池袋駅と豊島園駅の間をメインに運行 フルラッピング電車 「スタジオツアー東京エクスプレス」の出発式 

2023年5月18日(木) 配信 

小池百合子東京都知事(右から2人目)らが出席

 西武鉄道は5月16日(火)、フルラッピング電車 「スタジオツアー東京エクスプレス」の出発式を行った。

スタジオツアー東京 エクスプレス・外観( Wizarding World’ and all related names, characters and indicia are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc. Wizarding World publishing rights © J.K. Rowling.)

 「スタジオツアー東京 エクスプレス」は、映画「ハリー・ポッター」に登場する「禁じられた森」を背景に、主要キャスト「ハリー」「ハーマイオニー」「ロン」の3人を大胆にあしらったフルラッピング電車。20000系車両3編成にこのデザインを施し、池袋駅と豊島園駅の間をメインに運行する。これに先駆け同社は4月下旬、池袋駅と豊島園駅の主なリニューアル工事を終え共用を開始した。

 池袋、豊島園両駅のリニューアルは、6月16日(金)に開業する「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター」に向けて行われた。コンセプトは、「This Way to a Wonderful World of Fantasy~ファンタジーの世界へつづく道」。

キングス・クロス駅と同じ時計

 池袋駅はイギリス・ロンドンの「キングス・クロス駅」をイメージ。1番ホームでは、リニューアルを記念してワーナーブラザース社から寄贈された「キングス・クロス駅と同じ時計」を公開。同時計は「スタジオツアー東京」に設置されているものと同じデザインだが、常に反時計回りに針を回転させることで魔法の世界観を演出している。

 一方豊島園駅は、ホグワーツ魔法魔術学校へとつづく「ホグズミード駅」をイメージしたデザインとし、「としまえん」で使用していた「魔法列車」や「電話BOX オブジェ 」をリメイク して公開している。

 関係者は、「お出かけの際は、リニューアルした池袋駅構内を散策し、 『スタジオツアー東京 エクスプレス』 に乗車のうえ、 豊島園駅 へ降り立ち、『スタジオツアー東京』までのアクセスをぜひお楽しみください」とPRする。

浴衣でも楽しめる 東海汽船 7月7日から「東京湾納涼船」を運航 

2023年5月18日(木) 配信 

イメージビジュアル

 東海汽船(東京都港区)は7月7日(金)~9月18日(月)の74日間、夏の風物詩「東京湾納涼船」を運航する。

 大型客船「さるびあ丸」で東京湾をクルージングしながら、ナビゲーターによる美しい夜景の解説や東京諸島の食材を使用したバラエティ豊かなフード、音楽イベントなどが楽しめるイベント。東京湾納涼船は、ゆかたスポットとしても人気を集めており、2022年夏は乗船客の4割がゆかた姿で楽しんだことから、ゆかたレンタル(着付け込)プランと持ち込んだ浴衣の着付けプランも展開する。

東京湾を周遊

 船は午後7時15分に竹芝客船ターミナルを出航し東京湾を周遊、午後9時に竹芝客船ターミナルに帰着する。

 乗船料は 大人1500円、小学生500 円で、ゆかた姿で乗船の大人は男女ともに1000円(すべて乗船料と消費税込み)。浴衣姿での割引は、金・土・祝日は適用されない。

 また7月7日~14日は特別オープニング割引として、Webから予約をした人限定で、乗船券を大人1000円、ゆかた姿の大人は500円に割り引き。同期間中のみ、金、土、祝日も浴衣姿での割り引きも適用される。

 加えて、乗船券と飲み放題、料理、席がセットになったお得な指定席プランも販売する。席はレストラン、洋室、和室プランの3タイプから選べる。

 

 

〈旬刊旅行新聞5月11・21日合併号コラム〉――色々捨てた 旅は得ることも捨てることもできる

2023年5月18日(木) 配信

 ゴールデンウイーク中は色々なものを捨てた。まずは、いつの間にか増えていく本を段ボール箱に詰めて、ブックオフに持ち込んだ。そのあとも、子供たちが集めていたマンガ本が山ほどあり、何回かに分けてブックオフに売りに行った。さらに、毎年着ることもなく箪笥に仕舞われていた洋服も、まずまずの値が付いた。

