【にっぽん旬旅】~動画で各地の魅力紹介~島根県~

2020年5月25日(月)配信

 島根県は全国から神々が集う「ご縁の国」として知られています。悠久の歴史と文化が今も息づく島根県を高精細な4K映像で紹介します。

 県内には世界遺産・石見銀山や隠岐ユネスコ世界ジオパーク、国宝・松江城や出雲大社など世界に誇るスポットがあります。また、日本遺産に認定されたストーリーを紡ぐ貴重な文化財群や、様々な伝統や風習。島根の風土に根ざした文化の豊かさは多くの人の心を魅了しています。

 映像では、小舟から臨む江戸期の町並み、神話の地で眺める夕日、太古の火山活動が生んだ奇石・断崖など、この土地でしか味わえない景色をはじめ、神々をお迎えする神事や祭、お囃子の軽快なリズムで勇壮かつ華麗な舞が特徴の石見神楽など、土地の人々によって大切に受け継がれている文化、そしてヤマタノオロチ神話の舞台、斐伊川が流れる中国山地で現在も継承されている「たたら製鉄」による鉄の生産などを紹介しています。

 新型コロナウイルス感染症が収束した後、皆様のお越しをお待ちしております。

島根の絶景~美しき日本のこころと原風景~

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(184)」みちのくGOLD浪漫を訪ねて(岩手県、宮城県・涌谷町ほか)

2020年5月24日(日) 配信

日本初の産金地に建つ黄金山神社(宮城県・涌谷町)

 疫病の流行は、人類の歴史とともに古い。古く奈良時代にも、今日の新型コロナウイルスのような感染病はあった。遣隋使が持ち込んだ天然痘の蔓延が原因で多くの死者を出し、その終息には十数年という長い期間を要したといわれる。時の聖武天皇が建立した奈良・東大寺の大仏(廬舎那仏)は、この疫病を鎮めるためであり、全国から僧侶を集めて大法要を行ったという記録が残っている。

 その大仏鋳造用の金を供給したのが、古来「みちのく」と呼ばれた陸奥国である。その最初の金の産出地が、宮城県・涌谷町にあり、一帯は「黄金山産金遺跡」に指定されている。金が東大寺に献上されたとき、聖武天皇はその喜びのあまり、年号を天平から天平感宝に改元したといわれる。霊峰と呼ばれる箟岳(ののだけ)山の南麓には、産金の地を記念し建立された仏堂跡と黄金山神社がひっそりと佇んでいる。

 「みちのく」の金の象徴は、奥州平泉中尊寺の金色堂である。金色堂は、やや時代が下って平安時代後期に建立された仏堂。奥州藤原氏の初代、藤原清衡が1124(天治元)年に建立した。金色堂の名の通り、堂は内外ともに総金箔貼りで、扉、壁、軒から縁や床面に至るまで漆塗りの上に金箔を貼って仕上げられている。

 これらの金は、三陸リアス海岸沿いに形成された約4億5千万年前の花崗岩で構成される地層が生み出したものである。

 その1つ、古くから良質な金や水晶の産出で知られた岩手県陸前高田市の玉山金山遺跡は、戦国時代、伊達政宗が金山奉行をおいて統治したもの。山頂の玉山神社に至る道に、かつての「精錬所跡」や最盛期の坑口「千人坑」が残っている。

モンスターゴールド(産総研Webページより)

 さらに明治以降になると、各地で大規模な鉱山開発が進んだ。空前のゴールドラッシュである。その一翼を担ったのが、宮城県気仙沼市にある鹿折金山と大谷鉱山である。鹿折金山は1904年に日本最大の自然金(モンスターゴールド)を産出し、同年のセントルイス万博に出品して世界に大きな衝撃を与えた。一方、大谷鉱山は1935年ごろの最盛期に年間1万㌧もの金を産出し、1300人の従業員を抱える一大鉱山町を形成した。

 砂金取りの時代から近世の金山開発、近代金鉱山への発展という日本の産金史を物語化したのが、2019年に認定された日本遺産「みちのくGOLD浪漫」である。

 東日本大震災からやがて10年を迎える三陸地域。大切なことは、地元の人々が忘れていた地域の歴史を掘り起こし、誇りと自信を取り戻すことである。そして、その価値を後世まで伝え生かすためには、地域の未来を形にする新たな事業を仕掛けていくことである。

