箱根にある6つの美術館を何度でも 「ミュージアムフリーパス」発売

2020年9月14日(月) 配信

星の王子さまミュージアム

 小田急箱根ホールディングス(抱山洋之社長、神奈川県小田原市)はこのほど、神奈川県・箱根にある6つの美術館を何度でも利用できる「ミュージアムフリーパス」を売り出した。

 7月23日に箱根登山電車が全線運転再開したことを記念し企画。6000枚限定で、10月31日(土)まで発売する。

 対象となるのは①箱根ガラスの森美術館②ポーラ美術館③星の王子さまミュージアム④箱根ラリック美術館⑤彫刻の森美術館⑥成川美術館――の6施設。券は2日券と3日券を用意した。

 また、期間中にすべての美術館を楽しむと、コンプリート賞として箱根の乗り物イラストが描かれた特製マスキングテープがもらえる。

東京都内に八戸都市圏交流プラザ「8base」オープン  青森県八戸圏域8市町村の魅力を

2020年9月14日(月)配信

外観イメージ

 JR東日本有楽町-新橋駅間の高架下空間を活用したエリア「日比谷OKUROJI」(ヒビヤオクロジ)内に2020年9月10日(木)、交流型アンテナショップ・八戸都市圏交流プラザ「8base」(エイトベース)がオープンした。

 八戸圏域8市町村の特産品販売や旬の食材をふんだんに使用した創作郷土料理、地酒などが楽しめるほか、圏域の魅力を体感できる各種交流イベントを開催するなど、首都圏にいながら八戸圏域の魅力をより身近に味わうことができる拠点だ。年中無休で営業時間は午前11時~午後10時。

 8baseの「8」は、青森県八戸圏域の「八」を組み合わせるとともに、「八戸」をシンボル化したもの。また、数字の「8」を横にしたときに無限大の意味も兼ねることから、八戸都市圏の可能性は無限大であり、それを発信する拠点(=base)であることも意味する。

 八戸圏域を構成するのは、八戸市を核とした8つの市町村(八戸市、三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村、おいらせ町)。この地域は、江戸時代まで南部氏が治めていたことから「南部地方」とも呼ばれている。

 南部地方は、北三陸の海の幸や、豊富な果実、野菜、そしてバリエーション豊かな粉食文化、柔らかな響きの南部弁など、一般的な青森県のイメージとは違った多彩な魅力がある。そんな八戸圏域8市町村それぞれの魅力が一堂に会する8baseで、まだ知られていない青森の魅力を発信していく。

「旅館コンサルタント大坪敬史の繁盛旅館への道(58)」 Go Toトラベルを前向きにとらえよう

2020年9月13日(日) 配信

 宿側に明確なルールの提示がないまま、Go Toトラベルキャンペーンがスタートしました。  

 テレビでは、私も知らない観光系学校の学長が「今はGo Toはやるべきではない」と力説していました。「あなたは誰」と言いたくなる気持ちで、それだけ力説するのであれば、政策を「作る側」に回って事業を止める行動を取ればよいだけです。

 政府の施策に対しての批判なら誰にでもできます。テレビのワイドショーでしゃべっている人たちはこの程度だと思っておかないといけません。

 ただ、マスコミもこのような論調を公共電波で流すので、それに影響された消費者に、旅館などの「現場」は対応しなければならないことが一番問題です。

 実際、予約を受けている旅館の話では「あなたの旅館は、東京からのお客さんを泊めているの」と、いきなり攻める口調で電話がかかってくるようです。

 予約担当者は「旅館業として、特定のお客様の受入拒否はできませんので、東京からのお客様もご宿泊依頼がありましたら当館として拒否はいたしません」と回答しました。

 すると「あなたはそれで良いと思っているのか」と一方的に電話が切られる、という理不尽な行動をされると報告がありました。

 ほかにも、宿運営のインスタグラムやフェイスブックに「東京からの客はいるのか」とか、もはや大の大人のすることか? というようなイタイ事例が全国で発生しています。

 そもそも、Go Toはじめとする「政策」は、仕組みを「つくる人」、その組みに「縛られる人」、その仕組みを「利用する人」に分類することができると考えています。

 今回の場合、仕組みを「つくる人」である観光庁をはじめとした「官」の皆さん、その仕組みに「縛られる」仕組みがわかりにくい「今じゃない」など批判してる皆さん。そして仕組みを「利用する人」として、国からの補助を最大限活かしてお客様に来ていただこうと考え行動している皆さん、という分類になります。

