西日本鉄道と福岡国際空港 空港内バスで巡る 福岡観光の新価値へ

2021年10月3日(日) 配信

福岡オープントップバスの車両

 西日本鉄道(林田浩一社長、福岡県福岡市)と福岡国際空港(永竿哲哉社長、同)は11月6―7日、福岡市内観光で人気のオープントップバスで空港内を巡る新ツアー「福岡空港ビューんとツアー」を実施する。

 新型コロナの影響で落ち込んだ観光需要を回復させ、既存施設やサービスを活用した福岡観光の新たな価値の創造を目指したもの。

 普段は、飛行機までの旅客を輸送するランプバスや、許可された車両のみが走行するエリアを、屋根のない開放的なバスで走行することで、駐機場で待機する飛行機や、滑走路を離着陸する飛行機を間近に見られる。

 運行コースは3種類。Aコースは午前10時30分発で、福岡市の天神を発着点に、福岡空港国内線バス乗り場(手荷物検査場)から、国内線・国際線連絡バス専用道路で国際線に向かい、国際線側出入口(セキュリティ検査)から空港内を経て国内線側出入口など回る。

 Bコースは午後2時30分発と5時発の2本を運行する。空港内を回り、消防庁舎の空港用化学消防車も見せる。

 Cコースは午後8時に出発。滑走路に光り輝く無数の灯火を幻想的に体験する。

 ツアーは税込みで大人は3500円、4歳―小学生までの子供が2720円。申し込み期限は催行4日前まで。

淡路サンプラザ フレンチ会席提供 有田焼で色彩豊かに

2021年10月2日(土) 配信

オードブルの一例

 淡路インターナショナルホテルザ・サンプラザ(樫本文昭社長、兵庫県洲本市)はこのほど、有田焼の器を使い、本格フレンチと和食を融合させた「フレンチ会席」の提供を始めた。

 色彩と香りにこだわった本格フレンチに、淡路島産の魚介類の造りなどを合わせた新しいスタイルの和洋コースだ。

 コースは全9品。トリュフを添えたフォアグラのソテーや黒毛和牛ステーキ、パリパリ食感が楽しめる太刀魚のカダイフ揚げ、造り4種盛りのほか、冷製スープや燻製サーモン、サバのマリネなどを空色の丸い大皿に盛り付けたオードブルは、壮大な地球を表現するかのような独創的な一品に仕上げた。

 1日限定10食。料金は1人1万3200円(税込)。食事場所は、木の風合いを取り入れたモダンな雰囲気が特徴のメインダイニング「遊楽(ゆら)」となる。

 宿泊プランも設定し、上層階の客室確約で1人2万6400円(同)から。

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その6- 源頼朝の二所詣(3)佐奈田霊社と石橋山古戦場を歩く(神奈川県小田原市) 石橋山に眠る与一と文三 頼朝が人目も憚らず号泣

2021年10月2日(土) 配信

 源頼朝ゆかりの「二所詣」も後半となり、予定通りであれば、今回は伊豆山神社を参拝する予定であったが、7月3日に土石流が伊豆山地区を襲い、伊豆山神社自体は被災を免れたものの、近隣はまだ復旧されていない。
 
 このため、伊豆山神社はまた時期を改めて掲載することとし、今回は二所詣が伊豆山神社ではなく、箱根神社からスタートとなった要因である佐奈田与一のエピソードを紹介する。
 
 1180年、源頼朝は、北条時政をはじめとする源氏再興を願う東国の武士たちとともに、平氏の一族で、当地を治める山木兼隆を攻め、平氏打倒の旗を揚げた。源氏軍はそのまま勢いに乗り、現在の熱海と小田原の間にある石橋山の谷を隔てて、平氏の大軍と対戦することとなった。初戦を制し、勢いがあるといえど、頼朝に従った武士たちは、たった300騎。数のうえで圧倒的に勝る平氏に対し、劣勢は明らかだった。
 
 決戦のときが迫り、頼朝は、仲間たちに向かって、平氏方の先陣に対し、まず誰を立ち向かわせたらよいか尋ねた。
 
 そのとき、古くからの源氏の御家人で、現在の平塚市と伊勢原市にまたがる岡崎地区に拠点を持っていた岡崎義実が、すかさず自身の子の佐奈田与一義忠を推挙した。佐奈田与一は、現在の東海大学の近くにある平塚市真田を所領していた。親子は忠義に篤く、頼朝は常日頃から信頼を置いていた。義実の強い思いに感激し、頼朝は与一に先陣を命じた。
 
