電子書籍「訪日客向け体験型観光ガイドサービス実践ナビブック」 優良事例やノウハウ収録(観光庁)

2021年5月27日(木) 配信

観光庁はこのほど、インバウンド向け体験型観光ガイドサービス実践ナビブック」を作成した

 観光庁はこのほど、電子書籍で、「インバウンド向け体験型観光ガイドサービス実践ナビブック」を作成した。訪日外国人旅行者からの体験型観光ガイドのニーズが高まっていることを受けて企画したもの。インバウンド向け体験型観光ガイドサービスの優良事例や、体験型観光ガイドに関心のある人へ役立つ情報をまとめた。

 同書のチャプター1では、優良なサービスを提供する事業者20社に行ったインタビューを掲載。提供商品や顧客層、ガイドに求めること、コースの開発について──などの回答を載せている。

 チャプター2では、前項のインタビューから学ぶ事業経営を特集した。ガイドをするうえで必要なノウハウから、15の項目をピックアップして解説している。

 また、チャプター3では「インバウンド向け体験型ガイドはじめてみた」として、ガイドサービス未経験者がインバウンド向け体験型観光コンテンツの開発からツアーの催行までを実際にやってみたようすを紹介している。

「ムーミンスペシャルルーム」が誕生  ムーミンバレーパークオフィシャルホテル「休暇村奥武蔵」

2021年5月27日(木)配信

北欧のイメージを取り入れたスタイリッシュな客室

 埼玉県飯能市にあるムーミンバレーパークのオフィシャルホテル「休暇村奥武蔵」に2021年6月1日(火)、パーク認定のコンセプトルーム「ムーミンスペシャルルーム」が誕生する。北欧のイメージを取り入れたスタイリッシュな部屋はバルコニー付きの最上階。宿泊者は入園チケット引換券や公認ホテルだけの限定グッズがもらえるなどの特典も受けられる。

 新館最上階(にしかわ館4階)に設けられた「ムーミンスペシャルルーム」。北欧のイメージを取り入れたスタイリッシュな客室でムーミンが出迎えてくれるほか、物語世界観を盛り上げるこだわりのムーミングッズもそろえた。広い窓から望む里山の風景も、最上階ならではだ。ムーミンスペシャルルームの宿泊者には、「ムーミンバレーパークからの贈り物」をプレゼント。公認ホテル限定で入手できるレアグッズのほか、入園チケット引換券やパークまでの送迎も利用でき、とてもお得だ。宿泊料金は2万4千円から(1泊2食プラン特典付き、税込、平日2人1室利用時の1人料金)。

 ムーミンバレーパークでは現在、企画イベント「ムーミン谷とアンブレラ」を開催している。約1200本ものカラフルな傘が約200メートルにもわたり空を彩る回廊は圧巻の景色。2年目となる今年、この“アンブレラスカイ”は春バージョンと夏バージョンとで大きくデザインチェンジをはかる。

「山形さくらんぼ」シーズン到来  6月4日(金)にオンラインでキックオフイベント 高級さくらんぼプレゼントクイズも

2021年5月26日(金)配信

山形さくらんぼ(イメージ)

 山形県は、6月6日(日)の「山形さくらんぼの日」直前の、2021年6月4日(金)に、本格シーズンの到来を消費者にPRする「山形さくらんぼキックオフイベント」を開催する。YouTubeでライブ配信も行い、そのなかで高級さくらんぼのプレゼントクイズも実施する。

 イベントでは、寒河江市内のメイン会場と産地、消費地をオンラインで結び、その様子をライブ配信する。吉村美栄子知事が登壇し、さくらんぼシーズンの到来を宣言するほか、東根市や上山市の生産者から、さくらんぼの生育やおいしい食べ方等のお役立ち情報の発信、首都圏等の幼稚園へのさくらんぼ贈呈などが行われる。

