【寄稿】玉川大学教育学部教授 寺本潔氏、若者が憧れる観光業へ DMOに託したい観光教育支援

2019年11月13日(水) 配信

寺本潔氏 玉川大学教育学部教授

  小・中・高等学校の「観光教育」の現状に危機感を覚え、変革を訴える玉川大学教育学部教授の寺本潔氏が本紙に寄稿した「DMOが観光教育、人材育成を主導してほしい」と提言する。

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 外国人旅行者が国内で使ってくれた金額は2018年、4・5兆円。日本人の国内旅行消費額と合わせると実に26・1兆円にもなります。これに伴い、空港線の鉄道利用や都市開発、情報産業、ブランド農水産品販売などが伸びています。今や、観光は我が国の発展に欠かすことのできない基幹産業に成長しつつあるのです。

 しかし、観光業を担う若者世代の育成は、大学生や専門学校生以上の中核人材育成だけに傾注され、小・中・高等学校といった基礎人材育成は等閑視されたままです。

 事実、小・中・高等学校の社会科教科書を開いても、自動車産業や農林水産業、情報産業などの記述は詳しいのに観光産業についての記述は皆無に近い状態です。観光産業や観光の動向は社会のグローバル化や地域創生にも大きく関わり、平和の構築にも寄与する魅力的なジャンルであるにもかかわらず、その意義が若者世代に語られていません。 

 ところで、本紙の読者の多くは旅館やホテル業、土産物店、運輸業、観光協会、出版・広報などで働く方と想像しています。 

 ご自身の仕事の社会的な意義や観光業の将来像をご子息に語っておられますか?
産業としての観光業の役割について、子供に憧れを抱かせるような説明はできていますか?

 ご子息が通われている学校で観光業についての確かな学びが施されているならば、後継者としても安心ではないでしょうか。観光の重要性に気付かせ、人材育成につながる観光教育が総合的学習や社会科などとタイアップして推進できれば、ご子息の地域資源理解や企画力、マーケティングの基礎、シチズンシップ(市民的資質)も育成できます。

 さらに、商店街や港、観光スポットで観光ガイド役や外国人観光客へのインタビューの機会を与え、効力感を抱かせることができれば、語学力や対人関係力を身に付けたいと思うようになります。 

 また、「持続可能な社会の創り手」を求めた学習指導要領の理念を観光教育に生かせば、「人々の幸福と自然を基盤とした解決策」(Nature-based Solutions)をゴールと定め、バックキャスティング的な考え(未来を予測し目標設定して、今何をなすべきかを考える方法)で教育設計していくことが適切です。

 自然遺産への立ち入り制限や京都市などで発生している観光公害の解決策をマネジメントできる人材や、それに賛同する良識ある市民も必要です。

 でも、そんな地域人材はすぐには養成できません。今、地域で観光教育を開始しなければ、地方の未来は切り拓けません。

 教科書への記述が皆無に近い観光業ですが、導入できる箇所があります。例えば、小学校社会科4年の単元「わたしたちの県」や、中学校社会科の「日本の諸地域」「地域の在り方」に位置づく、伝統工芸品の扱いが挙げられます。教科書には数ページを使って県内の著名な焼き物や織物、木製品などの生産工程や技術継承の大切さが解説されていますが、観光商品としての扱いは不十分です。 

 現実では工芸品の多くは一部の年配の富裕層や外国人観光客の購入で支えられており、小・中学生を持つ若い家庭ではほとんど購入されていません。つまり伝統工芸品が若者世代から縁遠いものとなっています。 

 私は小学校への出張授業で工芸品の価値に気付かせるため、子供たちに向かって「皆さんを含め日本人が買わない・使わないなら、もう伝統工芸品は無くなってもいいんじゃないか?」と思い切った切り込み方で「ゆさぶり」を試みたこともありました。

 5年の農業単元でも伝統的な米づくり学習に終始するだけなく、ブランド米や日本酒、リンゴや柑橘類は観光資源に高まっているため売り方と合わせて扱うべきです。

 進学校の高校でも出張授業を試みましたが、地元の観光動向や、観光資源に関する知識は小学生と大差ありませんでした。つまり、観光を題材とした教育はなされていないのです。

 私はこの7年間、全国各地の学校で観光の出前授業を延べ80時間、教員に公開しました。教材コンテンツも開発しながら県や市の教育委員会に働きかけましたが、腰が重い状況です。

