札幌観光バスが新サービス オンラインで旅程を作成・共有

2023年1月25日(水) 配信 

たびポス サイトTOPページ

 札幌観光バス(福村泰司社長、札幌市)は1月23日、旅の行程をオンラインで作成・共有できる旅行者向けWebサービス「たびポス」(https://tabipos.jp)を公開する。旅行形態が個人主体へと変わるなか、国の事業再構築補助金を活用し、新規事業に乗り出す。

 既に投稿された旅程を自由に閲覧してもらい、独自の旅行プラン作成に役立ててもらう。およそのルートが決まれば、日時や目的地などの入力で、旅程案が示される仕組みだ。サイトユーザーが旅行後、写真や感想を添えて、旅程を投稿してもらうことで、コンテンツの充実をはかる。

 交通機関の経路検索は、ナビタイムジャパン(大西啓介社長、東京都港区)の「NAVITIME Travel Platform」データを活用。旅程検索は、地名だけでなく「こんな旅がしたい」などのニーズからも可能だ。サイト公開時はモデルコースとして50程度の旅程を掲載する。

 札幌観光バスでは、作成された旅程を基に、旅行者が交通機関や宿泊の予約決済を行うことで、収益を見込むとともに、蓄積された旅程から旅行ニーズを探り、バスツアーの企画に役立てる。今後は、全国版への拡大やインバウンド向けに多言語対応も視野に入れる。「道内観光の活性化や、バスをはじめとした公共交通利用の促進をはかるとともに、旅行者同士が旅程を交換し合う文化をつくりたい」(同社)という。

「津田令子のにっぽん風土記(93)」マリンブルーの似合うまち~ 静岡県御前崎市編 ~

2023年1月25日(水) 配信

春のイベント、シーサイドピクニックのようす
御前崎市観光協会 事務局長 小野木邦治さん

 御前崎岬の先端にあり駿河湾を目の前に臨むマリンパーク御前崎。人気の屋根付きすべり台「タートルスライダー」からは青い海と空を独り占めできると評判だ。そこを会場に4月22、23日の2日間行われるのが、シーサイドピクニックという春の一大イベントだ。

 
 「昨年3年ぶりに開催され、多くの方に来ていただきました。今年もドッグランや、御前崎市商工会員による飲食・物販ブース、フリーマーケットや大道芸などが予定されていて多くの方が楽しみにされています」と御前崎市観光協会の小野木邦治事務局長は話す。「イベント以外にも、御前崎の春は魅力満載です。御前埼灯台下の海沿いでは磯遊びが楽しめます。干潮時には岩肌が現れ、色々な海の生き物を見ることができます」。

 
 灯台下で遊んだあとは、ぜひ御前埼灯台に立ち寄りたい。1874年、イギリス人技師の監督のもとに誕生した白亜の洋式灯台で、強風や地震などの被害にも屈することなく、美しい姿を保ちながら海の安全を見守り続けている。

 
 国の重要文化財に指定されており、全国で登れる灯台16のうちの1つ。小野木さんは「マリンブルーの海岸線を灯台に向かって走る春のドライブはテンションが上がります。緩やかな上り坂を登り、そこから下るとき目の前に海が迫るように広がり、直後に灯台が見えてくるのです。何度見ても感動する光景です」と目を細める。灯台広場もリニューアルされており、「ここから眺める水平線は最高なので、ぜひ体感してほしい」と語る。

 
 御前崎といえば、マリンスポーツの聖地でもある。何といってもウインドサーフィンが人気で、県内外から多くのサーファーがここの波を求めて訪れる。また、サーフボードに乗って楽しむスタンドアップパドル(SUP)もこれからの季節にぴったりという。

 
 海の恵みを享受している御前崎ならではの現象として「11月~3月までは海から朝日が昇り、海に夕日が沈みます。これらを見るだけでも感動していただけると思います」。

 
 さらにゴールデンウイークには、新茶のシーズンとなり、海産物では初ガツオが獲れ始め、しらすも春から揚がり始める時期という。「春を感じにお越しいただきたいですね」と小野木さん。

