、民間企業でもさまざまな情報を発信するツールとしてfacebookページを開設するところが増えてきています。

facebookの特徴のひとつが、「いいね!」ボタン。目にしたコンテンツに対し、「いいね!」と意思表示する機能です。数ある日本語のページでも「いいね!」が1,000人を超えているのは、全体の4.2%ほどと言われています。
 
網走市観光協会のペー出には、冬の流氷をはじめ、夏の花の紹介など、四季折々の自然風景をはじめ、催しや穴場スポットなど網走市のを紹介しています。
 
網走市観光協会 facebook  http://www.facebook.com/abashiri.okhotsk
網走市観光協会 ホームページ http://www.abakanko.jp/

「100選」の中間集計 1回目

 「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」。37回目の投票が今年も10月1日から始まった。締め切りは10月末日。全国の旅行会社からの投票に基づき、「ホテル・旅館100選」と「観光・食事、土産物施設100選」および「優良観光バス30選」をそれぞれ選出する。旅行新聞10月11日号では「ホテル・旅館100選」の中間集計の1回目を紹介している。

(順不同)

「地域活性たから市」盛大に、陸前高田太鼓フェスも実施

陸前高田太鼓フェスも盛大に行われた
陸前高田太鼓フェスも盛大に行われた

 日本青年会議所(JCI)は9月30日、10月1日の2日間、愛知県名古屋市のナゴヤドームで「第60回全国会員大会名古屋大会 地域活性たから市in名古屋」を開いた。食や伝統工芸、生活文化など各地の「地域のたから」を一堂に集め、日本の元気を発信していくのが狙い。昨年度に続き、2回目となる。

地域活性たから市には全国の「たから」が集結
地域活性たから市には全国の「たから」が集結

 地域活性たから市にブース出店した約60社の中から、「いかに人々のこころを一つにし、地域活性化と観光立国につながるか」を競うL1(ローカルファースト)グランプリも開催。飲食部門でグランプリを受賞したのは「宮崎のB級グルメ肉巻きおにぎり」、準グランプリは「小田原丼」。物販部門でグランプリを受賞したのは「越後糸魚川南蛮1エビ」、準グランプリは「日本の紅茶発祥の地丸子」。まちづくり部門では、グランプリは「YOKOSUKA軍港めぐり」、準グランプリは「京都向日市激辛商店街」が受賞した。

L1グランプリを審査する中尾隆之氏
L1グランプリを審査する中尾隆之氏

 また、今年は第60回記念事業として「陸前高田太鼓フェスティバルinナゴヤドーム」も実施。岩手県・陸前高田市は1989年から全国の伝統太鼓や創作太鼓が競演する「全国太鼓フェスティバル」を開催していた。今では「太鼓の甲子園」とも呼ばれるまでに盛り上がっている。しかし、東日本大震災で会場の陸前高田市民体育館が被災し、開催が危ぶまれたが、名古屋市が同市に職員を派遣している縁もあり、同イベントを誘致した。

東北初、磐梯山が日本ジオパークに

磐梯山
磐梯山

 日本ジオパーク委員会は9月5日、地質など地球活動の遺産を主な見どころとする自然公園「日本ジオパーク」に福島県・磐梯山ほか6地域を認定した。東北では初めて。

 今回新たに認定されたのは磐梯山のほか、男鹿半島・大潟、茨城県北、下仁田、秩父、白山手取川の各地域。これまでの認定と合わせて20地域が「日本ジオパーク」に認定されている。

 ジオパークの認定要件は、地質遺産だけでなく、文化的なつながりや、ガイドツアーなどを通じて学べる仕組みが整っているなど。磐梯山は南側から望む「会津富士」と呼ばれる優美な姿と、噴火の痕跡を残す北側の爆裂火口など、2つの顔を持つことが特徴だ。これ加え、ジオガイドが案内する「ジオツアー」が審査時、高い評価を得た。エリア内では、73のジオサイト(見どころ)がありこれらを10のエリアで分け、物語性のあるジオツアーを実施している。

 認定を機に、地域の食材を生かした新メニューも開発する。磐梯山ジオパークの特徴である「岩なだれ」にちなみ、地元で養殖された「岩魚」と「特製ダレ」を使った「いわな・だれ丼」やオリジナルドリンク「山ジオウォーター」などユニークなアイデアが持ち上がっている。

 地元では、世界ジオパークネットワークの審査を受け認定される「世界ジオパーク」も視野に入れている。国内認定は現在、洞爺湖有珠山など5地域。磐梯山ジオパーク協議会は「日本認定を積極的にアピールしつつ、ガイド養成や地元の理解など、足元を充実させ世界認定を目指す」という。

