旅工房、ハウステンボス特設ページを開設 一押しプランなど

2021年5月20日(木) 配信

旅工房ウェブサイト内に特設ページを開設

 旅工房(高山泰仁会長兼社長、東京都豊島区)は5月19日(水)、長崎のシンボルテーマパーク“ハウステンボス”にフォーカスした特集ページ「花と光の王国 ハウステンボス」を開設した。ハウステンボスをより楽しんでもらうために、トラベル・コンシェルジュがおすすめするパーク周辺のホテル情報や宿泊者特典、パークチケット付きの一押しプランなどを紹介する。

 特設ページは、①周辺ホテル情報②おすすめツアー③足を延ばして九州を満喫④イベント情報――の4つに分類して紹介している点が特徴だ。

 「周辺ホテル情報」では、ハウステンボス周辺にある6つのホテルの特色を紹介。自分に合ったホテルを選びやすくなっていることに加え、ホテルの特典も一覧で案内している。パーク関連の特典だけではなく、移動や駐車場の利用無料、配送サービスなど、さまざまな特典を含んだオススメホテルをマップ付きで分かりやすく紹介している。

 「おすすめツアー」では、東京発・関西発・名古屋発・札幌発・沖縄発の発着地別だけでなく、五島めぐり定期観光バスが付いたプランや家族旅行でもお得に楽しめるツアーなどを案内。また、「足を延ばして九州を満喫」では、ハウステンボスにプラスαとして、福岡や長崎市内などを巡る内容を盛り込んだプランを用意している。

 「イベント情報」は、その季節に合った最新のイベント情報を掲載。今の時期は、季節の移り変わりを花と祝祭で感じる「フラワーフェスティバル」や、煌びやかなイルミネーションと季節の花が織りだすロマンチックな世界を感じられる「初夏の光の王国」のように、四季折々の多彩なイベントを催している。

〈旬刊旅行新聞5月11・21日号コラム〉雨を味方に 雨の日は旅人にとって「ハズレ」なのか

2021年5月20日(木) 配信


 5月のよく晴れた日に、国道16号線から横浜横須賀道路に入り、三浦半島の南端・城ヶ島を目指してバイクを走らせた。でも城ヶ島に行き着く前に渋滞が発生。近くのスーパーマーケットのベンチでゼロシュガーコーラを飲んでUターンした。

 
 新緑が美しいこの季節は、バイクにまたがって高速道路をゆったりと走るのは心地よい。丸いヘッドライトに映る青い空と、流れる白い雲を眺めながら、自然に囲まれた横浜横須賀道路の存在に感謝した。

 
 緊急事態宣言下ということで越県が難しいなか、神奈川県内の主要な観光地といえば、横浜や箱根、江ノ島、鎌倉、小田原などが思い浮かぶが、人気観光地だけあって混雑している。息抜きの場として、広大な農地と海に面した三浦半島は、神奈川県民の財産だと感じた。

 

 
 しかし、5月も中旬に入って首都圏でも雨が多く、梅雨のような天気が続いている。

 
 先日も、朝起きると冷たい風が寝室に入って来て、梅雨独特の湿った空気の匂いを感じた。

 
 我が家に来て半年近くが経ち、今や私の“スペシャルフレンド”となったヘルマンリクガメの「亀吉」クンを起こし、窓辺に置くと、揺れるレースのカーテンの下で寝ぼけ眼のまま動かずに、窓外の灰色の世界をぼんやりと眺めている。「分かるよ、亀吉。こんな朝は静かに外を眺めるに限るね」と、私は異なる生物の友達に話し掛けた。

 

 
 窓の外を眺めているうちに、細かな雨が空から落ちてきた。雨の情景が点滅し、その刹那、私の中で何かのスイッチが入ってしまった。「悪いな、亀吉。行かなくては……」と言い、友人を洞窟が備え付けられた大きなガラスケースに入れて、ヘルメットを持って外に出た。

 
 基本的に雨の日はバイクに乗らない。スリップして危険度が増すし、車体も汚れてしまう、ということもあるが、最大の理由は「楽しくないから」。

 
 だが、この日は不思議と「小雨の中を走りたい」と思ったのだ。ウインドブレーカーを着て、相模川沿いの一本道をやや前傾姿勢で、雨と風を切り裂いた。「服が濡れても、後でシャワーを浴びると気持ちいいはず」と自分に言い聞かせ、小一時間走り続けた。すると、心身ともに浄化した気がした。「雨に濡れたバイクの寂しげでクールな姿を眺めること」はオーナーの密かな愉悦だ。赤いタンクや黒いシート、銀色のカウルに水滴が付き、やがて1つに集まり流れ落ちていく。それを少し遠くから愛でる。雨の日には、雨の日の楽しみ方があるのだ。