 命を受けた与一は、古くからのお世話役であった57歳になる老臣文三家安に後事を託して出陣しようとしたが、文三は幼いころからずっと苦楽を共にした殿と行動を共にしたいと強く願い、与一はそれを承諾した。  
 

佐奈田霊社の内部。仏像もあるし鏡もある、完全なる神仏習合の空間

 与一はそのとき、ここぞとばかりの一張羅を着て参陣していた。頼朝がこのいでたちでは目立ち過ぎるのではないかと指摘したが、与一はこんな晴れの場に目立たなくてどうすると、颯爽と白馬にまたがった。
 
 与一と文三は敵の先陣めがけて突進した。与一の姿を見て、平家方の武士は組み討ちしようと我れ先にと進んだが、与一の奮戦に歯が立たなかった。与一はそのような下位の首は求めていなかった。劣勢での戦で勝つには、大庭景親または俣野景久といった敵方の将の首を取るのみと最初から決めていた。
 
 そのときだった。
 
 与一の前に俣野が現れた。俣野と与一は、一騎打ちとなり、組んず解れつ、上になり下になりの格闘を続けた。与一は俣野の首をまさに刎ねようとしたその瞬間、刀に血がついてさやから抜けない。
 
 そして与一は痰がからんで大声が出せず、文三の助太刀を呼ぶことができなかった。逆に、俣野の加勢に駆け付けた長尾新五新六兄弟の手により、残念ながら討ち取られてしまった。そのころ、文三も平氏の兵に囲まれ、奮戦の末に討ち死にした。
 
 頼朝はその後、武家政権を樹立し、自分が苦労をしたときの心の拠り所であった伊豆山権現、箱根権現の二所を参拝することにしたのだが、伊豆山権現に行く手前の石橋山に眠る与一と文三の塚に立ち寄り、人目も憚らず号泣したという。
 
 そのため、二所詣を行う際は、先に箱根に行き、三島を経て伊豆山に向かい、最後に、石橋山を通るルートになったという。
 

与一の忠臣文三家安を祀った文三堂

 現在、与一の戦死した地には佐奈田霊社がある。霊社は完全なる神仏習合のまま現在に引き継がれており、真言宗と神社の要素が1つの社に同時に備わっている。
 
 不思議な空間である。与一の命日である23日には、毎月護摩供養がなされている。
 
 与一の痰がからんで助けを呼べなかった伝説から、霊社は喉の痛みや喘息に霊験があるとのことである。

 

旅人・執筆 島川 崇
神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科教授、日本国際観光学会会長。「精神性の高い観光研究部会」創設メンバーの1人。

 

 

東急ホテルズ運営39ホテルにWebチェックインシステムを導入 プレゼントキャンペーンも

2021年10月1日(金) 配信

利用イメージ

 東急ホテルズ(村井淳社長、東京都渋谷区)は10月1日、運営する全国の東急ホテルズ39店舗にWebチェックインシステムを導入した。併せて、12月31日(金)まで、同システム利用者の中から抽選で2000人にデジタルギフトチケットが当たるプレゼントキャンペーンも実施している。

 東急ホテルズの会員組織「コンフォートメンバーズ」に入会後(入会済みの人は除く)、宿泊予約し、Webサイトの会員ページから「宿泊者情報の登録」と「クレジットカードでの事前精算」をすると、チェックイン時に使用するQRコードが発行される同システム。

 宿泊当日は、フロントに設置したタブレット端末などにQRコードをかざすことでチェックインが行われ、カードキーが発行される。また、事前に顔写真を登録しておくことで顔認証でのチェックインも可能。

 ホテルスタッフや利用者同士の接触機会を減らし、混雑時にも少ない待ち時間でスムーズに入室できるほか、事前に精算を済ませているのでチェックアウトも簡単になる。さらに、領収書もデジタルデータで発行することができる。

記念日を人生の特別な瞬間として演出 旅する旅するレストラン「52席の至福でSpecial Anniversaryプラン」

2021年10月1日(金) 配信

1 号車 サプライズ演出例 (イメージ)

 西武鉄道(喜多村樹美男社長、埼玉県所沢市)はこのほど、全席レストラン車両の「西武 旅するレストラン『52席の至福』での「Special Anniversaryプラン」を売り出した。11月6日(土)乗車分から利用できる1組限定の同プランは、ディナーコースで利用できる。