はとバス新社長に金子氏

金子正一郎社長
金子正一郎社長

 はとバス(東京都大田区)は9月27日の取締役会で、松尾均前社長の任期満了に伴い、金子正一郎氏(前東京都交通局長)が代表取締役社長に就任する人事を了承可決した。

 金子 正一郎(かねこ・しょういちろう)1951年10月29日生まれ、60歳。1975年3月中央大学法学部卒業、同年4月東京都入都労働局、1994年同住宅局住宅政策室計画調査担当課長、1998年同住宅局参事、2000年同都市計画局参事(多摩都市モノレール総務部長)、02年同知事本部危機管理調査担当部長、03年同総務局総合防災部長、04年同交通局総務部長、08年同交通局長、11年7月交通局長退職

エメラルドを取得、来春の開業目指す

 鶴雅グループ(大西雅之社長)は9月27日、阿寒湖温泉で休館している「ホテルエメラルド」(203室)をカラカミ観光から取得し、改装した上で来年の5月連休前に開業すると発表した。隣に立地するグループ旗艦店の「鶴雅」(233室)と渡り廊下でつなぎ、和を基本とした「温泉リゾート」として一体運営する。 ホテルエメラルドは7月から1年間の期限で休館を発表していた。早期再開を望む声に加え、休館が長引くことになれば温泉街が致命的なダメージを受けると判断し、協議を重ねてきた。
 取得したのは、地上9階、地下1階建て、総客室数203、収容人数877のホテルと、社員寮として使っていた6階建ての建物。取得金額の2億2千万円を含め6億円を投じる。開業に合わせ、正社員35人、パート従業員15人を新規採用する。
 新ホテルは、鶴雅より阿寒湖に面した部屋が多い特徴を生かしながら、レストランでは野菜を主としたブッフェを採用する。
 大浴場も鶴雅にない魅力を取り入れ改装。それぞれの個性を打ち出し、今夏から力を入れている「長期滞在」需要に応えられる施設づくりを目指す。

200日ぶりに営業再開、蒼井優さんとしずちゃんもエール

再開を記念しテープカット
再開を記念しテープカット

 常磐興産(斎藤一彦社長、福島県いわき市)が運営するスパリゾートハワイアンズが10月1日、震災以来200日ぶりに、宿泊や日帰り施設の一部で営業を再開した。当日開かれたセレモニーには、06年公開の映画「フラガール」に出演した女優の蒼井優さんと南海キャンディーズのしずちゃん(山崎静代さん)も駆けつけ、営業再開にエールを送った。

 午前10時のオープンとともに、この日を待ちわびた全国のファンが続々と入場した。「待ってました」と声援を送られ、感極まる場面も。28人のフラガールが総出で迎え、来場者一人ひとりにレイをプレゼントした。

 斎藤社長はセレモニーで、フラガールのきずなキャラバンで全国各地から支援を受けたことへの礼を述べるとともに、「今日から地域の皆様とともに新しい、楽しいハワイアンズを築きたい」とあいさつ。蒼井優さんは「福島は第2の地元。映画撮影時はこんな日が来るとは思ってもみなかったが、できる限り力になりたい」と再開へエールを送った。

 部分開業したのは、日帰り施設のスプリングパーク(屋内スパ)、江戸情話与市(大露天風呂)、スパガーデンパレオ(屋外スパ)と、宿泊棟は「ウイルポート」、「ホテルハワイアンズ東館」。ドーム型のプールや新ホテル「モノリス・タワー」を含めたグランドオープンは来年1月を予定している。部分営業中の入場料は大人(中学生以上)1500円、子供(小学生以上)800円、幼児(3歳以上)500円と、規定の半額以下にした。

 事業見通しについて斎藤社長は「年間宿泊38万人、日帰り150万人という震災前の水準に、今後3年かけて戻す」という。

<フラガール本拠地に>

 10月の再開と同時に「きずなキャラバン」として全国公演を続けてきたフラガールも本拠地に戻り、ポリネシアンショーが復活した。チームリーダーのマルヒア由佳里さんは「この日を迎えることができた感謝を伝えたい」とステージ再開への思いを語った。

地元いわきで最後のきずなキャラバン(10月1日)
地元いわきで最後のきずなキャラバン(10月1日)

