年末年始は”おひとりさま”でハワイ旅行に KAYAK

2018年11月20日(火) 配信 

ハノイ(イメージ)

 

旅行検索エンジンのKAYAKはこのほど、年末年始に航空券を1人分で検索している利用者の検索ランキングを発表した。

 検索総数ではバンコクが1位を飾った。前年比検索上昇率では、ホノルル(ハワイ)と、ハノイ(ベトナム)が同280%増を上回り、需要急上昇を記録した。

 日本では、長年年末年始家族の旅行の定番として知られるハワイだが、今回の結果で気兼ねなく1人でのんびりとしたいといったニーズがみえた。

 同社の日本・韓国ジェネラルマネージャー山下雅弘氏は「近年さまざまな分野で注目されている “おひとりさま需要”の波が年末年始の旅行トレンドにも反映されていることが分かった」と述べ、興味深い結果になったと振り返った。

年末年始”おひとりさま旅行”検索ランキングと前年比検索上昇率

 調査は、18年1月1日から18年10月12日までの期間に同サイト上で検索されたデータを基に、旅行者1人で旅行先期間が18年12月1日~19年2月28日(年末年始)までのデータを抽出した。

奥利根スノーパークなどスキー場6カ所 12月8日に一斉開業

2018年11月19日(月)配信 

家族や恋人と一緒に今シーズンの初滑りへ(写真は奥利根スノーパーク)

鈴木商会(鈴木一正社長、東京都千代田区)はこのほど、運営する全国6カ所のスキー場を2018年12月8日(土)に一斉オープンすると発表した。

 鈴木商会は、「函館七飯スノーパーク・函館七飯ゴンドラ」(北海道亀田郡)、「岩手高原スノーパーク」(岩手県岩手郡)、「黒伏高原スノーパーク・ジャングルジャングル」(山形県東根市)、「奥利根スノーパーク」(群馬県利根郡)、「赤倉温泉スキー場」(新潟県妙高市)、「白樺湖ロイヤルヒル」(長野県茅野市)のそれぞれ特徴がある6カ所のスキー場を運営している。

 関東地方から多くの来場がある「奥利根スノーパーク」は、2018年に人工降雪機をさらに増強し、天候に関わらず、いつでも良質なゲレンデコンディションを保てるように整備。「函館七飯スノーパーク」は、山頂にある「PEAK BELL」が9月に「恋人の聖地サテライト」として認定されている。

 各スキー場で、恋人や家族と一緒に安心して利用できる工夫を実施。今シーズンのお得なシーズンパスの販売も開始している。

株式会社鈴木商会 スキー場一覧

函館七飯スノーパーク・函館七飯ゴンドラ(北海道亀田郡)

函館七飯スノーパーク

 道内最長約4㌔㍍のゴンドラから眺める幻想的な霧氷や、美しく雄大な景色は絶景そのもの。初心者でも安心して利用できるワイドな緩斜面で、雄大な駒ケ岳を眼前にスキー、スノーボードのロングライドを楽しめる。

公式サイト:以下のページリンクから

岩手高原スノーパーク(岩手県岩手郡)

岩手高原スノーパーク

 カルガリー第1ゲレンデの傾斜面を修正して、またゴンドラ乗り場までの移動もスムーズにし、初中級者でもゴンドラで山頂から2,600㍍のロングライドが可能になった。

公式サイト:以下のページリンクから

黒伏高原スノーパーク・ジャングルジャングル(山形県東根市)

黒伏高原スノーパーク・ジャングルジャングル

 豊富な積雪量が見込まれる黒伏高原スノーパークは、天然雪100%で営業を予定し、仙台から約60分で豊富なパウダースノーを楽しめる。キッズパークやそり専用ゲレンデなどもある。

公式サイト:以下のページリンクから

奥利根スノーパーク(群馬県利根郡)

奥利根スノーパーク

 関越道「水上I.C」から15分。首都圏から近く、早朝6:00(土・日・祝日)~深夜12:00(金・土・祝前日)のロングタイム営業をしている。一昨シーズン新設された第4リフトから標高差600㍍のロングライドを楽しめる。

 人気のナイター営業(金・土・祝前目)は、ゲレンデの大部分が滑走可能。今年度も人工降雪機をさらに増強し、いつでも良好なゲレンデコンディションを整えている。

公式サイト:以下のページリンクから

赤倉温泉スキー場(新潟県妙高市)