52席の至福

 1号車の多目的スペースを貸切で行うサプライズ演出や、利用者の希望のメッセージを描いたデザートプレートの提供、記念品のプレゼント、記念写真の撮影など、プロポーズや大切な人と過ごす記念日を人生の特別な瞬間として演出するのに最適な内容になっている。

 料金は1万5000円(税込)で、利用予定の2週間前までの予約が必要となる。

ジェットスター・ジャパン、旅色お取り寄せとコラボ 就航地グルメ1万円相当が抽選で当たる

2021年10月1日(金) 配信

ジェットスター・ジャパンはこのほど、就航地グルメプレゼントCPを実施する

 ジェットスター・ジャパン(片岡優社長)は、各地のグルメをお取り寄せできるサービス「旅色お取り寄せ」と連携し、ジェットスター就航地のグルメ詰め合わせが当たる「ジェットスター×旅色お取り寄せ おうちで旅する就航地グルメプレゼントキャンペーン」を実施している。

 オンラインでの応募で、ジェットスター就航地のグルメ詰め合わせ各1万円相当が、抽選で50人に当たる。

 成田空港を拠点に、北海道や沖縄・宮古(下地島)、四国3県、九州6県をつなぐ、バラエティ豊かなジェットスターの就航地グルメを自宅で楽しみ、「次の旅先に思いをはせる機会にしてほしい」(同社)考えだ。

 CPは、11月4日(木)午後4時まで応募を受け付ける。なお、就航地グルメの内容は選択不可。詰め合わせパターンは合計5つ、9月30日(木)から毎週木曜日にCPホームページで更新される。

〈旬刊旅行新聞10月1日号コラム〉コロナ禍の旅館の変化――音楽一つで客層も変える力がある  

2021年10月1日(金) 配信

 旅先で飲むお酒は、私にとって大きな楽しみの1つである。まだ子供が小さかったころ、安い旅館に宿泊し、4人の息子たちが重なり合って眠っている顔を眺めながら、妻とゆっくり広縁でお酒を飲むのが楽しかった。

 ビジネスホテルなどに宿泊し、街に出て美味しい料理屋や酒場をはしごするのも好きだが、温泉旅館で大浴場に入り、浴衣姿になって豪華な料理を食べることは、やはりいいなと思う。何と言っても、料理は旅館の華である。


 

 近年は、個室の食事処を用意する旅館が増えた。誕生日や結婚記念日などで旅館を利用するときに、静かな環境で、一品ずつ手の込んだ料理を提供される時間は、この上ないものとなる。実際に、記念日を祝う「ハレ」の日を大切にしている旅館も数多くある。素晴らしい思い出づくりができれば、毎年訪れるリピーターにもなりやすい。
 

 一方で、「もう少しくだけた旅館の使い方をしたい」お客もいる。その場合、コマ割りした大広間での食事が多い。そういえば、最近、大型の団体客がカラオケや酒を飲んで大声で騒ぐ“騒音”に遭遇することがなくなった。
 

 大広間では、知らない家族や小グループ、そして1人旅の宿泊客もごった混ぜで、食事会場はざわざわと話し声が聞こえてくる。私は、この大広間での食事がわりと好きなのである。
 

 というのは、奇遇の極みである同宿の旅人を色々と想像をすることが面白いからだ。旅館の大広間での食事ほど、それぞれの旅人の人間模様を垣間見ることができる空間を、私は他に知らない。
 

 「この家族はどこから来たのだろう」「まったく会話がないが、大丈夫だろうか」「この男女は歳が離れているが夫婦なのか、それとも……」など、さまざまな推理をしてみる。


 

 さて、コロナ禍になって旅館の大広間での食事風景も静かになった。「黙食」とまではいかないが、「必要以上におしゃべりをしない」というムードが漂う。

 このような風景は、コロナ禍以前にも目撃や経験したことがある。食事会場は宿の空気を象徴している。活気のない宿の特徴として、「料理が宿泊客に語るべき言葉を生まない」ことが共通している。これはとても悲しいことだ。

 「食べてしまうのがもったいないほど、綺麗」「これ、すごく美味しい!」「どうやって作ったのだろう」といった会話が生まれない。


 

 リゾートホテルの朝食会場にはクラシックや環境音楽などが静かに流れているが、旅館では無音のところが多かった。コロナ禍では、食事会場にBGM旅館を流す旅館も増えた。夕食では、趣味の良いジャズを流している秘湯の宿などもあり、主人のセンスとこだわりを感じることがある。

 音楽によって、酒の進み具合も違ってくる。バーなどでいい気持ちになり、2杯くらいで出るつもりが、3杯目を注文することもある。北の街の赤ちょうちんで、静かに八代亜紀や、森昌子、石川さゆりが流れ、ハマり過ぎて熱燗を数本求めたこともある。