 
 東京からは車だと東名高速道路の相良牧之原ICから約30分、電車では東海道線菊川駅からバスで1時間ほどで、マリンブルーの似合うリゾート地に到着できる。

 

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

最上峡芭蕉ライン観光 グランピング施設開業

2023年1月25日(水) 配信 

ベージュを基調とした客室

 山形県の最上峡芭蕉ライン観光は昨年12月17日、最上川舟下りの終着点「川の駅・最上峡くさなぎ」に隣接した地に、グランピング施設「R;MOGAMI」(アールモガミ)を開業した。

 施設名称に冠した「R」の文字は、最上川の「リバー」や隠れ家を意味する「リトリート」に由来する。最上川をはじめとする大自然を背景に、ゆったりとした時間を過ごしてほしいとの思いを込めた。

 6棟ある客室は3―4人用と2人用の2種類。ベージュを基調とした空間に、リビングやベッドルーム、浴室、プライベートサウナなどを配した。食材などの持ち込みは自由で、キッチンや調理器具、冷蔵庫などの設備を使える「セミセルフサービス」を採用。オプションで夕食も依頼できる。

高知県東部のご当地グルメ「室戸キンメ丼」など販売 大阪難波でイベント(1月30日)

2023年1月24日(火) 配信

室戸金目丼

 高知県東部のご当地グルメを紹介するイベントが1月30日(月)、大阪市浪速区の飲食店で行われる。

 県東部の飲食店などでつくる「高知東部食プロジェクト」が実施するもので、室戸沖で獲れる新鮮なキンメダイや生しらすなどを使った料理を提供する。

 室戸市はキンメダイの漁獲量が西日本一を誇る。漁場が沿岸から近く、かつ水深が深いため鮮度の良い状態で水揚げされるのが特徴だ。そのキンメダイを照り焼きにし、地魚の刺身と一緒に盛り付けたのが「室戸キンメ丼」。

 一方、安芸市で獲れる生しらす(高知ではどろめと呼ぶ)を炊き上げ、天日干しした釜あげちりめんを御飯の上にぶっかけたのが「釜あげちりめん丼」。海苔や大根おろしの薬味を加え、県特産のポン酢をかけて食べる。

 イベントでは、これらを1食1000円(税込)で販売する。会場は同区日本橋の「FUN SPACE DINER」。午前11時から午後3時まで。30人にご当地グルメが当たる抽選会もある。

読売旅行、「ホープツーリズム」 福島の今を学ぶ旅を発売

2023年1月24日(火)配信

東日本大震災・原子力災害伝承館

 読売旅行(坂元隆社長)はこのほど、旅を通して“福島の今”を正しく学ぶ「ホープツーリズム」のツアー商品を売り出した。今回のツアーは2月11日(土)から2日間。災害直後からの経過や復興の歩みの全体像を映像や資料で学べるなど、福島の今を肌で感じる貴重な体験ポイントを巡る。

 1日目は、品川・東京・上野などJR各駅から特急で福島県へ。バスに乗り換え、双葉町ウォールアート、東日本大震災・原子力災害伝承館、震災遺構・請戸小学校を見学し、震災と復興の実情を学んだあと、Jヴィレッジに宿泊する。

 2日目は、スパリゾートハワイアンズで読売新聞社タイアップ特別企画「国際女性デー・トークイベント」に参加。お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんと、フラガールを養成するカレイナニ早川さんの対談などを見学する。復路もJR特急で上野・東京・品川など各駅へ帰着する行程となる。

 旅行代金は大人3万9900円、子供3万4900円から。

レストランなど新装 蔵王カンパニーの2施設

2023年1月24日(火) 配信 

蔵王四季のホテル・レストラン「山の詩」

 山形県の蔵王カンパニーは昨年12月16日、蔵王温泉で運営する2施設のレストランなどを改修し、リニューアルオープンさせた。

 「蔵王四季のホテル」はレストラン「山の詩」と客室を新装した。レストランには新たにビュッフェテーブルを導入。朝食バイキング時の料理提供を、より円滑に行えるよう改善した。内装は従来のポップ調から山々の緑をイメージしたものへと一新。ドアなどを重厚な造りにすることで高級感を演出している。