赤倉温泉スキー場

 日本有数の豪雪地帯「妙高高原」の豊富な積雪量で、雪不足知らずのスキー場。開湯200年の歴史を持つ赤倉温泉もあり、ファミリーに嬉しいサービスも充実している。

公式サイト:以下のページリンクから

白樺湖ロイヤルヒル(長野県茅野市)

白樺湖ロイヤルヒル

 晴天率は約80%と高確率で晴れるため、小さな子供がいるファミリーにも安心のスキー場。人工降雪機で安定したゲレンデと、ゲレンデまで徒歩0分のホテルも完備し、日帰りだけでなく宿泊も満足できる。

公式サイト:以下のページリンクから

その他

 なお、各施設の営業時間や料金、シーズンパスポートなどの詳細は、各施設の公式サイトで確認をお願いする。

はとバス、外国人向け新コース発表 欧米富裕層の獲得目指す

2018年11月19日(月)配信

ピアニシモⅢ(イメージ)

はとバスはこのほど、2019年1~6月の外国人向けバスツアーを売り出した。今回は、2018 年後期からの継続コースを含め、英語・中国語全37コースを用意。化粧室付最上級バス「ピアニシモⅢ」で巡る外国人向けツアーを初運行する。

 「ピアニシモⅢ」は、車内でゆったりと過ごすことができるよう革張りシートを採用した、横3列24席の座席が特徴のラグジュアリーバス。1月からは、欧米富裕層をターゲットにツアーを造成。「コト消費」の高まりや、訪日リピーター数の増加を踏まえ、座禅体験や居合切見学、伝統工芸品、酒造りなど日本文化をより身近に感じられる体験型ツアーを取りそろえた。同社は今後も新ツアーを発表し、1~6月累計で450人の利用を目指す。

ピアニシモⅢ運行ツアー例

Real Japan experience #1

ザ線体験(イメージ)

出発日:2019年3月13日(水)、4月3日(水)、5月8日(水)、6月12日(水)

旅行代金:大人3万2千円、子供3万円

行程:

新宿駅東口(午前8:10発)=鎌倉彫会館(見学)=せいた呉服店(見学)=帰源院(昼食・座禅体験・居合切見学)=高徳院(見学)=新宿駅西口経由=東京駅(午後6:15着予定)

Real Japan experience #2

出発日:2019年1月23日(水)、2月27日(水)、3月20日(水)

旅行代金:大人3万2千円、子供2万8000円

行程:

浜松町バスターミナル(午前9:00発)=菅原工芸硝子(ウェルカムシャンパン・見学)=八鶴亭(昼食・ワンドリンク付)=飯沼本家(酒造見学)=成田山新勝寺(参拝・自由散策)=東京駅(午後6:10着予定)

 

横浜八景島、原寸大サイズのジンベエザメサイトを公開

2018年11月19日(月) 配信 

はみ出てしまった広告

 横浜八景島は11月14日(水)から、ジンベエザメの大きさ・迫力を体感してもらうため、原寸大サイズのジンベエザメサイトを公開した。今年10月に「横浜・八景島シーパラダイス」で東日本唯一の展示となるジンベエザメを公開したことを記念し行った。併せて横浜市営地下鉄ブルーラインで、日本初の“はみ出てしまった”中吊り広告を20日まで貼りだしている。

 「巨大過ぎて画面を見ても何が表記されているのか理解できないレベルですが、辛抱強くスクロールし続けていると、ジンベエザメの各部位が姿を現します」(同社)。それぞれの部位にたどり着くと「?」マークのウンチクアイコンが現れ、タップするとジンベエザメのウンチクが表示される。全部で21個用意した。一方、口元に近づくと飲み込まれてしまう。脱出できる可能性は1%と狭き門となっているという。

 ユニークな中吊り広告については、「担当者の気持ちが強過ぎて制作されたシートは、広告枠をオーバー。 炎上供養で話題となった国上寺さまにはご迷惑をおかけすることになってしまいましたが、快く承諾いただき、“はみ出てしまった”広告が登場することになりました」と説明した。

熊本県庁にルフィ像設置 ONE PIECE熊本復興プロジェクト

2018年11月19日(月)配信 

熊本復興プロジェクト第3弾ロゴ

熊本県はこのほど、熊本県出身の漫画家・尾田栄一郎氏が描く人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」と、連携による復興プロモーション企画「ONE PIECE熊本復興プロジェクト3rd」をスタートすると発表した。