 今この段階で、「Go Toトラベル」事業に対し意見しても、もう事業はスタートしてしまっています。それならば、その恩恵を最大限「利用しよう」と考えるのが宿泊・観光業の本懐です。(東京都の事業者の皆さんは対象外となってしまっているので、同じようには言えません)。

 実際、Go To真っただ中の夏休みで、その仕組みを活用し、過去最高の売り上げを記録したクライアント先もあります。

 しかし。この状況が今後も継続していくのかは分かりません。これだけ朝令暮改の「仕組み」なので、政府が「やっぱりGo To辞めました」とも言いかねません。

 その未来は誰にも分らないわけですが、分からといって、状況に流されるだけだと商売は面白くありません。混沌としているGo Toでも、本事業を通じて1人でも多くのお客様を獲得できることを願います。

コラムニスト紹介

大坪敬史氏

旅館コンサルタント 大坪 敬史 氏

大手旅行会社での実務業務を経て船井総合研究所入社。インターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増&即時業績向上ノウハウには定評があり、数多くの宿泊産業の業績向上に貢献。観光文化研究所を設立し代表取締役。

 

 

〈観光最前線〉観光客の少ない箱根

2020年9月12日(土) 配信

ロープウェイからの大涌谷の景色

 8月某日、箱根に旅行に出掛けた。コロナ禍の箱根は、人が少なく、いつもとは違う景色を楽しませてくれた。なかでも、貸切状態で乗ったロープウェイからの大涌谷の景色は格別だった。普段なら多くの人で隅々まで見られない上空からの谷底の景色は、それを的確に表現できる言葉を見つけるのが難しいと思うほどの美しさと、迫力を備えていた。最近は人が多く、ゆっくりできないからと、少し足が遠のいていた箱根。今回の旅では、おいしい蕎麦とプリンが味わえるお店や、素敵な眺望を楽しめる茶室など、新たなお気に入りスポットも多数発見できた。箱根はやはり魅力的なようだ。これで、手ごろな値段のお宿があれば、なおよいのに。にしても、今回の宿は、大失敗だった。宿選びのコツが知りたい。

【後藤 文昭】

「津田令子のにっぽん風土記(65)」絆を受け継ぎ居心地のよい店に~ 東京都・椎名町編 ~

2020年9月12日(土) 配信 

広々とした店内
「すし屋の戸塚」2代目店主  戸塚 滋一さん

 今年で創業31年を迎える「すし屋の戸塚」は、椎名町駅(東京都豊島区)から歩いて数分の長崎小学校前通り商店街明和会の中にある。

 
 この町は、著名な画家や詩人などが若いころを過ごした街として知られ、「池袋モンパルナス」と称されていた。

 
 モンパルナスとは、パリ14区、セーヌ川を挟んで反対側のモンマルトルとともに芸術家が集う地として有名な場所だ。ここ椎名町に「トキワ荘」があった。若き手塚治虫や藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫ら著名な漫画家が住んでいたのだ。

 
 今年7月7日に「トキワ荘マンガミュージアム」として、かつてのトキワ荘が復元され多くのファンで大いに盛り上がりを見せている。新旧織り交ぜた活気ある街だ。

 
 3年前に先代から受け継ぎ、店を切り盛りするのは生まれも育ちも椎名町という2代目・戸塚滋一さん。子供のころからご近所さんや、町会の方々との触れ合いや神社のお祭りのお手伝いなどを通して、「人とのつながりや絆を大切にする環境の下で育った」と振り返る。幼少時からの和を重んじた人との関わりを大事にしながら、「若い人でも気軽に入れる、あまり敷居の高くない店を」と心掛けているという。

 
 店を継ぐまでに銀座や六本木など4つの店舗で修業し、その丁寧な仕事ぶりは評判を呼び著名人の常連さんも多い。

 
 修業時代に最も影響を受けた東村山の商店街の一角にある「政寿し」の大将の教えである「どんな時でもお客様の聞き役になることに徹しなさい」という言葉を胸に刻み、日々の仕事に役立てている。かつて六本木にあった寿司屋の親方から教わったことも忘れたことはないと滋一さん。

 
 コロナ禍で「営業時間が午後6~10時に制限されたものの、毎朝5時前には起きて仕入れから戻り仕込みを終えると、あっという間に開店時間になってしまう」と話す。

 
 すべて1人で賄う八面六臂のすさまじい働きぶりだが、裏方を母親に手伝ってもらうこともあるという。

 
 そんな滋一さんは、休みの日にゴルフに行くことで「ON」と「OFF」を切り替える。「身体が資本なのでゴルフに行けば知らず知らずのうちに鍛えられますからね」と、満面の笑顔で応える。