 活用事業は未だ緒についたばかりだが、日本遺産という地域ブランドを生かし、この地が再び金の輝きと浪漫を取り戻すことを期待したい。

(東洋大学大学院国際観光学部 客員教授 丁野 朗)

【にっぽん旬旅】~動画で各地の魅力紹介~福井県・あわら温泉おかみの会~

2020年5月24日(日)配信

 全国でも珍しい女将13人全員が利き酒師という福井県「あわら温泉」。

 2015年の北陸新幹線金沢開業に合わせて、女将自らが米作りから酒造りまで手掛けてできた日本酒「女将」がおすすめです。

 お客様の一番近くでおもてなしする女将に会いに、「女将」を召し上がりに「あわら温泉」にお越しください。

あわら温泉女将の会 日本酒「女将」

「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(5月号)」

2020年5月23日(土)配信

http://zoomjapon.info

〈巻頭言〉

クロード編集長

 今から10年前、くしくも日本の経済産業省が海外での日本ブームを追うように「クール・ジャパン室」を設置した2010年6月に、本誌はフランスで産声をあげました。私たちは新しい媒体作りにあたり、ブームをあおる記事ではなく、フランスの人々に日本に関する新しい知識、そして日本について考えるきっかけを与えられる雑誌作りを目指しました。手探りで始めたフリーマガジンは支持され、現在は欧州6カ国に読者を持つメディアとなりました。第100号はCOVID-19感染拡大の影響下で、予定よりも大幅に内容を縮小したものの、節目となる号を出版できたことを感慨深く受けて止めています。この10年間、本誌を支えてくださった広告主様始めご協力くださった多くの方々、そして私たちの誇りでもある大勢の読者にこの場を借りて御礼申し上げます。

(編集長 クロード・ルブラン)

特集 東京特集

2020年春の東京駅

 多くの媒体が過去に何度も東京にスポットを当ててきたが、常に変化を続けるこの巨大都市は、何ページ割いても語り尽くせない多面性を持っている。これまで、比較的フランスで知名度の低い地域を紹介することを優先し、意図的に東京の情報発信に制限をかけてきた分、創刊10周記念の特別企画で大々的に取り上げる予定が、直前になってCOVID-19のパンデミックによりやむ無く軌道修正することとなり、予定のほぼ半分のボリュームでに納まった。■世界一人口が多い都市でありながら安全で、交通の便も優れ、居心地もいい。また、その建築技術の高さが世界の建築家たちを虜にする東京。だが裏を返せば歴史ある建物の解体と新築を繰り返す「建築ラボ」でもある。他都市にない稀な魅力と、街の姿を過容赦なくリセットする非情さが同居するのもまた東京らしさだろうか。■山手線と新駅を知る。■地下鉄南北線に乗って東京生活を体験。■壬生篤氏が誘う時間旅行、永井荷風の足跡を求めて下町を歩く■葛西育ちの建築家・関口雄三氏に聞く東京湾の移り変わり。■釣りの名手の仕事場は隅田川。■阿佐ヶ谷で見つけた東京の味、伝統の和菓子。■小津映画風に、はとバスにのって東京再発見。

〈ZOOM・JAPON 編集部発 最新レポート〉100号出版後記

Zoom Japon 創刊号特集「推理小説」

 おかげさまで本誌は創刊10周年を迎えました。今月号は、編集部にとって特別なナンバーです。どんな形で協賛団体や読者に感謝を伝えるかを課題に準備を進め、素材がそろったところでCOVID-19の感染拡大により国全体がロックダウン。多方面の活動制限によって、本誌も経済的大打撃を被りました。それでも100号目を出版したいという私たちの思いに迷いはなく、赤字覚悟の刊行を決定。とはいえ、経費をどう捻出し、配布ポイントの閉鎖をどう乗り切るか。そこで、読者に第100号を1部5ユーロ(約580円)で予約してもらうことにしました。10周年記念ポスターが付いているものの、郵便代としては些か高い金額。予約受付は支援の呼び掛けです。年間購読者以外の、その実態がつかみにくい「無料ピックアック」を習慣とする読者層がお金を払ってくれるのか。結果は編集部の予想を上回り、連日届く予約と出版の継続を願う声に、万感の思いがこみ上げてきました。これらは、多くの人々が日本を求め続けている証です。この希望の光を絶やさぬよう、苦境においても私たちは創刊時と変わらぬポリシーで活動を続け、これからも皆様の広報のお役に立てることを願っています。

