観光庁、「マーケティング戦略本部」開く 訪日市場の多様化、地方誘客促進の戦略を議論

2026年4月22日(水)配信

マーケティング戦略本部で冒頭あいさつをする村田観光庁長官

 観光庁は4月22日(水)、今年3月に閣議決定された「第5次観光立国推進基本計画」を踏まえた「マーケティング戦略本部」を開いた。観光の持続的な発展や消費額拡大、地方誘客促進を目指し、インバウンド市場の多様化の流れを後押しする戦略的な訪日プロモーションを実施するための戦略について議論を行った。

 冒頭、本部長を務める観光庁の村田茂樹長官は「観光交流の活発化に伴い、社会や経済が観光の抱えるリスクの影響を受ける可能性が高まっている。国際情勢の変化などの外部要因により、インバウンド市場が大きく影響を受けることのないよう、市場のさらなる多様化の推進が重要」との考えを示した。

 また、訪日外国人旅行者数の延べ宿泊者数の6割以上が依然として三大都市圏に集中するなど、地方誘客が引き続き課題であると指摘。「特定の地域への旅行者の集中を防ぐためにも、さらなる地方誘客に取り組む必要がある」と力を込めた。

 新たな訪日マーケティング戦略では、第5次観光立国推進基本計画の政府目標の達成に向け、コロナ禍以降の訪日拡大に伴う“訪日市場の変化や地域からのニーズにも対応”した戦略へ改善させるとした。市場の多様化や訪日ニーズの多様化などの変化を的確に把握。ターゲットの特徴や取り組みのポイントなどを具体的に整理し、持続可能な観光の推進を念頭に戦略を策定する計画だ。

 具体例としては、訪日経験率の高まりを受け、欧州を中心に「訪日経験者」「家族旅行層」のターゲットを新規追加。訴求内容や目指す方向性、情報収集源、予約方法の特徴やプロモーション手法など地域が活用できるポイントを整理する。

 このほか、訪日旅行で高いニーズがみられる「日本の食」をフックとするガストロノミーツーリズムを市場横断戦略のテーマとして設定。MICE戦略の目標に、現行の開催件数(国際会議)や消費額(インセンティブ旅行)に加え、地方誘客の推進を追加する。

 なお、新たに策定された「訪日マーケティング戦略」は、観光庁ホームページで近日公表予定。

ANAとIHGホテルズがロイヤリティ・パートナーシップ締結 10月以降マイルとポイント相互交換など可能に

2026年4月22日(水) 配信

IHGホテルズ&リゾーツのヘザー・バルズリー氏(左)とANAの大前圭司氏

 全日本空輸(ANA)とIHGホテルズ&リゾーツは4月22日(水)、東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で「包括的ロイヤリティ・パートナーシップ」を締結した。両者の会員に向け、航空とホテルの垣根を超えて、シームレスにより豊かな旅の体験を提供していく。26年10月以降、ANAマイルとIHGワンリワーズポイントの相互交換など3つのサービスを開始する。

 同日の会見で、ANAの大前圭司取締役執行役員は2026年1月に発表した26~28年度の中期経営戦略のなかで、国際線旅客事業を成長の柱に据えていることに言及。将来的に日本人マーケットは減少するなかで「海外の人にどれだけ搭乗してもらうかが課題。海外市場の認知度ではまだ改善の余地がある」とした。

 こうしたなかで、今回のパートナーシップ締結について「IHGとは約20年にわたり連携してきた。これをより戦略的なステージへと変化させ、次なる成長につなげたい。国際事業を強化するなかで、IHGのグローバルな拠点と高いブランド力は我われにとって非常に大きな魅力だ」と期待した。

 一方、IHGホテルズ&リゾーツのヘザー・バルズリー チーフ・コマーシャル・マーケティング・オフィサーは日本市場を「世界の中でも最も優先順位の高い市場」と重要視していることを強調。日本では現在10ブランド59ホテルを展開し、開業予定のホテルが24施設あるが、開業中の半数がANAとの共同ブランドでもある。「本提携により、お客様の旅のさまざまな場面でより多くの接点を創出し、ロイヤリティ会員への価値をさらに高めていく」とし、「会員数の拡大はもちろん目指したいが、お客様の満足度や幸福度をより注視していきたい」と述べた。

