雲昌寺、6月15日から紫陽花鑑賞スタート 今年は夜のライトアップ特別拝観も実施 

2019年6月13日(木) 配信

境内を青い紫陽花が埋め尽くす(写真は昨年のようす)

 雲昌寺(秋田県男鹿市)で6月15日(土)から、紫陽花鑑賞がスタートする。今年は初めて夜のライトアップ特別拝観も行い、幻想的な青の世界をつくりだす。

 同寺の紫陽花は、副住職の古仲宗雲(しゅううん)氏が15年かけて栽培した。1万2千株の青い紫陽花が境内を埋め尽す美しい光景が話題を集め、年々観光客が増加しており、2018年には約4万5千人の人が訪れた。

 男鹿市観光協会は、「紫陽花の青と男鹿のまち並み、海、山が一体となって作り出す絶景が見られるのはこの時期だけ。男鹿温泉郷宿泊者限定の『朝のアジサイ寺見学』ツアーに参加すれば、貸切のお寺で紫陽花をゆっくり楽しむことができます。是非、この美しさを堪能しに男鹿半島を訪れてください」とPRする。

紫陽花拝観 概要

観覧期間:6月15日(土)~7月15日(月・祝日)

紫陽花鑑賞料金

①紫陽花期間拝観料:500円

 時間:午前9:00~午後5:00

②夜間ライトアップ特別拝観料:700円

時間:午後6:30~午後9:30

③昼夜共通拝観料:1100円

※①、②は入れ替え制。中学生以下無料。

航空券が最大52%オフ KAYAK、19年「夏休み節約スポット」ランキングを発表

2019年6月13日(木) 配信

バンコク(イメージ)

 旅行検索のKAYAKはこのほど、今年の夏休み期間中に旅行する場合の航空券料金が最もお得になる予約タイミングと、その見込み節約率をもとにした2019年「夏休み節約スポット」ランキングを発表した。

 予約タイミングによっては同じ期間の旅行でも航空券料金が大きく変わり、例えば、石垣島は早期予約をすることで、最大半額になるという。

【2019年「夏休み節約スポット」ランキング】

 「夏休み節約スポット」1位に輝いた石垣島(沖縄県)。渡航日の11週間前に予約すると、同期間中の見込み平均価格と比べ、最大52%も安く航空券を購入できることが判明した。

 同じ沖縄県の宮古島の場合も、渡航日の8週間前に予約すれば航空券料金を最大38%節約できる。海外旅行先のうち、バンコクは10週間前に予約すると同期間中の見込み平均価格と比べて、最大45%オフで航空券を購入できる。「国内外問わず、今年の夏休み旅行では、予約に最適なタイミングを知ることが節約のカギ」(同社)だという。

 ※上記のデータは、 2018年5月15日から19年5月15日までの間にKAYAK.co.jp上で検索された、旅行期間が2019年7月15日から2019年8月31日のエコノミークラスの往復フライト(1人あたり)のデータを抽出したもの

 ※ランキング内の「見込み節約率」は、一年を通して任意の旅行日におけるエコノミークラスの往復フライト(1人あたり)の平均価格と最も安価な月の価格を比較し、各旅行先の潜在的な節約率を算出。「見込み節約率」は指定の検索範囲のフライト価格に基づいており、変動する可能性がある

 ※「2019年夏休み航空券見込み平均価格(円)」は、 2019年6月4日時点の米ドル為替レートに基づいて算出

下呂温泉観光協会、ハンガリー・ブダペストと温泉を通じた観光交流へ覚書調印式

2019年6月13日(木)配信

覚書に調印する瀧康洋会長(左から2人目)(写真提供:下呂温泉観光協会)

 岐阜県の下呂温泉観光協会(会長=瀧康洋・水明館社長)は2019年5月20日(月)、ハンガリー・ブダペスト市内にあるセーチェニ温泉で、ブダペスト温泉公社と温泉を基軸とした交流を進める覚書調印式を行った。