 イベントと併催する「山形さくらんぼプレゼントクイズ」では、賞品として高級さくらんぼも用意している。

  山形県のさくらんぼは、全国の生産量の約7割を占め、また、オール山形で高品質安定生産・厳選出荷に取組んでいることから、名実ともに日本一となっている。

開催概要

日 時:2021年6月4日(金)午前11:00~11:45
ホームページ:「さくらんぼキックオフ」で検索
 ライブ配信、プレゼントクイズの詳細は上記ホームページから

スペイン、日本から規制なしで入国可に 6月7日には全世界から受け入れ

2021年5月26日(水) 配信

外国人誘客プロモーション「You Deserve Spain」のイメージ。今夏のスペイン旅行を促す

 スペイン政府は5月24日(月)から、日本とイギリスからの入国者を隔離とPCR検査の陰性証明書なしでの受け入れをスタートした。すでに、イスラエルや中国、オーストラリアなど8カ国には入国制限を一旦廃止しており、日本国内の感染状況が比較的落ち着いていると判断した。

 同措置は6月6日(日)まで。その後、15日ごとにスペイン国内と入国規制を一時停止する各国の感染状況を鑑みて更新していく。

 さらに、6月7日(月)からは、ワクチン接種を受けた証明書を持つ全世界の観光客も入国を認める。

 入国再開に併せて、外国人誘客プロモーション「You Deserve Spain(ご褒美旅行はスペインへ)」をキャッチフレーズに展開する。「コロナ禍での不安な日々を忘れてもらい、リラックスしてもらおう」(同国政府観光局)と、信頼と安全、高い質の3本柱で今夏のスペイン旅行を促す。

 過去に同国へ旅行した若者や家族、シニアなどを対象にビーチリゾートや巡礼の道、観光名所巡り、自然などをアピールする。

 なお、日本へ帰国した際には、14日の隔離が必要となる。

クラツー、「地域共創事業部」のオンライン説明会開催へ 地域創生の専門組織を新設

2021年5月26日(水) 配信

イメージ

 クラブツーリズム(酒井博社長)は、4月に新設した「地域共創事業部」について、自治体関係者対象のオンライン説明会を6月4日(金)に開催する。地域創生の専門組織である同事業部の取組方針や事例を全国の自治体に紹介することで、部署への理解を深めてもらうとともに、地域振興への取り組みを深化させていく。

 説明会では、地域事業の取り組みのほか、魅力的な旅行商品開発の提案、地域の観光素材を活用した旅行商品の造成、同社の会員700万人の顧客基盤を活用した集中送客キャンペーンなどを紹介する。

 開催時間は午後2~3時で、視聴にはWeb会議サービス「Zoom」ウェビナー機能を利用する。参加費は無料だが、事前の参加登録が必要となる。定員は400人の予定。

 部署名には、「地域固有の価値を地域と共に創る」という思いが込められている。同社がこれまで培ってきた実績と経営資源を活用し、「地域の観光コンテンツの開発」「着地型商品の企画販売」「人材育成や調査事業」などを通じて、地域の課題解決をサポートするとともに地域活性化につなげていく。

参加登録のQRコード

Airbnb、長野県観光機構とパートナーに 若者中心に関係人口創出へ

2021年5月25日(火) 配信

(左から)田邉泰之社長と、野原莞爾理事長。両者は若者に新しい旅の価値を提案する

 Airbnb(エアビーアンドビー、田邉泰之社長)は5月20日(木)、長野県観光機構(野原莞爾理事長)と観光振興や関係人口の創出を目指すパートナーシップ協定を結んだ。コロナ禍で「人とのつながり」の大切さが再認識され、近距離の旅行需要が高まるなか、民泊のホストとの交流を目的とした新しい旅行を喚起する。

 具体的に、両者はエアビーアンドビーのホームページに「長野を暮らすように旅しよう」をテーマにした特設ページを開設するほか、今後、ゲストとホストが参加するウェビナーを行うことで、若年層へ「アフターコロナの新しいライフスタイル」を提案する。さらに、ホスト同士の連携を強める機会を提供しながら、体験型の観光プログラムを策定する。