 
 聞けば、明日の定休日に茨城まで仲間とゴルフに出掛けるとおっしゃる。それまでの仕事モード全開の厳しい表情が一気に緩んだ瞬間だ。

 

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

日本旅行、りんご農園を開園 りんご飴づくり体験始める

2020年9月11日(金)配信

りんご飴づくりイメージ

 日本旅行(堀坂明弘社長)は10月3日(土)から、長野県飯山市のりんご農園(塩崎農園)と連携し、毎年恒例で期間限定の観光型農園「日本旅行ファーム」を開園する。4年目の今年は、新たな着地型観光商品「りんご飴づくり体験」を始める。

 日本旅行ファームは、訪日外国人旅行者やコト消費需要、旅行者に対する付加価値の提供など、農業を通じて地域の活性化に資する支援を目指している。毎年英語を話せるガイドが常駐して案内しており、リンゴの収穫体験を楽しみながら高品質な日本の農産物の価値や、地域の魅力を知る機会を提供している。

 同農園が位置する飯山市周辺は、例年多くの訪日外国人旅行者が来訪していたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で難しい状況となっている。このため、徹底した新型コロナの感染防止対策を講じて、地域一体で訪日外国人だけではない多くの人の誘客をはかりたい考えだ。

 日本旅行ファームの開園期間は、10月31日(土)までの土・日曜日。開園時間は午前10時~午後4時まで。りんご飴づくり体験は1千円、りんご収穫体験とセットで1500円。りんご飴づくり体験の開催は午前10時、11時、午後1時、2時の合計4回予定。開催時間は前後する可能性あり。

 予約は電話もしくはOTA(オンライン旅行会社)サイトからで、定員になり次第締め切り。

 電話=03(6895)7865、平日午前10時~午後4時。

クラツー、ヤマップと業務提携 山旅を軸に地域経済活性化を

2020年9月11日(金) 配信

2社が業務提携した

 クラブツーリズム(酒井博社長、東京都新宿区)は9月10日(木)、登山アプリ「YAMAP」などを運営するヤマップ(春山慶彦代表取締役、福岡県福岡市)と業務提携を結んだ。ウィズ・アフターコロナ時代における新たな山旅の世界観を醸成するとともに、地域経済の活性化を目指す。

 今回の業務提携により、①自然体験と観光を融合した「着地型ツアー(滞在型自然観光モデル)」の開発・提供②山旅を軸とした地方創生モデルの開発・提供③登山活動に特化したコミュニティ団体、ガイド組織の形成・運営④新しい自然教育モデルの開発・提供⑤“オフ登山”需要の拡大を見据えた各種コンテンツの拡充・強化――に取り組む。

合同企画ツアーを実施

 合同企画として、各地の国立公園・国定公園の自然を満喫するツアーを売り出した。蔵王山・蔵王三大神めぐり(登山初級A)、谷川岳・馬蹄形縦走(登山中級B)の2コースのほか、今後もプランを順次追加していく予定だ。

 感染症対策は、いずれも日本山岳ガイド協会のガイドラインに基づき、クラブツーリズムが独自に定めた安全基準に沿って企画されている。

 約30年前から登山・ハイキングツアーを手掛けるクラブツーリズムでは、今回の業務提携を通じて、登山をきっかけとした地方創生や登山人口の拡充、山岳ガイドの人材育成、「新型コロナウイルスとの共生」を踏まえた山旅の展開をはかっていく。

JTB、ギフトトラベルの設定エリア拡大 全国の宿泊施設から選択可能に

2020年9月11日(金) 配信

全国の宿泊施設から選択できる

 JTB(山北栄二郎社長)は9月10日(木)から、法人向けギフト旅行商品「ありがとうNew Style Travel for You」で選択可能な宿泊施設のエリアを、全国に拡大した。

 従来の西日本(中国・四国、近畿、中部)の約90施設から、新たに北海道、東北、関東、甲信越、東海、九州の約100施設を加え、合計約200施設から選択可能となった。7月の販売開始以降、設定エリア拡大の要望を多く受け、今回の実現につながった。

 同商品は、取引先や従業員に感謝の気持ちを伝えたい企業や、コロナ禍で報奨旅行・イベントが中止になった代替策として開発された。いずれも個人旅行形態で、感染防止策を講じている宿泊施設を選定。密をできるだけ避け、安全性に配慮したオリジナルの宿泊プランとなっている。

「提言!これからの日本観光」 “新観光様式”(新しい日常)

2020年9月11日(金) 配信

 新型コロナウイルス感染症の蔓延で日本の観光は壊滅的な打撃を受けた。外国人客はほとんど“0”に。また、邦人観光客も“激減”した。主な観光地は別の土地かと思うほどの変わりようである。

