台湾への直行便就航を記念し、台湾人アンバサダーを起用したCPを実施

2018年6月12日(火) 配信 

6人の台湾人アンバサダーが日本国内の渡航先で情報を発信(画像はイメージ)

 

台湾・香港向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を運営するジーリーメディアグループは6月25~29日に、3千人の中から選ばれた6人の台湾人アンバサダーを起用し、日本国内の魅力を発信してもらうキャンペーンを行う。スターフライヤーが2018年10月28日に台北線を就航することを記念して実施する。

 台湾人アンバサダーは日本ファンが集うラーチーゴーの利用者から募集した。4月27日~5月23日の期間に集まった約1500組3千人の応募者から、3組6人を選び抜いた。台湾のFacebook利用率は76%で、同サイトは61万人以上のFacebookファンを持つ。月間約600万PVと読者との交流の場は盛況だ。

 スターフライヤーは18年10月28日から、台北の台湾桃園国際空港に北九州、福岡と中部(名古屋)から、それぞれ1日1往復する。秋のレジャー需要を積極的に取り込みたい考えだ。今回、飛騨高山と博多、北九州と別府・湯布院、北九州と名古屋の3つの旅程のいずれかに、アンバサダーを招待する。航空券と宿泊するホテル以外は自由に組めるようにした。日本の渡航先周辺を思い思いに巡り、自身のSNS(交流サイト)で、それぞれの角度から地域の魅力を発信してもらうことを条件にしている。アンバサダーを通じ、需要を探ることで、渡航先の魅力を発見し、より効率的に認知度向上をはかる狙い。

 17年に日本を訪れた訪日外国人旅行者2869万人のうち、台湾からは過去最高の456万人以上が訪れた。このうち約8割の訪日台湾人が2回以上のリピーターとなる。さらに10回以上は約14%に上り、他の訪日外国人と比べ再訪回数が圧倒的に多い。FIT(海外個人旅行者)化の流れも顕著で、日本での体験などを楽しむコト消費(体験型観光)も人気を集めている。今回のCPを通じ、同社は「今後さらなる日本へのインバウンド施策に貢献していく」と意気込む。

世代を超えて受け継がれてきた旧遍路宿「坂本屋」が改修作業を終え、再出発

2018年6月11日(月) 配信 

屋根瓦や壁などを改修

世代を超えて受け継がれてきた旧遍路宿「坂本屋」はこのほど、改修作業を終え、装いを新たに再出発した。愛媛県松本市にある坂本屋は、歩き遍路の難所「三坂峠」を越えた場所にあり、疲れを癒す憩いの場となっている。お接待処とは、お遍路さんのために開放されている無料の休憩所。

 木造2階建ての建物は、明治末期から大正初期に建てられた。当時、坂本屋は遍路宿を営み、周辺にも数軒の遍路宿が集まり多くのお遍路さんを迎えていた。ただ戦後に歩き遍路が減少し、宿は閉鎖されていった。坂本屋も長らく廃屋となっていた。

 一方、2004年に地元有志で「坂本屋運営委員会」が設立された。遍路文化を今に伝える地域遺産として保存を進めようと、同年春にお接待処として息を吹き返した。その後15年余り、地域住民を中心とする会員が3~11月の土日に交代制で、歩き遍路へのおもてなしを続けてきた。お遍路さんと地域、会員の交流の場として、連綿とその役割は受け継がれている。昨年11月からは、外観整備やトイレの改修工事に入っていたが、改修を終えて6月8日(金)にお披露目会が開かれた。

 接待を受けたお遍路さんは、お返しに「納め札」を渡すのが慣例となっている。坂本屋には年間600枚ほどの納め札が納められ、外国人のお遍路さんからの納め札は年々増加しているという。世界中から巡礼に訪れ、記名欄にはさまざまな国の文字が刻まれている。

 坂本屋は会員がボランティアで運営し、世代は30~80代までと幅広い。約30人が5~6人の班に分かれ、交替でお遍路さんを迎えている。お遍路さんは1日に5~10人、多いときには30人ほどが一休みしていく。

