クラツー、「500系新幹線」貸切の旅を販売 往路は博多南まで直通運転

2021年7月2日(金) 配信

クラブツーリズムが500系新幹線の貸切ツアーを実施する

 クラブツーリズム(酒井博社長)は9月18・19日の2日間、西日本旅客鉄道(JR西日本、長谷川一明社長)の協力を得て、500系新幹線の貸切運行を行う。通常、山陽新幹線の「こだま」で運行している同新幹線が、ツアーでは博多南駅まで直通運転するなど、複数の乗車プランを売り出している。

 ツアーは、9月18日(土)出発と9月19日(日)出発の2本で、いずれも日帰りとなる。9月18日(土)の往路は、新大阪駅を午前10時20分ごろ出発し、博多南駅に午後1時20分ごろ到着する。新大阪から博多間を2時間45分で運転し、扉開放のないまま博多南駅まで直通運転する。

 9月19日(日)の復路は、博多駅出発が午前9時20分ごろ、新大阪駅到着が午後12時12分ごろの予定で、2時間52分で走行する。

 出発日によってプランは若干異なるが、両出発日とも1人2席プランと1人3席プラン、以前グリーン車として使われていた6号車乗車プランがある。全参加者にクラブツーリズムオリジナル仕様の乗車記念硬券が付く。

 旅行代金は、9月18日(土)出発が1人2万6000円~4万2000円、9月19日(日)出発が1人2万6000円~3万2000円。募集人員は各300人となる。

 1997年にデビューした500系新幹線は、先端の丸いフォルムと明るめの灰色の車両が特徴で、近未来的なデザインが鉄道ファンを魅了した。デビューから四半世紀を迎える現在も幅広い世代に人気の新幹線となっている。

 なお、9月18日(土)出発はすべてのコースでキャンセル待ちだが、9月19日(日)出発は一部コースに空席がある(7月2日午前時点)。

ブッキング・ドットコム、SNSで「旅館旅」妄想を募集 旅館宿泊10万円の2組にプレゼント

2021年7月2日(金)配信

ハッシュタグ「#ブッキングドットコム」で応募

 ブッキング・ドットコム・ジャパン(東京都港区)は7月8日(木)まで、日本応援プロジェクト「#ブッキングドットコムで夢の旅館旅」を実施している。今一番行きたい「夢の旅館旅」のエピソードを投稿した人の中から抽選で2人に、それぞれ10万円分の宿泊をブッキング・ドットコムで手配し、プレゼントする。

 同社は、現在新型コロナウイルス感染症の影響で、海外旅行だけでなく、国内旅行も簡単に行くことができず、卒業旅行や家族旅行、新婚旅行など、さまざまな「行きたかった旅行」や、叶えてみたい「夢の旅」がある人も大勢いると推測。そこでそのような旅行を叶えるべく、「誰と、どのような旅館に泊まって、何をしたいか」という、「夢の旅館旅」のエピソードをSNS上で募集している。

 参加条件は、まずインスタグラムかツイッターからBookingcom_jpの公式アカウントをフォローする必要がある。このうえで、「誰と、どのような旅館に泊まって、何をしたいか」を、指定ハッシュタグ「#ブッキングドットコムで夢の旅館旅」とともに、フォローしたSNS上へ投稿すれば完了となる。

 応募期間は6月24日(木)~7月8日(木)23:59まで。応募期間終了後、厳正な抽選のうえ、当選者にダイレクトメッセージで直接連絡が届く。送付は7月末を予定。

HIS、本社を325億円で売却 財務基盤の強化へ

2021年7月2日(金) 配信

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は6月30日(水)、本社オフィスを置く東京都港区の神谷町トラストタワー4、5階フロアを、不動産関連会社「SMFLみらいパートナーズ」(寺田達朗社長)に7月30日付で売却すると発表した。売却額は325億円で、今後は賃貸契約を結んで入居する。