 提携により開始する、会員向けの3つの特典の1つは「ステイタスマッチ」。ANAマイレージクラブのステータスに応じてIHGステイタスがマッチングされ、客室アップグレードやレイトチェックアウトなどの体験が受けられる。

 また、旅の価値を最大化すると売り込む「ダブルディップ」は、海外発のANA国際線への搭乗時に従来のフライトマイルに加え、IHGワンリワーズポイントも積算される。ANA便名かつANA運航便への搭乗が対象で、あくまで海外発の旅程に適用されるため、日本人が海外旅行へ行く際の復路などは対象外。

 3つめの「相互交換」はANAのマイルとIHGのポイントが双方向で交換可能になる。旅の目的に合わせてマイルとポイントを自由に組み合わせられることで、利便性を高めていく。

 詳細についてはサービス開始の10月に向け順次発表する予定だ。

USJ、7月1日から夏イベント開催、 お祭り騒ぎの新サマー・エンターテインメント

2026年4月22日(水)配信

『ユニバーサル・クール・サマー ~Discover U!!!~』

 開業25周年を迎えたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪府大阪市)は、7月1日(水)から8月26日(水)まで、新たなサマーナイト・エンターテイメント「ユニバーサル・サマー・マツリ・ナイト ~ネオン・グロウアップ~」を開催する。

 同イベントは、暑さが和らぐ夏の夜、パーク内をカラフルなネオンなどで“夜祭り”空間に一変させ、子供から大人までお祭り騒ぎができる没入型体験を提供するもの。

 メインとなるナイトショー「NO LIMIT! グロウアップ Oh! マツリ」では、セサミストリートの仲間たちや、マイメロディ&クロミ、ウッディー&ウィニー・ウッドペッカーの人気キャラクターたちが浴衣姿で登場し、大量の水や泡を使った演出とともに観客参加型のダンスを展開。音楽は音楽プロデューサー/DJのtofubeatsが担当し、会場全体を熱狂の渦に包み込む。

 園内各所では、ミニオンによるダンスイベントやアクロバット、BMX、バブル演出など多彩なストリートパフォーマンスを実施。歩くだけでショーに“巻き込まれる”演出も行う。

 飲食・物販も夏祭り仕様に一新。「ユニバーサル・マーケット」では、光るドリンクやチョコバナナ風味のチュリトスなどを販売。カーニバルゲームには夜祭りに映えるネオンカラーの景品を揃え、縁日さながらの賑わいを創出する。

 イベント期間中は、営業時間を午後9時まで延長するほか、同期間中の午後3時以降なら何度でも入園できる「サマー・シーズン・パス」を大人(18歳以上)14,500円、子供9900円で販売する。8月11日(火)、12日(水)、13日(木)は利用できない。

ブランドUSAグローバル・アンバサダーの募集開始 アメリカ旅行を扱う旅行会社スタッフが対象

2026年4月22日(水) 配信

 アメリカ合衆国の公式観光促進団体のブランドUSAはこのほど、ブランドUSAグローバル・アンバサダーの募集を開始した。7月4日までに、日本を含む主要市場の旅行会社で働く人のなかから、業界内でアメリカ旅行の魅力を発信する役割を担う合計250人のアンバサダーを任命する。日本地区からは10人を任命する予定。

 同プロジェクトはアメリカ合衆国の建国250周年記念事業「アメリカ250」の一環として展開するもので、これまで試験的に実施してきたオーストラリアおよびニュージーランド市場における成功を受け、日本地区を含む主要海外市場へと対象地域を拡大する。

 応募対象はアメリカ旅行商品の企画・販売・販売促進に携わる旅行会社のスタッフ。アメリカ旅行への情熱や旅行業界における貢献をテーマにした自己PR文章または動画を、必要事項とともに、ブランドUSAグローバル・アンバサダー・プログラム 応募サイトから応募する。 締切は5月22日(金)。

 ブランドUSAは昨年初めて、オーストラリアとニュージーランド市場でブランドUSAグローバル・アンバサダー・プログラムを展開。12人の初代ブランドUSAアンバサダーを任命し、旅行業界内における米国内のデスティネーションに関する専門知識の共有や強化を目的として、多用なプログラムを実施した。同プログラムの基盤は業界関係者同士が互いに学び合う仕組み。参画するアンバサダーが自身のネットワークを通じて知識や経験を共有することで、アメリカ旅行の醸成・販促に関わるスタッフの連携強化と、活発な情報共有を促すコミュニティの形成を目指す。