 今後は、将来の受益者であるDMO(デスティネーション・マネジメント・オーガニゼーション)が主導して、教育界に観光教育の必要性を訴えてもらいたいのです。そのためのお手伝いなら、微力ながら喜んで致します。 

 総論では優秀な人材がこの業界に集まってくることに誰しも賛成して下さいますが、そのための具体的施策については動きがありません。幸い、観光庁観光産業課が主導され、プロモーション動画(観光教育ノススメ)が3月に作成されています。

 庁のホームページにアップされていますから、是非読者の皆様ご覧下さい。その中に私が指導した那覇市の小学生による外国人観光客へのインタビュー調査の場面も映っています=写真。

那覇市国際通りで外国人観光客に英語で来沖理由を尋ねているようす(小学5年生)。延べ150人のアンケートが実施できた。歴史や文化を理由に挙げた客が少なく、沖縄観光の課題が明確化できた

 「観光を教育する」といったフレーズには、未だ教育界への訴求は弱いままです。観光業は地域色が強く現れるため、各地でDMOが組織されたようです。だとすれば、「地元で観光基礎人材を育てる!」といった意識が必要ではないでしょうか。

 先進的な試みでは、沖縄観光コンベンションビューローが小学生向け「観光学習」副読本(62㌻)を編集し、県内の小学校に無料で配布しています。さらに、沖縄県では「未来の産業人材育成事業」を立ち上げ、小・中学校現場に観光の専門家が出向いて、観光業の大切さを直接子供たちに伝え始めています。

 地域が成熟した観光地へと成長することを本気で期待されるならば、若者世代に憧れの産業としての観光業を見せてあげて下さい。そのために各県のDMOと教育委員会が連携して観光の基礎人材育成をすぐに開始してほしいと切に願います。

佐渡観光情報案内所、外国人観光案内所「カテゴリー2」に

2019年11月13日(水)配信

観光案内所スタッフが笑顔で明るく対応する

 新潟県佐渡市の両津港佐渡汽船ターミナル内にある「佐渡観光情報案内所」がこのほど、日本政府観光局(JNTO)の外国人観光案内所認定制度で「カテゴリー2」に認定された。認定基準である「少なくとも英語で対応可能なスタッフが常駐。広域の案内を提供」できる案内所に認められたことになる。

 同認定制度はJNTOが募集を行い、案内所を立地や機能などから、3つのカテゴリーとパートナー施設に分けて認定するもの。佐渡観光情報案内所は、上位から2番目の「カテゴリー2」の水準に達していると判断された。なお、認定は3年ごとの更新制となる。

 JNTOでは認定した観光案内所に対して、通訳サービスや研修会の実施などの支援サービスを提供することで、全国のJNTO認定外国人観光案内所の機能充実と質の向上をはかっている。

 佐渡観光情報案内所は、外国人旅行者にも安心して佐渡観光を楽しめるように、観光の拠点としての機能強化に力を入れるとする。

佐渡観光情報案内所

住所:〒952-0014 新潟県佐渡市両津湊353 両津港佐渡汽船ターミナル2階

TEL0259-27-5000 FAX0259-23-5030

営業時間:午前8:30~午後5:30 年中無休

佐渡市公式観光情報サイト「さど観光なび」:

ブッキングと増田セバスチャン氏のコラボ施設「KAWAII Japanese Room – Addicted to TOKYO」、新たに2日分の宿泊日程を追加

2019年11月13日(水) 配信

柄と柄を組み合わせたデザインが部屋を埋め尽くす。「KAWAII Japanese Room – Addicted to TOKYO」の客室

 世界に誇る日本のポップカルチャー「カワイイ文化」の第一人者・増田セバスチャン氏とブッキング・ドットコムがコラボレーションした宿泊施設「KAWAII Japanese Room – Addicted to TOKYO」で11月18日(月)、19日(火)、新たに2日分の宿泊日程を追加した。前回10月29日に世界同時で予約を受け付けたが、すぐに予約が埋まるなど好調だったことを受け、今回追加日を設けた。

 追加分の宿泊予約は11月14日(木)午後3時から世界同時、先着順で始まる。第二弾でも第一弾と同様に、宿泊者には同施設オリジナルの浴衣や、ノベルティの手ぬぐいを贈呈する。1泊当たりの料金は2020円。「来年の東京で開催される国際的イベントにちなんだプライス」(同社)だという。

