社長と学生をマッチング、25年卒70人が参加(プレシャスパートナーズ)

2023年8月9日(水) 配信

社長・経営者6人によるパネルトークのようす

 採用コンサルティング事業を行うプレシャスパートナーズ(髙﨑誠司社長CEO、東京都新宿区)は8月8日(火)、東京都内で就職イベント「ウインクオーディション」を開催した。中小・ベンチャー企業6社の社長・経営者と、2025年卒業の学生70人が参加。社長・経営者と学生が直接対話を行う座談会を設け、価値観や特性、強みなどの相互理解を深めた。

 ウインクオーディションは、社長・経営者と学生が互いに共に働きたいと思う人を選び、理念への共感、価値観でマッチングする理念共感型の就職イベント。「誰と働くか」「社長就活」の2つのコンセプトに共感する学生が参加でき、6人の社長・経営者のパネルトークや各企業とのトークセッションを通じて相互理解を深める。学生側は一緒に働きたい社長・経営者を、企業側は一緒に働きたい学生を独自のマッチングルールを用いて選出。マッチングした学生には、企業独自の選考に進める“特別パスチケット”が配布された。

学生とのトークセッションのようす

 さらに、企業ごとに最もマッチングをした上位2人を“ベストマッチング”に選び、社長・経営者との「特別食事会」に招待した。イベント直後の熱量の高いまま、さらに相互理解を深められるコミュニケーションの機会を創出する狙いだ。

 今回の参加企業は、ジンジブの星野圭美取締役、ボールドの福井克明取締役経営戦略本部長、テックオーシャンの東祐貴取締役COO、WILLER EXPRESSの平山幸司社長、ノースサンドの新山純執行役員人事部長、ライクスタッフィングの宮郷剛士社長――の6社。

学生の質問に答えるジンジブの星野圭美取締役

 高校生の就職採用支援サービスを提供するジンジブの星野取締役は「高校就活には併願禁止の1人1社制、文字情報だけの求人票などの特有の仕組みが長年残っている」と指摘。高卒者の離職率や転職相談の困難さを説明したうえで、「彼らが適切な選択ができるように支援し、チャレンジできる環境にしたい」と熱く語った。学生らはこれを受け、共感と仕事へのやりがいに対する期待のコメントがあがった。

多言語音声観光ガイドシステムを開発 バスツアーなどの移動中も(PFQ、電通)

2023年8月9日(水) 配信

観光ガイドシステム サービスイメージ

 ピラミッドフィルム クアドラ(PFQ、篠原哲也社長、東京都港区)は電通(榑谷典洋社長、東京都港区)と共同で、高精度なGPS位置情報と独自の技術によって、移動空間でもサービスの提供ができるスマートフォン向け多言語音声観光ガイドシステムを開発した。

 同ガイドシステムは、乗り物に乗った観光ガイドツアーの移動空間上でも、複数言語対応のサービスを提供する。端末につながれたイヤホンを装着した観光客が、あらかじめ設定されたGPS位置情報のポイントに到着すると、AIもしくはナレーターによる翻訳されたツアーガイドの音声が自動的に流れ、ガイドを行う。

 アプリに言語情報を登録することで、GPSと連動して8カ国語の音声が再生される。ツアーガイドが操作することもできる。

 特徴は、バスや船などの一定レベルの速度が出ている乗り物でもサービス提供ができるため、ツアーガイドによる説明が必要な名所旧跡や施設のツアーなどから、地域を広範囲に巡回するバスツアーなどにも活用が可能。

 今後、インバウンド需要の回復・増加を視野に入れながら、観光客のUX(顧客体験)の向上を目指し、DMOや観光施設、メディア、企業などへ導入を推進していく。

 新たなビジネスへの展開を目指して、現在の8言語音声対応から、さらに対応言語数を増やしていく予定だ。

ハウステンボスが公式アプリ配信、待ち時間表示やルート案内

2023年8月9日(水) 配信

パーク体験がより便利に

 長崎県佐世保市のハウステンボス(坂口克彦社長)は8月1日(火)、公式アプリの配信を始めた。

 アプリはアトラクションやレストランの待ち時間、ショーの開催時間表示、現在位置から目的施設までの最短ルート案内、数種類のモデルコースの紹介などの機能を持つ。レストランの待ち時間表示は8月下旬に対応予定という。