 2018年11月30日(金)には、熊本県庁プロムナードに設置されるルフィ像の除幕式や、県庁舎を“麦わらの一味”がジャックするなど、多数の企画を展開する予定。さらに、熊本県のアンテナショップ「銀座熊本館」(東京都・銀座)はコラボ企画として、県産品の購入客にオリジナルノベルティをプレゼントする計画だ。

 2016年度からさまざまな復興支援を行ってきた「ONE PIECE」。支援のお礼のため、今年9月にくまモンが集英社を訪問したことをきっかけに、「感謝」をキーワードとする熊本復興支援プロジェクト第3弾の実施が決定した。県では、「ONE PIECE」とともに復興が進む熊本の姿を全国に向けて発信し、熊本地震からの復興の大きな原動力としていく。

「ONE PIECE熊本復興プロジェクト3rd」の概要

(1)ルフィ像除幕式

◇いよいよ熊本県庁プロムナードにルフィ像が設置!

◇11月30日(金)午後0:20から除幕式を開催。

 (一般開放は、除幕式後の午後1:00からを予定)

◇11月30日(金)~12月2日(日)の3日間は、「麦わらの一味」が県庁舎をジャック。内容は、当日までのお楽しみ!

◇11月26日(月)~12月7日(金)の約2週間は、県庁本館ロビーでこれまでの復興プロジェクトを紹介するパネル展を実施。

(2)阿蘇くまもと空港と熊本駅に特大パネル設置

◇熊本の玄関口、阿蘇くまもと空港や熊本駅に「麦わらの一味の特大パネル」を設置。詳細は追って公表される。

(3)熊本復興応援ありがとう動画の制作、公開

◇復興支援への感謝を伝える「ありがとう動画」を制作。詳細は追って公表される。

(4)全国の「ONE PIECE」ファンに熊本県の特産品をプレゼント

◇「ONE PIECE」公式ツイッターで、熊本県を応援してくださった全国のファンに御礼の品をプレゼント。

(5)「ONE PIECE」×銀座熊本館

◇「ONE PIECE」と熊本県のアンテナショップ銀座熊本館がコラボ。

 銀座熊本館で県産品を購入の方にオリジナルノベルティをプレゼント。

実施期間:2018年11月~2019年3月

その他:

 プロジェクトの内容と実施時期などは、熊本県ホームページや週刊少年ジャンプなどで情報を提供予定。上記5つのプロジェクト以外の熊本復興支援企画も検討中。実施内容は固まり次第、県ホームページなどで公表される。

函館七飯スノーパークに「恋人の聖地サテライト」

2018年11月19日(月) 配信

函館七飯スノーパークの山頂・PEAK CAFEにある「PEAK BELL」がこのほど、プロポーズにふさわしいロマンティックなスポット「恋人の聖地サテライト」に認定された。

 PEAK CAFEの絶景テラスに、鳴らすと幸福になれる鐘として設置している「PEAK BELL」。鐘の音が澄み渡る空に響き渡り、鳴らした人に幸せを運んでくれるとされている。PEAK CAFEでは、本格的なコース料理など、充実したビストロメニューも楽しめる。

函館七飯スノーパーク

北海道内最長約4キロのゴンドラから眺める幻想的な霧氷や、美しく雄大な景色は絶景そのもの。初心者でも安心な広い緩斜面、雄大な駒ケ岳を眼前に、スキー、スノーボードが楽しめる。

営業期間:2018年12月8日(土)~19年4月7日(日) 午前8:00~午後5:00
ナイター:2018年12月15日(土)~19年3月10日(日)の金、土、日、祝日、祝前日 午後5:00~同10:00
住所:北海道亀田郡七飯町東大沼666

恋人の聖地プロジェクト

 NPO法人地域活性化支援センターでは「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマにした「観光地域の広域連携」を目的に、「恋人の聖地プロジェクト」を展開している。

 2006年4月から、プロポーズにふさわしいロマンティックなスポットを「恋人の聖地」として認定し、地域の新たな魅力づくりと情報発信をはかるとともに、連携による地域活性化をはかっている。

星野リゾート 界 津軽 2019年4月リニューアル開業

2018年11月19日(月) 配信

津軽文化と四季を感じる「津軽四季の水庭」

青森県津軽地方の奥座敷として親しまれてきた大鰐(おおわに)温泉の「星野リゾート 界 津軽」は、パブリックスペースや客室を改装し、 2019年4月1日にリニューアルオープンする。