柄と柄のデザインで埋め尽くされた客室、屋上に巨大キノコ――。 ブッキングと増田セバスチャン氏のコラボ施設、一般公開決定

「KAWAII Japanese Room- Addicted to TOKYO」

1泊あたりの料金: ¥2,020(税込)

住所: 東京都港区赤坂7-9-6

予約: 予約に関する詳細は下記から

宿泊定員:2人

柄と柄のデザインで埋め尽くされた客室、屋上に巨大キノコ――。 ブッキングと増田セバスチャン氏のコラボ施設、一般公開決定

2019年11月12日(火) 配信

増田氏がデザインなどを解説

 すべてが柄と柄のデザインで埋め尽くされた客室、屋上に巨大キノコ――。世界に誇る日本のポップカルチャー「カワイイ文化」の第一人者・増田セバスチャン氏とブッキング・ドットコムがコラボレーションした宿泊施設で11月16―17日、一般公開することが決まった。11月12日の「KAWAII Japanese Room – Addicted to TOKYO」先行内覧会で発表された。

 すでに宿泊予約を世界同時、先着順で行っていたが、「数分足らずで埋まった」(同社)という。反響の多さから、より多くの人に体験してもらおうと一般公開に至った。

 一般公開は11月16日(土)、17日(日)の2日間限定で行われる。それぞれ正午から午後5時まで、15分刻み20枠を用意。2日間で計240人が内覧できるようにした。事前予約が必須で、各枠先着6人まで。定員に達し次第、受付を終了する。

 予約はすでに始まっており、定員が残りわずかの時間帯も出てきた(12日午後4時現在)。予約は下記から。

柄と柄の組み合わせで表現

客室内のようす。(左から)増田セバスチャン氏、ジャスティン・リム氏。中央のクマの置物は、折り紙から着想を得た

 11月13日には実際の宿泊が始まる。これに先立ち、11月12日に今回のコラボ施設「KAWAII Japanese Room – Addicted to TOKYO」の先行内覧会が開かれた。同施設は、アパートメントホテル「MIMARU東京 赤坂」の一室を改装したもの。

 当日は増田氏が登壇。デザインに関し「日本の和とカワイイとで、時代をアップデートできるようなものとして柄と柄を考えた」と説明した。

 「日本は『ハレとケ』の文化がある。日本人は古来、この日常の中に非日常を作ることが上手かった」とし、豪華絢爛なハレの文化のイメージを柄と柄の組み合わせで表現した。

ベッドの上に掛けられているオブジェが増田氏の作品。掛布団は、裏側まで柄と柄でデザインされている

 各種柄には一目で分からないが、ブッキング・ドットコムの文字を組み込むといった細かな仕組みも取り入れている。部屋のなかの照明やクマの置物、屏風などは、折り紙から着想を得ているという。

 客室には、増田氏の作品「カラフルリベリオン(色彩の反抗)」も展示され、「作品とともに泊まれることも魅力」と話した。

 増田氏は、「2020年に東京五輪もあり、外国人旅行者がたくさんいらっしゃるなか、飽きさせないためにも日本らしさを追求した。海外のホテルではない、日本ならではの経験ができる」と自信をみせた。

 増田氏自身、宿泊施設とコラボするのは初めてという。今後も機会があれば取り組みを進めたいと語った。

屋上にある巨大キノコーー。夜にはライトアップも

 このほか、屋上には巨大なキノコを設置している。東京の高層ビル群の一部として作った。近代的な建物に囲まれるなか、リラックスできるスペースに仕上げたという。夜はライトアップされ、屋上は独特な雰囲気を醸し出す。

 ブッキング・ドットコムはこれまで、チョコレートハウス(フランス)やアボカドのカタチをした宿泊施設(オーストラリア)など、世界中でさまざまな施設を提供してきた。

 北アジア地域統括リージョナルマネージャーのジャスティン・リム氏は内覧会で、「我われは世界各地でこのような企画をしてきたが、初めて東京で行える。ここ東京の中心で、唯一無二の特別な体験を楽しんでほしい」とあいさつした。