 アンバサダーには、ブランドUSAが実施する各種旅行業界イベントへの招待やVIPネットワーキング・イベントに招くほか、勤務する会社内における社内トレーニングプログラムの企画・実施なども依頼する予定。教育プログラムの積極的な参加に加え、ブランドUSAのジャパン・セールスミッションへの参加や、グローバル・アンバサダーのSNSチャンネルにおける積極的なエンゲージメント(シェア、いいね)なども想定する。

 シニア・バイス・プレジデント(グローバルマーケット担当)兼チーフ・トレード&プロダクト・ディベロップメント・オフィサー、マルコム・スミス氏は「本プログラムは、旅行業界関係者同士をつなぎ、新たなアメリカ旅行のスペシャリストの育成を促進するプラットフォームとして、業界関係者との連携を強化しつつ、『アメリカ250』に向けたグローバル戦略の一環として、訪米旅行需要の持続的な成長を支えていく」とコメントしている。

伊勢茶料理並ぶバイキングを5月6日から限定開催 鳥羽シーサイドホテル「伊勢茶フェスタ」

2026年4月22日(水) 配信

伊勢茶デザート一例

 鳥羽シーサイドホテル(村田陽子社長、三重県鳥羽市)は5月6日(水)から、三重県産の「伊勢茶」を使用したディナーバイキング「伊勢茶フェスタ」を期間限定で実施する。

 バイキングでは、デザートを中心に「伊勢茶シェイク」や「伊勢ほうじの茶ぜんざい」「伊勢茶ロールケーキ」「伊勢茶フレンチトースト」などを用意。料理は松坂牛を使用した料理を多数そろえ、和食は「松坂牛の極み出汁鍋」、洋食は「松坂牛と季節野菜のポトフ」「松坂牛キーマカレー」などが楽しめる。このほか、鳥羽の離島料理「鳥羽台所(とばきっちん)」や鮑のお造り、牡蠣料理など海鮮料理も提供する。

 伊勢茶フェスタは6月28日(日)まで。会場はレストラン「ラルジュ」または「シーサイドホール」で第1部は午後5:30~7:00まで、第2部は7:15~8:45まで。料金は宿泊が1万6200円~、食事のみは大人7000円、子供5000円、3歳~未就学児の幼児は2200円。

ナビタイム、画像からルート検索 目的地や日時を自動認識

2026年4月21日(火) 配信 

ポスターやチラシから開催場所を抽出してルート検索が可能に

 ナビタイムジャパン(大西啓介社長、東京都港区)は4月20日(月)、総合ナビゲーションアプリ「NAVITIME」のAndroid 版で、画像からルート検索ができる新機能の提供を始めた。今後、iOS版と「NAVITIME for dバリューパス」も対応する。

 新機能では、イベント情報が記載されたポスターやチラシ、SNSの写真やスクリーンショットなどに対応。画像をアプリに読み込ませると、イベントの開催場所や日時などの情報を生成AIが自動で抽出し、そのままルート検索画面に反映される。新幹線の紙チケットも読み取りできる。

 これまで手入力していた情報を画像から直接取り込めるため、読み方の難しい地名や施設名の入力ミスを防ぎ、街なかやSNSで見つけたイベント情報から直感的に行き方を調べられる。また、画像から抽出したテキストに表記ゆれがある場合でも、同社の地点情報データベースから正確な地点候補を提示される。

 今後は、AIの画像解析精度を向上させるとともに、新幹線以外の移動手段のチケット、アクティビティなどの予約完了画面など、解析可能な画像種別の拡大を目指す。

長崎空港、2回目の空港バックヤードツアー開催 船上から飛行機の離着陸も見学

2026年4月21日(火) 配信 

ツアーのチラシ

 長崎空港ビルディング(衛藤勇社長、長崎県大村市)は6月6日(土)、空港の制限区域内にあるバックヤードと船上で離発着機をガイド付きで見学するツアー「長崎空港行ってみゅーで!空と海のバックヤードツアー」の第2回を行う。今年3月に開催した初回ツアーが大きな反響を受けたため、再度実施する。

 同ツアーでは始めに、全日本空輸(ANA)のチェックインカウンターと手荷物仕分け場を見学。その後、船で海上空港である長崎空港を周遊。エンジニアでタレントのデミー博士が船上で飛行機の離着陸などをガイドする。

