中国へ京都バーチャル旅行を生配信 10万人が視聴、フリギー×JR西日本

2020年10月13日(火) 配信

中国人旅行インフルエンサーの東京阿鶏さんが案内

 アリババグループで、中国の旅行サービスプラットフォーム「フリギー」は10月9日、西日本旅客鉄道(JR西日本)と連携し、京都の嵯峨嵐山の観光スポットを中国に生中継するバーチャル旅行イベントを開いた。ライブ配信開始1分で、10万人以上の中国人ユーザーが視聴し、関心の高さがうかがえた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で海外旅行が難しいなか、日本の魅力を伝え、収束後の訪日旅行の迅速な回復につなげるのが狙い。JR西日本上海代表処の平岡剛所長は「海外観光客の往来が見通せないなかでも、ライブ配信といったデジタルツールを通じて、西日本の良さを伝えることで、日本に旅行に行きたいという意欲を醸成し続けることが大切だ」と語った。

二尊院で住職と一緒にお詣り

 イベントは、日本在住の中国人旅行インフルエンサーの東京阿鶏さんが出演。嵯峨観光鉄道のトロッコ列車や竹林の小径、人力車乗車体験、二尊院などを約2時間にわたり紹介した。視聴者からは「秋の京都の紅葉を観に行きたい」「二尊院美しい、今度行きたい」「本当に静かで奥ゆかしい街だね」など数多くのコメントが投稿されたという。

 日本政策投資銀行と日本交通公社が8月に発表した、アジア・欧米豪12地域の海外旅行経験者を対象にした調査によると、アジア居住者の「収束後に海外旅行したい国・地域」(複数回答)は、日本が56%で1位を獲得。日本への注目度は依然として高いことがわかる。

 同社は今後も日本各地の観光施設などと協力し、「日本バーチャル旅行」をシリーズ化して開催したい考え。

京都・静岡の宿2軒、「一休Plus+」へ加盟(一休)

2020年10月13日(火)配信

「要庵西富家」の玄関

 「一休.com」を運営する一休(榊淳社長、東京都港区)はこのほど、2軒の宿が「一休Plus+」に加盟したと発表した。加盟宿は、京都市中京区の「要庵西富家」と、静岡県・熱海温泉の「ATAMI海峯楼」。

 「一休Plus+」は、高級ホテル・旅館の予約サイト「一休.com」掲載の宿から厳選された、さらに上質で特別な宿を売り出している。

 「要庵西富家」は、世界の名だたるホテルとレストランが加盟する「ルレ・エ・シャトー」の日本メンバー(現在20軒)のうち、京都エリアで初めてのメンバー。料理宿として名高く、錦市場などから仕入れた新鮮な食材を用いて、伝統や固定観念だけに捉われない、現代的なセンスを取り入れた食事を提供する。部屋はそれぞれ個性の違う数寄屋造りで、客室7室だけの宿ならではのもてなしが楽しめる。

「ATAMI海峯楼」の客室(風科・ふうか)

 一方の「ATAMI海峯楼」は、「水とガラス」をテーマに、建築家・隈研吾氏が手掛けたデザイナーズ空間となっている。非日常を感じられる広い部屋と、全4室のスモールラグジュアリー、首都圏から近い「熱海」エリアのオーシャンビューなどが特徴。一休ユーザーからも人気が高く、さまざまな宿への宿泊経験も豊かな旅慣れた人から、とくに高い評価を集めていると紹介している。

 宿泊料金は、「要庵西富家」が1泊2食付の1室2人利用で9万9000円(税別)から、「ATAMI海峯楼」が同7万2000円(同)から。

JNTO、在留外国人対象のSNS投稿キャンペーン実施 外国人視点で日本の魅力発信を 

2020年10月13日(火) 配信

在留外国人が日本の魅力を発信(画像はイメージ)

 日本政府観光局(JNTO)は10月19日(月)から、在留外国人を対象とした SNS投稿促進キャンペーンを実施する。新型コロナ収束後のインバウンド再開を見据え、外国人視点で日本の魅力を発信し、訪日意欲喚起を促していく。

 今回実施の「My own personal Japan キャンペーン」は、日本に在留する外国人や、在留経験のある海外在住の外国人から日本のお気に入りの場所を募集し、優秀作品を表彰することで、ネットワークを活用した情報発信を強化する。

 応募は、SNS上でハッシュタグ#myownpersonaljapan、#visitjapanjpを付け、写真または動画とともにエピソードを交えた本文を投稿。その後、事務局に投稿の報告をメールで送信することで完了となる。締切は12月6日(日)まで。

