三陸鉄道、今冬も「こたつ列車」運行 来年40周年迎えイベントを企画中

2023年11月29日(水) 配信

伊藤史章副主任(左)と「なもみ」に扮する根岸純さん

 三陸鉄道(岩手県宮古市)は今年で18回目となる「こたつ列車」を、12月16日(土)から2024年3月24日(日)までの土・日・祝日に運行する。

 久慈駅を午後12時7分発~宮古駅午後1時50分着と、宮古駅午後2時42分発~久慈駅午後4時40分着を予定。1月1~3日も運行する。

 お弁当は「大漁舟唄御膳」(3200円)に加え、「うに丼」(2500円)、「あわび弁当」(1850円)、「ほたて弁当」(1350円)から選べる。乗車日2日前の午後1時までに要予約。

 アテンダントによる車内ガイドのほか、鬼の格好をした「なもみ」が車内に突然現れるイベントも大好評だ。「記念乗車証」のプレゼントもある。宮古駅から乗車するとイボンヌのシュークリーム(インスタントコーヒー付き600円)の予約も可能。

 合わせて、今年で6回目を迎える「洋風こたつ列車」も12月9日(土)から23年2月25日(日)までの土・日・祝日に運行する。

 11月29日には、三陸鉄道旅客営業部の伊藤史章副主任と、「なもみ」に扮する宮古駅駅務係の根岸純さんが本紙を訪れ、「『こたつ列車』もようやく認知度が高くなってきました。『洋風こたつ列車』とともに体験してほしい」と語った。さらに「来年は三陸鉄道40周年を迎え、さまざまなイベントも企画しています」とPRした。

近畿日本ツーリスト、地球の歩き方と企画 ガイドブック制作を授業で

2023年11月29日(水) 配信

授業プログラムで制作したガイドブック(イメージ)

 近畿日本ツーリスト(瓜生修一社長、東京都新宿区)は、地球の歩き方(新井邦弘社長、東京都品川区)と、地域探求をテーマとした授業プログラム「地域の歩き方」を共同企画し、11月末から売り出す。

 生徒は同プログラムを通して、旅行ガイドブック「地球の歩き方」の編集ノウハウを学びながら地域への理解を深め、オリジナルのガイドブックを作成する。近畿日本ツーリストの販売により、修学旅行の事前・事後学習への組み込みや校外学習などの応用を円滑にし、学校にとって負担少なく新しい学びを導入できるとしている。

 「地球の歩き方」が長年培ってきた編集ノウハウを学校授業向けにアレンジし、テキスト化や動画化。プログラムは専門的かつ汎用的でありながら、広く学校環境に合わせられるように先生主体で進行する授業構成となる。各プログラムをサポートするワークシートやレクチャー動画を用意、先生はファシリテーションやアドバイスを中心として、専門知識の必要なく授業を展開できる。

 プログラムでは「地球の歩き方」仕様のテンプレートを利用。生徒はガイドブック制作を通し、編集者・読者双方の視点で地域を見つめ、自ら設定したテーマに向けて取材(情報収集)を行う。集められた情報を限られた誌面上で整理し、読み手の興味を意識した表現での情報発信を学ぶ。

 プログラムの販売に先立ち、品川女子学院中等部3年生のニュージーランド修学旅行(今年3月実施)の事前・事後学習としてトライアルを実施した。近畿日本ツーリストによると「生徒の事前・事後学習や実体験などの成果を、『地球の歩き方』というプロの指導によりカタチに残せることに魅力を感じてもらえた」と述べている。

「宮古冬の味覚イベントリレー」展開中 24年3月3日「宮古毛ガニまつり」まで

2023年11月29日(水) 配信

毛ガニに扮した赤沼喜典氏(宮古観光文化交流協会事務局長)

 宮古観光文化交流協会(岩手県宮古市)は秋冬期の観光客誘客拡大を目的に「みやこ冬の味覚イベントリレー」を実施している。

 世界3大漁場の1つ、三陸・金華山沖の玄関口・宮古は年間を通じて美味しい魚介類が豊富で、秋冬期は収獲のピークを迎える。鮭や鮑、真鱈、早採りワカメ、そして毛ガニと続く。これに合わせてさまざまなイベントをリレー形式で展開している。

 11月26日には「田老鮭・あわびまつり」(田老野球場駐車場)を開催。12月3日には「宮古鮭まつり」(宮古市魚市場)が開かれる。

 さらに、2024年1月21日には「宮古真鱈まつり」(宮古市魚市場)と、「早採りわかめ『春いちばん』まつり」(シートピアなあど)を予定。3月3日には「宮古毛ガニまつり」(宮古市魚市場)が開催される。

 会場を訪れると「海産物5000円相当」など各種豪華プレゼントが当たる企画も用意されている。

 11月29日には、宮古観光文化交流協会の赤沼喜典事務局長が旅行新聞新社東京本社を訪れ、宮古市体験型グルメの「瓶ドン」や、1~3月に宮古市内の宿泊施設が展開する宿泊プラン「三陸ぜいたくざんまい」(いわて冬旅キャンペーン特別プラン)などを紹介。毛ガニに扮した赤沼氏は「これからの時期は宮古の食材がとても美味しい季節です。ぜひお越しください」とアピールした。