 料金は大人9000円、小学生6000円。対象は小学生以上となっている。定員は30人で、最少催行人数は15人。応募多数の場合は抽選を行う。応募は4月27日(月)午後1時~5月13日(水)午後5時に受け付ける。

あえて青いバナナを使用したクラフトビール 熱川バナナワニ園、初の缶ビールで販売

2026年4月21日(火) 配信

「Izu Banana Pils」

 静岡県・東伊豆町の熱川バナナワニ園は4月23日(木)、クラフトビールメーカー「反射炉ビヤ」とコラボレーションした新商品「Izu Banana Pils」を売り出す。同商品はこれまで使用してきた完熟バナナではなく、あえて青バナナを使用したクラフトビール。同園では初の缶ビールで展開する。

 これまで同園は、完熟バナナの濃厚な甘味を生かしたビールや他の果物を掛け合わせた商品開発を行ってきたが、今回はまだ熟す前のバナナが持つ爽やかな香りと軽やかさに着目。キレのあるピルスナーと組み合わせることで、すっきりとした飲み口のなかに、バナナの個性を感じられるビールに仕上げた。同園は「まさに、“あえて青い”という選択から生まれた一杯」とアピールする。

 缶はマスコットキャラクターの「ばにお」総柄ラベルを採用し、ポップなデザインとなっている。容量は350ml、価格は800円。同園の売店や通販で販売する。

観光庁「地域一体となった観光産業の効率化支援事業」、4月28日に説明会

2026年4月21日(火) 配信 

観光庁(写真はイメージ)

 観光庁は4月28日(火)、「地域一体となった観光産業の効率化支援事業」の事業者公募に向けたオンライン説明会を開く。開催時間は午後1~2時(60分)。Zoomを活用したウェビナー形式で行う。

 同事業は、複数の宿泊施設などが利用する共同設備の導入・改修などを支援し、観光地全体のサービス水準や労働生産性の向上をはかることが狙い。公募期間は4月24日(金)午前10時~6月10日(水)正午まで。対象設備の一例として、コミュニティーガス事業や地域共同倉庫、循環バス、セントラルキッチン、温泉引湯管、従業員寮などを挙げた。

 対象は、地域内で連携した宿泊事業者などの共同事業体、宿泊事業者などが出資して設立した法人、観光協会、DMOなど。ただし、事業者単独での申請はできない。補助率は2分の1、補助上限は5000万円とした。

 説明会では、事業概要や共同設備に関する実例紹介セミナーのほか、公募に関するスケジュール、申請様式、公募要領などを説明する。

 参加には事前登録が必要で、申込フォーム(https://zoom.us/webinar/register/WN_GrUKpI11RdW6F-AWOyzrRQ)から。

2026年観光功労者国土交通大臣表彰 西の雅常盤大女将の宮川高美氏、ANTA副会長の村山吉三郎氏らが受賞

2026年4月20日(月) 配信

計27人が受賞。旅行業(経営者)では村山吉三郎氏が代表して表彰状を授与された

 国土交通省(金子恭之大臣)は4月20日(月)、2026年観光関係功労者国土交通大臣表彰の表彰式を行った。今年は旅行業11人と旅館業3人、ホテル業13人の計27人が受賞した。

 本紙関連では宿泊業から、西の雅常盤大女将の宮川高美氏やホテル銀水荘取締役副会長の加藤早苗氏、旅行業から全国旅行業協会(ANTA)副会長・飛鳥旅行社長の村山吉三郎氏、日本旅行業協会(JATA)運営役員・ビーエス観光社長の水野剛氏らが受賞。

村山吉三郎氏
水野剛氏
宮川高美氏(右)氏と力氏

 20日(月)の表彰式では、酒井庸行国土交通副大臣が金子大臣の祝辞を代読し、「観光業は日本経済の発展をリードする戦略産業。2025年の訪日客は初めて4000万人を超え、過去最高となり、力強い成長を遂げている。これは皆様の取り組みの結果だ。一層活躍することを期待している」と語った。

 主な受賞者は次の各氏。

 【旅館業(経営者)】丸山徹也(対岳館社長)

 【旅館業(女将)】宮川高美(西の雅常盤大女将)▽加藤早苗(ホテル銀水荘取締役副会長〈女将〉)

 【旅行業(経営者)】村山吉三郎(飛鳥旅行社長、全国旅行業協会副会長)▽水野剛(ビーエス観光社長)