 

 勢いづいた私は、長年ベランダに積んでいたスノータイヤ4本をコロコロと転がし、近くの中古タイヤ買取店に売りに行った。しかしそのタイヤは2011年製だったらしく、処分代として、逆に1本550円で計2200円を取られてしまった。

 

 しかし、トータルでは金額的にプラスになり、心もすっきりしたので、よいGWだったと思っている。

 

 

 連休中は、例年通りどこにも行かなかった。その後、唯一出掛けた場所が、相模原市の麻溝公園の特設会場で開催していた大陶器市である。

 

 新聞に大陶器市の広告が載っていたので、小雨がぱらつくなか、ハンドルを握ってワイパーをゆっくり動かし、全国各地の陶器を見に出向いた。

 

 湯呑茶碗かコーヒーカップで気に入ったものがあれば、買おうと思っていた。美濃や織部、有田、九谷、波佐見、志野、笠間焼など、全国各地の焼き物を一度に見る機会は滅多になかったので、会場を2周ほどして楽しんだ。

 

 

 焼き物との出会いは運命だ。直観で「これ欲しい」と思った瞬間、そこから目も足も動けなくなる。そういう器に出会う体験はワクワクするが、大抵自分の想像をはるかに上回る高値の場合が多く、恐ろしさもある。

 

 今回は、そのような器との出会いがなかったため、ホッとしている。どんな器が欲しかったかと言えば、例えば画家がアトリエで長年使っているコーヒーカップのような、縁が欠けているがどこか愛嬌があって、無造作に扱っても壊れない、運の強そうなものがいいなと思う。あまりに繊細で格調高い器はそもそも自分には不釣り合いだし、割れたときの精神的な喪失感に堪えられそうにない。

 

 その日は、昨秋、長崎を旅したときに買った波佐見焼の器と同じものが安くあったので、1つだけ購入した。それと、先端の細い柘植の箸を買った。既に焼き魚の身をつまんで、お酒をちびちび飲むときに使っており、とても気に入っている。

 

 いらないものを捨てる習慣が身についてくると、本当に大切なものが明確になる。私にも大切なものが幾つかあり、いつも愛情と手を掛けている。他人が大事なものを大切にしている光景を眺めるのも楽しい。

 

 

 GWにどこにも行かなかったせいか、今ごろになって旅をしたくてたまらなくなったが、コロナ禍が明けて仕事が忙しくなり、そう簡単にも行けない。

 

 旅行は、何かを得て帰るイメージが強い。かけがえのない経験であったり、旅先での出会いという縁であったりする。単純にお土産を買って帰ることも含まれる。出発時の旅行鞄の中身以上に、たくさんの手土産を詰め込んで帰宅するケースが多々ある。

 

 だが、考えてみると、旅先で多くのものを捨てていたことに気づく。ゴミや恥は捨ててはいけないが、ストレスや忘れたい過去も捨てられる。そして名前や身分も旅の間は捨てることができるのだ。

(編集長・増田 剛)

 

浅間酒造 150周年でリブランディング 観光センター6月末に一新

2023年5月18日(木) 配信

瓢箪を継承した浅間酒造の新たなロゴマーク&タイプ(グラフィックデザイン:服部一成氏)

 1872年創業の浅間酒造(櫻井武社長、群馬県・長野原町)は、150周年を機にSTUDIO SKETCH(関根将吾代表、東京都杉並区)をクリエイティブパートナーに迎え、1年間にわたるリブランディングプロジェクトに取り組んできた。

 先代から続く瓢箪のロゴマークを継承し磨き上げ、新たな浅間酒造の旗印として掲げると共に、150年その先を描いた理想の未来へ向かうため、事業構想と組織体制の改革や、新商品の開発とラインナップの見直しに取り組んでいる。

