山梨県 首都圏観光客向けにやまなしグリーン・ゾーン認証制度と同認証施設を周遊する旅の情報発信を推進

2020年10月6日(火) 配信

やまなしグリーン・ゾーン認証 マーク

 山梨県(長崎幸太郎知事)は10月から、首都圏観光客向けにやまなしグリーン・ゾーン認証制度と同認証施設を周遊する旅の情報発信を推進する。

 県は7月、新型コロナウイルス感染症を含む、あらゆる感染症に強い社会を目指す、「やまなしグリーン・ゾーン構想」のもと、県が定めた基準に沿って徹底した感染予防対策を行っている飲食店やホテル・旅館を対象に、現地を確認し責任を持って認証するやまなしグリーン・ゾーン認証制度を創設した。

 その後、「やまなしグリーン・ゾーン認証」施設が山梨県全域に着実に拡がってきたことから、この認証施設を周遊することで、「新型コロナウイルス感染症を心配することなく安心して安全に観光を楽しめる」と首都圏観光客向けに来県を呼び掛けることとした。

 情報発信は、10 月 5 日(月)に開設した「やまなしグリーン・ゾーン認証」観光施設周遊特設サイトや、同日公開した知事会見風動画、JR6駅(東京、池袋、新宿、秋葉原、横浜、大宮駅)に掲示する駅構内連貼り広告、新聞広告などを通じ行う。

相鉄バスなど、運転席無人のバス 自動運転による営業実験へ

2020年10月6日(火)配信

公共道路と同じ環境で走行する自動運転バス

 相鉄バス(菅谷雅夫社長、横浜市西区)と群馬大学、日本モビリティは10月5日(月)、遠隔監視・操作による大型バスの自動運転実証実験を行った。7月に行った実証実験の成功を受けて実施する今回は日本で初となる、乗客を乗せて、運転席を無人とした自動運転の営業運行を実施した。

 運行区間は、よこはま動物園ズーラシア(同市旭区)正門~里山ガーデン(同)正面入口間の全長約900㍍。大型2種運転免許保有の遠隔運転士と車内保安要員の監視のもと、最高時速20㌔で横浜市の管理道路を複数回往復した。

自動運転中は、車内保安要員が安全確認を補助する場面も

 車両には、遠隔で監視・操作する運転士が車内と同様の環境を得られるように、カメラやマイク、スピーカーを装備。車両に取り付けられた遠隔監視用のカメラの映像表示やマイクでの集音、スピーカーによる車内外への呼び掛けができる。ハンドル型コントローラも備え、遠隔地から緊急時の操作などが可能だ。

相鉄バスの菅谷雅夫社長

 相鉄バスの菅谷社長は「高齢化社会になるほどバス需要が高まってくる。ずっと走らせるためにも技術開発が必要」と強調。一方でバス運転士の高齢化問題にも触れ、運転の安全管理を自動運転技術と分担することで、将来的に運転要員の確保にもつながるとの見解を示した。

 同社らは、今後もさまざまな実証実験を通じて自動運転に関する社会受容性を向上させるとともに、公共交通機関網強化の可能性を検証。限定領域内での運転をすべてシステムが実施する、大型バスの自動運転「レベル4」による営業運転を目指す。

 なお、10月14日(水)にも遠隔監視・操作による自動運転の実証実験を実施。さらに、10月6日(火)・7日(水)と12日(月)~14日(水)には、昨秋に続いて2回目となる運転席有人による自動運転バスを営業運行する。

渋谷駅ハチ公前広場に観光案内施設「SHIBU HACHI BOX」開設

2020年10月6日(火) 配信

長谷部渋谷区長(左から3人目)、渋谷区観光協会金山理事長(同2人目)らがテープカット

 東京・渋谷駅前エリアマネジメントは10月1日(木)、渋谷駅ハチ公前広場に観光案内施設「SHIBU HACHI BOX」を開設した。

 施設は「観光案内所」と「まちの情報発信スペース」、「NTTドコモPRスペース」で構成。 以前この場所にあった「渋谷ハチ公広場青ガエル観光案内所」をリニューアルした「渋谷駅ハチ公前広場観光案内所」では、スタッフと、タッチパネル式サイネージによる対面コミュニケーション型アバターソリューション「AvaTalk」が、渋谷の魅力を来訪者に案内する。情報の更新頻度が高く、再開発も進む渋谷の特徴に合わせ、検索しても見つけにくいタイムリーな情報を提供する。渋谷区観光協会の公式・公認土産も一部販売を予定する。