 久万高原町と松山市との市境にある坂本屋。お遍路さんがどちらの方向からやって来るかで、「松山にようこそ」「また松山にお越しください」と、会員は丁寧に対応する。ボランティアにも関わらず、「お接待を止めよう」「もう止めたい」という会員はこれまで1人もいないという。

英語で「少し休んでいきませんか」と声をかけるスタッフ

 近年では外国人遍路も増加している。一部会員では英会話のレッスンも受けているようになった。過去には、お遍路さんの姿をした外国人講師を招き、「お茶でもいかがですか」「ここは無料の休憩所です」など、実践的な英会話講習を行ったこともある。「国籍など関係なく、すべてのお遍路さんをサポートしたい」という会員の熱意は強い。

 会員の船田トシ子さん(80歳)は坂本屋の看板おばあちゃんとして有名。トシちゃんの愛称で親しまれており、訪れる人々を日々迎えている。幼いころから家族がお遍路さんにお接待をしていたのを見ていた。トシ子さんは自然とそのしぐさが身につき、「少し休んでおゆきなさい」「おあがりなさい」などと優しく語りかけ、お遍路さんたちの心を掴んではなさないという。

 お接待日は毎年 3~11月の土曜日と日曜日。時間は午前9時~午後3時。駐車場は坂本屋正面に4、5台ある。

インバウンド対応に、テレビ電話・多言語通訳 (サムライレンタカー×スマイルコール)

2018年6月11日(月) 配信

インバウンド向けにサービスを展開する「サムライレンタカー」が、テレビ電話による多言語通訳サービスを一部店舗で導入した

訪日外国人旅行者(インバウンド)向けのレンタカーサービス・サムライレンタカー(運営=エクシア、塚田裕二代表)はこのほど、成田空港店と新千歳空港店にテレビ電話による多言語通訳(スマイルコール)を導入した。インデンコンサルティング社が提供するもので、英語と中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語の5言語に対応する。貸渡時の完全無人化を実現する事業者が表れるなど、インバウンド需要の高まりを受け、競争が激化している。各社独自の仕組みを取り入れることで、差別化をはかる構えだ。

 サムライレンタカーはすでに、中国語と英語に対応するインバウンド向け予約サイトを運営していたが、実店舗での事故・トラブル対応で多言語通訳の必要性を痛感したという。スマイルコールを導入することで、365日・24時間による多言語対応が可能となるため、店舗スタッフの負担軽減にも期待を寄せる。

 スマイルコールはこれまで、大手百貨店や鉄道事業者、自治体、ホテルなどさまざまな施設で利用されてきた実績を持つ。特徴は、申し込みから利用までに時間がかからないこと。スマートフォン端末向けのアプリケーションを用いるため、設備の投資・設置に掛かる手間を省くことができるため、最短3営業日でサービスを利用できるようになる。

クイズに答えて宮古島に行こう! 6月20日(水)から応募受付

2018年6月11日(月) 配信

2015年1月に開通した伊良部大橋からの絶景

宮古島の海から採れる「雪塩」や塩製品の製造販売と国内外の塩を扱う専門店「塩屋(まーすやー)」を展開するパラダイスプラン(沖縄県宮古島市)は、2018年6月20日(水)から9月17日(月)の期間中、公式Webサイトで「クイズに答えて宮古島に行こうキャンペーン2018」を実施する。

 簡単なクイズに答えるだけで宮古島旅行など豪華景品が抽選で計152人に当たる。宮古島は2015年1月に開通した伊良部大橋など話題が多く、2017年度の観光客数が過去最高の約100万人を記録。リピーター客が多いのも宮古島旅行の特徴だ。2004年から実施している当キャンペーンも、宮古島の注目度と比例して年々応募総数が増加している。

キャンペーン概要

<クイズの問題>

海をそのままお塩にした雪塩のふるさとは?「○○島」○○に当てはまる漢字2文字

<賞品>

・宮古島に行こう遊ぼう賞…ペア2組4人

 ※2泊3日航空券&宿泊券

 (オプションでレンタカー1日乗り放題もしくはシュノーケリング体験もしくはゴルフ)