 同企画は世界から注目されている。今回の13~14日の3組限定の宿泊で、日本人が1組、残り2組は海外からの予約だという。

 施設などについては下記から。

「KAWAII」テーマ 特別な宿泊施設を限定提供 増田セバスチャン氏とコラボ ブッキング・ドットコム

増田セバスチャン氏

増田セバスチャン氏

  アーティスト、 アートディレクター。1970年生まれ。90年代より演劇・現代美術の世界で活動をはじめる。1995年より原宿に活動拠点を持ち、一貫した独特な色彩感覚からアート、ファッション、エンターテインメントに渡り作品を制作。

 日本のKAWAII 文化を牽引する第一人者としても知られ、 2011年きゃりーぱみゅぱみゅ「PONPONPON」MV美術、2015年「KAWAII MONSTER CAFE」プロデュースなど、世界にKAWAII文化が知られるきっかけを作った。

 2014年にニューヨークで個展「Colorful Rebellion -Seventh Nightmare-」を開催。2017年度文化庁文化交流使としてオランダ、南アフリカ、アンゴラ、ボリビア、ブラジル、アメリカ各地で講演、ワークショップ、作品制作を行う。

  2020年に向けた参加型アートプロジェクト「TIME AFTER TIME CAPSULE」を世界各地で展開中。世の中に存在するすべての事象をマテリアルとして作品を創造しつづける。 平成29年度文化庁文化交流使、京都造形芸術大学客員教授、ニューヨーク大学客員研究員。

せとうち古民家ステイズ Hiroshima 「こざこ森」、2020年3月開業へ 工事を開始

2019年11月12日(火) 配信

室内イメージ

 せとうちDMOを構成する瀬戸内ブランドコーポレーションはこのほど、2020年3月開業予定のせとうち古民家ステイズ Hiroshima 「こざこ森」(広島県庄原市)の工事を始めたと発表した。瀬戸内エリアの新しい旅の楽しみ方を提供する宿泊施設「せとうち古民家ステイズHiroshima」事業3棟目の宿で、「せとうち観光活性化ファンド」が開発の資金支援を行う予定だ。

 同施設は、高野町で四季を存分に楽しむための古民家バケーションレンタルとして、築100年の古民家を改修する。推奨定員は6人。

 せとうちDMOは、「国内・国外問わず旅行者が訪れている広島県の中でまだまだ知られていない中山間地域、「隠れ里」庄原に新たな魅力を持つ宿泊施設が完成することで、お客さまの満足度向上に貢献し、同市や瀬戸内エリアの滞在日数と再訪意向の増加へつながると考え、支援を決定した」とコメントしている。

 また、「せとうち古民家ステイズHiroshima」事業では、瀬戸内ブランドコーポレーションの地方創生プロジェクト「せとうち古街計画」に基づき、庄原市をはじめとする地元有志との取り組みとして、インバウンド宿泊客向けの体験プログラムも開発した。

 施設の運営を担う庄原市観光協会が実施する電動式スポーツサイクル「e-Bike」を使ったサイクリングプログラムや、宿泊客限定の出張シェフによる庄原特別コースなどを宿泊施設とセットで販売することで、利用者がワンストップで庄原での滞在を楽しめるようにする。

「こざこ森 -Kozako-Mori-」 概要

開業:2020年3月末

所在地:広島県庄原市高野町下湯川279

宿形態:バケーションレンタル(一棟貸し切り1組限定)

推奨定員:6人

施設:土間リビング、和室1室、洋室2室、キッチン、浴室、トイレ×2、駐車場

日本国際観光学会が第23回全国大会開く 9つのテーマ別部会が「多様な観光」の研究進める 

2019年11月12日(火) 配信

日本国際観光学会の島川崇会長

 日本国際観光学会(島川崇会長)は10月19日(土)、東京都新宿区の桜美林大学新宿キャンパスで第23回全国大会を開いた。JTIC.SWISS代表の山田桂一郎氏による特別講演「選ばれ続ける地域とは~自立・持続可能な観光・リゾート経営」のほか、5つの分科会で約30の研究発表が行われた。

 島川会長(=東洋大学国際観光学部国際観光学科教授)は冒頭、「学会は昨年末から、9つのテーマ別の研究部会が立ち上がり、活発な部会活動を始めている」と報告。「我われはもっと観光の多様な側面を研究していく必要性がある」強調し、「各部会が深堀した成果を例会で発表していくことを期待している」と述べた。

日本国際観光学会の第23回全国大会は桜美林大学新宿キャンパスで開かれた

 9つの部会は、①観光への知的財産権活用②宿泊関連③持続可能な戦跡観光④精神性の高い観光⑤福祉観光⑥おもてなし文化⑦航空マネジメント⑧オーバーツーリズム⑨観光交通――など。島川会長は「今後も新規の部会立ち上げも歓迎している」と呼び掛けた。