 客室は2階の家族向け和室5室を、ワーキングスペースも併設した「ジュニアスイート」5室にリノベーションした。室内は琉球畳の床にシモンズ社製セミダブルベッド2台とデイベッド1台、マッサージチェアなどを配した。3人利用でもゆったり過ごせる造りだ。冬は大きな窓から、湖側の雪原が一望できる。

蔵王国際ホテル・食事処「紅の花」

 「蔵王国際ホテル」は、宴会場「紅の花」を半個室の食事処へとリニューアルした。あたたかみのある落ち着いた空間で、4人席を中心に、2人や6人で利用できる席を用意している。

 蔵王温泉街では、観光庁の支援事業や山形市の景観まちづくりの保全・創出に向けた取り組みを活用したリニューアルが相次いでいる。地域一体となり、温泉街を盛り上げていきたい考えだ。

山水荘×第一興商 顧客満足と利益を両立 個室カラオケ導入で

2023年1月24日(火) 配信 

「紫水亭」客室の露天風呂

 コロナ禍で一時は敬遠された「カラオケ」だが、個人・グループ旅行の受け入れに軸足を移す宿泊施設では、個室環境を提供することで「顧客満足」と「利益」の両立を実現しているところもある。

 福島県・土湯温泉の「水織音(みおりね)の宿 山水荘」は昨春、露天風呂とテラスが付いた客室15室や個室料亭、オープンキッチン形式の食事処などをオープンした。従来の「中央館」を改修し、「紫水亭」として新装したもので、家族や3世代での宿泊もゆったりくつろげるのが売りだ。加えて昨年10月中旬には、カラオケルーム2部屋がオープンした。

 同館・渡邉利生常務は「リニューアルで料理やその提供方法など、質・サービスの向上もはかりました。カラオケルームオープンもその一貫です」と説明する。コロナ禍も3年目を迎え、カラオケの要望が増えたことも導入を後押しした。リニューアルで品質を上げ、さらに宿泊客に喜んでもらえる「選択肢」を増やし、顧客満足の向上を目指す。

最新設備で楽しめるカラオケルーム

 今回は第一興商(保志忠郊社長、東京都品川区)の「カラオケルーム造作支援キャンペーン」を利用した。ラウンジや宴会場など、遊休空間をカラオケルームに改装する際、一部費用を補助するもので、先着100施設限定で提案している。企画について渡邉常務は「お得なパッケージ提案に加え、感染症対策についても手厚い支援をいただき、ありがたかった」と振り返る。山水荘では、医療施設の信頼も厚い空気清浄機の設置に加え、POP掲示などで安心安全対策を可視化し、宿泊客にPRしている。

 新型コロナ「第8波」がニュースになった折り、露天風呂付き客室から予約が埋まるという傾向も見られた。「感染者増が即自粛につながるのではなく、適切な対策を講じつつ、楽しむことを選ぶという行動が芽生えてきたのでは」(渡邉常務)と分析する。カラオケルームもオープン後、週末を中心にコンスタンスな利用がある。「個室カラオケは家族やグループで楽しめるため、宿との親和性は高い」(渡邉常務)という。

 近年個室の需要が増加しており、その背景には感染リスクが低いことが理由として挙げられる。第一興商の営業担当者は「キャンペーン開始から多数の問い合わせをいただいている。引き続きお宿に寄り添ったキャンペーンを打ち出していきたい」と話す。

