無印良品の「陽の家」 日本初の貸別荘として那須ハイランドにオープン

2020年12月4日(金)配信

外壁には木質感を大切にした国産杉を採用

  「那須ハイランドパーク」を運営する藤和那須リゾート(雪本智史社長、栃木県那須郡那須町)は「無印良品の家」を展開するMUJI HOUSE(松﨑曉代表、東京都豊島区)のプロデュースの下、無印良品の「陽の家(ようのいえ)」2棟を建築し、12月中旬から宿泊施設としてオープンする。「陽の家」が貸別荘として運営されるのは日本初。

 パーク内の「那須高原TOWAピュアコテージ」に、無印良品が開発した多様な暮らし方に対応可能な平屋建て「陽の家」を新設。新しい別荘ライフを提供していく。

 「陽の家」は、耐震性や断熱性など住宅に求められる本質的な性能を追求しつつ、23畳のLDKからバリアフリーで続く53畳のウッドデッキには天然温泉が引かれた屋外露天風呂も設ける。外壁には木質感を大切にした国産杉を採用し、平屋ならではの庭との一体感を楽しめるように全開口サッシも完備している。

 予約は12月4日(金)から公式サイトで受け付ける。

「観光革命」地球規模の構造的変化(229)  Go Toトラベルの迷走

2020年12月4日(金) 配信

 国による観光支援事業「Go Toトラベル」が迷走を続けていたが、政府は11月24日(火)に新型コロナウイルス感染拡大が深刻な大阪、札幌両市内を目的地から一時的な除外を決定した。政府は10月に東京発着分をトラベル事業に加え、それを境にして全国的にコロナ感染が増加し、深刻化している。

 政府はGo Toトラベル事業と感染拡大の因果関係について明確な説明を避けているが、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の会長代理を務める国立感染症研究所の脇田隆字所長は「東京発着の旅行がGo Toトラベルに追加されたことで、北海道内の感染状況を加速させた可能性がある」と指摘している。また日本医師会の中川俊男会長は各地の医療提供体制が逼迫しているために、感染拡大地との往来自粛を呼び掛けた。

 これに対して、政府はGo Toトラベル事業が菅首相にとって官房長官時代から自民党の二階俊博幹事長と連携して強力に推進してきた看板政策であるために、あくまでも感染防止と経済再生の両立を前提にトラベル事業を堅持し続けた。ところが全国的な流行の第3波を懸念する専門家による政府の対策分科会が「Go To」事業の見直しを提言したことによって、新しい局面を迎えた。

 その結果、大阪と札幌を目的地にした新規予約は11月24日(火)から約3週間停止されると共に、国はキャンセル料を負担し、旅行会社などの損害について旅行代金の35%を補償することになった。札幌市では基幹病院でクラスターが発生し、一部で医療崩壊が生じている。北海道は補正予算案で入院病床確保事業に約440億円を計上している。しかし現実には空き病床があっても看護師らが不足していて、受け入れ困難な事例もある。

 今回のGo Toトラベル事業の一時停止で、旅行・観光産業の御三家(旅行業・宿泊業・運輸業)は大きな打撃を被るので救済策が不可欠になる。旅行自粛の動きは当然のことながら「外出自粛」の動きにつながり、飲食業・イベント業・商業などにも影響を与えるために経済不況に拍車が掛かる。長引くウィズ・コロナは必然的に日本の旅行・観光産業に根本的な革新を迫ることになる。ピンチをチャンスに変えることのできる才覚が必要不可欠になる。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

 

10月末から半月で825万人泊増 Go To利用実績報告 観光庁

2020年12月3日(木) 配信

観光庁

 観光庁はこのほど、7月22日(水)~11月15日(日)までのGo Toトラベル事業の利用実績を発表した。利用人泊数は少なくとも約5260万人と、前回の報告(10月末)から半月で825万人泊増となった。

 割引支援額は少なくとも約3080億円、地域共通クーポンの付与額は、少なくとも約571億円(10月1日~12月1日)だった。

 1人泊当たりの割引支援額は約4770円で、1人泊当たりの旅行代金は約1万3627円と推計した。いずれも前回(10月15日まで)の集計から微増している。

 同事業開始から11月15日(日)までの利用人泊数は、8月末時点で少なくとも1506万人泊、9月末で2977万人泊、10月末で4435万人泊と、前月比1000万人泊以上増で推移した。

ユニバーサルマースの開発へ 誰もが快適に移動を楽しめるよう実証進める

2020年12月3日(木) 配信

何がバリア(障害)になっているかも確認

 全日本空輸(ANA)と、京浜急行電鉄、神奈川県横須賀市、横浜国立大学の4者は、障害者や高齢者など何らかの理由で移動にためらいのある人が快適に移動を楽しめるサービス、「Universal MaaS」の開発を進めている。

 12月1日(火)から2021年2月28日(日)まで、バリアフリー情報の提供などを行うWheeLogが実施する街歩きイベントで車イスユーザーらにアプリを使用してもらい、機能検証などを行う。