 ブダペスト温泉公社は、ヨーロッパ最大の温泉であるブダペスト市が所有するセーチェニ温泉など13の温泉施設の運営業者で構成。同公社のコバーチ・ラースロー副CEOは冒頭、「過去に温泉を基軸とした覚書は少ない。両温泉が温泉を通じた観光交流に向けて合意できることは感慨深い」とあいさつした。

 瀧会長は「25年前にブダペストを訪れ、ブダペストの温泉施設に感銘を受けた。下呂温泉は自然豊かな温泉で1千年の歴史がある。歴史ある両温泉が今回の交流で、さらなる発展を遂げるものと確信している」と期待を込めた。

 覚書では、双方が持つ特徴や長所を相互に学ぶ交流を進め、写真展の相互開催など双方の温泉をPRして誘客を促進。人材の相互交流により、国際感覚を持つ観光人材の育成を進めることを盛り込んだ。

HIS、世界遺産ハロン湾クルーズ事業を開始 日系企業として初 

2019年6月13日(木) 配信

日系企業として初

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は6月12日、ベトナムのハノイにある世界遺産「ハロン湾」で日帰りクルーズ事業を始めるため、インドシナを中心に旅行関連のサプライヤー事業を行うThien Minh GroupとHISのベトナム現地法人で合弁会社を設立した。同日にはクルーズ船の開所式を実施。ハロン湾でのクルーズを取り扱う事業社は、日系企業としては初となるという。

 ベトナム北部に位置するハロン湾は、大小さまざまな石灰でできた奇岩が並ぶ景勝地として人気ある観光地。ユネスコ世界遺産にも登録されている。湾内はクルーズで巡ることが一般的であり、現在はコースごとさまざまな木造船が就航している

 既存の木造船と異なり、新たに就航させるクルーズ船は鉄製スチールを使用した最新式の大型船だ。揺れの少ない安定した遊覧を楽しめる。

 1階はハロン湾の景色を眺めやすい大きな窓を取り入れ、軽食やアルコールを含むドリンクを提供するレストランとなっている。2階は、乗客定員62人が過ごせる約170平方㍍のオープンエアのサンデッキとした。

 船内ではベトナムの民族衣装アオザイを試着体験できるなど、旅ナカのコンテンツの充実化をはかった。

 バロン湾には年間で400万人ほどの外国人旅行者が訪れ、近年は毎年10%以上の増加傾向(出典1)にある。そもそも、ベトナムにおける観光業が近年著しい成長を遂げている。 17年の外国人訪問者は約1290万人、国内観光客は7320万人(出典2)と、いずれも増加傾向にある。

 国連世界観光機関(UNWTO)から世界でも成長率の高い6か国のひとつと評価されているという。さらに20年までに外国人訪問者数を1700~2000万人まで増やす目標も掲げており、同社は「ベトナムにおける観光業は今後も拡大していく」とみる。

 出典1:ユーロモニター、出典2:ベトナム・文化スポーツ観光省 

富士レークホテル 仏料理提供を本格化 レストラン「プルミエ」が開業

2019年6月13日(木) 配信

河口湖の眺望が素晴らしいフランス料理レストラン「プルミエ」

 山梨県・富士河口湖町の「富士レークホテル」(井出泰済社長)では、昨年8月から地元食材を取り入れたフランス料理の提供を開始した。

 半年のトライアル期間を経て、レストランエリアと厨房エリアの改装工事を終え、今年2月9日にフランス料理レストラン「PREMIER(プルミエ)」をリニューアルオープンした。昼は河口湖の絶景を眺めながら、夜は河口湖畔の夜景を楽しみながら、伝統的フランス料理の巨匠、ダニエル・パケ氏による本格フランス料理を堪能することができる。