 

 
 今年は梅雨の始まりが早い。観光地の多くは、晴れの日を想定したイベントや、景色の見せ方も多い。雨の日は旅行者にとって「ハズレ」なのだろうか。

 
 私は沖縄のリゾートホテルで過ごす時間が好きだ。訪れるのはいつも季節外れの時期なので、天気は変わりやすく、滞在中の数日は必ず雨が降る。けれど、雨が降っても残念とは思わない。客室の窓を全開にし、オリオンビールを飲みながら、南国の雨の景色と潮風を楽しむ。

 
 1泊客が大半の旅館も、2泊以上の滞在客を退屈させない工夫があると嬉しい。雨音の演出や庭の見せ方、たとえビジネス街の小さなホテルでも照明や、シェードの素材の工夫などで雨の街を優雅な気分にさせることは可能だ。雨の日を味方につけた宿は、いつまでも旅人の心に残る。

 

(編集長・増田 剛)

西武園ゆうえんちリニューアル 1960年代の商店街をイメージした「夕日の丘商店街」では人々の生活の息遣いまで表現

2021年5月19日(水) 配信

1960年代の商店街をイメージした「夕日の丘商店街」

 西武園ゆうえんち(埼玉県所沢市)が5月19日(水)、リニューアルオープンした。1960年代の商店街をイメージした「夕日の丘商店街」には、細部までこだわって作りこまれた約30の店舗が並び、人々の生活の息遣いまで表現。「盗人×駐在のチェイス」や、「八百屋のたたき売り」、「紙芝居」といったライブ・パフォーマンスが突然始まるなど、「5感を通じての没入体験」を来園者に提供している。

 飲食は、「食堂 助六屋」のライスオムレツや、「肉のおほみ」のクロケット(コロッケ)、「喫茶ビクトリヤ」のスパゲッティー・ナポレターナなど、当時の雰囲気に浸れるものをラインナップ。園全体での買い物には、「百園(ひゃくせいぶえん)」と「拾園(じゅうせいぶえん)」の2種類の園内通貨を導入し、当時の物価を実感しながら、食事や買い物が楽しめる仕掛けも用意している。

細部まで細かく作りこみ
八百屋のたたき売り
盗人×駐在のチェイス

 リニューアルに当たり、さまざまなアトラクションも新たに導入した。「ゴジラ」をテーマにした大型ライド・アトラクション「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」は、特殊装甲車に乗りゴジラとキングギドラの戦いの中から逃げる設定のアトラクション。半球状のスクリーン全体に映し出される映像に合わせ椅子が動くなど、スリリングなひと時が楽しめる。

「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」が楽しめる映画館

 ファミリーエリア「レッツゴー!レオランド」は、漫画家の手塚治虫氏の人気作品「鉄腕アトム」と「ジャングル大帝」のキャラクターを使用したライド・アトラクションなどが楽しめるほか、手塚治虫氏の人気キャラクターたちをデザインした西武園ゆうえんち限定のグッズを販売するショップ「レッツゴー!バザール」も併設している。

アトムの月面旅行

 今回のリニューアルは、同園の開業70周年記念事業として行われた。「心あたたまる幸福感に包まれる世界」がテーマ。運営する「西武鉄道」とマーケティングなどを手掛ける「刀」が協業。落ち込んでいる入園者数を回復させ、人々に選ばれ、愛される遊園地にすることが狙いだ。

オマツリジャパン、6月4日に「伝統芸能×ファンマーケティング」のオンラインイベント開く

2021年5月19日(水)配信

阿波踊り・よさこいの第一線で活躍する2人が登壇

 オマツリジャパン(加藤優子社長、東京都渋谷区)はこのほど、今年度は全国の祭り主催者や伝統芸能団体と共に、「コロナ禍における祭り・伝統芸能」をテーマとしたオンラインイベントを複数回に渡って開くと発表した。