 その一環として、酒蔵直売の浅間酒造観光センター1階フロアの一部改装と取扱商品の開発や選定が、6月末日のオープン(予定)へ向けて進行中だ。

 プロジェクトの中で生み出された概念〝浅間山麓の恵みを旅と暮らしへ”届けるための新規事業として、「山麓マーケット」の拠点となる売場づくりの実現を目指している。

山麓マーケットの拠点となる売場の完成イメージ
山麓マーケットのロゴマーク&タイプ(グラフィックデザイン:服部一成氏)

 これを機に制作した浅間酒造のブランドコンセプト「暮らしに浅間山麓の風を」を軸に、直販と外販双方の酒類と酒類以外の商品全体のラインナップを見直した結果、これまで日本酒の代表銘柄を担ってきた「秘幻」各種を「浅間の伝統」シリーズとして一本化し、新シリーズとなる「山麓の風」そして「酒と湯けむり」を立ち上げることになった。

 今後は新作の銘柄を含む日本酒の3本柱と共に、日本国内はもとより世界中の暮らしへ浅間山麓ならではの恵みを届けるため、各種事業を展開していく。

 リブランディングプロジェクトの背景と目的について、櫻井武社長は「日本酒が各家庭で当たり前にあった時代から非日常の存在となり、日本酒業界が変革期を迎えている最中、我が社は創業150周年という大きな節目をコロナ禍で迎えた。再び、日本酒が皆様から選ばれる存在となり、日常のひとときへと届けられるようになるためには、浅間酒造はどんな役割を担っていくべきか。多くの方にお力添えいただきながら、我が社ならではの強みや魅力の再確認と、目指す未来の在り方を描き、今回のプロジェクトに至った」と話す。

 これからの150年に向けて「浅間酒造の浅間の由来である浅間山。群馬県と長野県を跨ぐ雄大な浅間山麓の魅力を掘り起こし、1人でも多くの方にこの土地の恵みを届けることが、浅間酒造がこれから取り組む大きなテーマのひとつ」と櫻井社長は語る。

 浅間酒造観光センターの工事期間は2023年4月から6月末日まで。観光センター1階の売場一画を改装し、工事期間中も一部売場を縮小して営業している。オープン予定日は23年6月末日。新作の店頭販売開始も同じく6月末を予定している。

【古沢 克昌】

熱海で開催中の「ゴジラ」コラボ脱出ゲーム延長へ SCLAPら

2023年5月18日(木) 配信

©SCLAP TM&© TOHO CO.,LTD.

 SCLAP(加藤隆生社長、東京都渋谷区)は7月23日(日)まで、東京ドーム・リゾートオペレーションズ(岩瀬敬之社長、静岡県熱海市)と提携して「熱海ベイリゾート後楽園」で開催中のリアル脱出ゲーム「ゴジラ迫るホテルからの脱出」を延長する。「ゴジラ」とコラボレーションし、講評を博していることから、現在予約受付中の5月28日(日)までの開催を2カ月間延ばす。

 1962年公開のゴジラ映画では熱海が舞台になっており、それ引き継ぐストーリーを盛り込んだ宿泊コースと日帰りコースを設定。宿泊コースは4・5~6時間の所要時間を要する大規模なもので、宿泊者のみ入ることができる演出も展開する。一方、日帰りコースは2~3時間の所要時間で本格的な物語が気軽に楽しめる。ゲーム参加料金は宿泊コースが1人5250円から、日帰りは1人2900円。

【特集 No.634】第5回旅館経営教室inホテル華の湯 品質と業務効率を同時にアップ

2023年5月18日(木) 配信

 旅行新聞新社(石井貞德社長)は2022年11月30日―12月1日の2日間、福島県・磐梯熱海温泉のホテル華の湯(菅野豊臣社長)で、第5回旅館経営教室現地セミナーを開いた。後援はサービス産業革新推進機構(内藤耕代表理事)。「アフターコロナを勝ち抜く宿泊サービスの経営戦略」をテーマに、1日目は内藤氏の講演、2日目は「ホテル華の湯」専務の菅野豊晴氏、「水織音の宿山水荘」常務の渡邉利生氏、「匠のこころ吉川屋」接客部長の幕田義雄氏によるパネルトークを行った。