 運営する渋谷区観光協会の金山淳吾理事長は、「2016年に代表に就任して以来、観光案内施設の再整備を事業課題に掲げ活動してきたので、結実してすごくうれしい」と思いを語った。

 NTTドコモが運営するPRスペースでは、空間コンピューティングデバイス「Magic Leap 1」と遠隔会議ソリューション「Spatial」を活用したXR(VRやARなどの総称) 観光案内を実施する。「Magic Leap 1」を装着すると、遠隔地にいる観光案内スタッフのアバターが仮想空間に現れ、同空間に表示される地図と、観光ポイントの写真を用い観光案内を行う。

XR観光案内(イメージ)

 東急と東急不動産が運営する「まちの情報発信スペース」では、体験型コミュニケーションを通して情報を提供し、渋谷の再開発の興味喚起のきっかけを作り、渋谷のまちへの注目や期待感を高める。

 アメリカ・ニューヨークブロードウェイ発祥のディスカウントチケットストア「TKTS」も「MAGNET by SHIBUYA109」から移転し、観光案内所に訪れた人を対象に、エンターテインメント情報を提供し、渋谷の回遊を促進する。

 同日オープニングセレモニーが行われた。長谷部健渋谷区長は、「今日は、リニューアルをして新しく戻ってきた観光案内所「SHIBU HACHI BOX」のスタートの日。現在は、コロナ禍でいろいろなことが難しい状況ではある。観光案内施設のオープンが、渋谷に関わる皆様にとって、前に進む機会になればと願っている」とあいさつした。

長谷部健渋谷区長

新路線バス「ハーレーエクスプレス」、運行開始 那覇空港とサザンビーチホテル&リゾート沖縄を結ぶ

2020年10月6日(火) 配信

サザンビーチホテル&リゾート沖縄に到着するハーレーエクスプレス

 東京バス(西村晴成社長、東京都北区)はこのほど、運行ルートにサザンビーチホテル&リゾート沖縄(沖縄県糸満市)を設定した路線バス「ハーレーエクスプレス」の運行を始めた。那覇空港からサザンビーチホテル&リゾート沖縄の敷地内正面玄関前にある停留所まで乗り換えなしで行けるようになる。

 同便は、糸満市役所からサザンビーチホテル&リゾート沖縄、道の駅いとまん、ゆいレール赤嶺駅、那覇空港、国際通り入り口(パレットくもじ)を結ぶルートを運行する。国際通りや道の駅いとまんに停車するため、観光や土産物を買うにも便利なルートだ。

 使用車両は、バリアフリー法に適合したノンステップバス。抗ウイルス・抗菌施工実施済で、プラズマクラスターを搭載している。フリーWi-Fiも利用でき、安全・安心・快適なバスの旅を楽しめる。

 また、ハーレーエクスプレスと今年9月から運行しているウミカジライナー(那覇空港~瀬長島~イーアス沖縄豊崎)の開設を記念して、沖縄都市モノレール(沖縄県那覇市)のゆいレールと東京バスの全線乗り放題1日乗車券を期間限定で発売する。価格は大人1千円、子供500円。

8施設へ専門家派遣 上質なサービス提供学ぶ 観光庁

2020年10月6日(火) 配信

観光庁

 観光庁は10月6(火)~19日(月)まで、「上質なサービス提供に向けた宿泊施設への専門家派遣」事業に8施設の参加を募集する。この事業では、観光先進国実現を目指し、上質なサービスを求める訪日外国人旅行者を迎える宿泊施設の対応力を高める。サービスの質を向上するため、専門家を派遣し研修などを行う。

 プログラムは、
①全参加施設を対象に合同オンライン研修(10月下旬または11月初旬)
②オンライン講座(11月下旬から)
③覆面調査による宿泊施設の現状把握(11月か2021年1月)
④各施設での実地研修(21年1月または2月)
――で構成される。