・宮古島に泊まって遊ぼう賞…ペア1組2人

 ※2泊3日宿泊券(オプションでゴルフ付き)

・宮古島に泊まろう賞…ペア3組6人

・宮古島の泡盛飲み比べセット…20人(6社の蔵元のセット)

・宮古島の特産品セット…10人(詰め合わせ)

・雪塩ふわわ賞…10人(6種類の雪塩ふわわのセット)

・ダブルチャンス賞…100人(雪塩、雪塩ちんすこう、雪塩ふぃなん、雪塩ぶっしぇのうち、いずれか1品)

<応募期間>

2018年6月20日(水)~9月17日(月) ※当日消印有効

<応募方法>

公式サイトまたは郵便ハガキ(または専用の応募ハガキ)に、(1)クイズの答え(2)氏名(ふりがな)(3)郵便番号・住所(4)電話番号(5)年齢(6)性別を記入し、〒906-0015 沖縄県宮古島市平良字久貝870-1、株式会社パラダイスプラン「宮古島に行こう!キャンペーン2018」係あてに送付

<応募サイト>下のサイトから

<応募ハガキ設置場所>

「塩屋」全店、「宮古島の雪塩」全店、「島の駅みやこ」、沖縄本島、宮古島市の土産物店約500店ほか

<当選発表>

2018年10月5日(金)に抽選、公式サイトにて発表。

※ダブルチャンス賞は発送にて。各賞の指定および、ホテルの指定は不可。一部、利用不可の空港あり。

<主催>

「クイズに答えて宮古島に行こう!キャンペーン2018」実行委員会

塩屋(まーすやー)について

パラダイスプランの雪塩、その関連商品だけでなく、国内外の塩を約400種類揃える塩専門店。オリジナル商品「合わせ塩」は約60種類。そのほか、塩菓子や塩だしなども扱う。

<沖縄県内 5店舗> 石垣店、宮古店、国際通り店、平和通り店、松尾店

<沖縄県外 3店舗> 東京ソラマチ店、麻布十番店、なんばパークス店

北区内の中小企業の魅力を外国人旅行客に紹介、サイト内でコラム掲載

2018年6月11日(月) 配信

18年度は、観光ルートの提案や、体験型コンテンツの紹介等、内容の拡充をはかる予定(コラムトップページイメージ)

東京商工会議所北支部はこのほど、北区内の中小企業の魅力を外国人旅行客に紹介するサイト「Tokyo North」に東洋大学の学生が作成した27 の店舗・観光スポットを紹介する新たなコラム「Columns about Tokyo Kita-ku」を立ち上げた。 

 コラム記事は、17年度に東洋大学が新設した国際観光学部の学生が実際に北区内を歩き作成。北区を6つのエリアに分け、「食べ歩きが楽しめる十条」、「東十条街歩き」、「魅力の詰まった王子で日本を堪能しよう」、「温かみの感じられる田端・駒込」、「観光スポット+商店で楽しむ西ヶ原」、「昔懐かしい日本の下町、霜降銀座」のテーマのもと、各エリアにつき4~5つの店舗や公園などの施設を紹介している。各コラムでは、スポット名称や所在地、営業時間等の基本情報のほか、学生が実際に訪問した際に感じた見どころも掲載する。
 
 外国人旅行客向けサイト「Tokyo North」は、地域でインバウンド需要を取り込むことを目的に17 年3月に開設。飲食と買い物、体験のカテゴリーごとに店舗を検索することができ、スマートフォンにも対応可能。利用可能言語は、英語と中国語(繁体字、簡体字)、日本語の3 カ国語。サイトオープン時は、飲食店、鮮魚店、製麺所など29 社の事業所を掲載し、今回の連携により計50 カ所を超える観光スポットを掲載するサイトになった。東京商工会議所北支部は同サイトを通じ北区の情報を内外の旅行者へ広く発信し、「外国人が楽しめる地域」として認知されていくことを期待している。