HIS、年末年始の海旅前年比163%増 コロナ前の5割まで回復

2023年11月29日(水) 配信

22年からの1年間で約3割改善した

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)が11月28日(火)に発表した、年末年始(2023年12月23日~24年1月3日)の海外旅行の予約状況によると、予約者数は22年11月15日比で163.8%増と大きく伸びた。コロナ禍前の19年同日比で約5割まで回復した。22年は19年同期比で2割程度。1年間で約3割改善している。

 同社は「コロナ禍による直接的な影響はなくなったが、世界的な高インフレによる生活費上昇は沈静化していない」とした。さらに、原油価格高騰の影響による燃油サーチャージの上昇のほか、円安の進行で「多くの航空会社は2023年12月以降に発券する海外航空券を大幅に値上げする」という。

 旅行先ランキングでは、1位が韓国・ソウル。次いで台湾・台北、アメリカ・ホノルル、タイ・バンコク、アメリカ・グアム、韓国・釜山、シンガポール、フィリピン・セブ島、オーストラリア・ケアンズ、フランス・パリと続いた。
 
 韓国とケアンズ、香港、トルコ、サイパンの予約者数は19年同期を上回った。このうち、韓国のソウルが同13.7%増、釜山は同45.6%増となった。地方空港を含めた復便や増便による座席供給数の増加したことが主な要因。

 セブ島とケアンズは原油価格が高騰しているなか、燃油サーチャージの掛からないLCCが就航するビーチリゾートとして需要が増えている。同社は「多様化するニーズや価値観と相まって新たな選択肢として、LCCは有効に捉えられている」と分析する。

 平均単価は前年同期比2.0%減の19万2700円。19年同期比では12.2%増。燃油サーチャージの高騰などが影響した。平均旅行日数は前年と同水準の6.3日間。出国ピークは12月29日(金)、帰国ピークは1月3日(木)となっている。

持続可能な空港グランドハンドリングを ANAとJALが共同で取り組み

2023年11月29日(水) 配信

両社で作業資格を相互承認する

 全日本空輸(ANA、井上慎一社長)と日本航空(JAL、赤坂祐二社長)はこのほど、労働力が減少するなか、持続可能な空港グランドハンドリングに向けて共同で取り組むことを発表した。地上で飛行機の移動などを行うランプハンドリングは同種の作業でも両社ごとに資格が必要だが、相互に承認する仕組みを検討する。仕組みの運用は2024年4月から開始する予定。両社は適正な競争を維持しながら、航空業界全体の生産性向上に向け、システムや施設の共有化など協力を深めていく。

 今回の取り組みは、国土交通省が6月に公表した「空港業務の持続的発展に向けたビジョン」を踏まえ、地方空港のグランドハンドリング事業者の効率的な人員体制を整えるために実施する。

 現状は、両社の委託先が同一のグランドハンドリング事業者でも各社ごとに作業資格が必要なものがあり、そのための訓練を要する。今後、両社が作業資格を相互に承認することで、どちらかの資格取得で両社の作業に従事することが可能になる。訓練期間は両社とも1年間のため、これまで計2年間必要だったものが1年間に大幅に短縮できる。訓練に必要な日数の削減など効率化をはかることで、繁忙の緩和を目指したい考え。

 なお、委託先のグランドハンドリング事業者が同じ空港は利尻と根室中標津、函館、秋田、仙台、新潟、岡山、徳島、高知、鹿児島。

GPA、成田空港オリジナルグッズ販売 開港45周年記念で

2023年11月28日(火) 配信

オリジナルネームタグ
 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)のグループ企業グリーンポート・エージェンシー(GPA、小島直人社長、千葉県成田市)はこのほど、成田空港開港45周年記念事業の一環として、成田空港オリジナルグッズの販売を開始した。

 成田空港オリジナルコースターとネームタグは、C滑走路の新設などで伐採した木をコースターとネームタグにアップサイクルしている。1枚1枚木目や色味が違って同じものがないという。このうち、ネームタグは好きな文字を名入れできるオーダーメイド品。販売価格は2200円(税込)。オリジナルコースターは900円(税込)。

 バゲージタグをモチーフにした商品として、ノートとクリアファイルも用意した。ゲージタグのバーコード番号は成田空港の開港記念日とした。スタイリッシュで大人なデザインで、年齢性別問わず使えるという。ノートは600円、クリアファイルは300円。いずれも税込。すべての商品は同社のECサイトNARITA AIRPORT ONLINE SHOPで販売している。

 

「ステーキなぐら」運営会社、ラグーが破産手続き開始決定(帝国データバンク調べ)

2023年11月28日(火) 配信

 ラグー(名倉良知代表、東京都目黒区)は11月15日(水)、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は現在調査中という。

 同社は2007(平成19)年7月に設立されたステーキ店の運営業者。お笑いタレントの名倉潤さんがプロデュ―スを手掛けたステーキショップ「ステーキなぐら」を運営し、代表は同氏の実兄が務めていた。