 5つ星の格付けシステムを世界で初めて導入したフォーブストラベルガイドが講師を務める。

 募集対象は8施設で、旅館業法の営業許可を得た宿泊施設であることが条件。

 無料で参加が可能。実地研修時の講師宿泊費用などは各施設で用意する。

 選定基準として、地方の宿泊施設を優先する。すでに研修制度が充実している国際的なホテルブランドに所属している宿泊施設は対象としない。

 将来的に求める具体的な想定を申請書に記入する。客室構成が上質なサービスを求めるインバウンド受け入れを想定している、新しい生活様式を踏まえた感染症防止対策などを踏まえている施設運営をしている、施設の幹部クラスで少なくとも1人以上英語での接客対応ができる――など。

 応募方法は、申請書や提出書類を添付したメールを同事務局アドレスsyukuhaku-kensyu☆ml.mri.co.jp(☆を@に変えて送信)宛に送付する。

JTB、価格変動型商品にJR利用商品を追加 選択の幅広がる

2020年10月6日(火) 配信

新たにJR利用商品が加わった

 JTB(山北栄二郎社長)は10月から、価格変動型の旅行商品「JTBダイナミックパッケージMy STYLE」でJR利用商品の販売を始めた。従来の往復航空券と宿泊がセットになったプランに加え、往復JR券と宿泊の組み合わせも可能となり、利用者の選択の幅が広がった。オンライン予約後、JR券は駅の指定席券売機で発券できる。

 新たに追加となったのは、JRの全エリア商品。乗車日のほぼ1カ月前から希望の列車や時間、料金など条件に合わせて選択できるほか、座席はシートマップから指定できる。

 また、オンラインの条件検索機能もバージョンアップした。部屋に関する項目のほか、食事、風呂、立地、サービスなど、多様な“こだわり”から宿泊施設の検索が可能となった。

 JR利用の場合、予約は乗車日1カ月前から出発前日までオンラインまたは店舗で受け付ける。旅行日数は1泊2日から13泊14日間まで。選択可能な宿泊施設数はオンライン限定販売施設を含め、約6900軒にのぼる。

ブッキング・ドットコム、夏の国内旅行傾向 コロナ禍で近場が人気に

2020年10月6日(火)配信

写真はイメージ

 ブッキング・ドットコム・ジャパン(東京都港区)は10月5日(月)、日本在住者の予約データを分析し、2020年夏の旅行動向を発表した。新型コロナウイルス感染症で海外旅行が難しくなってしまった一方で、近場の国内旅行の需要が高まったことを明らかにした。

 調査は、20年6~8月に同社の宿泊予約サイトで旅行した日本在住者を対象に実施した。予約をした地点から宿泊施設までを直線距離に換算した場合、今年は平均543キロ。19年同時期は、1回の旅行で平均1575キロも移動したことから旅行時の移動距離が短くなったことがわかった。

 また、日本旅行者が移動した総距離のうち、20年は89%が日本国内での移動だった。一方、19年の国内の移動割合は23%で、ほとんどが海外旅行に費やしたものだということがわかった。20年は国内移動の距離が前年に比べ約66%増加し、日本旅行者が国内旅行を少しずつながらも楽しんでいることが伺える。

国内の総移動距離が前年に比べ約66%増に

 20年6~8月までと19年同時期を比較し、最も予約数の多かった日本の目的地も比較した。国内でとくに人気が高かったのは、静岡県下田市、北海道富良野市、静岡県伊東市、東京都立川市、そして神奈川県鎌倉市。今夏は日本旅行者の傾向として、静かな海辺や美しい自然の景観といった日本の昔ながらの自然や温泉などに注目が高まった。同社はこのような地域へ旅行することで、日本の魅力を再発見したものと考えている。

 さまざまな地方への旅行人気が高まり、日本の良さが再確認された一方で、日本旅行者で最も予約数が多かった都市としては、東京、大阪、京都、福岡、名古屋が上位に選ばれたと伝えた。長年にわたり多くの人から高い評価をもらっている都市部の定番スポットも、依然として高い人気を保っているとされる。

 宿泊施設のタイプ別でみると、前年よりも別荘やヴィラなどの民泊施設や、旅館が選ばれる傾向が見受けられる。ソーシャルディスタンスを保ちながら、自分のペースでゆっくりと滞在を楽しめる点が評価された。なお、19年終盤の同社調査によると、「民泊を利用したい」と回答した人は16%で、76%が従来型のホテルに泊まりたいと回答。このことからも、新型コロナの影響で旅行者の考え方が大きく変化したことが分かる。