「街のデッサン(206)」リブラリア・レロの創造価値とは 「美の文化観光の時代」

2018年6月11日(月) 配信

天国の階段からは居並ぶ書籍が覗き見える

 リベルダーデ広場から、坂道をゆっくりと登っていく。両サイドに個性的なレストランやブティック、スポーツショップが並ぶ繁華な商店街が連なっている。ポルトガルで一番の高さのある尖塔を持つバロック様式のグレリゴス教会を仰ぎ見て、右側にさらに坂道を上り詰めていくと、小さな公園が開けていてその前の商店の一画に人々が並んでいる。ああこれだと思った。開店は10時からだと聞いていたが、すでに観光客や学生らしき若者たちが列を作っているのだ。その店に入るのには、なんと入場券を4ユーロ(約500円)で購入しなければならない。2軒先にチケット売り場があって、先頭はすでにその売り場に突入している。噂に聞いていたが、「世界一美しい本屋」が、こんなに人気のある店とは驚いた。

 ポルトガル国家の語源となり、エンリケ航海王子によってこの港を出港した船団が北アフリカの街々を攻略する大航海時代を先駆けた、ポートワインの発祥の地、ポルト。フランスから移植されたブドウの樹々が芳醇な果実を実らせるドウロ川の水源となる山村一帯から、その川の流れによって運び出されて河口の工場で醸造されたものが甘美な味わいを持つポートワインである。川岸の工場地帯からドウロ川の両サイドの丘陵に拓けた街も美しい景観を造形している。それらの美しく計り知れない価値を秘めたポルトのランドスケープを眺めていると、頷けることがある。大航海時代が終焉し、世界の数々の財宝を略奪してきたというイベリア半島の国々は、スペインもポルトガルも近代において長い沈滞の時代を過ごした。しかし、内に秘めた財宝とその陰に隠れて運ばれてきた世界中の文化は、ワインのように再発酵するのではないか、そしてそれがファッションやデザイン、文学のような美の世界で、沸々と芳香を放ち始めていると。

 いま世界中で噂になり、一度は行ってみたいと願望を誘うのはその美の芳香を放つ「リブラリア・レロ」である。私がポルトガルを訪れた理由の2つは、リスボンのファドを聞くこと、そして2つ目がこのレロ書店でお店と本たちを眺めることであった。レロ書店は1881年に創業された古い歴史を持つ。現在の店の原型をデザインしたのはフランスのデザイナー・エステーヴで、ネオゴシック様式の重厚な趣を持っている。1994年、倒産の危機にあったが、文化投資家アンテーロ・ブラーガらによって再生された。レロ書店の存在は、デジタル時代の文化観光に美しい光を投げかけている。

(エッセイスト 望月 照彦)

コラムニスト紹介

望月 照彦 氏

エッセイスト 望月 照彦 氏

若き時代、童話創作とコピーライターで糊口を凌ぎ、ベンチャー企業を複数起業した。その数奇な経験を評価され、先達・中村秀一郎先生に多摩大学教授に推薦される。現在、鎌倉極楽寺に、人類の未来を俯瞰する『構想博物館』を創設し運営する。人間と社会を見据える旅を重ね『旅と構想』など複数著す。

茨城のデートスポットをめぐるWeb動画公開 いばキラTV

2018年6月11日(月) 配信 

キービジュアル

茨城県が運営するインターネット動画サイト「いばキラTV(ティービー)」は、茨城県の知られてない魅力を多くの人に知ってもらうため、新たなWeb動画「いいとこいっぱい、いばらき」を2018年6月8日(金)に公開した。

 動画は、出演者のSeventeenモデル・マーシュ彩さんとPopteenモデル・バンダリ亜砂也さんが茨城県のデートスポットをめぐり、知られてない茨城の魅力を紹介する。ナレーションには、数々の人気番組のナレーションを務めてきた若本規夫さんが担当する。

 久しぶりの共演となる2人の待ち合わせ場所は、茨城県の中心駅でもあるJR水戸駅。1日平均乗車人数約3万人を誇るターミナル駅から、デートはスタートする。茨城県が年間生産量全国1位のメロンを使ったスイーツのほか、恋人の聖地にも認定されている袋田の滝、高さ日本一のバンジージャンプが楽しめる竜神大吊橋など各所を巡る。

デートで訪れた、茨城県の魅力はこちら!