 店舗は中目黒駅から徒歩5分ほどの目黒川沿いにあり、2010年11月にオープンした。客席数は42席で、国産牛を使用したステーキやハンバーグステーキを提供し、ランチ・ディナータイムで営業していた。また、大手通販サイト内でソーセージや手作りハンバーグ、スイーツ類などの販売も手掛けていた。

 各メディアに取り上げられるなど、人気店として知られていたが、「今年4月に『諸般の事情により、5月14日をもって閉店することになりました』とのお知らせを出すなど、動向が注目されていた」(帝国データバンク)としている。

「レトロな旅館で和酒巡り」 12月8、9日に本郷の旅館で日本酒イベント

2023年11月28日(火) 配信

全国から14蔵元が参加

 日本名門酒会は12月8日(金)と9日(土)に、東京・文京区本郷の登録有形文化財に指定されている旅館「鳳明館 本館」で日本酒イベント「くらもと荘~レトロな旅館で和酒巡り~」を開く。全国から14の蔵元が参加。定番からまだ未発売の新商品まで80種類以上の試飲が楽しめる。

 今回のテーマは「ゆったり、まったり」。蔵元が各部屋に分かれて参加者をもてなす。築120年を超える旅館で、一部屋ごとに異なる趣を感じながら、蔵元との交流や日本酒がゆっくり楽しめる。

 イベントは第1部が8日(金)の午後6:00~8:30、第2部が9日(土)の午後1:00~3:30、第3部が9日(土)の午後5:00~7:30。各部とも定員は100人。チケットは前売制で3300円(税込)、当日券の販売はない。

22年度修旅は中学99%実施 コロナ経た変化31%が「ある」 日修協調べ

2023年11月28日(火) 配信

中学校の具体的な変化では「感染対策を取り入れる」が250件でトップ

 日本修学旅行協会(竹内秀一理事長)が11月9日(木)に発表した2022年度全国修学旅行調査速報版によると、修学旅行を実施または時期を変更した中学が前年度同期比約15.6㌽増の99.8%、高等学校は同11・3㌽増の84.2%だったことが分かった。調査は、中学校の855校と高等学校の889校から回答を得た。

 「コロナ禍を経て今後の修学旅行に影響や変化はあるか」の問いには、中学校の42.5%がないと回答。あるは31.0%、わからない・未定は26.5%だった。高校は35.0がない。あるは35.5%、わからない・未定は29.4%となった。

 具体的には中学校では、「感染対策を取り入れる」が250件でトップ。次いで、体験活動の見直し111件、見学地の見直しが98件と続いた。高校では、感染対策を取り入れるが527件で最多。以降は実施時期の見直しが297件、国内の異なる方面へ変更が284件の順。

 中学校での旅行先は京都が(20.1%)と最も多かった。以降は奈良(17.2%)、大阪(6.9%)、東京(5.4%)、千葉(4.3%)と続く。

 実施時期では、5月が205件で最多。次いで9月の148件、9月の101件だった。

 班別の自主行動を行った学校は同40.6㌽増の71.7%。

 高等学校の旅行先は大阪(13.5%)が最も多く選ばれた。以降は京都(12.9%)、沖縄(7.9%)、東京(7.7%)、奈良(7.3%)の順。

 実施時期は11月が226件でトップ。2位以降は10月の192件、12月の188件と続いた。

 班別の自主行動を行った学校は同23・2増減の77.6%。

“黒船初来航の地”をPR 東京湾フェリー 黒船フェリーの運航を開始 

2023年11月28日(火) 配信

 東京湾フェリー(齊藤宏之社長、神奈川横須賀市久里)は11月25日(土)、黒船フェリーの運航を開始した。

電照布看板で歴史紹介

 ペリー率いる黒船艦隊が浦賀沖に来航してから170周年を迎えたことから企画。東日印刷の展開する電照布看板「ルーファス」に黒船に関係する錦絵や当時の資料などを印刷し船内に展示。

 同社所有のしらはま丸に、黒船(サスケハナ号)に模したラッピングを施し運航することで横須賀を“黒船初来航の地”として広く周知し、横須賀市・地元観光協会・地元商店街とともに観光活性化をはかる。

齊藤宏之社長

 11月24日(金)に行われた発表会で齊藤社長は、「黒船フェリーが結ぶ(神奈川県の)久里浜がある三浦半島と、金谷(千葉県)のある房総半島は、観光資源が豊富な場所。インバウンド含め広く両地域の魅力を発信することで、観光振興に貢献する。と同時に、両地域に住む皆さんの利便性にも資するのが使命」と力を込めた。

 公務の都合で欠席となった上地克明横須賀市長はメッセージを寄せ、「船を見る人、乗る人、相互に横須賀市の歴史や魅力を感じてもらう有益なコンテンツを提供していただいた。日々多くの船が行き来する浦賀水道を黒船フェリーが横断することで、世界中の人への日本と横須賀市の歴史のPRに大きな貢献をしてもらえる」との期待感を示した。

 なお同船のラッピングは、横須賀市の「新たな賑わい創出事業補助金」を活用し行われた。