 「利用者との交流を活発に行う民泊施設が多い」(田邉社長)として、6月からは辰野町を含む伊那谷エリアで、空き家を民泊として活用するほか、峰の原高原(須坂市)ではペンションの再生をはかる。

 5月24日(月)に開いた発表会で、田邉社長は「新しい旅の価値『何もしない贅沢』を若者に広めたい」と力を込めた。

 長野県観光機構の野原理事長は「今回の締結で観光地が少ない地域にも関係人口を創出させ、活性化していきたい」と述べた。

旅工房、ハワイなど特設ページ開設 22年5月まで予約可能に

2021年5月25日(火)配信

各特設ページのトップ画面

 旅工房(高山泰仁会長兼社長、東京都豊島区)は5月17日(月)、ハワイ・グアム・プーケットに関する入国規定情報や、ホテル、航空券、ホテル+航空券、パッケージツアー情報が掲載された特設ページを開設した。25日(火)には、2022年5月までの予約に対応できるよう同特設ページをアップデートした。

 旅工房では、海外のパッケージツアー(募集型・受注型企画旅行)は21年7月31日(土)までの催行中止が決定しているが、海外の情報を知りたい人や、渡航解禁に向けて計画を立てたい人向けに予約可能なページを開設した。ハワイは既に観光客の受け入れを開始しているが、まだ観光客の受け入れが発表されていないグアム、プーケットに関しても1年先までのツアーを掲載しているため、先の計画を立てる際に利用できる。

 入国規定が確認できるページの紹介に加え、トラベル・コンシェルジュが「入国に必要な情報について」分かりやすくまとめた記事も掲載を予定している。また、ホテルだけ、航空券だけ、そしてホテル+航空券でも検索が可能。パッケージツアーについては、各地域のトラベル・コンシェルジュが厳選したツアーを掲載している。

8月にグランピング施設オープン、サントピア岡山総社

2021年5月25日(火) 配信

ドームタイプのグランピング施設(イメージ)

 太洋開発(樋口高良社長、香川県高松市)は岡山県総社市で経営する宿泊施設「サントピア岡山総社」の敷地内に8月1日(日)、プールが開業する夏に合わせて全7室のグランピング施設をオープンする。予約受付開始は2021年6月9日(水)から。

 客室タイプは2種類用意する。リゾート気分が味わえる客室が6棟、コンセプトルームが1棟。各棟に手洗い付け、快適性の高いドームテントを採用した。各テントに冷暖房を完備し、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる。

 食事は旬な食材をふんだんに使ったグランピングBBQを提供する。アヒージョやパエリアなど洋食のシェフが手掛ける洋食を組み合わせた。

 併設しているホテルの大浴場やサウナは、グランピング宿泊者も無料で利用できる。そのほか、地域最大級のレジャープールやテニスコート、フットサルコート、体育館など、日中遊べるアクティビティも多数用意している。

 

SDGsを学べる、韓国オンライン修学旅行 夏休み中に計2回

2021年5月25日(火) 配信

ソウル路7017(韓国・ソウル)

 韓国観光公社福岡支社はこのほど、日本と韓国を中継でつなぎ、現地の最新情報を届けるオンライン修学旅行「探しに行こう!深発見・韓国」を企画した。新型コロナウイルスの影響により、修学旅行が中止となった学校、学生の学びや思い出づくりの応援をはかる。

 今回のオンライン修学旅行ではSDGs(持続可能な開発目標)を中心に、さまざまなテーマで“探求型学習”に取り組める。Webミーティングツール「Zoom」を用いるため、ツアー中はチャット機能を使い、出演者や他校の生徒との交流も楽しめる。夏休み期間の7月28日(水)にソウル、8月11日(水)に釜山を巡る2コースを用意。参加費は無料で、申込期間は5月30日(日)~6月30日(水)まで。