ロックフェスでも大人気!

生産量日本一のメロンを使った「メロンまるごとクリームソーダ」(水戸市)

メロンまるごとクリームソーダ

 知る人ぞ知る「食の宝庫」である茨城県。有名な納豆のほかにも、肉や野菜、魚など全国有数の生産量を誇るものが数多くある。北海道のイメージが強いメロンも、年間生産量全国1位は茨城県。水戸市のダイニングバー「酒趣(しゅしゅ)」ではメロンを使った贅沢なスイーツ「メロンまるごとクリームソーダ」が食べられる。くり抜いたメロンにソーダを注ぎ、アイスをトッピングしたインパクト抜群な見た目となっている。

恋人の聖地にも認定!日本三名瀑のひとつに数えられる「袋田の滝」(大子町)

袋田の滝

 大子町にあり日本三名瀑のひとつに数えられる「袋田の滝」は、高さ120㍍・幅73㍍の大きさを誇り、大岩壁を四段に流れることから別名「四度の滝」とも呼ばれる。プロポーズにふさわしいロマンティックなスポットとして「恋人の聖地」にも選定された、茨城県を代表するデートスポット。

「竜神大吊橋」で行う、高さ100㍍ 日本一のバンジージャンプ!(常陸太田市)

竜神大吊橋

 竜神峡に広がる渓谷にある竜神ダムの上にかけられ、歩行者専用の橋として日本最大級の長さ(375㍍)を誇る「竜神大吊橋」。ダム湖面からの高さは100㍍、橋の上からの眺めは絶景で、四季折々のパノラマが広がる。その竜神大吊橋で高さ日本一のバンジージャンプを体験でき、毎年1万人以上のジャンパーが恐怖を克服するために挑んでいる。

「いいとこいっぱい、いばらき」:

いばキラTVについて

 全国で唯一民放県域テレビ局がない茨城県が、地域情報を動画で発信しようと2012年10月に開局したインターネット動画サイト。視聴者層の3分の1を10~20歳代が占めるなど、行政が開設する動画サイトとしては異例の若年層に広く情報が届く広報媒体となっている。

 開局から5年半でYouTubeでの公開動画数1万本以上、視聴数累計4,700万回以上、チャンネル登録者数7万5千人超となり、都道府県が運営する動画サイトとして動画掲載本数、総再生回数、チャンネル登録者数ともに3年連続「日本一」(※1)となった。

※1 YouTubeを活用した各都道府県が運営する動画サイト内での順位

(2016年2月、2017年4月、2018年4月茨城県プロモーション戦略チーム調べ)

「いばキラTV」ウェブサイト:

YouTube いばキラTVチャンネル:

滋賀県最大級のグランピング施設「GLAMP ELEMENT」、今年は11月24日まで営業

2018年6月11日(月) 配信

夜の光景

奥伊吹観光(草野丈太社長、滋賀県米原市)はこのほど、運営する大型グランピング施設「GLAMP ELEMENT」の今年の運営を11月24日(土)までと発表した。併せて、海外利用者からも好評の3つの理由を公開した。

 「GLAMP ELEMENT」は、滋賀県米原市に17年6月3日にオープンした県内最大級の大型グランピング施設。中央の大きな池でカヌーを楽しめるほか、InstagramなどのSNS(交流サイト)でも今話題の「本格的なグランピング料理」が味わえる。18年度は日本初上陸の「レインドロップテント」を2室、施設内で唯一の2階建て客室「ヴィラ」を3室を新設。また、バーテラス(バースペース、カジュアルスペース、リラックススペースと3つのコンセプト)を設けるなど、敷地エリアを延べ3万平方㍍に拡大した。

海外利用者からも好評の3つの理由

 同社は、海外利用者からも好評な理由理由に①宿泊施設ごとのスペースをゆったりと取り、プライベート空間を確保②食事をルームサービスのようにスタッフが部屋のデッキで提供するプライベートダイニング(後片付けもすべてスタッフ)の演出③自然に囲まれた夜空のもと、ライトの灯りと焚火の炎が煌き、水面に映し出される光景が、心地よい風と共に人々の心を癒していること――の3点を挙げる。とくに台湾はメディアや旅行会社からの問い合わせが多く、今後はインバウンドの受け入れも視野に入れ滋賀の魅力を発信していき、セントレア空港と東海道新幹線米原駅をつなぐことで地元・米原の活性化にもつなげたい考えを示す。