 アプリはiOS版とAndroid版の両方で配信する。

丹後海陸交通が20年ぶり新造船、天橋立観光船などで運用

2023年8月9日(水) 配信

新造船「KAMOME7」

 阪急阪神東宝グループの丹後海陸交通(廣瀨一雄社長、京都府・与謝野町)は8月10日(土)、新造船「KAMOME7」を就航させる。

 天橋立(同府宮津市)で営業している定期観光船への投入のほか、新たなイベントなどで活用する。新造船は20年ぶり。

 新船は全長17・0㍍、全幅5・2㍍、総トン数19㌧。旅客定員150人(座席数80)。

 外観は丹後に伝わる羽衣伝説にちなみ、羽衣が舞う優美な姿を船体の上部のアーチから側面へと繋がる曲線で表現した。白と金色を基調にしたカラーリングで、天橋立や宮津湾に映える上品さを演出する。

グループで撮影支援 ロケーションサービス始動(西武HD)

2023年8月9日(水) 配信

古川淳課長

 西武ホールディングスは2022年4月、「西武ロケーションサービス」を立ち上げた。

 西武グループの施設をロケ地として一元的に提案し、ロケ誘致を強化していくことが狙い。23年3月には西武ロケーションサービスのWebサイトも開設。グループの総合窓口を設置することで、グループメリットを生かした横断的なロケ地の提案を行うほか、交通手段や宿泊、飲食などのグループ事業を通じ撮影をサポートする。

 「西武グループの施設だけでなく、地域がロケ地として活性化される方向性まで考え、取り組みを進めたい」と語る広報部古川淳課長に話を聞いた。

 ◇   ◇

 西武ホールディングスはホテルや鉄道、バス、遊園地、水族館などさまざまな施設を有しており、これまでも各社ではロケの受け入れを行ってきました。しかしグループ間の連携が取れていなかったため、1施設のみで受け入れの判断を行ってきました。

 こうした状況に対し、窓口を一元化することで、1つの問い合わせに対し、複数の提案をすることが可能になります。例えば夜景の見える部屋でロケをしたいといったお問い合わせにも、条件にあう複数のホテルを提案することができます。また、駅で撮影をしたいといったお問い合わせには、西武鉄道だけでなく伊豆箱根鉄道、近江鉄道など会社をまたいだ提案をしていくことで、制作者の負担を減らすことができます。

 我われはコーディネーターという立ち位置で制作者のご要望をお伺いし、グループメリットを生かして柔軟に対応していくことが役目です。それが当社グループにとっても機会損失を防ぎ実績へとつながっていくと考えています。

 さらにグループシナジーを高める体制づくりにも取り組んでいます。グループ各社のロケ担当者を明確化し、定期的に連絡会を開催。情報の共有をはかるだけでなく、ロケ誘致やロケ活用の講習も実施しています。

さまざまな施設をロケ場所として提案

 今後はロケ地を有効活用するフィルム・ツーリズムの推進も強化していきます。さらには海外作品の誘致も視野に英語サイトの構築も進めています。撮影にかかわる関係者の皆様、地域の皆様と手を取り合い、地域活性に取り組んでいきたいですね。
 ――ありがとうございました。

日本一高いビルも 麻布台ヒルズ 11月から順次開業へ

2023年8月9日(水) 配信

「森JPタワー」52階からの眺望

 森ビル(辻慎吾社長)はこのほど、「麻布台ヒルズ」を11月24日から順次開業すると発表した。

 高さ約330㍍で日本一高いビルとなる「森JPタワー」を含む3棟の高層ビルなどからなる複合施設で、住宅や文化施設、インターナショナルスクールなど多彩な都市機能を集積。街区内には、ラグジュアリーホテルを展開するアマンが手掛ける「ジャヌ」の世界初のホテル「ジャヌ 東京」も開業する。

 年間の来街者数目標は3000万人で、店舗面積7000坪の商業エリアには、ファッションや食、カルチャーなど約150店舗が入居する。加えて、来年1月には、「森ビル デジタルアート ミュージアム : エプソン チームラボボーダレス」もお台場から移転し、オープンする予定だ。

 街区内の住宅数は約1400戸、居住者数は約3500人となる予定。レジデンスBには、短期滞在ニーズにも対応する家具付き短期賃貸「サービスアパートメント、森JPタワーには91戸のアマンブランデッドレジデンスも用意する。

辻慎吾社長

 8月8日に行われた記者説明会で辻社長は、「麻布台ヒルズの誕生は、東京をさらに魅力的な都市にしていくための挑戦の始まり」と語り、「(この場所に)集まる人の多様な可能性が引き出され、それが東京の魅力となり、世界中を引き付ける。その磁力こそが、東京が国際都市間競争を勝ち抜き、さらに成長させていくパワーになると信じている」と力を込めた。