 ツアー参加者は特典として、事前・事後学習に対応した「韓国教育旅行ワークブック」をはじめ、韓国伝統工芸体験キットや現地の土産品をプレゼントする。なお、ツアー参加後に事後学習の成果物を送付すると、審査後、受賞者に賞品を贈るコンテストもあわせて実施する予定だ。

 ツアーを案内するナビゲーターは、韓国に詳しいラジオDJの古家正亨さんと、現地案内をする韓国在住の映画ライター・成川彩さんの2人。

 ツアー開始時刻は、各コース午後2:00から。所要時間は約2時間で、韓国の伝統工芸体験も実施する。募集人数は各先着500人の計1000人。対象者は中学、高校、大学生(専門学校含む)で、50人以上の団体で参加の場合は要問い合わせ。

 申し込みは、5月30日(日)公開予定の「探しに行こう!深発見・韓国」公式サイトから。

サービス連合、アフターコロナ時代における持続可能な観光の発展――探る 観光政策フォーラム開く

2021年5月25日(火) 配信

(左から)矢野勇紀氏、片山敏宏氏、山内弘隆氏、矢ケ崎紀子氏

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合、後藤常康会長)は5月18日(月)、オンラインで第6回観光政策フォーラムを開いた。トークセッションでは「2030年にむけてアフターコロナ時代における持続可能な観光の発展」をテーマに議論した。登壇者からの意見は、観光業で働く人の地位向上と、業界発展への提言につなげていく考えだ。

 冒頭、津和崎宏児副会長は「観光産業は厳しい状況だが、地域への経済・雇用効果があり、日本の将来を支える産業だ。現況を踏まえ、観光業従事者の地位向上と、観光産業の持続的な発展を考える」とフォーラムの趣旨を説明した。

 トークセッションの登壇者は、武蔵野大学特任教授の山内弘隆氏と東京女子大学教授の矢ケ崎紀子氏、観光庁観光戦略課課長の片山敏宏氏の3氏。司会は同連合副事務局長の矢野勇紀氏が務めた。

 矢野氏は冒頭、サービス連合として、コロナ禍で雇用と事業を守るため、立憲民主党や観光庁などへ政策を提言してきたことを報告。そのうえで「アフターコロナに向けて、観光産業にとって重要なテーマを議論したい」と呼び掛けた。

 コロナ禍の現状について山内氏は、「観光は戦争や外交問題などの影響を受けやすい。コロナ禍でも大きな影響を受けているがGo Toキャンペーンを通して、観光には底堅い需要があった」との認識を示した。

 アフターコロナに向けては、「コロナ収束後、『必ず回復する』という期待感を持って観光産業を発展させてほしい」と話した。

矢ケ崎氏は「政府や地方自治体などが旅行を促した際、過去に経験がないぐらい急激に需要が回復する」と予測。その際には、オーバーツーリズムが発生する可能性があるとして「人気観光地に人が偏り、密にならないよう、(自治体は)今から“新しい魅力的な場所”を発信するべき」と述べた。

 片山氏も「収束後、必ず需要が戻る」と見方は一致し、「密を避けるため、誘客多角化事業で地域コンテンツを約500カ所発掘した」とアフターコロナ対策を講じたことに言及した。

 将来、需要拡大に期待が高まる旅を聞かれた矢ケ崎氏は、欧米で盛んだという心身を治すヘルスツーリズムを挙げ、日本でも広がっているとし、「癒し目的の旅行者が増えている」と説明した。

 業界へのアドバイスとして、大学教授の立場から矢ケ崎氏は多くの学生が、観光業を将来転職する際に候補に捉えていることを明かし、「産業界は、観光業への就職を促すメッセージを出すべき」と強調した。

 片山氏は今後、国内外の旅行者から新型コロナウイルスに対する安心・安全な旅が求められるとして、「感染症対策のナビゲーターとして活躍してほしい」と述べた。

 3者の発言を受け、矢野氏は「観光業を発展させるヒントを得た。業界の人の立場で提言をまとめたい」と意気込んだ。