今秋の旅行動向 静岡など温泉地が人気 Relaxトラベルラボ

2020年10月6日(火) 配信

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 ロコパートナーズ(村上文彦社長、東京都港区)が運営する「Relaxトラベルラボ」は10月2日(金)、「2020年秋の旅行動向調査」を発表した。調査結果では、都道府県ランキングで静岡県が1位になり、続いて2位が神奈川県、3位は京都府となった。ゆったり過ごせる温泉地や観光スポットが集まるエリアに人気が集まっている。

 人気上昇都道府県ランキングには、この3地域のほかに長野県や山梨県がランクインした。都市からの交通アクセスが良い観光地や、山や海など自然を望める開放感のあるエリアに旅行者の関心が高まっている。

 人気の宿タイプでは、1位「旅館」、2位「コンセプトホテル」、3位「リゾートホテル」と、館内で寛げる宿タイプが選ばれた。

 10月1日(木)~11月30日(月)までの売上をもとにした人気宿ランキングでは、1位「ハレクラニ沖縄」(沖縄県)、2位「箱根・芦ノ湖はなをり」(神奈川県)、3位「ふたり とわに 縁」(静岡県)となり、オーシャンビューや自然の中で温泉を堪能できるような開放感のある宿泊施設が注目を集めている。

 新型コロナウイルスの影響があるなかで、Go Toトラベルキャンペーンに東京発着が追加されたことをきっかけに、「旅行業界は需要の回復が期待される」(同社)。

 調査は、10月1日(木)~11月30日(月)の期間で宿泊予約をしている国内のRelaxカスタマーを対象に行い、9月28日(月)に集計したもの。

KNT首都圏、ファンケルの商品体験付き宿泊プラン売り出す

2020年10月6日(火) 配信

ファンケルの商品を客室にセットする

 近畿日本ツーリスト首都圏(KNT首都圏、大原浩社長)は10月1日(木)から、化粧品などを製造・販売するファンケル(島田和幸社長)の商品体験付き宿泊プランを、インターネットで売り出した。

 宿泊施設で健康食品や無添加化粧品の使用体験ができるほか、旅行後に商品が自宅に届くサービスが付く。旅を通して、健康的な生活を送るきっかけ作りを提供する。

 客室には、3種類のサプリメントのほか、女性には保湿マスクと化粧水、乳液を用意する。旅行後はサプリメント3種類(うち2種類は宿泊施設と別の商品)が自宅に届く。

 宿泊施設は伊豆・箱根エリアの10施設から選ぶことができる。期間は2021年1月31日(日)まで。

タクシーで自宅からリゾート直行プラン発売 Go To東京発着追加でエリア拡大 共立リゾート

2020年10月6日(火) 配信

Go Toトラベル適用プラン 東京発の「直幸往復便」

 共立メンテナンス(上田卓味社長、東京都千代田区)が運営する「共立リゾート」は10月1日(木)から、各タクシー会社とタイアップしたタクシー往復送迎付き宿泊プランを発売した。Go Toトラベル対象プランとして、東京・千葉・埼玉・神奈川にエリアを拡大して売り出した。

 利用者の自宅前から宿泊先までタクシーで送迎することにより、他者との密接リスクを避けた安全な移動ができることが特徴。換気や消毒を徹底し、新型コロナウイルス感染拡大防止対策に取り組む。

 ドリンクやおしぼりが無料で振る舞われるなど、移動中も快適に過ごせるサービスを提供する。

 同社は、実際に9月11日(金)までに販売していた同プランを利用した人にアンケートを実施したところ、選んだ理由に「コロナ禍でも安全な旅行ができそう」(24%)、「移動が楽そう」(18%)、「公共交通機関の利用が不安だった」(14%)が上位を占めた。