【増田 剛】

シフトは“少年サッカー理論”で

 冒頭、主催者あいさつに立った旅行新聞新社の石井貞德社長は、コロナ禍にも関わらず、会場をご提供いただいたホテル華の湯の菅野社長と、全国から集まった多数の参加者に謝意を述べた。そのうえで、「このセミナーは内藤先生をはじめ、参加者同士が深い部分まで情報や意見交換ができるのが良いところ。それぞれの宿の改革に役立ててほしい」と語った。

 ホテル華の湯の菅野社長は「当館は生産性向上に向けた改革がスタートしたばかり。ようやく歯車が回り始めたところで、ご参加いただいた方々の取り組みを参考にしながら学びたい」と述べた。

 講演「宿泊サービスの労働生産性改革の方法とその理論」では、サービス産業革新推進機構代表理事で工学博士の内藤耕氏が登壇。序盤では、「理論」や「マニュアル」「科学」などについて理解を促した。

 内藤氏は「理論とは『ルール』である」とし、自分たちの商品はどうあるべきで、どのように提供していくかを、ルールに従って取り組むことの重要性を述べた。

 マニュアルについては、「例えば、加賀屋(石川県・和倉温泉)さんはお客様から言われる前に対応する、『お客様の一歩先をゆくおもてなし』という『マニュアル』を持っているが、何をやるかを決めているわけではない」として、“マニュアル化によるサービスの画一化”を不安視する考え方を取り除いた。

 さらに、「科学の基本は共通点を探すこと。科学には客観性、再現性、一般性があり、必ず理論がある」とし、「スーパーマーケットの現場を見て、違いを探すのではなく、業種を超えて宿泊業の自分たちのサービスにどのように応用していくかを探ることが科学」と話した。

 また、「品質」と「効率」の関係は背反するものではないとの考えを示した。品質とは、要求事項を満たす程度。効率とは、投入された資源が有効活用された割合。効率向上によりムダを減らし、その分、サービス量を拡大して不満を減らす。お客が求めていることをしっかりと考えて、効率と品質を上げることが大事とした。

 生産性については、「“売れる”商品をムダなく提供すること」と定義。業務を「仕事」(売上を増やす業務)、「作業」(会社として必要だが、売上を増やさない業務)、「ムダ」(会社として必要がなく、売上も増やさない業務)――の3つに分ける。

 「仕事」は増やし、「作業」はIT化・単純化・平準化し、「ムダ」は無くしていくことで生産性を高めていくことができるとした。……

【全文は、本紙1901号または5月19日(金)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

【母娘の島根ふたり旅】~2,3組目~ 気ままにゆったり癒し旅 良好な関係がさらに深く

2023年5月18日(木) 配信

 島根県大阪事務所が実施した、「母娘の島根ふたり旅」モニターツアーのレポート2回目。今回は2組の旅をのぞいてみましょう。

 【2組目】

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JTB、山形県などと連携で アグリワーケーションツアー発売

2023年5月17日(水)配信

サクランボ収穫イメージ

 JTB(山北栄二郎社長)はこのほど、山形県と全国農業協同組合連合会山形県本部(JA全農山形)と連携し、農作業と企業研修を組み合わせた企業版「JTBアグリワーケーション」ツアーを売り出した。山形県の農業生産者と農作業研修に参加したい企業をマッチングする新たな農業支援を通じて、農業の人手不足と企業の抱える経営課題の解決を目指す。

 ツアー名は「JTBアグリワーケーション 山形県さくらんぼ農作業×企業研修」。出発日は6月11日(日)~21日(水)の3泊4日、4泊5日、5泊6日の計10コースを設定する。23日を絡むコースには異業種交流会が含まれ、参加企業と山形県内企業、関係機関との企業紹介を兼ねたランチ交流を予定。

山形県らとのアグリワーケーションツアーのコース概要

 農作業の作業時間は8:30~17:00、一部は5:00~10:00の早朝収穫もある。基本的にサクランボの収穫と選別作業が中心となる。

 旅行代金は税込で3泊4日が2万9800円、4泊5日が3万8800円、5泊6日が4万7800円。現地までの往復交通費と昼食、夕食、研修会場費は含まれない。

 問い合わせ=JTBビジネスソリューション事業本部 第四事業部 JTB農業支援事務局 TEL03(5539)2789。

観光DX先進モデル実証地域7件の事業を採択(観光庁)