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

【にっぽん旬旅】~動画で各地の魅力紹介~鹿児島県・奄美大島~

2020年5月23日(土)配信

~島人の案内で島暮らしの幸せにふれる~

 美しい海を楽しみ、夕暮れ時には誰からともなく海岸に集い酒盛り、ごちそうは皆で分かち合う。自然への敬意と人へのいたわりに満ちた島人の暮らしを体感し、幸せのものさしを考えてみては。

【奄美大島】島の文化と暮らし、世界自然遺産候補地 奄美トレイルの旅

「トラベルスクエア」 アフターコロナは「質」重視へ

2020年5月23日(土) 配信
  
 ちょっとした病を得て、入院生活を余儀なくされていたので、このコラムも1回お休みをいただきました。ご愛読者の皆さん、申し訳ありませんでした。
 
 もっとも、娑婆にいても自粛の幽閉生活、病院にいる方が安全かもよ、という声もSNSなどでずいぶんいただいた。
 
 とはいえ、その間、旅館さんやホテルの倒産、廃業、身売り話が幾つも聞こえてくるし、個人的な知り合いも多い、小売業専門の「商業界」の倒産にもびっくりだった(廃刊号の特集が「アマゾン対抗策」というのも皮肉な話)。海の向こうからだって、手堅いファッションブランドのJ・W・クルーや、超高級百貨店のニーマンマーカスが倒産というのも驚き。
 
 こんな黙示録的(終末的)な光景ばかり見せつけられると憂鬱になるばかりなので、いつになるか分からないが、アフター黙示録の宿泊産業がどう生きて行ったらいいのか、考えることにした。
 
 正直、この緊急事態宣言が外され、商売の一部が自由になれば、温泉需要は消費者の自粛疲れもあって、割に早く殺到するのではないかと思う。それは厳戒下の今でも熱海が予想以上ににぎわっていることからも分かるが、それが怖い。
 
 今後も収入がきちんとあるか不安に思う勤労層が半分以上あると思われるこれからの消費マーケットでは、とにかく低価格が受けるのは間違いない。1泊2食型で詰め込み主義のパターンから埋まると思うのだが、ここは各温泉観光地とも、心して、平均の宿泊上代を上向きにもっていく最大のチャンス到来と考えてほしいのだ。
 
 もちろん、みんなで価格を談合して決めるのは独禁法に触れるからNGだが、全体に宿泊単価を皆で上げていくことにトライするチャンスはアフターコロナだろう。
 
 要するに、「量」を集める経営から「質」重視の経営への本格的転換を目指したいのだ。
 
 ここで安売り競争で、遠くからの客も歓迎、1室4人も5人も詰め込みたいなどと考えれば、これまで頑なにみんなが守ってきた3密原則を覆すことになる。そこでまたコロナクラスターを起こしたら、社会的糾弾の対象になってしまう。
 
 せめて、最初の半年はお隣の3県くらいからしか予約を受けない。1室2人の定員を厳守する。食事場所も十分ソーシャルディスタンスを守れる座席配置にし、ビュッフェも小皿配膳にするといった配慮が必要だろう。
 
 館内消毒などにもコストがかかる。これからの旅館は社会的責任を負うから、これまでの料金よりお代を高くしていただきたい、とお客に納得させるべきなのだ。
 
 お客に「安全な宿泊」を売るということの意味。これを今から考えていてほしい。
 

 

コラムニスト紹介

松坂健氏

オフィス アト・ランダム 代表 松坂 健 氏
1949年東京・浅草生まれ。1971年、74年にそれぞれ慶應義塾大学の法学部・文学部を卒業。柴田書店入社、月刊食堂副編集長を経て、84年から93年まで月刊ホテル旅館編集長。01年~03年長崎国際大学、03年~15年西武文理大学教授。16年~19年3月まで跡見学園女子大学教授。著書に『ホスピタリティ進化論』など。ミステリ評論も継続中。

 

 