「シン・令和阿房列車で行こう」著者・乾氏と観光列車で四国を巡る3日間(産経新聞社)

2023年8月9日(水) 配信

観光列車「伊予灘ものがたり」

 産経新聞社は10月7日(土)から3日間、同紙の連載「令和阿房列車で行こう」シリーズの著者であるコラムニストの乾正人氏と行く「『伊予灘ものがたり』と『四国まんなか千年ものがたり』2つの観光列車で四国を巡る旅」を開催する。

 同紙創刊90周年記念企画として、23年3月には北近畿を鉄道で巡るツアーを催行した。今回は、同シリーズの続編である「シン・令和阿房列車で行こう」をテーマに、第2弾として四国を旅するツアーを企画した。

 JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」で愛媛県・松山駅から八幡浜駅まで、「四国まんなか千年物語」で徳島県・大歩危駅から香川県・琴平駅までそれぞれ乗車する。また、四万十川を屋形船で遊覧するなど、四国を周遊する旅となる。

 日程は10月7日(土)出発、9日帰着。発着は羽田空港。

 料金は25万9800円(税込、2~3人1室利用時1人当たり)。

富士急ハイランドに新アトラクションが登場 「進撃の巨人 THE RIDE」など

2023年8月9日(水) 配信

進撃の巨人~THE RIDE~ウォール・マリア最終奪取作戦~

 富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)に今夏、「進撃の巨人~THE RIDE~ウォール・マリア最終奪取作戦~」など、新しいアトラクションが誕生した。

 シアターライドアトラクション「富士飛行社」の「進撃の巨人~THE RIDE~ウォール・マリア最終奪取作戦~」は、吊り下げ式のライドに乗り「進撃の巨人」の世界を駆け巡るアトラクション。ダイナミックの音響とともに重力を感じ、上下、左右、前後に動くほか、風や霧も吹き出し、迫力満点だ。

ZOKKON

 「ZOKKON(ぞっこん)」は、12年ぶりに誕生したバイクライド型コースターだ。LEDライトを搭載したバイク型のライドに乗り、4回の加速や旋回、トンネル内の走行、逆走などを体験できる。人気バンド「SEKAI NO OWARI」が手掛けた、リズミカルな音楽を聴きながらコースを走る。

絶望要塞―IMPOSSIBLE GAMES―

 ミッション攻略アトラクション「絶望要塞-IMPOSSIBLE GAMES-」は、以前の「絶望要塞3」からさらに難度がアップした。謎の人物“Z”が建てた謎の赤い館が舞台で、1~3人人のグループで挑戦する。第1ステージでは与えられた2つのゲームに挑戦。スコアをクリアすると、第2ステージに。最終は第5ステージだが、これをクリアするのはとても難しく、身体や頭脳を駆使して攻略する醍醐味を味わえる。

 このほか「トーマスランド25周年」を記念して「ニアとアニマルコースター」が登場。「フードスタジアム」には、人気ハンバーガーを販売する「VILLAGE VANGUARD DINER(ヴィレッジ ヴァンガード ダイナー)」やカレー専門店、ベルギースタイルのフライドポテト専門店がオープンした。

旅行ライター&エディター 三堀 裕雄

官民一体で旅館を改装 所有と運営分け生産性向上 (巛―sen―湯河原)

2023年8月9日(水) 配信

全室で温泉が楽しめる

 官民一体で面的な整備が進められている神奈川県・湯河原町に7月12日、「巛―sen―湯河原」が開業した。

 老舗旅館を官民一体のプロジェクトの一環で改装した宿。施設の所有と運営を分離させることで運営を効率化させ、宿泊施設への投資の呼び込みや生産性の向上を目指す。同プロジェクトによるまちの変化や、現状、未来像を取材した。

□源泉100%の温泉と眺望、酒を楽しむ宿

 「巛―sen―湯河原」はオールインクルーシブを導入しており、室内ワインセラーに並ぶ国産ワインや地酒から好みの1本を選ぶところから滞在が始まる。客室数は眺望が異なる5タイプ22室。全室源泉100%の温泉が楽しめる。温泉と眺望、酒を心ゆくまで堪能できるよう、室内冷蔵庫に日替わりでメニューが変わるアペリティフボックスを用意するほか、夜食も提供。滞在時間を十全に楽しめるよう室内空間の快適性を追求した。