 第1弾として6月4日(金)、コロナ禍での精力的な発信・活動で着実にファンを増やしているNEO阿波踊り集団「寶船(たからぶね)」リーダーの米澤渉氏と、よさこい鳴子踊りの「天空しなと屋」ディレクターの井上昇氏が登壇。コロナ禍でも伝統芸能・祭りのファンを逃さず増やすファンマーケティングの手法について発信する。

 現状、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、全国の祭りが中止や規模縮小を余儀なくされている。また、全国の伝統芸能団体も出演の機会を失っている。一方で、多くの祭りや伝統芸能団体が苦境に立たされるなかでも、オンラインツールを活用した精力的な情報発信により、ファンとのつながりを絶やさないよう取り組む祭り主催者・伝統芸能団体もある。

 オマツリジャパンは、こうした先進的な取り組みを行う祭り主催者・伝統芸能団体とタイアップを行い、オンラインイベントを開催することを決めた。年間を通し複数回に渡って開き、それぞれ別の祭り主催者・伝統芸能団体に登壇してもらうことで、さまざまな事例をナレッジとして共有し、全国の祭り主催者や伝統芸能団体の示唆となるよう取り組んでいくという。

 初回の開催日時は午後7:00~同8:00。参加費無料。視聴には、オマツリジャパンが運営するFacebookグループ「祭り未来会議」への参加が必須となる。参加承認後、グループ内のイベントページから視聴できる。

ラグーナテンボス、プール「ウォーターパーク」営業へ 7月からは夜間営業も

2021年5月19日(水) 配信

ウォーターパークのようす。期間限定イベントも開催する

 ラグーナテンボス(小寺康弘社長、愛知県蒲郡市)は、6月26日(土)から、今夏のプール「ウォーターパーク」を開く。7月22日(木)からはナイトプールも営業する。

 期間限定イベントとして、ロサンゼルスのマッスルビーチを再現したマッスルビーチでフィットネスクラブ「GOLD’S GYM」とコラボレーションし、「マッスルパーク 2021」を開催する。さらに、プールに入りながら音と照明、噴水、レーザーで花火を楽しむことができる「FLAME」なども行う。

 ウォーターパークは全長230㍍の流れるプール「ウロボロスの河」や最大波高1㍍ の波が出るプール「ジョイアマーレの浜辺」など全6種類のプールを備える。9月 26日(日)までの営業。このうち、ナイトプールは年 7月22 日(木)~ 8月31 日(火)と9月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)に開く。

 新型コロナ対策として、 屋内のロッカールーム・更衣室に扇風機を設置・窓を常時開放し、換気するほか、ロッカールームの利用個数の制限やロッカールーム以外へのロッカー設置による混雑緩和、清掃スタッフを増員したうえでの随時消毒、
レンタル品の都度清掃などを実施する。

 利用客には水着を着用したうえでの来園を求め、更衣室の滞在時間短縮につなげる。さらに、飲食時や入水時以外のマスク着用なども求める。

 このほか、 園内では7月下旬に遺跡発掘現場をイメージした演出でスピード感と浮遊感、急カーブを特徴としたトロッコ型コースター「アクアウィンド」で後ろ向き走行「バックドロップ」を始める。

日本除菌連合、コロナ感染対策の議連設立 観光業の加盟社も募集

2021年5月19日(水) 配信

総会のようす。約50人の国会議員が参加した

 除菌でコロナ禍の収束を目指す民間団体「日本除菌連合」(越智文雄会長)は5月12日(水)、衆議院議員会館大会議室で「感染対策を資材と方法から考える超党派議員連盟」の設立総会を開いた。約50人の議員が参加した。

 同連合は、新たな空間除菌方策で新型コロナウイルスの収束をはかり、経済と社会生活賛同する飲食店と観光業の団体・企業の加盟を求めている。

 冒頭のあいさつで同議連の会長に就任した元地方創生担当相の片山さつき氏は、「感染対策への思いがなければ国会議員ではない。新型コロナウイルスに有効なものを活用、改善するプロセスで難局と戦いたい」と話した。

 同議連は今後、専門家と業界との勉強会を経て、政府への提言をまとめる。

 越智会長は「(議連と一緒に)日本の経済崩壊を防ぐため、直ちに新しく現実的で効果のある対策を広めたい」と意気込んだ。

 さらに、日本ではマスク越しに空気感染するという変異種への危機管理が不十分だとして、「今後は正しく恐れて正しい新対策が必要」と意見した。

公園を旅する「パーク・ツーリズム」 22年3月、海の中道海浜公園内(福岡市)に開業 三菱地所ら

2021年5月19日(水) 配信

三菱地所らは22年3月に「滞在型レクリエーション拠点」を開業する(画像はイメージ)