2023年5月17日(水) 配信

観光庁はこのほど観光DXの先進モデル創出のためのモデル実証の採択事業を7件選定した

 観光庁は5月16日(火)、「事業者間・地域間におけるデータ連携等を通じた観光・地域経済活性化実証事業」において、7件の事業を採択した。

 同事業では、観光地・観光産業全体の収益最大化をはかり、稼げる地域を実現する目的で、観光DXに関する先進モデル創出のためのモデル実証の採択事業を選定した。

 実証地域・事業名は次の通り。

採択事業

▽ 「データ標準化と広域連携による販売システムの実証」(Yamagata Open Travel Consortium・山形県天童市、米沢市、尾花沢市)

「観光実態把握とマーケティングモデルケース造成事業」(福井県観光DX推進マーケティングデータコンソーシアム・福井県)

「快適な周遊、旅を満喫する箱根温泉まるごとDX事業」(箱根温泉DX推進コンソーシアム・神奈川県足柄下郡箱根町)

「海の京都データ交換所プロジェクト」(海の京都観光DX推進協議会・京都府福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町および与謝野町)

「レンタサイクルを基軸としたしまなみ海道活性化事業」(しまなみ海道DXコンソーシアム・広島県尾道市、愛媛県今治市)

「隠岐4島の予約DX・CRM統合による経済循環プロジェクト」(隠岐OTA推進共同事業体・島根県隠岐郡)

「『日本観光振興デジタルプラットフォーム』構築事業」(日本観光振興デジタルプラットフォーム推進コンソーシアム)

23年夏の海外現地ツアー&アクティビティ 予約動向に復調の兆し(ベルトラ調べ)

2023年5月17日(水) 配信

ベルトラは今夏の海外ツアー・体験アクティビティの予約動向を発表した

 ベルトラ(二木渉社長、東京都千代田区)は5月16日(火)、2023年6~8月の夏季期間における人気の渡航先や海外現地ツアー、体験アクティビティの予約動向を発表した。同社が取り扱う体験アクティビティの予約数は、23年1~3月は前年同期比25・6倍と回復基調となっている。

 調査は5月10日(水)、ベルトラで予約された海外現地アクティビティ(6月1日~8月31日に参加予定)の結果を基に集計した。

 23年の海外渡航先予約数ランキングは、1位ハワイ・オアフ島、2位フランス・パリ、3位タイ・バンコク、4位英国・ロンドン、5位ハワイ・ハワイ島、6位オーストラリア・ケアンズ、7位グアム、8位韓国・ソウル、9位米国・ラスベガス、10位台湾・台北──となった。

 リピーターが多いオアフ島やパリが上位になり、ファンによる根強い人気があることが分かった。また、同社が注目したのは、グレートバリアリーフで有名なケアンズや、グランドキャニオン国立公園のツアーがあるラスベガスがランクインし、「大自然を体感できるエリアの予約数が増えており、コロナ前の19年から大きく順位を上げている」と分析した。

 エリア別にみたとき、モン・サン・ミッシェルやグランドキャニオンをはじめとした、世界遺産に指定されているような、有名観光地を訪れるツアーが予約数ランキングの上位を占めた。

 同社は、「渡航先からできることを副次的に選ぶ従来の旅のカタチから、旅先での体験を重視して旅行を計画する目的志向型へと旅のスタイルが変わってきている」と考察した。

 また、1予約当たりの顧客単価は、19年同期比で、ハワイが181%増、欧州が207%増、全体で211%増とおよそ倍になっている。

 同社は、円安と現地物価の上昇などの影響が表れているとし、「こういった価格上昇にも関わらず海外に渡航できて、旅先での体験を重視するような経済的にも余裕のある層が海外旅行を予約している。今後の海外旅行需要のさらなる復調を下支えしていくのでは」と推測した。