 特別講演では、山田氏がスイス・ツェルマット観光局での経験をもとに、日本とスイスの観光に対する考え方の違いなどを語った。

日本とスイスの観光に対する考え方の違いなどを説明する山田桂一郎氏

 山田氏は「スイスは、国旗自体がブランドとなっている」とし、「時計なども世界中が『良いもの』とイメージして買ってくれるし、多くの組織がスイスに本部を置きたがる。スイスの強さは『質重視』による信頼・信用を勝ち得ている部分」と説明した。

 さらに、真の商人が大切にするのは①お客に良し②世間に良し③自らに良し――の三方良し。これに加え、「スイスは『将来、未来に対して良し』を最も大切にするのが特徴」と紹介した。

2019年度版の教育旅行年報「データブック」発行へ 早期申込割引も 日修協

2019年11月12日(火) 配信

教育年報「データブック」2019

 日本修学旅行協会(竹内秀一理事長)は12月1日(日)、2019年度版の教育旅行年報「データブック」を発行する。

 18年度に実施した中学校・高等学校の国内、海外修学旅行や、訪日教育旅行の実態などをまとめている。日修協は「学校・教育旅行関係者や、受入地域の方々にも活用いただきたい」話す。同書では、修学旅行の歴史や、教育旅行シンポジウムの内容なども紹介している。A4判56㌻。

 早期申込割引も実施する。11月29日(金)までに申し込むと、通常頒布価格1千円のところを、特価800円(税込み、送料別)で提供する。

 問い合わせ=日本修学旅行協会 URL:http://www.jstb.or.jp/

新たな海外旅行先を 海外旅フェスタに1400人 JATA

2019年11月12日(火) 配信

会場のようす。大勢の来場者でにぎわった(11月10日、神奈川県・藤沢市。写真:JATA提供)

 日本旅行業協会(JATA)は11月10日(日)、神奈川県藤沢市で第2回「海外旅フェスタin藤沢」を開いた。世界各国の観光局・大使館や、JTBら旅行会社が出展。会場には新たな海外の旅先を見つけ出そうと、約1400人が詰めかけた。来場者はアクティブシニア世代が多く、多様な海外旅行パンフレットなどを手に取り目を光らせていた。

 イベントは2年連続の開催となった。背景には県下の高い海外旅行需要がある。全国で出国率(17年)が20%を超えているのは同県と東京のみ。とくに湘南・鎌倉エリアは高額な海外旅行商品の販売が多いという。同イベントでは高い海外旅行需要が見込まれる湘南エリアで、さらなる需要喚起を狙った。

パンフレットを手にする来場者(11月10日、神奈川県・藤沢市)

 当日、ワークショップブースには世界14の国・地域の大使館・観光局が集まり、それぞれ自国の旅の魅力をアピールした。JTBと阪急交通社、ワールド航空サービスの3社も出展し、海外旅行商品を紹介するなどした。

 このほか「世界の車窓から」の作曲家でもあるチェリスト・溝口肇さんが、音楽家として世界を旅してきた経験を踏まえたトークショーやミニライブを行った。

 溝口氏は、車で旅したアメリカ大陸のアリゾナのセドナや、モニュメントバレーの大自然に心を打たれたことなど振り返った。そのうえで、旅が自身の創作に大きく影響を与えたと語った。

KNT-CT、旅で東日本エリアを応援 「旅で復興支援キャンペーン」~とどけよう元気 東日本~

2019年11月12日(火) 配信

「旅で復興支援キャンペーン」ロゴマーク

 KNT-CT(米田昭正社長)はこのほど、台風で被災した東日本エリアを旅で応援する「『旅で復興支援キャンペーン』~とどけよう元気 東日本~」を始めた。同社グループ各社が連携して、値ごろ感ある旅行商品の販売や名産品プレゼントなど、旅行需要を高める取り組みを展開する。

 同CPは、台風15・19号の影響により大きな影響を受けた千葉や伊豆、箱根など、12県・エリアを対象に実施している。観光で復興を応援するため、近畿日本ツーリストは、宿泊プランの一部値下げなどを行うほか、クラブツーリズムはツアー参加者を対象に東日本の名産品を抽選で500人にプレゼントする。