スカイマーク×セントレア、空港で働く雰囲気味わう動画公開

2020年5月22日(金)配信

「お仕事教室」イメージ

 中部国際空港セントレア(犬塚力社長、愛知県常滑市)は5月21日(木)、スカイマーク(洞駿社長、東京都大田区)の協力のもと動画配信を始めた。空港で働く雰囲気を味わえる「セントレアお仕事教室」動画を、セントレア公式Youtubeチャンネルで公開している。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛が続くなか、家で過ごす人などに向けて、少しでも空港の仕事内容や雰囲気を味わってほしいと発案。動画を通して、普段飛行機に乗る際にはなかなか見掛けない空港の“お仕事”の裏側や航空業界の面白さを届ける。

 動画の第1弾では、出発前に飛行機の点検を行う航空整備士に密着している。飛行機の安全な運航に欠かせない整備士のプロフェッショナルな仕事を観覧できる。

 なお、第2弾以降も空港の現場を紹介する動画を、毎週木曜日のセントレア公式ホームページをはじめ、公式Facebookで発信予定。

おうち時間で旅をする Home Trip HOKKAIDO 公開

2020年5月22日(金) 配信

鶴雅グループ ロゴ

 鶴雅ホールディングス(大西雅之社長、北海道釧路市)は5月22日(金)、北海道の大自然をまとめた動画サイト「Home Trip HOKKAIDO」を公開した。緊急事態宣言が解除されつつあるものの、外出自粛が続き旅行ができないなかでも、自宅で旅気分が味わえる動画を集めた。

 阿寒湖や、ニセコ・定山渓・支笏湖、オホーツク、大沼などの北海道の大地が視聴できるほか、1人旅・カップル旅行・家族旅行などストーリーアニメも公開。同グループの旅館・ホテルのテレビCMも視聴でき、旅行のイメージが掻き立てられる。

 同グループは「新型コロナウイルス感染症が収束した暁には、多くのお客様に北海道へお越しいただき、笑顔でお会いしたい」と期待を寄せる。

北海道の大地動画が公開される

JATAとANTA、「新型コロナウイルス対応ガイドライン」示す 観光再開の基礎に

2020年5月22日(金) 配信

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 日本旅行業協会(JATA)は5月14日(木)、全国旅行業協会(ANTA)と連名で、旅行業における「新型コロナウイルス対応ガイドライン(第1版)」を発表した。従業員やお客、旅行業務取扱い上の具体的な対策を示し、観光再開後の経済再生と感染予防の両立をはかるのが狙い。

 基本的な感染防止対策に、従業員とお客との距離を確保することや、マスクの着用、手指の消毒設備の設置、来店人数の調整、店舗内の定期的な消毒などを挙げる。旅行の手配は、原則として適切な感染防止策を講じている旅行サービス提供事業者に限定すること、旅行中はお客や従業員の中に無症状感染者があることを踏まえた感染防止策を取ることとする。

 従業員向けには、健康管理のほか通勤や勤務における留意事項を示し、従業員が触れる機器の定期的な消毒や、朝礼など小グループでの実施、トイレはふたを閉めて汚物を流すことなど、詳細に記されている。

 お客には、感染防止のために非来店での旅行取引をすすめるほか、来店する場合の事前予約依頼、カウンターへのアクリル板設置など飛沫感染を防止することなどを記載している。

 旅行業務取扱上における対策は、旅行形態ごとに留意事項を示すほか、団体旅行の実施判断、旅程管理についても言及している。手配する旅行サービス提供事業者が適切な感染防止策を講じている事業者に限定、または確認することも挙げている。

 なお、同ガイドラインは、新型コロナウイルスの最新知見やお客の要望、事業者側の受け入れ体制など、今後の状況変化によって改定を行う。

「都ホテルズ&リゾーツ」5月28日から順次営業再開

2020年5月22日(金) 配信

営業再開予定日一覧

 近鉄・都ホテルズ(中山勉社長、大阪府大阪市)は5月28日(木)から、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休業していた「都ホテルズ&リゾーツ」のホテル・旅館を順次営業再開する。また、新規開業を延期していた「都シティ 大阪本町」は6月5日(金)に開業する。

 営業再開に際して、接客時のマスク着用と定期的なアルコール消毒、ソーシャルディスタンスの確保などの感染防止対策を徹底する。