 津軽文化と四季を感じる「津軽四季の水庭」や全客室が津軽伝統の刺し子・津軽こぎん刺しをモチーフにしたご当地部屋「津軽こぎんの間」が新たに誕生する。宿泊の予約は2018年12月1日(土)から受け付ける。

津軽四季の水庭が誕生

 界 津軽の風景を代表する池には、津軽こぎん刺しのモチーフでデザインした「津軽こぎん燈籠」を夏の期間限定で浮かべ、夜の幻想的な空間を演出してきた。より深く、津軽の地に根付いた文化や芸能をたん能し、季節ごとの風情を感じてほしいとの思いから、新たに「津軽四季の水庭」が誕生する。水庭には回廊が配され、宿泊客は散策をしながら、より身近に津軽の文化や四季を感じることができる。

全客室がご当地部屋「津軽こぎんの間」へ

津軽こぎんの間

 界 津軽では、2013年より青森県出身のkoginデザイナー・山端家昌(やまはた いえまさ)氏とコラボレーションし、「津軽こぎんプロジェクト」を進めてきた。その一環として、2015年3月に、こぎん刺しの模様を現代風にデザインした障子や掛け軸などを取り入れたご当地部屋「津軽こぎんの間」が誕生した。今回の改装では新たに34室を改装し、全41室が「津軽こぎんの間」になる。

 今回、改装する客室にはローベッドとソファーが備わり、ゆったり過ごすことができる。障子や壁面には津軽こぎんのシンメトリー(左右対称)なデザインが施され、洗練された印象と落ち着きを感じる空間だ。

<津軽こぎん刺しとは>

 水平・垂直にシンメトリーな菱形がモチーフとして使われている伝統工芸品。津軽地方の雪深い冬を温かく過ごすため、また仕事着の強度を高める工夫として、重ねた麻布に細かな刺し子を施したのが津軽こぎん刺しの発祥とされている。

リニューアル4つのポイント

津軽三味線の演奏

1  津軽の伝統工芸品に触れる
 「津軽こぎん燈籠」の他にも、青森の四季をテーマに色ガラスを美しく調合した 「津軽びいどろ」など、様々な伝統工芸品に触れることができる。

2  津軽の伝統芸能を体験
 ご当地楽(がく)として毎夜開催している「津軽三味線」の演奏は、水庭での特別開催も予定。津軽の美しい四季の景観と共に、津軽三味線の力強い音色が楽しめる。

3  津軽の四季を感じる空間
 枝垂れ桜やもみじ、杉などの植栽が点在する水庭では、季節に合わせて設えが変わる。春は桜模様の「津軽金山(かなやま)焼」のライト、冬は雪の上の「かまくら」など、四季によって異なる景色に出会える。

4  昼は湯涼み、夜はBARで寛ぐ
 昼は湯上がり処として、桜茶、りんご茶など季節のお茶やジュースを飲みながら入浴後に寛ぐことができる。夜はBARになり、開放感のある空間で地酒を中心としたお酒が「津軽びいどろ」のグラスでたん能できる。

星野リゾート 界津軽(青森県・大鰐温泉)

 弘前の奥座敷に佇む、津軽文化が光る宿。日本画の巨匠・加山又造の壁画『春秋波濤』の前で披露する津軽三味線は圧巻。八甲田や白神山地、奥入瀬渓流など青森観光にも便利。

住所   :青森県南津軽郡大鰐町大鰐字上牡丹森36-1       
電話   :0570-073-011(界予約センター)  
料金   :1泊2食付  21,150円~(2人1室利用時の1人料金、税サ込) 

「提言!これからの日本観光」  「街道観光」とまちづくり

2018年11月18日(日) 配信

、「街道観光」によってよ幅広い地域づくりも実現(イメージ)

「街道観光」とは「人間の交流の場であり、その原点でもある『街道』を歩き、街道沿いの景観にふれると共に街道沿いに形成されたまちなみを味わうなど、街道文化に住民目線でふれる観光」と定義される。

 広く普及し始めたのは江戸時代からで、神仏詣の旅が市民に広がり、宿駅制の整備もあって、東海道などの主な街道は旅人でにぎわったという。近年、各主要街道が宿駅制400周年を迎えたのを機に、各観光団体、沿道市町などが、旧宿場まちを拠点とした「みちあるき」を提唱、「街道観光」が本格的に拡がった。国も車利用も含む街道からの景観を求める「シーニックバイウェイ」キャンペーンなどを始めた。また、全国街道交流首長会議(事務局・全国街道交流会議)が日本商工会議所、日本観光振興協会などと連携して「街道観光」を呼び掛け、健康志向のウォーキングもこれに合流して、各地で「街道観光」への取り組みが進んでいる。観光庁の「テーマ別観光誘客事業」のなかに17年に「街道観光」が認定事業に入り、「街道観光」も新しい段階に入った。