 HISの2021年度第2四半期(20年11月~21年4月)連結決算は新型コロナウイルスの影響を大きく受け、売上高は前年同期比80・4%減の676億5100万円、当期純損失は232億600万円(前年同期は34億5900万円の損失)と厳しい状況にある。

 同社は「新型コロナによる業績への影響を克服すべく、コスト削減の徹底、保有資産の売却などによる手元資金の充実をはかる」としており、財務基盤の安定化に努めていく考えだ。

 HISは20年6月22日、本社を東京都新宿区から現住所に移転していた。

リョケン、経営改善計画を支援 オンラインセミナー開く

2021年7月2日(金)配信

支援事業を説明するセミナーのようす

 リョケン(佐野洋一社長)は6月18日(金)、「経営改善計画策定」のオンラインセミナーを開いた。国の経営改善計画策定支援事業の内容や制度について、リョケンが計画策定を支援した企業の事例を交えながら、コロナ禍で業況の改善や課題を抱える参加者に説明した。

 経営改善計画策定支援事業とは、国が認める専門家の支援を受けて経営改善計画を策定する場合に、専門家(認定支援機関)の支払い費用の3分の2(上限200万円)を国が補助するもの。認定支援機関を活用して金融機関の返済条件などを変更することで、資金繰りを安定させながら業況の改善や金融支援の更改など、中長期的な経営戦略を再構築できる。

 認定支援機関であるリョケンの岩城雅郁研究員は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による経営環境の悪化状況や、経営者が抱えている悩みなどの調査結果を紹介。認定支援機関の中でリョケンを介する利点について、岩城氏は「旅館・ホテル業界の経営や業務運営改善支援で数多くの実績がある。数多くの成功事例から、お客様の状況に応じた最適な改善策を提案できる」と強調。「経営上の課題を経営者とともに検討し、対応策の実施に向けて支援する。将来の方向性をともに考え、中長期経営計画の立案をサポートする」と意気込んだ。

 最後に同社の支援事例の一例として、客室数100室で平均基本宿泊単価1万円の大規模旅館での事例を紹介した。

 リョケンは、同旅館からコロナ禍で主力だった団体客の減少で売上も減少傾向となり、コストの上昇や債務超過などの相談を受けたと説明。そこで経営改善計画の策定を協力し、経営ビジョン、月ごとの販促やコスト管理のための活動を明確化した。これにより、金融機関の信頼が得られ、金融スキームの変更が受けられたほか、計画策定時は各部門長の意見を反映したため、責任意識が醸成されたなど、業況の改善や課題解決に向けて進展した成果を披露した。

「観光革命」地球規模の構造的変化(236) 自由で開かれたインド太平洋

2021年7月2日(金) 配信

 G7サミット(先進7カ国首脳会議)が英国で2年ぶりに開催された。米国第一主義のトランプ前大統領は欧州勢と対立したが、国際協調主義を標榜するバイデン大統領の登場でG7がどのように変化するか注目された。

 今回のG7で最大の焦点になったのは中国問題であった。米英日は中国の覇権主義に厳しく対峙する姿勢を示したが、独仏伊は中国との経済関係を良好に保ちたいために両陣営の間の温度差が明瞭になった。

 しかし、G7は民主主義や人権尊重を重視しているために首脳宣言では中国に厳しい意見が盛り込まれた。新疆ウイグル自治区や香港での人権尊重、東・南シナ海の現状への深刻な懸念、台湾海峡の平和の重要性を強調、両岸問題の平和的解決など踏み込んだ意向が組み込まれた。

 今回、中国の覇権主義を牽制するために「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の重要性が首脳宣言で明記された。議長国の英国は豪印韓南アの4カ国を特別招待して、FOIPの重要性を演出した。さらに中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に対抗して、発展途上国に対するインフラ整備のための投資に言及した点も注目されている。

 中国はG7の首脳宣言で人権問題だけでなく、台湾問題やFOIPが強調されたことに対して強い遺憾の意を表明しており、今後の中国の出方が注目される。中国を牽制しつつ、深刻な紛争が生じないように最大限に尽力するのは日本の役割になるが、日本の外交力は万全であろうか。