 三菱地所、積水ハウス、公園財団、オープン・エーら4者はこのほど、海の中道海浜公園(福岡県福岡市)内に宿泊やアクティビティの機能を備えた「滞在型レクリエーション拠点」を、2022年3月にグランドオープンする。同事業は、公園そのものが旅の目的地となる「パーク・ツーリズム」をテーマにした取り組み。

 国土交通省九州地方整備局が公募した「海の中道海浜公園官民連携推進事業」を行う民間事業者に、4者が選定された。

 宿泊施設として、最大直径約6㍍の球体テントを整備する。そのほか、ヴィラ棟やアウトドアリビング、シーサイドキャビンなど、さまざまなタイプの宿泊空間を作る。

 休憩や交流拠点としても利用ができる浴場施設も整備する。

 今あるサイクルセンターをレストランにリノベーションするほか、屋外にはBBQスペースも用意する。

 そのほか、アスレチックタワーやホーストレッキング、カヤック、アウトドアフィットネスなど、公園内各所の魅力を生かしたアクティビティを提供する。

地域や企業と連携し地域活性化 オリックス、地域共創PJ始動

2021年5月19日(水) 配信

「地域共創プロジェクト」理念図

 オリックス不動産(深谷敏成社長、東京都港区)とオリックス・ホテルマネジメント(似内隆晃社長、東京都港区)はこのほど、運営する旅館・ホテルや水族館など計21施設で、地域の魅力を創出する「地域共創プロジェクト」を開始した。域内の企業や自治体と連携し、観光資源の発掘や創出を行うことで、地域と施設の長期的なブランド価値向上を目指す。

 始動にあたり、各施設の「地域共創担当者」を任命。担当者は、地域活性化につながる地域の魅力や特色を生かしたイベント、最新技術を活用した観光・宿泊プランの企画などを手掛ける。

 プロジェクトでは、地域全体へロケ誘致をはかる「オリックスロケーションサービス」を、まず福島県会津若松市と京都府京都市、大分県別府市の3カ所で開始。地域のフィルムコミッションなどとも協業し、実施エリアを拡大していく。

 同サービスは2007年から開始し、オリックスグループが所有、管理、運営する不動産施設を映画やドラマ・CMなどのロケ地として提供している。今回のプロジェクト始動によりグループ施設にとどまらず、周辺地域へのロケ誘致へと範囲を拡充する。各自治体と協業で進めるほか、地域活性化のプロデュースを手掛ける地域活性プランニングが運営するロケ地検索サイト「ロケなび!」を活用して積極的に展開していく。

【特集No.581】クラツー「新」感染対策モニターツアー ウィズコロナ時代の旅行は

2021年5月19日(水) 配信

 クラブツーリズム(酒井博社長)は、日本旅行業協会(JATA、坂巻伸昭会長)が提案する「『新』感染対策モニターツアー」を、4月19日から1泊2日の日程で実施した。JATAが示した「出発前のPCR検査」などを参加条件に設け、49―80歳の16人が参加した。ツアーに同行し、各施設の取り組みやお客のようすなどを取材すると、お客から「参加者が感染対策の意識を高めることも大事なのでは」などの声があがった。ウィズコロナ時代の旅行は、旅行会社と関係機関、お客の三位一体の対策が求められそうだ。

【入江 千恵子】

観光業+お客の対策がカギに

 「『新』感染対策モニターツアー」は、最新の知見を取り入れた「新しい旅のかたち」を旅行業界で検証しようと、日本旅行業協会(JATA)が会員に呼び掛け、各旅行会社が4月上―中旬にかけて実施した。ツアー終了後は、お客からのアンケートと報告書をJATAが取りまとめ、今後の安心安全な旅行実施に向けた検討材料とするとともに、旅行会社とお客の双方を対象とした感染対策に反映していく。

 JATAは、ツアーを実施するうえで①陽性判明時のお客様による報告体制の確立②新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の登録③ツアー実施前のPCR検査④健康チェックシートを活用した体調管理(旅マエ1週間、旅ナカ、旅アト2週間)――の対策をすべて講じることを条件とした。