 また、利用者層は40~70代が7割を超えたが、「リッチな気分になれる」などの理由で20代女性の利用も多く見られた。

 同社は利用者の反応を受け、「コロナ禍でも旅行を楽しみたいお客様のご要望にお応えし、これからも『新しい旅のカタチ』を提供していきたい」とした。

プラン概要

観光庁、消費増へ富裕層の訪日客誘致 観光戦略検討委員会開く

2020年10月6日(火) 配信

委員会では訪日旅行で求められる富裕層のニーズや日本の魅力の生かし方などを聞いた

 観光庁は10月5日(月)、上質なインバウンド観光サービス創出に向けた観光戦略検討委員会の第1回目を開いた。出席した委員からは、訪日旅行で求められる上質な観光体験の内容や日本の魅力の生かした方、課題などを聞いた。菅内閣から観光振興による地域活性化を行う指示を受け、富裕層を誘致し、観光消費額の拡大をはかる。

 冒頭のあいさつで、観光庁国際観光部長の金子知裕氏は、「上質な観光体験は旅行者のニーズを踏まえた受入体制の磨き上げが必要だ」と開催の趣旨を説明した。

金子知裕国際観光部長

 今後は2020年度内に4回、同委員会を開く。最終回では、議論を踏まえた今後の取り組みをまとめる。

 出席した委員は次の各氏。

 レ・クレドールインターナショナル 名誉会員 /明海大学教授阿部佳▽A.T. カーニー日本法人会長/CIC Japan会長梅澤高明▽クリル・プリヴェ Founder&CEO髙野雅臣▽curioswitchCEO近衞忠大▽日本観光振興協会副理事長鈴木昭久▽不動産協会 リゾート事業委員会委員長田中辰明▽マリオット・インターナショナル ラグジュアリー部門日本統括副社長兼ザ・リッ・カールトン東京総支配人田中雄司▽小西美術工藝社社長デービッド・アトキンソン▽日本政策投資銀行常務執行役員松嶋一重▽東京女子大学教授矢ヶ崎紀子▽Urban Cabin Instituteラグジュアリー・ブランディング・プロデューサー山田理絵▽東京都市大学環境学部特別教授涌井史郎▽パレスホテル専務取締役/パレスホテル東京総支配人渡部勝

 

現美新幹線ラストランを貸切ツアーで堪能 JR上野駅~JR仙台駅間で 阪急交通社

2020年10月5日(月) 配信

今年12月に定期運行を終了する現美新幹線

 阪急交通社(酒井淳社長、大阪府大阪市)はこのほど、今年12月に定期運行を終える「現美新幹線」を旅程に組み入れたツアーを売り出した。同新幹線が通常運行しないJR上野駅~JR仙台駅間と、JR新潟駅~JR上野駅の区間を、2日間2往復に渡って貸切運行を行う。

 現美新幹線は2016年4月に運行を開始し、「移動する現代アートの美術館」をコンセプトに、アーティストが車両をプロデュースした観光列車。JR新潟駅とJR越後湯沢駅を定期運行している。

 同社は「現美新幹線に初めて乗車する人、これまで乗車したことのある人も、新たな区間として希少価値の高い列車の旅を楽しんでもらいたい」と期待を込めた。

 販売しているツアーは以下の通り。

ツアー概要

商品名:〈上野発〉秋保・瀬波2つの名湯・名旅館をめぐる晩秋のおもいで3日間

出発日:11月12日(木)

旅行代金:12万5千円(1室2~4人/大人1人)※Go Toトラベル利用時9万7千円

宿泊ホテル:1泊目 ホテルニュー水戸屋 / 2泊目 大観荘せなみの湯

 

商品名:〈仙台・福島発〉草津温泉と下部温泉でゆったり寛ぐ大人旅3日間

出発日:11月13日(金)、12月9日(水)

旅行代金:11月13日(金)8万5千円 ※Go Toトラベル利用時5万7千円
     12月9日(水)8万円 ※Go Toトラベル利用時5万2千円
    (1室2~3人/1人)

宿泊ホテル:1泊目 ホテル一井 / 2泊目 下部ホテル

 

商品名:〈新潟発〉銀山温泉散策と出羽三山神社・天童・作並温泉2日間

出発日:11月12日(木)、12月8日(火)