GLAMP ELEMENT(グランエレメント) | オンライン予約
http://www.glamp-element.jp/reserve/

大阪の観光情報を5カ国語でネイティブ翻訳し発信 

2018年6月11日(月) 配信 

 

OsakaYanen

R・S(大阪府大阪市)が運営する大阪の観光メディアサイト「OsakaYanen」はこのほど、ホテル配信システムと併せてメディアリニューアルし、本格的に始動した。大阪の観光情報を5カ国語で発信する。機械翻訳ではなく、ネイティブ翻訳にこだわった。多種多様な情報メディアがあるなか、訪日外国人旅行者はもちろん、国内旅行者も楽しませるコンテンツの提供を追求した。

 「実際に取材班が現地に向かい取材・撮影を通じ、感じた生の声をお届けすることでより濃密な情報を届けたいと考えている」(同社)という。大阪の提携ホテルへも情報を配信し、ホテル内のQRコードなどを読み取ると、スマートフォンからでも記事を閲覧することができる。

 今回はホテル配信システムを改善。各施設から最寄りの店などをリストとマップから検索・閲覧が可能となった。観光スポットまでのアクセスもワンタッチで確認できるようにするなど利便性を向上した。

 今後は同サイトを軸としたインバウンド対策ツールとして、大阪の飲食店・小売店にシステム導入を促していく。来阪観光客と宿泊施設、飲食・小売店とをつないでいく考え。同社は「インバウンドの受入環境整備にも貢献していく」と意気込む。

サイトコントローラーでも、民泊物件の在庫管理が可能に (ねっぱん×エアホスト)

2018年6月11日(月) 配信

サイトコントローラーのねっぱんでも、民泊物件の取り扱いが始まった

民泊の運用代行サービスを提供するエアホスト(尾畠隆志代表、神奈川県川崎市)はこのほど、サイトコントローラー大手のねっぱん(運営=クリップス、阿部広則代表、新潟県新潟市)との連携を始めた。旅館業法の許可をうけた民泊物件であれば、OTA(オンライン旅行会社)サイトへの掲載が可能となる。ねっぱんを利用してきた従来のホテル・旅館は、客室を民泊プラットフォーム経由でも販売できるようになる。

 民泊法の施行を前に、届け出数の少なさや予約キャンセルが話題となっていた。観光庁の発表によると、民泊の届け出は724件(5月11日(金)時点)と鈍い。6月1日(金)には、観光庁が各プラットフォーマー(仲介業者)らに対し、法施行前でもルールに基づかない物件への予約を取り消すよう通達した。物件の届け出に関しては、書類不備などさまざまな要因で手続きが難航しているホストもいると聞く。増加するインバウンドの受け皿として期待されているだけに、180日規制含め、円滑な物件運用法が求められていた。

 サイトコントローラー・ねっぱんは、楽天トラベルやじゃらん、一休など、複数OTAの在庫や料金、予約情報を一括で管理できるクラウドサービス。今回の連携は、民泊法と旅館業法双方に基づく物件運用の手間を省くことにつながる。民泊法施行を機に、簡易宿泊所への登録を済ませた物件の販路確保もサポートする。

 エアホストは6月7日(木)、民泊物件の鍵受け渡しサービスを提供するキーカフェ・ジャパンとの連携も発表。同社が提供する物件管理システム(PMS)を用いて、物理キーの受け渡しを可能にする仕組みを整えた。連携先のキーカフェ・ジャパンはすでに、東京都と大阪府内のコンビニエンスストアなど計19カ所で鍵の受け渡しを実施してきた。19年までに、100店舗のコンビニエンスストアでの取り扱いを目指している。

 法施行前ということもあり、民泊を取り巻く状況は不透明だが、運営をサポートする仕組みの整備は着実に進んでいる模様。