貸し切りサウナも2カ所用意

 夕食は、県産食材を主役とする「日本の食文化を巡る」がコンセプトのコース料理を提供する。朝食は、旬のおかず9種と干物が楽しめる。

□明治18年の旅館を持続可能な温泉宿に

 「巛―sen―湯河原」は、1885(明治18)年創業の「亀屋旅館」を「湯河原エリアをモデル地域とした持続可能な温泉旅館街の構想策定プロジェクト」の一環でリニューアルした宿で、30―40代のハイエンド層をターゲットとする。

 同プロジェクトには、湯河原町やさがみ信用金庫、三島信用金庫、日本政策金融公庫、地域経済活性化支援機構(REVIC)、観光庁などが参画。小規模経営困難旅館を複数取りまとめたうえでリノベーションし、一括で運営委託することで収益性の向上をはかる。

夢十夜 客室

 昨年10月には、本と夢をテーマに掲げる旅館「夢十夜」を開業。20―30代の女性をメインターゲットに据え、若い客層の取り込みを進めている。
面白い宿を通じてまちに人を集める

 「巛―sen―湯河原」と「夢十夜」の運営は、同町で年配層をターゲットとする「白雲荘」とあわせてリアルクオリティ(東京都渋谷区)が行う。ターゲットの違う宿を同じ地域で3館運営する狙いを、小林豪代表は「色々な層を取り込み、まちに人を集めること」と説明し、「巛―sen―湯河原のような面白い宿を認知いただくことで、まずは湯河原が注目される状況を生み出したい」との考えを示す。また、今回のようなカタチでの宿の再生に関しては、「リスクの低減や融資が受けやすくなることが利点」という。

□湯河原の取り組みを他地域の先進事例に

 「巛―sen―湯河原」の開業で終了となる今回のプロジェクト。さがみ信用金庫湯河原支店の葊瀬真支店長は「観光庁の『地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業』を活用し、2022年に旅館20軒、飲食店9軒が改装を実施。23―24年には宿泊施設27軒、飲食店29軒で改装が進められている。こうした流れが生まれた要因の一つが今回の温泉街の再生だと思うので、他の地域にとっても先進事例になるのではないか」と総括した。

 湯河原町役場観光課の宮下睦史課長は「面的整備を続けながら、美味しい食やここならではの体験を提供し、宿泊時の満足度を上げることでリピーターを創出することが次の段階。日本の原風景や自然の魅力に触れられる環境を深化させ、歴史に逆らわない湯河原らしいまちづくりを進め、地域を発展させていく」と力を込める。

「ONSEN・ガストロノミーツーリズムコラム」 特異で優れた自然美の島(鹿児島県・屋久島)

2023年8月9日(水) 配信

さまざまな海洋生物も見られる島

 屋久島は2012年に霧島国立公園から独立し、隣の口永良部島とともに両島面積の45%が同年30番目の国立公園として指定されました。 

 国立公園に加え面積の約20%が「世界自然遺産」に指定され、九州最高峰の宮之浦岳を有する屋久島は、海岸線からの植生の垂直分布は顕著で、樹齢数千年の「ヤクスギ」を中心とした巨木の原生林が残されている世界自然遺産地域など、特異で優れた「自然美」が各方面から高い評価を受けています。

 一方、口永良部島は現在も火山活動が続く薩南諸島最大の島で、豊かな植生に覆われている事から別名「緑の火山島」とも呼ばれています。エラブオオコウモリなど屋久島とは違う動物も見られ、島の随所には天然の温泉が湧き出ています。

 自然豊かな山間部に注目が集まる屋久島は、亜熱帯から温帯まで幅広い地域に生息する魚類や海洋生物、豊富なサンゴ群落が見られる島でもあります。

 また厳冬期の山間部は、多くの雪に覆われ、四季折々さまざまな自然に魅了されます。

 一方、島の裾野は照葉樹の常緑樹に覆われており、春の新緑は生命力あふれる森を見る事ができます。また照葉樹の葉は光沢があり、雨に濡れた森は一段と艶が出るので、雨が降っても森の景色を楽しむことができます。

 春や秋は体力に応じた登山、夏は海辺でのんびりダイビングやシュノーケリング、冬は里の食を楽しみながら里めぐりやサイクリングでの島内一周と、四季折々の自然を楽しんで下さい。

【屋久島観光協会ガイド部会会長 中馬 慎一郎】