 長期間に及んだ全国的緊急事態宣言による移動“自粛”は5月下旬に、一応解除された。比較的解除の早かった地方の観光地などには少しずつ観光客が戻りつつある。V字回復を期待したが、今回の感染症は2次・3次流行が予想されるとのことで、予防措置を講じつつ、日常生活を取り戻す“新生活様式”への移行が呼び掛けられている。

 コロナ禍からの観光振興は当面まずは、国内旅行から、徐々に海外旅行、訪日観光が回復すると考えられる。観光復興は、“新観光様式”の工夫で再蔓延を防止する努力を前提に、観光の再活性化を慎重に進めることが求められると思う。

 公共交通機関では乗客減に伴う減便を見直し、増便で混雑を緩和させる「3密減少」が求められそうだ。指定席も空席を残して販売すべきとの声さえ出るほどである。

 時差観光や季節波動を平準化した観光などの呼び掛けも必要であろう。「3密」の起こりやすい高速バスでは座席間カーテン設置や座席2人分を1人用にするほか、個室タイプの車両を運行するなど、さまざまな工夫がなされると聞いた。

 観光地では「3密」を防ぐため、受付で入場者の繁閑を調整して過密状態を避ける必要がある。飲食店や休憩所などは天候を考慮し、屋外のテーブルとイスでサービスを行う案もあり、一部店舗では実施されている。

 洗面所などは極力自動開栓にして、多くの人が直接触れる機器を減少させ、道路も案内標識などを活用して歩道での過密防ぐために、間道や脇道などへ誘導する交通量調整などが必要となろう。

 いずれも関係者の協力態勢や公的規制などの緩和などが前提となることが多い。休憩所や飲食店などの戸外展開は道路の使用許可が必要となろう。道路混雑の緩和やトイレなどの共用施設改良も官民協力により、初めて実現する。公共交通機関の混雑を緩和させるには、自粛期間中の利用減で鉄道会社などは業績が急速に悪化したため、公的支援が求められることも予想される。

 観光振興は感染症の再拡大防止を念頭に、観光客や観光地域住民などが共通の正しい「観光するこころ」や「もてなしのこころ」を持つことが原点だ。互いに情報を共有し、感染の実態と防止への知識を理解することができれば、人の命を守る行動として“新観光様式”は自然に実現するのではないか。それは観光客と観光地住民それぞれにふさわしい“新マイ観光様式”となる。従って自然に体現化され、定着し、持続的に活かすことができる様式となろう。

 このような「観光するこころ」と「もてなしのこころ」で支えたうえで生まれた新しい“新マイ観光様式”が自然かつ着実に広がり、ポストコロナの観光復興を支えていくことを期待したい。

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏
 
 
 

ONSEN騎士団になって めぐって、つかって おんせん県おおいたを巡ろう 

2020年9月11日(金)配信

大分の温泉 (イメージ)

 大分県とONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構、全日本空輸(ANA)大分支店は9月19日(土)から、大分県内の温泉地を周遊するデジタルスタンプラリーを行う。

 同機構の個人会員組織「ONSEN騎士団」へ入会(既会員含む)し、県内①宇佐・国東半島②別府湾③奥豊後④やまなみ⑤日田・耶馬⑥日豊海岸ーーの6エリアにある対象温泉施設を巡りながら、デジタルスタンプを集める今回の企画。集めたスタンプの数に応じて、“大分ならでは”の豪華賞品が当たる抽選に応募できる。

ONSEN騎士団になって めぐって、つかって おんせん県おおいたキャンペーン概要

限定ピンバッジ

期間:2020年9月19日(土)~21年2月28日(日)

対象者:日本国内在住者(大分県内在住者含む)

プレゼント、応募要件

・マイスター賞:ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパのペア宿泊券を抽選で2人

※応募要件5エリア以上かつ50施設以上で応募可能

・アドバンス賞:「豊後牛焼肉用」、「花冬菇椎茸」、「安心院ワイン詰合わせ」のいずれかを抽選で20人

※4エリア以上かつ30施設以上で応募可能

・ベーシック賞:「くにさきOYSTER」、「佐伯産緋扇貝」、「姫島産車えび」などのいずれか を抽選で50人

※3エリア以上かつ20施設以上で応募可能

・ONSEN騎士団限定タオル を先着300人

※2エリア以上かつ5施設以上で応募可能

 さらにマイスター賞、アドバンス賞、ベーシック賞の応募要件を達成した人には限定ピンバッジを応募者全員にプレゼントする。