 「街道観光」促進のためには当然「歩ける道」の整備が必要である。とくに、駐車場、ターミナルなど他の交通との結節点整備、適確な情報発信がその前提となる。このためには、道路管理者である国、自治体などの公的主体と民間関係者との強力な連携がまず期待される。同時に地域住民側の受入体制整備への協力、観光客と住民との交流の場の設定などがその効果を高めるために求められる。これにより「街道観光」による交流人口の増加が実現し、地域社会の活性化ないしは地域文化の創生、発展にもつながり、観光効果の幅を拡げることができる。また、「街道」は地域と地域を結び付けるものであるから、「街道観光」によって観光地間がつながり、観光ネットワークが構築され、観光による幅広い地域づくりも実現することになる。

 このように「街道観光」は新しいまちづくりにつながる観光として発展する必要があるが、そのための留意点として、次の諸点が考えられる。

 まず、地域と「街道」のブランド化によって「街道観光」の特色を明確に打ち出すことである。次に沿道のまちに集積する機能の立地などをより効率的、魅力的なものとする努力、伝統的なまちなみの保全と活用への努力が住民の協力のもとに求められよう。そして、街道を介して他のまちとの役割分担を適正化するなど、広域的、効率的な国土づくりが「街道観光」の受け入れ、発展のために必要である。

 また「街道観光」の安全確保について、歩車道の分離、歩行者専用道整備は急を要する。とくに最近、自転車の増加に伴い、自転車と歩行者の分離が緊急課題となってきた。観光地や大都市では早急に自転車道の整備が必要である。

 「街道観光」は歩く交通行動が中心であるだけに、このような歩行者の安全確保が大前提であることはいうまでもない。

須田 寛

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏

 

「津田令子のにっぽん風土記(43)」ゆったり、ほっこり、安曇野~長野県安曇野市編~

2018年11月17日(土)配信 

望月さん(右)とシェアサイクルを楽しむ筆者
安曇野市 観光交流促進課 課長 望月 淳利さん

 

長野県安曇野市に今年8月「シェアサイクル」が登場した。利用料金は15分100円、市内など10カ所にポートを設置し、ポートからポートへと移動しながら利用する。車では、狭い路地にあるレストランやギャラリーを訪れてもらえない。「本来の安曇野のよさを体験していただけていないという思いがありました。ゆったり時間を取って自転車をこぐのは安曇野に似合う過ごし方だと思うのです」と安曇野市観光交流促進課課長の望月淳利さんは話す。駅から山麓の観光スポットまでは距離も傾斜もあるため、走りやすいよう全車を電動マウンテンバイクとした。メンテナンスなどは既存のレンタサイクルの事業者が参画している。

 望月さんと一緒にシェアサイクルを体験してみた。まず携帯電話やスマートフォンから会員登録や予約、解錠コードの取得などを行う。首都圏からの観光客には手続きに慣れたようすの人もいるそうだ。乗ってみると、空気のおいしい森の中を進んでいくのはとても心地いい。坂道もすいすい進むので、体力に自信のない人も気軽に挑戦可能な、安曇野の新しい楽しみ方になりそうだ。今後はペンションや農業者とも協力し、宿泊者が朝自転車で出掛けて、採れたての野菜を食べられるツアーも企画したいと意気込む。

 望月さんは観光課長になって3年目。「長年住んでいても、夕暮れ時や朝の峻険なアルプスの風景はいいなと思います。キャッチフレーズ“朝が好きになる街 安曇野”は上手い言葉だと思いますね」。望月さんが注目しているのが歴史だ。安曇野の地名はこの地を拓いた安曇族に由来する。安曇族はかつて海上で活動し、6世紀ごろ福岡市の志賀島一帯から全国に移住した一族で、安曇族に由来する地名が全国各地に残る。「今後は歴史のロマンを観光のスパイスとして入れていきたい。アニメなどで若い人、海外の人にも発信したいです」。