【鈴木 克範】

福井県宣伝隊 新ブランド米「いちほまれ」 “日本一美味しい”の願い込め

2023年1月23日(月) 配信 

「今年の新米はできが良い」と長谷川さん

 福井県大阪事務所の長谷川義人所長補佐が昨年12月2日、本紙関西支社を訪れ、福井県の新ブランド米「いちほまれ」をアピールした。

 「いちほまれ」は、日本を代表するブランド米「コシヒカリ」発祥の地である福井県が、コシヒカリに次ぐ新たなブランド米を生み出そうと、20万種の稲から絞り込み、見た目と食感、程よい甘さなど、「新しい美味しさ」を追い求め、約6年の歳月を掛けて開発した次世代を担う米。「いちほまれ」の名前は、10万件を超える候補の中から選ばれたもので、「日本一美味しい 誉れ高きお米」になるようにとの願いが込められている。

 「シルクのような白さと艶」と「しっとり、ふっくらした食感」「口に含んだときの優しい甘さ」が特徴で、料理人や米穀店、米卸業者といった専門家からの評価も高い。

 長谷川さんは「年々、生産量が増え、今年の新米はできも素晴らしいです。ぜひご賞味ください」とPRした。

群馬県宣伝隊 鬼押出し園などPR 「夏には夜間営業も予定」

2023年1月23日(月) 配信 

宣伝隊一行

 群馬県の観光宣伝隊が昨年12月21日、本紙関西支社を訪れ、嬬恋村にある観光施設「鬼押出し園」や「嬬恋プリンスホテル」などをPRした。

 来社したのは、鬼押出し園の五十嵐亘孝スーパーバイザーと嬬恋プリンスホテルの青木操営業チーフマネージャー、群馬県大阪事務所の安田京子さんと權有希子さんの4人。

 浅間山の麓、上信越高原国立公園内にある鬼押出し園は、1783(天明3)年の浅間山大噴火で流れ出た溶岩が造り出した奇勝を一望できる。高山植物も豊富で、季節ごとに美しい草花を観賞することができる。

 園内には、東京上野にある徳川家の菩提寺である東叡山寛永寺の別院「浅間山観音堂」があり、夏には観音堂や参道などをライトアップする夜間営業を実施する。噴火の歴史や一帯の見どころを案内する園内ガイドも団体客に好評だ。

 嬬恋高原にある嬬恋プリンスホテルは、ゴルフ場が隣接するほか、天然温泉が堪能できる露天風呂が備わったリゾートホテル。食事は地元食材をふんだんに盛り込んだグランドメニューを用意。広々とした客室は眺望も良く、出窓が付いたモデレートツインは、女性客やカップルに人気だ。

 五十嵐さんは「今年は7月中旬から8月お盆時期の週末に、鬼押出し園の夜間営業を実施する予定です。幻想的な夜をぜひ体感しに来てください」とアピールした。

インバウンドに門戸拡大へ 福島のホープツーリズム

2023年1月23日(月) 配信 

説明会であいさつする今野一宏次長

 福島県は今年度から、教育旅行などを対象に提案してきた「ホープツーリズム」をインバウンド向けにアレンジし、売り込みを強化する。昨年12月23日には訪日旅行を取り扱う旅行会社やメディアを対象に、東京都内で事業説明会を開いた。

 ホープツーリズムは、復興の現場やそこで挑戦する人々との出会いに焦点をあてたスタディツアー。未曽有の複合災害を経験した教訓から、持続可能な社会や地域づくりを探求する、独自プログラムとして注目されている。これまで教育旅行や一般団体を受け入れてきたが、海外からの個人旅行者にも門戸を広げ、一般観光コンテンツと組み合わせた旅行商品造成を促すよう取り組む。

 説明会では、双葉郡地域観光研究協会の山根辰洋代表理事やワンダーファームの元木寛社長、東日本大震災・原子力災害伝承館の相澤敏之課長代理らが、県沿岸地域のコンテンツや受入体制を紹介した。県観光交流局の今野一宏次長は「世界唯一のコンテンツ・ホープツーリズムを通じ、被災の地から希望の地へ、イメージの転換をはかりたい」とあいさつした。

【鈴木 克範】