「秋のすすきイベント」で黄金の海原を散策 稲取細野高原

2020年10月6日(火) 配信

「稲取細野高原」の黄金色に輝く秋のすすき

 静岡県の東伊豆町観光協会は10月14日(水)~11月6日(金)、稲取細野高原で「秋のすすきイベント」を開催する。「黄金の海原」と表現されるすすき野原を、ウォーキングやさまざまなアクティビティで楽しめる。

 稲取細野高原は、伊豆を代表する大型火山の天城山が河川の浸食で崩壊したのちにできた。標高は400~800㍍。秋には一面のすすき野原が望めることで有名だ。

 高原には散策路が設けられ、静岡県の文化財に指定されている4カ所の湿原や、高原を一望できる三筋山の山頂、海を見下ろせるブランコなどを楽しめる。

 期間中、園内5カ所に設置しているスタンプ台でスタンプを集め記念品を貰う「すすきウォーキングスタンプラリー」を実施する。

 高原の広場内で遊べるソリやバドミントン、ボール、フリスビーなどを無料で貸し出す。

 「動物ふれあい体験」としてヤギのエサやり(1回100円)や、フクロウの手乗り(1回500円)などを体験できる。

「秋のすすきイベント」概要

期間:午前10時~午後4時(最終受付午後3時)

場所:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取細野高原

入山料金:大人(中学生以上)300円、子供 無料

アクセス:国道135号線稲取細野高原入口看板より約15分
     イベント期間中の土休日には、伊豆急行線「伊豆稲取駅」から
     稲取細野高原行の路線バス(片道30分/有料)あり

※イベント広場から三筋山絶景場所までの無料シャトルバス運行は無し。高原内は「徒歩」での散策となるため注意。

今秋の旅行動向 静岡など温泉地が人気 Relaxトラベルラボ

2020年10月6日(火) 配信

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 ロコパートナーズ(村上文彦社長、東京都港区)が運営する「Relaxトラベルラボ」は10月2日(金)、「2020年秋の旅行動向調査」を発表した。調査結果では、都道府県ランキングで静岡県が1位になり、続いて2位が神奈川県、3位は京都府となった。ゆったり過ごせる温泉地や観光スポットが集まるエリアに人気が集まっている。

 人気上昇都道府県ランキングには、この3地域のほかに長野県や山梨県がランクインした。都市からの交通アクセスが良い観光地や、山や海など自然を望める開放感のあるエリアに旅行者の関心が高まっている。

 人気の宿タイプでは、1位「旅館」、2位「コンセプトホテル」、3位「リゾートホテル」と、館内で寛げる宿タイプが選ばれた。

 10月1日(木)~11月30日(月)までの売上をもとにした人気宿ランキングでは、1位「ハレクラニ沖縄」(沖縄県)、2位「箱根・芦ノ湖はなをり」(神奈川県)、3位「ふたり とわに 縁」(静岡県)となり、オーシャンビューや自然の中で温泉を堪能できるような開放感のある宿泊施設が注目を集めている。

 新型コロナウイルスの影響があるなかで、Go Toトラベルキャンペーンに東京発着が追加されたことをきっかけに、「旅行業界は需要の回復が期待される」(同社)。

 調査は、10月1日(木)~11月30日(月)の期間で宿泊予約をしている国内のRelaxカスタマーを対象に行い、9月28日(月)に集計したもの。

KNT首都圏、ファンケルの商品体験付き宿泊プラン売り出す

2020年10月6日(火) 配信

ファンケルの商品を客室にセットする

 近畿日本ツーリスト首都圏(KNT首都圏、大原浩社長)は10月1日(木)から、化粧品などを製造・販売するファンケル(島田和幸社長)の商品体験付き宿泊プランを、インターネットで売り出した。

 宿泊施設で健康食品や無添加化粧品の使用体験ができるほか、旅行後に商品が自宅に届くサービスが付く。旅を通して、健康的な生活を送るきっかけ作りを提供する。

 客室には、3種類のサプリメントのほか、女性には保湿マスクと化粧水、乳液を用意する。旅行後はサプリメント3種類(うち2種類は宿泊施設と別の商品)が自宅に届く。

 宿泊施設は伊豆・箱根エリアの10施設から選ぶことができる。期間は2021年1月31日(日)まで。