旅行代金:5万円(1室4人/1人) ※Go Toトラベル利用時3万6千円

宿泊ホテル:La 楽リゾートホテルグリーングリーン

11月12日 「飲む、食べる、 買う、体験する」ことでつながる体験型フードパークKADODE OOIGAWA(かどでおおいがわ)が開業

2020年10月5日(月) 配信

施設内イメージ
©︎KADODE OOIGAWA・島田市・トコナツ歩兵団2020

 静岡県島田市に11月12日(木)、大井川流域の緑茶・農業・観光を「飲む、食べる、 買う、体験する」ことでつながる体験型フードパークKADODE OOIGAWA(かどでおおいがわ)が開業する。

 施設内には、農産物直売所やカフェ、キッズパーク、レストランなどを配置。大井川流域の緑茶と農産物のレストランでは、タイミングが合えば真横を通るSLを眺めながら食事が楽しめる。

 大井川農業協同組合、島田市、大井川鐵道、中日本高速道路の4者連携事業として進め、交通の結節点である新東名島田金谷IC周辺の新たなランドマークとして、大井川流域の緑茶と農産物、観光の魅力を発見・発信・創造する「緑茶と農産物の体験型フードパーク」を目指す。

 プロデュースは、エンターテインメントの視点から、まちづくりや商業施設の企画などを手がける「トコナツ歩兵団」(渡部祐介団長=マイロックチョコレーツ代表取締役)と、KADODE OOIGAWA。

 同日、敷地内には観光案内所や物産販売所、サイクルピットで構成するTOURIST INFORMATION「おおいなび」、隣接地には大井川鐵道35年ぶりの新駅「門出駅」も開業する。

「ハピテク」、検索機能を刷新 現在地からテイクアウトができる店舗をカンタン検索

2020年10月5日(月)配信

 プレシャスパートナーズ(髙﨑誠司社長、東京都新宿区)が運営する「ハピテク」はこのほど、検索機能の強化を主としたリニューアルを行った。自宅やオフィスなど、現在地の近くからテイクアウトができる店舗をカンタンに検索ができるようになった。

 ハピテクは「いつもお店で食べていた味を、家でも楽しもう」をコンセプトにテイクアウトができる飲食店を探せるWebサービスだ。今回のリニューアルでは現在地からの検索に加え、今テイクアウト営業中の店舗が一目でわかる「テイクアウト営業中」フラグの表示機能を追加。「現在地×現在時間」で、店舗検索が可能となった。

 店舗からのメッセージ掲載も始めた。「マスク着用することが当たり前となり、接客するスタッフの方の笑顔が見られなくなりました。料理の先にある スタッフさんの笑顔を発信し、お店のファンづくりを支援したい」(同社)という。

車内換気性能などバスの安心安全をアピール 東京バス協会ら

2020年10月5日(月) 配信

小池百合子都知事も出席した

 東京バス協会と日本旅行業協会(JATA)関東支部、全国旅行業協会(ANTA)東京支部は10月1日(木)、東京都庁の正面玄関前でバスの安心安全をアピールするデモンストレーションを行った。小池百合子東京知事同席のもと、車内換気性能の実証実験などを実施した。新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込んでいる貸切バスの安全性を広く周知し、需要回復につなげたい考え。

 東京バス協会の山口哲生会長は「バスイコール密イコール危険とのイメージがなかなか払拭できず苦慮している」と現状を説明。同日から、GO TOトラベルキャンペーンに東京が追加されることを受け、今回の企画を行ったと説明した。

 デモのほか、東京都民にバスの感染防止対策を広くアピールするため、東京都内で随時ラッピングバスを走らせる。窓を閉めても約5分で車内の空気が入れ替わることなど、対策や標語などを掲示。バスは4両1組、計6組24両で走行する。同日はラッピングバスの出発式も行った。

 立ち会った小池知事は、バス業界が感染対策に取り組んでいることを労い、安全性の周知に協力していく姿勢を見せた。主催者によると、ラッピングバスの出発を見送る際にはバスガイドに笑顔で手を振り返し、応援するようすがうかがえたという。