 コロナ禍で移動のカタチが変化している現状を踏まえ、まずは車イスユーザー向けに今年度中にアプリを実装。その後、サービス対象を拡大。利用エリアは現在検討中だが、ANA就航地から羽田空港に入り、京急で横須賀に移動し、市内を巡る想定でアプリの構築を進めている。

 Universal MaaSは、移動躊躇層(何らかの理由で移動にためらいのある人)が快適に移動を楽しめるサービス。出発地から目的地までの移動に必要な運賃やルート、スポット情報を移動者側に提供するとともに、移動者自身の位置情報や希望する解介助内容などを各事業者側に共有することで、シームレスな移動の実現を目指している。

 ユーザーが使用する「ユニバーサルお出かけアプリ」では、自分の特性に合ったルートを事前に選択、保存することができる。この際、サポートの手配も事前に行え、自身の属性や現在位置などをサービス提供者と共有することで、外出中も安心して移動ができるようにする。

 現在開発中のサービス提供者側用アプリ「ユニバーサルサポートアプリ」では、サポート希望内容や旅程、位置情報などを、利用者の許諾のうえで確認できる。利用者が空港や駅、施設などに接近した際に通知が受けられるので、業務改善やサービス品質の向上などがはかれるという。

 12月1日に行われた実証実験では、WheeLogのメンバーがどぶ板通りを散策しながら同アプリを利用した。岩城一美氏は、「WheeLogのバリアフリーマップにある車イスでの走行ログや利用した施設の感想などを見て、いろいろな場所に出かけます。そのため、アプリがあれば、移動は苦になりません。一方で、自分ではどうすることもできない段差情報は欲しい情報の1つです」と感想を語った。

アニメ「ゆるキャン△」シリーズとコラボ 富士山静岡空港レンタカーCP、12月16日から

2020年12月3日(木) 配信

書き下ろしイラスト

 静岡県はこのほど、同県や山梨県が舞台で、キャンプをテーマとしたアニメ「ゆるキャン△」シリーズとのコラボレーションを展開すると発表した。

 12月16日(水)からは、富士山静岡空港レンタカーキャンペーン「キャンプの聖地 しずおかへ!」がスタートする。富士山静岡空港の航空路線を利用し、静岡県内に1泊(※キャンプ場含む)する人に、さまざまな特典を用意する。

 レンタカーは、指定レンタカー会社の富士山静岡空港営業所が備える全車種(一般料金)が利用可能。期間は、2021年3月28日(日)まで。

 利用者には、富士山静岡空港内テナントで使える3000円分のクーポンと「ゆるキャン△」のモデル地を紹介する特製マップ、県内のキャンプ地を紹介する静岡県キャンプ地マップをプレゼントする。

 また、キャンプ用品レンタルサービスを事前に予約しておくと、富士山静岡空港でキャンプ用品一式をレンタカーに搭載された状態で受け取ることができる。

 さらに、富士山静岡空港発着の航空路線を利用者に、「ゆるキャン△」モデル地の「ふもとっぱら」(富士宮市)の特別枠も設ける。

飛騨市を舞台にしたドラマ 「いってきます!~岐阜・飛騨 古川やんちゃ物語~」、来年元日に東海テレビで放送

2020年12月3日(木)配信

ポスター(イメージ)

 ロケ誘致に積極的に取り組んでいる岐阜県飛騨市を舞台にしたドラマが、2021年1月1日(金・祝)に東海テレビで放送される。

 新春エリアドラマ「いってきます!~岐阜・飛騨 古川やんちゃ物語~」は、岐阜県飛騨市、古川の町出身の主人公が、ドラマ出演の条件である「コロナで中止になった『古川祭』の屋台が動いている映像を撮影する」ために屋台の保存委員長にもなっている父征爾を説得しにふるさとに帰るも、断られてしまい……というストーリー。

 ロケにあたり、地域住民約30人もエキストラとして参加。新型コロナウイルス感染症の流行拡大により「古川祭」が中止になるなか、ドラマでは実際の山車を1基使用し、山車の上では地元中学校の3年生がお囃子を奏でた。参加した人からは、「今年も山車がみられてうれしい」、「最後の年にお囃子を演奏できてよかった」という感想も上がったという。

市民エキストラ参加による撮影風景

 ロケ誘致の担当者は、「地域の魅力をドラマに取り入れられることは、地域の誇りにつながります。来年古川祭が開催できるかはまだわかりませんが、市内には飛騨古川まつり会館もありますので、ぜひドラマを見たあとは飛騨にお越しください」と語った。

アクアワールド茨城県大洗水族館、新展示エリアでクラゲとサメを展示 12月18日リニューアルオープン

2020年12月3日(木) 配信

クラゲ大水槽「くらげ365」を新設する

 アクアワールド茨城県大洗水族館は12月18日(金)、リニューアルオープンする。新たな展示エリアとしてクラゲ大水槽「くらげ365(さんろくご)」とサメをテーマにした展示エリア「シャークダディズルーム」を備える。