 作品の中から選考委員が優秀作品を選び、10万円相当の旅行カタログなどの商品を合計10人に提供する。

 海外であまり知られていない日本の魅力を、母国出身者の集うSNSを通じて情報拡散する期待も込められている。

岩手県二戸市でクラフトジンとクラフトウォッカの製造開始 県産の漆や炭を使用

2020年10月13日(火) 配信

10月6日に岩手県内でオンライン会見を実施した

 51の国と地域に日本酒を輸出している南部美人(久慈浩介社長、岩手県二戸市)は2021年、二戸市内で新たにクラフトジンとクラフトウォッカの製造を始める。年内に新たな製造拠点を立ち上げ、来年3月ごろの販売開始を予定している。

 同社は今年、新型コロナウイルス感染症への対応で消毒アルコールの生産に乗り出した。消毒アルコールの生産と同じ製法によりスピリッツ類の製造が可能なことから、ジンとウォッカの製造もスタートすることを決めた。

 日本一の生産量を誇る二戸市の特産品で今年、文化庁の日本遺産に認定された漆の樹皮をクラフトジンのボタニカルに使用。クラフトウォッカは、岩手県北振興のパートナーでもある久慈市が日本一の生産量を誇る炭(岩手産白樺の活性炭使用)でろ過する。

 価格はジン4千円台、ウォッカ2千~3千円を想定し、各1万本ずつの生産を予定している。国内だけでなく、日本製品に関心の強い海外にも販売する。

静岡県三島市の「楽寿園」 10月30日(金)から菊まつり  開催テーマは首里城

2020年10月13日(火)配信

 静岡県三島市の市立公園「楽寿園(らくじゅえん)」は、10月30日(金)~11月30日(月)まで「菊まつり」を開催する。菊の散策路や大菊、懸崖(けんがい)菊、盆栽菊などの競技会や販売会が行われる。また、今年は「首里城」をテーマに、8千鉢を超える菊が園内を彩る。

 さらに11月7日(土)~15日(日)には夜間ライトアップ(午後5~9時)も行なわれ、昼とは印象が変わる菊の姿が観賞できる。

 まつり期間中の開園時間は10月は午前9時~午後5時(最終入場は4時30分)、11月は午前9時~午後4時30分(最終入園は4時)。期間中は無休。入園料は大人300円。夜間ライトアップは入園無料。

 同園は明治維新で活躍した小松宮彰仁親王の別邸として造営。現在では国の天然記念物及び名勝として観光客でにぎわう。広さ7万5474平方メートルの園内には、湧水期に富士山の雪解け水が湧き出す「小浜池」、野口幽谷や滝和亭などによる装飾絵画がすばらしい「楽寿館」、かわいい小動物と触れ合える「どうぶつ広場」などがある。

OTAがGo Toトラベル割引上限額引き下げ 旅行業大手3社は「通常通り」

2020年10月13日(火) 配信

画像はイメージ

  宿泊予約サイトのじゃらんと一休.comは10月10日(土)予約分から、Go Toトラベル事業の割引上限額を変更した。これまでの1人1泊当たり最大1万4000円割引から最大3500円に引き下げる。背景には、10月から東京発着が同事業の対象となったことで、国から各社に配分された補助金が不足してきたことが原因とみられる。

  一方で、JTB、KNT-CTホールディングス、日本旅行の旅行業大手3社は現時点での上限額変更はなく、「通常通り」とコメントしている。

  上限額を変更したのは、じゃらん、一休.comのほか、ヤフートラベルなど。楽天トラベルは、上限額は変更せず1人1回の利用制限を設けている。dトラベルとReluxは、給付金額の上限に達したため販売終了としたが、補助金の再配があり次第、販売を再開する予定としている。

観光遺産産業化ファンド組合員、加入受け付ける 地域経済活性化支援機構

2020年10月13日(火) 配信

観光庁

 地域経済活性化支援機構は10月12日(月)付で、「観光遺産産業化投資事業有限責任組合(観光遺産産業化ファンド)」で組合員の新規加入を受け入れる。

 観光遺産産業化ファンドは、観光産業化投資基盤(大田原博亮代表)が業務運営を行う。同ファンド総額は30億円を予定。組合員は北洋銀行、岩手銀行、横浜銀行、ゆうちょ銀行――など12行。戦略パートナーとして、ANA総合研究所や近鉄グループHDなどが参加する。存続期間は8年間。