 G7の首脳宣言で「香港での人権尊重」が明記されて間もなく、中国共産党への批判的姿勢で知られる香港紙「蘋果日報(リンゴ日報)」の幹部が逮捕され廃刊に追い込まれた。中国の習近平指導部はG7による批判にも拘らず、香港で人権抑圧を強化している。

 コロナ禍についてはワクチン接種の進展で数年の内に沈静化が可能であるが、中国共産党政権による覇権主義はより強化される可能性が大である。ポストコロナにおける国際観光復興に向けて最大の不安定要因は中国の覇権主義であり、FOIPによる抑止力が重要になる。日米同盟を基調にしつつ、FOIPとの関係を援用し、なおかつ日中関係を良好に維持する困難さを抱えながら、日本は未来を無事に切り拓いていけるだろうか。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

 

 

水に入るミュージアムと花と一体化する庭園 7月2日からチームラボTOKYOに新エリアがオープン

2021年7月1日(木) 配信

Floating Flower Garden

 チームラボプラネッツ TOKYO DMM(東京都江東区)に7月2日(金)、「Garden Area」がオープンする。新しく1万3000株を超えるランの花や本物の苔を使用した庭園作品が加わり、「水に入るミュージアムと花と一体化する庭園」となる。チームラボの猪子寿之代表は、「都会の中で、何か新しい庭園体験を創りたかった」と両作品への思いを語った。

 Floating Flower Gardenは本物の着生ランを使用したアート作品で、鑑賞者が近づくと花が上昇を始め、ゆっくりと道を形成する。この道を奥に進んでいくと、後方の花がゆっくりと下降し、自身が花と一体化する没入体験が楽しめる。種類ごとに、パートナーの昆虫の行動に合わせて香りの強くなる時間が異なるため、朝、昼、夜と刻々と空間の香りが移り変わっていくのも特徴だ。

呼応する小宇宙の苔庭

 呼応する小宇宙の苔庭は、広い苔庭に銀の卵形体オブジェが無数に置かれた作品で、日中と日没後で作品の表情が変化するところがポイントだ。日中は、オブジェを軽く押して音を鳴らし、この音がほかのオブジェに呼応するようすを楽しむ。一方、日没後に光る同オブジェを軽く押すと、ほかのオブジェも音を出しながら色が変化していくようすを見ることができる。

〈観光最前線〉動かされながら鑑賞する

2021年7月1日(木) 配信

鳥獣戯画 甲感(明治時代の模本)

 トーハク(東京国立博物館)の国宝「鳥獣戯画」展に。甲・乙・丙・丁、4巻、全場面が観られる貴重な機会。本体と切り離され、掛軸などに仕立て直されて伝来した断簡や、原本では既に失われた場面を留める模本も展示するという、贅沢な展覧会だった。

 同絵巻は、作者も、描かれた当時の姿も、何もかもが謎に包まれている。正しい場面展開すら分からないので、解釈も難しい。

 今回は、有名な甲巻を動く歩道に乗って鑑賞するという、不思議な体験も。有名な絵は誰も彼もが長時間滞在するうえに、空いた隙間に後から人が入ってくるから、観る前に疲れてしまうのが難点だった。もっとゆっくり堪能したいと思う反面、効率的に観られるから悪くない。新しい鑑賞のカタチになるのか、注目だ。

【後藤 文昭】

最後の晩餐を表現 平日限定でサパーを提供(メズム東京、オートグラフ コレクション)

2021年7月1日(木) 配信

「最後の晩餐」をモチーフに

 メズム東京、オートグラフ コレクション(生沼久総支配人、東京都港区)は10月29日(金)まで、レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「最後の晩餐」の世界観を表現した「サパー」を平日15食限定で、16階のバー&ラウンジ「ウィスク」で提供している。