 「くらげ365」は、関東最大級となる約1万体のミズクラゲを展示。バックライトとBGMによる演出もある大型のクラゲ水槽だ。日中は時間ごとに変化する色彩で四季の移ろいを表現する。夜間は幻想的な照明演出で日中とは異なる演出を楽しめる。

VR水槽ではホホジロザメを展示

 「シャークダディズルーム」は、サメ博士「シャークダディ」が研究のため世界中を航海して収集したコレクションを紹介するほか、飼育が困難なホホジロザメや雄大なジンベエザメの遊泳する姿を再現するVR水槽「SHARKRIUM(シャークリウム)」でサメの奥深い世界を紹介する。

 「シャークダディズルーム」内には、サメやクラゲ、深海生物に関連したグッズを販売する「Collector’s shop“Galeoz”(コレクターズショップ“ガレオス”)」とサメやクラゲを食材として使ったメニューが食べられるカフェ「Relax cafe“Mermaid”(リラックスカフェ“マーメイド”)」もリニューアルオープンする。

石垣島「KINIアロハフェス」、八重山の自然を背景にフラ動画公開 コロナでイベント中止に

2020年12月3日(木) 配信

 沖縄県・石垣島の「KINI(キニ)アロハフェスティバル実行委員会」はこのほど、沖縄・八重山諸島の9団体が石垣島などを舞台にフラダンスを踊る動画を配信した。

 今年10月に開催を予定していたフライベント「KINIアロハフェスティバル2020in石垣島」(主催:同実行委員会、共催:近畿日本ツーリスト沖縄、KNT-CT八重山会、石垣市など7企業・団体・自治体)が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、地元のフラチームの踊りを収録した動画公開に変更した。

 約50分間の動画では、石垣島を代表する景勝地・川平湾をはじめ、石垣やいま村から望む名蔵湾、与那国島など、自然豊かな八重山諸島の景色を背景に、各チームが優雅な舞いを披露している。

 同実行委員長で、KNT-CT八重山会長の高橋秀明氏は動画の中で、「石垣市と姉妹都市のハワイ・カウアイ郡との関係強化と、魅力的な石垣島のPR」とイベント開催の目的について説明。そのうえで、「来年は盛大な大会にしたい。石垣島でお会いしましょう」と呼び掛けている。

 石垣市の中山義隆市長は「今回は新しいカタチでの開催となった。石垣島の自然、風景、素晴らしいダンスをお楽しみください」とメッセージを寄せた。

 次回から名称を「石垣島フラフェスティバル」に変更し、来年10月の開催を目指す。詳細が決定次第、全国各地から出演者を募る。

 なお、動画の公開は今月末までの予定。

島の自然豊かな景色を背景に踊る(スクリーンショット)
フラと三線の融合(スクリーンショット)
夕刻のサザンゲートブリッジで(スクリーンショット)
石垣市消防本部の隊員らで構成するチームも(スクリーンショット)
川平湾でフラを披露(スクリーンショット)

NAA、ナリタニスト公式アプリを一新 「空港を利用する旅をより楽しんで」

2020年12月3日(木) 配信

アプリのトップ画面。スタンプの付与エリアや旅の共有機能を加えた

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)は12月1日(火)、同空港の国内線利用者向けのアプリ「ナリタニスト公式アプリ」をリニューアルした。より使いやすく、同空港を利用する旅を楽しんでもらう。

 同アプリは「あなたの旅をもっと楽しく、もっとオトクに!」がコンセプト。国内線LCC(格安航空会社)の利用で貯まるデジタルスタンプ機能や空港内外で使えるクーポン、LCCセール情報などを提供している。12月1日現在、累計ダウンロード数は約1万4000回。

 今回のリニューアルでは、デザインを一新し、より直感的で使いやすいデザインへ変更した。デジタルスタンプ機能は付与エリアに第1ターミナル国内線エリアを追加した。NAAは同機能で利用者の行動データを収集と分析も行い、利用者の快適で楽しい旅の実現をはかる。

 さらに、同空港の公認キャラクター「クウタン」のフォトフレームを配信。12月中旬には旅先で撮影した写真を投稿・共有できる「旅共有」機能を加える。

沿線観光地の混雑状況を見える化、東武トップツアーズがLINEらと協力

2020年12月3日(木) 配信

リアルタイムの混雑状況をLINEで確認

 東武トップツアーズ(本社:東京都墨田区、社長:坂巻伸昭)はこのほど、LINE とドコモ・インサイトマーケティング(DIM)の協力で、東武沿線の観光地の混雑状況をリアルタイムで確認できる機能を LINE 公式アカウントに追加した。観光地の新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環。

 DIM が提供する「モバイル空間統計Ⓡ 人口マップ」の技術を活用し、LINE アプリで友だち登録を行うことにより、誰でも利用できる。

 同社は今後も、安心安全な旅を提供するさまざまな取り組みを継続していくとしている。

 サービス提供エリアは、日光(東照宮周辺)と中禅寺湖(奥日光)、鬼怒川温泉、浅草、東京スカイツリータウンⓇ、足利市、栃木市、川越南会津郡下郷町(大内宿)。