 同ファンドは「日本ならでは」の魅力を持つ観光資源である「観光遺産(文化・自然遺産など)」を活用する観光事業者に対して出資や、経営人材などによるハンズオン支援(伴走型支援)を行う。支援を通じて、地方への誘客や、地域の観光消費額増加をはかる。

 同機構は、地域活性化モデルを各地に展開することを目的とし、「金融機関に、知見やノウハウを幅広く移転することで、今後も地域経済活性化を支援する」予定だ。

11月7日(土)までパブリックコメント実施 カジノ・IR基本方針案 観光庁

2020年10月12日(月) 配信

観光庁

 観光庁は10月9日(金)から11月7日(土)まで、IR整備法に基づく基本方針案についてパブリックコメントを実施している。カジノ管理委員会から出された意見を踏まえた修正について広く意見を募集する。

 パブリックコメントを実施する部分については、基本方針案の追記である、IR区域・施設に係る安全や健康・衛生の確保、ギャンブル等依存症対策の充実、IR事業者との接触ルールの策定、IR事業者のコンプライアンスの確保――が当てはまる。

 その他対象となるのは、「特定複合観光施設区域整備法第9条第10項の期間を定める政令(仮称)の案」、「区域整備計画の認定等に関する省令(仮称)の案」、「区域整備計画の認定に必要な事項などを定める告示(仮称)の案」――など。

北海道・芦別温泉スターライトホテル スターウオッチング会好評で、客室稼働率も急上昇

2020年10月12日(月)配信

天の川

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んでいた北海道の「芦別温泉スターライトホテル」は、客室稼働率がスターウォッチング会を通じて8月は81.3%、9月は88.9%まで回復している。

 運営する北海道ホテル&リゾート(小林英樹社長、北海道富良野市)がこのほど発表した。

 芦別市は、全国の都市部の中でも広大な面を持ち、その約88%が森林だ。美しい自然と澄みきった空、降るように美しい星がまたたく夜空といった自然環境を生かし、星の持つ無限の愛とロマンに着目した観光のまちづくりを目指し、1984年12月1日に「星の降る里」を宣言。環境省から「星空の街」に認定されている。

 このような背景を受け、2017年7月からはじめたスターウォッチング会も当初は1日数名の参加だった。しかし、3年間ほぼ毎日開催してきた現在では、1日30~50人が参加し、最も多いときは70人が参加するまでになった。

 10~11月にかけての見どころは「天の川」「土星」「木星」「火星」など。とくに火星は、10月6日(火)に2年ぶりに最接近し、東の空に赤く明るく見られる。10月20日(火)ごろは、月もなくオリオン座流星群と火星を楽しめる。

 スターウォッチング会は毎日開催。参加費は宿泊客は無料、日帰り入浴や食事で訪れた人は1人1200円。午後8時~同30分までは屋内にて星空を解説。その後、屋上の「星空テラス」などでスターウォッチングを楽しむ。

WILLER EXPRESS、東京レストランバスでウェディングパーティー

2020年10月12日(月)配信

参加者で記念撮影もできる

 WILLER EXPRESS(平山幸司社長、東京都江東区)は10月9日(金)、「東京レストランバス」の新企画「レストランバスウェディングパーティープラン」を売り出した。オープントップの開放的なバス車内で大切な人らとの思い出作りができ、コロナ禍でも安心して記憶に残るウェディングを実現できる。

 新型コロナウイルスの影響で、結婚式の延期や中止、大人数での盛大な結婚式を躊躇しているカップル向けの新プラン。「身近な人と少人数でも記憶に残るウェディングをしたい」「盛大な挙式ができない代わりにせめてフォトウェディングで記念を残したい」という要望に応える。

 同プランは、商品造成・販売、バスの運行などをWILLER EXPRESSが担当。ウェディングプランナーによるトータルサポートやカメラマン・メイク手配などを、結婚式のトータルプロデュースを行うITONARIが手掛ける。街全体をウェディング会場とし、都内の絶景スポットを楽しみながらウェディング仕様に装飾したバス車内でコース料理を楽しめる。加えて、乗車前、乗車中での写真撮影がセットになっている。

 通常ロケーションを増やすと追加料金が発生するが、東京レストランバスではパーティーをしながら移動できるため、複数のロケーションで撮影できる点が特徴。

 定員は最大20人、料金は60万円から。なお、東京レストランバスは旅行商品のため、「Go Toトラベル」の対象となる。最大20人で14万円の割引と、6万円分の地域共通クーポンが付く。