 イエス・キリストが 12人の弟子と共に食卓を囲み、弟子の1人による裏切りを静かに予言する情景を、登場人物の生い立ちや縁のある地などにちなんだバラエティ豊かなスイーツ&セイボリー(塩味の食べ物)13種類とペアリングモクテル(ノンアルコールカクテル)で表現。一例として、イエス・キリストは、パンを取り「これがわたしのからだである」と言い、杯を取り「これがわたしの血である」と言って弟子たちに与えたという有名な伝承から着想を得て、パン・ド・ カンパーニュ(チーズ入り)を仕立てた。

 同企画は、有名絵画をモチーフに、遊び心あるスイーツとペアリングモクテルをセットにした新感覚アフタヌーンティー「アフタヌーン・エキシビジョン」の第3弾。過去には、 ダリの「記憶の固執」、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」から着想を得たスイーツとスコーン、モクテルを提供した。

JAL、成田拠点のLCC戦略を本格始動 コロナ後の需要に対応

2021年7月1日(木) 配信

3社でLCCのネットワークを構築する

 日本航空(JAL)はこのほど、成田空港を拠点としたLCC(格安航空会社)戦略を本格始動すると発表した。新型コロナウイルスの影響で悪化した財務体質を早期に回復し、コロナ後の需要に後れを取らないよう対応していく。取り組みの一環として、春秋航空日本(SPRING JAPAN)とジェットスター・ジャパンの2社に追加融資を実施。JALグループのもう1つのLCCであるZIP AIRとともに3社でネットワークを構築し、LCC事業を強化することで、さらなる成長につなげていく。

 今回、SPRING JAPANはJALグループの連結対象子会社となった。中国の春秋グループが持つ高いブランド力と販売力を生かし、中国からのインバウンド需要に応えていく。また、将来的には直行便が就航していない中国国内の地域から成田への路線拡充を目指す。

 ジェットスター・ジャパンは引き続き、豪・カンタスグループと連携しながらそれぞれの強みを融合させて、日本国内の市場拡大に努めていく。

 なお、2社への追加融資は2020年11月に公募増資で調達した資金の一部をあてるという。

諏訪市 「諏訪湖の花火」が毎日開催 36日間の打ち上げ決定

2021年7月1日(木)配信

諏訪湖サマーナイト花火(イメージ)

 長野県諏訪市はこのほど、全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息を祈り、今年は特別なスタイルの「諏訪湖の花火」を実施すると発表した。7月25日―8月29日まで毎日開催され、合計36日間の打ち上げとなる。

 市制施行80周年記念「第73回諏訪湖祭湖上花火Two Weeks」は8月1―15日まで開かれる。午後8時30分から1日10分間、約500発を打ち上げる。ウィズコロナ時代に対応した新しい花火として、花火打ち上げのようすを地元ケーブルテレビやユーチューブで生配信を予定している。会場は諏訪市湖畔公園前。湖畔公園内フリースペースで観賞できる。例年行っている有料桟敷席などのチケット販売はない。臨時駐車場は旧東バル跡地多目的広場(約150台)1カ所のみ、大型バスなどの駐車場はない。主催は諏訪湖祭実行委員会事務局(諏訪市役所観光課内) ☎0266(52)4141。

 諏訪湖サマーナイト花火は7月25―31日、8月16―29日に開催する。会場は諏訪湖祭湖上花火と同じ諏訪市湖畔公園前で、午後8時30分から1日10分間、約500発を打ち上げる。主催はサマーナイト花火実行委員会(諏訪湖温泉旅館組合内) ☎0266(52)7155。

 両花火とも入場無料だが、発熱や風邪症状のある方の参加自粛、3密の回避、手指の消毒やマスクの着用などの協力を呼び掛ける。また、新型コロナウイルス感染症拡大の状況によっては中止する場合もある。

 新作花火大会実行委員会(諏訪観光協会内)主催で、例年9月第1土曜日に開催予定の「第39回全国新作花火競技大会」は新型コロナウイルス感染症の終息がまだみられないため、観客の健康と安全確保を考慮し、既に中止が決定している。

 問い合わせ=諏訪観光協会 ☎0266(52)2111。