 その他のプランや詳細は各社の特集ページで確認することができ、今後も対象商品を追加する。

「旅で復興支援キャンペーン」~とどけよう元気 東日本~のプラン一例

 【近畿日本ツーリスト】

千葉・箱根・埼玉:選べる観光チケット付き商品など、お得な宿泊プランを用意。※千葉は売り上げの一部(1人100円)を千葉県災害対策本部へ義援金として寄付。

伊豆:「伊豆・箱根・駿河路浜名湖へ行こう(キャンペーンチケット付)」商品を一部値下げ

北関東・甲信越:「北関東・甲信越 旅で応援プラン」を購入したお客様に各県先着100組(茨城は30組)に、1部屋に付き1000円の館内利用券付。

東北6県(青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島):宿泊プラン「○○県に泊まろう!」の一部を値下げ※(○○には東北6県の各県が入る)

【クラブツーリズム】

全キャンペーン対象県・エリアを目的地とする全ツアーで、東日本の名産品が抽選で計500人に当たる。

福井県・芝政ワールド  北陸最大級の屋内イルミネーションが今年も

2019年11月12日(火)配信

きらめく光の宝石箱(イメージ)

 福井県坂井市のテーマパーク「芝政ワールド」は、2019年11月16日(土)から、屋内イルミネーションイベント「ファンタジックイルミネーション」を開催する。北陸最大級のスケールを誇る会場では、キラキラと光輝く宝石をテーマに新たな演出、新たな魅力で来場者を煌びやかな世界へ誘う。

 4シーズン目となる今回は、「きらめく光の宝石箱」をテーマに開催する。屋内イルミネーションとしては北陸最大級の広さを誇る会場は、神秘的な深緑が美しい“エメラルドフォレスト”、鮮やかに紅く輝く“ルビーガーデン”など、宝石にちなんだエリアに分けられ、色や形の異なるランタンやモチーフが創りだす幻想的な空間を楽しめる。「宝石箱」と名付けられた空間では、さまざまな宝石の世界が光で演出される。屋内開催なので、天候も気にすることなく、また夜を待つことなく昼からでも楽しめるのも人気だ。

テーマ「きらめく光の宝石箱」

エメラルドの宝石箱

 宝石をテーマに5つに分けられた各エリアをゆっくりと歩きながら楽しむイルミネーション。各エリアには「宝石箱」と名づけられた4つの空間が設けられ、光で表現されたさまざまな宝石の世界観を体験できる。

<4つの宝石箱>
エメラルドの宝石箱 :緑色に輝くエメラルドの光が飛び交う幻想の空間
ルビーの宝石箱   :優しく瞬くピンクの光が彼方まで広がる、神秘の空間
ダイヤモンドの宝石箱:ダイヤモンドの白い高貴な光の渦に飛び込む美の空間
ゴールドの宝石箱  :気高いゴールドの光が満ち溢れる、幸福の空間

<5つのエリア>
エメラルドフォレスト:エメラルドの力を宿した緑の光に包まれた、癒しの森
ルビーガーデン   :ルビーの力を宿したピンクの光につつまれた不思議の園
ダイヤモンドヒル  :ダイヤモンドの力を宿した白き光に包まれた高貴な丘
サファイアオーシャン:サファイアの力を宿した青い光に包まれた、雄大な海
ゴールデンレイク  :ゴールドの力を宿した金色の光に包まれた、魅惑の湖

<ジュエリーロード>
きらめく宝石のような色とりどりの光の粒に包まれて歩く、まばゆい光の道

「ファンタジックイルミネーション」開催概要

開催期間 :2019年11月16日(土)-2020年4月5日(日)の土日祝
      ただし2019年12月21日(土)-2020年1月5日(日)は毎日営業
営業時間 :午後3:00-8:00
      ただし12月21日(土)-1月5日(日)は午後9:00まで
料金   :大人800円、子供・シニア600円
      ※別途、芝政ワールドの入場料が必要
      ※パスポートでも利用可
      [芝政ワールド入場料]
      大人11,500円、子供・シニア1,000円
      (大人:中学生以上、子供:3歳~小学生、シニア:65歳以上)
      ただし下の期間は無料
      11月16日(土)-12月1日(日)、3月1日(日)-4月5日(日)の
      開催日の午後5:00以降および12月7日(土)-2月28日(金)
会場   :芝政ワールド内特設会場