 食事会場の音楽を大切にすれば、ムードも良くなり、お酒の量も増えるかもしれない。宿は音楽1つで客層も変える力がある。

(編集長・増田 剛)

海外旅行気分を味わう 国際線で行く「富士山遊覧チャーターツアー」(阪急交通社)

2021年10月1日(金) 配信

阪急交通社鹿児島支店は11月7日(日)、「富士山遊覧チャーターツアー」を実施する

 阪急交通社(酒井淳社長)鹿児島支店は11月7日(日)、日本航空の国際線機材B737をチャーターし、鹿児島航空を発着する「富士山遊覧チャーターツアー」を企画した。

 国際線機材を利用する遊覧フライトは初。「海外旅行に出掛けることが難しいなかで、少しでも海外旅行気分を味わっていただければ」(同社)とし、国際線の機内食を昼食として提供するなど、海外旅行気分を味わえる工夫を施す。

 鹿児島空港を出発後、富士山上空まで遊覧飛行し、富士山頂のようすを観賞できる。このほか、日本アルプスや琵琶湖、瀬戸内海上空を飛行する。

 機内では、客室乗務員による飛行機に関する豆知識の紹介や、機内アナウンス体験など、およそ3時間の空の旅を楽しむことができる。

 また、鹿児島空港では、海外旅行気分を盛り上げるフラダンスで見送るサービスや、鹿児島空港の施設で使用可能なクーポン券1千円分をプレゼントする。

 おまかせプランが5万9800円、3席2人利用プランが6万9800円、窓際確約プランが7万1800円。いずれも大人1人当たり、エコノミークラス料金。

名阪近鉄旅行、バス座席生地を使用 クッションなど限定発売

2021年10月1日(金)配信

背当てクッション(左)とイス用座布団(右)

 名阪近鉄旅行(田端英明社長、名古屋市中村区)は10月1日(金)、名阪近鉄バスが運行する観光バスと同じシート生地で仕上げた「背当てクッション」「イス用座布団」を各50個限定で売り出した。同商品は、バスのシート生地メーカー「住江織物」との共同企画で、名阪近鉄バスオリジナル商品の第2弾。自宅でバス座席気分を味わえる。

 今回の柄は、第1弾の「トートバッグ」と異なるシート生地で、名阪近鉄バスオリジナルの柄。名阪近鉄バスでは、約10年を目途にバス車内のリニューアル工事を行っており、その際に新しく張り替えた生地の余りを再利用し、今回のクッションと座布団に仕立てた。

 サイズは、クッションが縦横43㌢、座布団が同40㌢。商品はすべて、職人が1点ずつ仕上げるハンドメイドとなる。

 価格はクッションが5500円(税込)、座布団が4400円(同)。あわせて4点以上を購入の場合、商品合計金額から1000円引きのまとめ買い特典もある。発送希望の場合、別途送料・代引き手数料が掛かる。

 購入申し込みは、名阪近鉄旅行Webサイト内の注文フォームから。

【共立リゾート×札幌観光バス】 高級リムジンバスで北海道を周遊する宿泊プランを販売

2021年10月1日(金)配信

チャーターリムジン車内(9人乗りだが、5-6人程度までの利用を推奨)

 全国37カ所にリゾートホテル「共立リゾート」を展開する共立メンテナンス(中村幸治社長、東京都千代田区)は、札幌観光バス(福村泰司社、北海道札幌市)とタイアップし、高級リムジンバス「チャーターリムジン」で北海道の観光地を周遊する宿泊プラン「空港からリゾートへ北海道直幸往復便」を2021年9月中旬から販売している。

 この企画はコロナ禍でも安心して旅行を楽しみたい家族などに向けて、2泊3日で北海道の観光地と宿泊施設を送迎する旅行プランだ。新千歳空港に高級リムジンバス「チャーターリムジン」で出迎え、道内では他者と接することなく、感染対策を講じたラグジュアリーな車内で快適に移動することができる。

ラビスタ阿寒川

 観光ルートは、札幌観光バスが地元企業のノウハウを生かした3プランを用意。同行するアテンダントスタッフが、有名店から地元で人気の穴場スポットまで、天候や当日の気分に応じて立ち寄り先などを提案する。宿泊は、函館や大雪山、阿寒川エリアにある共立リゾート「ラビスタシリーズ」3棟から、観光エリアに合わせて選択できる。