 1月のグランドオープンまではスプリングパークプラザ内に会場を設け、1日3回、「全国きずなキャラバン」の再演や来場者が参加できるふれあいのステージなどを披露する。

 フラガールの「きずなキャラバン」は5月3日にいわき市内避難所への慰問公演を皮切りに、全国各所で巡回公演を行い、10月1、2両日の「がんばっぺ!いわき復興祭」で最終公演を迎えた。その間の訪問先は26都道府県に韓国ソウル市を含め125カ所、公演回数は247回を数えた。

 この功績が認められ、第3回観光庁長官表彰も受賞。震災後の活動は、ドキュメンタリー映画「がんばっぺフラガール!」(10月29日公開)や書籍「フラガール3・11」(仮題、11月4日講談社刊)でも取り上げられる。

坂元氏ら7人(団体)に、フラガールやガガも受賞

観光庁長官表彰

 観光庁はこのほど、今年度の「観光庁長官表彰」の受賞者を決定し、10月3日に庁舎内で表彰式を開いた。今年度は、阿蘇地域振興デザインセンター事務局長の坂元英俊氏や福島県・スパリゾートハワイアンズのフラガールなど7個人・団体を表彰した。

 同賞は国際競争力のある魅力ある観光地づくりや外国人に対する日本の魅力の発信など観光の振興、発展に寄与した個人や団体を表彰するもので、今回が3回目。

 表彰に先立ち、観光庁の溝畑宏長官は「共通するのは東日本大震災の厳しいなか、いち早く心を持って、世界に日本の元気を示していただいたこと。皆さんには重要な役割を担っていただいた」と感謝と祝辞を述べた。

 博覧会形式の広域連携プロジェクト「阿蘇ゆるっと博」を開くなど、地域づくりと観光を統合化した滞在型の観光戦略で九州の観光振興に寄与した功績が表彰された坂元氏は、「地域の人たちや行政、団体、県と皆でがんばった結果。8年間、積み上げてきた取り組みだが、九州新幹線が全線開業した今年が阿蘇全域で滞在型観光を推進するスタートの年。今後も少しずつ密度を高め、地域がつながっていく取り組みにしていきたい」と喜びを語った。

 また、歌手のレディー・ガガさんからは受賞にあたり「勇気の真の意味を教えてくれた日本のために、この地球の一員として引き続き戦い、また支援を行っていきます」というコメントが寄せられたという。

 受賞者は次の通り。

 【国内観光振興】坂元英俊(阿蘇地域振興デザインセンター事務局長)▽境港市(鳥取県)▽桝田知身(境港市観光協会会長)▽フラガール(スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム)【国際観光振興】袁文英(東瀛遊旅行社有限公司社長)▽アン・テフォ(ミシュラン・グリーンガイド編集長)▽レディー・ガガ(歌手)

“人と金の規模足りない”、松山新理事長が会見

松山JNTO新理事長
松山JNTO新理事長

 日本政府観光局(JNTO)の新理事長に就任した松山良一氏は10月3日に会見を開き、日本の観光の問題点を指摘。諸外国と比較し「人と予算の規模がまったく足りていない」と語り、ビジットブリテンキャンペーンが成功している英国や、観光に力を入れ急成長しているマレーシアを例にあげ、「研究してヒントを得たい」と語った。

 松山理事長は3つの抱負として(1)安全・安心の情報発信による訪日への信頼回復(2)観光振興による雇用の造成と地域の活性化(3)観光庁や地方自治体、民間企業、業界団体などとの連携をあげた。また、「選択と集中」の重要性を強調し、「民間企業では必ずボトムラインがあり、伸びそうなところに資源を集中する。観光も、より効果が高まるよう『選択と集中』で全力投球したい」と語った。まずは中国・韓国の国慶節と春節など、重点を絞ったキャンペーンを観光庁と取り組んでいくという。

 中長期的な展望として、日本のブランド戦略の見直しをあげる。外国での日本のイメージが、トヨタやパナソニックなどに代表される「低コストでハイクオリティな製品を作る」という80年代の「ものづくり」のイメージに終始していることを紹介し「新しい日本のイメージを打ち出したい」と話した。「夜に外へ出て安全なのは日本だけではないか? 日本の安全性やおもてなし、日本人の思いやりの心など、ソフト面のイメージをもっと打ち出したい」と展望を述べ、「世界では観光客を呼び込むため熾烈な競争となっている。日本に来たいとどう思わせるか、しっかり対策を練りたい」とした。

 また、現在13カ所にある海外事務所の拡大については「現状を把握して検討したい」としつつも、他国の海外事務所の多さに触れ「数が多いことは力。海外事務所を増やしていきたいという強い希望を持っている。予算を国交省と相談しながら、観光の世界大戦争に参加したい」と結んだ。