クラツーは山梨へ 60代が半数占める

 今回、同行取材したクラブツーリズムのモニターツアーは、山梨県に宿泊する1泊2日のバス旅行(新宿発着)で、参加者は16人だった。内訳は、男性4人、女性12人と、女性が大半を占めた。年代別では、60代が8人と最多で、次いで50代が4人、70代が2人、40代と80代がそれぞれ1人だった。旅行代金は、PCR検査費用込みで1人5万円(2―6人1室使用)。
 同社広報の横畠麻実さんは「通常のツアーと年齢層に大きな変化はなかった」と話す。

健康チェックシート 出発7日前から記入

 体調管理の一環として、ツアー7日前から出発日までの健康状態を、JATA指定の「健康チェックシート」に記入することが参加条件の1つに含まれていた。体温、自覚症状の有無、症状がある場合はどのような状態かを記入する。ツアー2日目は、同様の質問が記載されたチェックシートを出発前に提出する。

自宅で唾液採取 翌夜に結果判明

 PCR検査は、クラブツーリズム指定の検査機関に各自で手続きを行う。アプリ登録後、自宅に届く検査キットで出発日の7日前ごろまでに唾液を採取。漏斗の下の部分に唾液を溜める。

 試薬で不活化した検体容器を三重に密閉し、採取当日中に宅配で返送する。結果は、返送した翌日夜にアプリで「陰性」と確認できた。陽性だった場合は、検査機関の提携医療機関がアプリ画面から確認できると説明書に記載されている。

出発前に体調確認 添乗員から電話で

 同ツアーでは、出発前日までに添乗員から電話で、体調やPCR検査結果の確認がある。ツアー当日は、受付時に検査結果(陰性)が表示されたアプリ画面を添乗員に提示するほか、健康チェックシートの提出、体調について再び確認がある。

「ゆとり」ある行程 バス座席は1人2席

 クラブツーリズムが作成した行程は、あらゆる場面において〝密回避〟に配慮した内容だった。出発時間は、午後12時30分、帰着は午後4時30分予定と、ラッシュの時間帯を避け、遠方からも参加しやすい時間に設定されていた。ツアー当日は渋滞などもなく、ほぼ予定通りに進められたほか、行程にゆとりがあり、約1時間ごとに休憩時間が設けられた。

 1日目は、トイレ休憩2カ所に立ち寄ったあと、午後4時20分に宿泊施設に到着。夕食は、約90畳に9組のテーブル・イスが配置され、間隔が広く取られていた。

 2日目は、昼食会場の混雑を避けるため、少し早めの午前11時からの昼食だった。テーブルにはマスク入れが用意され、席も対面でなく斜め向かいに座るようセッティングされていた。

 バス座席は、1人で2席使用し、窓側に着席するため、隣席との距離が確保できる。車内では、水分補給以外の飲食は控えるよう添乗員から案内があった。……

【全文は、本紙1831号または5月21日(金)以降、日経テレコン21でお読みいただけます】

世界初のお寺オーベルジュ6月1日(火)開業 Temple Camp正暦寺(京都府綾部市)

2021年5月18日(火) 配信

正暦寺は6月1日(火)、世界初のお寺オーベルジュ「Temple Camp正暦寺」をオープンする

 全国7カ所で宿坊「お寺ステイ」を運営するシェアウィング(佐藤真衣社長、東京都千代田区)と1000年以上の歴史がある正暦寺(京都府綾部市)は6月1日(火)から、世界初のお寺オーベルジュ「Temple Camp正暦寺」をオープンする。

 オーベルジュとは、その土地ならではの食材を使った料理とお酒を楽しめる宿泊施設を備えたレストランのこと。

 正暦寺は、国土交通省が推進する「城泊・寺泊による歴史的資源の活用事業の寺泊専門家派遣」で、2020年度の支援対象寺院に選ばれた。

 同寺の住職である玉川弘信氏は料理人としての経験を持っており、「仏教の教えと命を頂くことへの感謝を、食とお寺で過ごす時間を通じて伝えたい」とした。メニュー開発から調理、ゲストへの提供、対話まで玉川住職が一貫して行い、「仏教の精神と教えをおもてなしの中に込める」(同氏)。

 1日1組限定。1人当たり、1泊2食付き2人1室3万5000円から。一室当たり最大8人まで利用が可能。

夕食メニュー