 もう一つ注目しているのが登山だ。燕岳から常念岳、蝶ヶ岳に至る縦走路はよく整備されており、その玄関口には、雑誌の「泊まってよかった山小屋」ランキング全国1位にもなった山小屋「燕山荘」がある。「本格的な山岳観光を比較的安心して体感できます」。日帰りで登る人もいるが「ぜひ穂高温泉郷に前泊して温泉に浸かり、体調を整えて、朝の空気を感じてから登っていただければ」と話す。ゆったり、ほっこりした時間を過ごせる安曇野の魅力がますます発信されていきそうだ。

 

 

コラムニスト紹介

津田 令子 氏

 

社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

11月21日にJR高山本線が全線復旧 沿線各駅などで記念催事

2018年11月16日(金) 配信 

映画「君の名は。」のモデルとなった高山本線・飛騨古川駅

岐阜県飛騨市はこのほど、JR高山本線が2018年11月21日(水)に全線復旧することを記念し、飛騨地域観光協議会(飛騨・高山・下呂市、白川村)として、開通記念催事を実施すると発表した。JR富山駅(富山県富山市)をはじめ、高山本線沿線の各駅でのおもてなしや、首都圏での観光イベントやメディアキャラバンなどのPRキャンペーンを実施する。

7月の台風災害の影響を受けたJR高山本線

 JR高山本線はこれまで、「平成30年7月豪雨」の被災により一部区間(坂上~猪谷駅間)の運行を休止。同路線を走行する特急「ワイドビューひだ」全線も運転を見合わせていたが、同日から運転を再開し、全列車のグリーン車・普通車に無料Wi-Fiサービスが開始される。

特急ワイドビューひだ出発式とPRキャンペーン

 21日(水)はメイン会場のJR富山駅で、ワイドビューひだの始発に合わせた出発式とテープカットを開催。飛騨市産の新米コシヒカリの無料試食会や、“ご飯のお供”の試食販売も実施する。さらに、飛騨を代表するご当地キャラが観光プロモーションも行うなど、富山から飛騨への改善されたアクセスを来場者に告知する予定。

 このほか、沿線のJR飛騨古川駅(飛騨市)や高山駅(高山市)、被害が大きかった高山本線各駅で、市民によるお出迎えや振る舞いなどを実施。JR下呂駅(下呂市)ではノベルティが配布される。

 飛騨市は開通を契機に、より一層の飛騨市への誘客をはかるとともに、飛騨地域観光協議会としても首都圏でのメディアキャラバン、JR上野駅での観光PRなどで高山本線の全線開通を周知するなど、飛騨3市1村一帯となってPRキャンペーンを展開していく。

特急ワイドビューひだ出発式、PRキャンペーンの概要

期日:2018年11月21日(水)午前7:20から

会場:JR富山駅南北運絡通路内、高山本線沿線主要駅(飛騨古川・高山・下呂)など

スケジュール:

11月21日(水)

午前7:20 出発式開始 ふるまい開始(午前9:30前後まで、なくなり次第終了)

 ・主催者(飛騨地域観光協議会代表者 都竹淳也飛騨市長あいさつ)

 ・来賓あいさつ(富山県・岐阜県)、来賓紹介

 ・デープカット及び記念撮影

 ・観光プロモーション(パンフレット配布ほか)

 ・ゆるキャラ(ひだクロくん、がっつ掌くん、ひだくん)

 ・飛騨市長 ワイドビューひだ6号乗車

午前8:00 ワイドピューひだ6号出発(飛騨市長ほか)

午前8:30

 沿線各駅(杉原駅、打保駅、坂上駅)で横断幕掲出、市民による旗振り

午前9:17

 飛騨古川駅到着 飛騨市長下車 おもてなし(正午12:00前後まで)

 ・保育園児やゆるキャラ(こんぺいくん)のお出迎え

 ・野草茶振る舞い

 ・飛騨市長 降車(ミスグランド2018ファイナリストと供に)

 ・横断幕掲出

午前9:31 飛騨高山駅でおもてなし(午後3:00前後まで)

 ・森下町 獅子舞披露

 ・おもてなでしこ、キャンペーンレディ、ゆるキャラほか

 お出迎えとノベルティ配布(湯の花、飛騨紅茶ほか)

 ・横断幕掲出

午前10:25 下呂駅でおもてなし(正午12:00前後まで)

 ・手旗振り、ノベルティ配布

※予定は変更になる場合がある。

11月27日(火)~28日(水)

 JR上野駅イベントスペースで飛騨地域観光PR(27~28日)