JTB、学校にNGO派遣 新プロジェクト始まる

2020年10月5日(月) 配信

村尾信尚氏

 JTB(山北栄二郎社長)は9月1日(火)、ジャパン・プラットフォーム(JPF)と連携し、学校とNGOをつなぎ、探求学習をサポートする17 GOALs PROJECTを開始した。JTBが学校からSDGsを教育する講師の派遣依頼を受け、世界の社会課題の解決に取り組むJPFが、加盟する44のNGOから講師を派遣する。生徒には加盟NGOの活動内容と現実味のある学びの場を与える。

 参加費は、JTBが受け取る代金のうち1%を学校がJPFへ寄付し、活動費に充てる。

 9月18日(金)には、プロジェクトの第1弾となる授業が、中央大学付属高校(東京都小金井市)で行われた。講師はJPFの顧問でNEWSZEROの元メインキャスターの村尾信尚氏が務めた。授業は基調講演と座談会を開催し、最後には鼎談を実施した。

 基調講演のテーマは「新しい時代の君たちへ」。初めに村尾氏はニュースキャスターの経験から、「ニュースには、伝える人の主観が込められている。さまざまなテレビや新聞を見てほしい」と呼び掛けた。

基調講演のようす

 Go Toトラベルキャンペーンと今年4月に10万円の特別定額給付金が配られたことにも触れた。村尾氏は「財源には皆さんが払った税金が活用されている。政治に興味を持ち、意見を伝えるべき」と訴えた。

 座談会では、選択授業でSDGsを学ぶ生徒が村尾氏に質問した。

生徒は座談会で質問を投げ掛けた

 2年生の女子生徒は基調講演に関連して「中立的なメディアはありますか」と問い掛けた。

 村尾氏は「(存在するか)分からない。私は中立を心掛けたが、難しい。色々なニュースに触れて中立を掴んでほしい」と応えた。

 鼎談には村尾氏とJTBの檜垣克己執行役員が登壇した。司会は同高校の古澤康久教頭が務めた。テーマは「これからの教育に求められること」とした。

鼎談のテーマは「これからの教育に求められること」。(左から)檜垣克己執行役員、村尾信尚氏、古澤康久教頭

 冒頭、古澤教頭はJTBの檜垣執行役員に企業の立場から教育に求めることを聞いた。

 檜垣氏は「生徒には世の中の環境が激変するなか、自分は何ができるかを明らかにし、実行する力が求められる」と意見を述べた。

 村尾氏には教育現場でのメディア活用方法を尋ねた。

 村尾氏は「生徒に世の中の出来事を伝えるときには、『一部の人が意見を述べていると思ってみてほしい』と教えてほしい」と話した。

3団体が地域に貢献 観光庁長官表彰が決定 観光庁

2020年10月5日(月) 配信

観光庁はこのほど、観光庁長官表彰に3団体を選出した

 観光庁は10月2日(金)、第12回観光庁長官表彰の受賞者を発表した。海外メディアにも数多く取り上げられ瀬戸内エリアのブランディングに大きく貢献した「瀬戸内国際芸術祭」の実行委員会など、計3団体を選んだ。

 選出された3団体のうち、「みちのく潮風トレイル」を運営するNPO法人みちのくトレイルクラブは、観光を通じ地域の復興に貢献した。トレイルを訪れる人々と、地域住民との交流を通じた持続可能な地域計画や、観光振興に寄与したことが受賞につながった。

 NPO法人安心院町グリーンツーリズム研究会の宮田静一会長は、会員制農村民泊「安心院方式」を生み出したことがきっかけで、全国に先駆けて「グリーンツーリズム推進宣言」が同町で議決された。グリーンツーリズムの推進に貢献した同氏の取り組みが評価された。

 なお、同委員会と観光庁が検討した結果、地方自治体と連携した地域活性化への貢献を評価し、ももいろクローバーZに特別感謝状を贈った。

 同賞は魅力ある観光地づくりやその魅力の発信など、観光の振興、発展に貢献した個人や団体に対して贈る。

 今回、観光庁での授賞式は行わず、地方運輸局から受賞者に賞状などを贈呈する。