「プルミエ」のエントランス

 プルミエの収容人数は最大40人。フランス伝統の調理方法を基本とし、「手間暇をかける」ことを厭わず、なおかつ「出来立て」料理の提供にこだわるという。

 食材については「地産地消」も心掛け、地域で採れる産物をできる限り取り入れる。料理に合わせるワインは、本場フランスワインに加え、甲州ワインも用意し、客の要望に応じながら料理とワインのマリアージュを楽しんでもらう。

ディナーコース一例

 富士山麓の食材、沼津港の魚介類を使用した料理や毎朝作るホテルメイドのパン、シェフ特製デザートと細部までこだわったクラシックなフランス料理コースを提供する。宿泊客だけでなく、外来の食事の予約も受け付ける。火曜定休でそれ以外の毎日、ランチコース料理3500円から、ディナーコース同7千円から(別途消費税+サービス料10%)。ディナーコースは完全予約制になる。

 フランス人シェフのダニエル・パケ氏(現在69歳)はフランス・ブレス地方生まれ。パリの「ホテルプラザ・アテネ」などで経験を積み、日本では、東京「マキシム・ド・パリ」総料理長や、ホテル椿山荘東京「カメリア」料理長などを歴任。昨年5月に富士レークホテルのフランス料理シェフに就任した。

シェフのダニエル・パケ氏

* * *

 プルミエのリニューアルオープンを記念して、6月10日にマスコミ関係者や地元の観光業者などを招き、プルミエのお披露目会を開いた。当日はシェフが腕によりをかけて用意した「カクテルパーティー・メニュー」が振る舞われ、参加者は舌鼓を打った。

 本格フランス料理の導入について、井出社長は「プルミエはフランス語で『最初』や『一番』という意味で、当店では富士五湖ナンバーワンのフランス料理レストランを目指している」と力を込める。

 さらに、「ここ5年ほど、とくに河口湖エリアにおいては、観光客の量的な受入体制は整いつつあるが、今後は観光地として長い目で見た場合、やはり質の高さが重要だと感じている。私どもが投じる一石により、ちょうど湖に投げた石が波紋を広げ、やがて地域全体に波及していくような効果が出ることを期待している」と語った。

米子市観光協会の野島譲会長 退任 33年の観光人生 振り返る

2019年6月13日(木) 配信

退任した野島譲会長

“人と人とのつながり”で観光発展に尽力

 鳥取県・米子市観光協会の野島譲会長が、5月下旬に行われた同協会総会をもって退任した。

 野島氏は1986年、当時の国鉄から米子市に出向し、同年に実施された「山陰路観光キャンペーン」に従事した。出向期間は1年だったが、本人の希望もあり国鉄を退職。翌年4月に米子市観光協会に採用され、以来32年間、協会職員として米子観光の発展に尽力してきた。2011年からは4期8年間、会長も務めた。

 野島氏は出向期間を含め33年間にわたった観光人生について、「主要ターゲットである関西圏からの誘客をいかに行うか。それが一貫したテーマだったように思う」と振り返る。

 ゆえに1995年に発生した阪神・淡路大震災では交通網が寸断され、苦しい状況に直面。そのとき、皆生温泉の湯を神戸に持って行き、被災者が喜んでくれたことは、33年間で一番嬉しかったエピソードだという。「国鉄時代は鉄を相手にしていたが、人を相手にすると決断して以来、絆の強さや顔のつながりを大事にしてきた」。

 よしもとクリエイティブ・エージェンシー(大阪市)所属の漫才コンビ、宮川大助・花子さんとの縁もあった。米子でのショーを協会がサポートするかたわら、大助さんが鳥取県境港市出身ということもあり交流を深めた。

 2000年に発生した鳥取県西部地震では、被災地を元気づけようとの大助さんからの提案を受け、翌年から10年間にわたり「大助・花子の健康ウォーキング大会」を大山で開催した。

 観光のコンテンツづくりでは00年に米子下町観光ガイド、07年に地場産業の現場を訪ねる産業観光ツアーをスタート。どちらも現在、米子観光の定番メニューに育っている。

 野島氏は近年協会などが取り組む首都圏からの誘客を念頭に、「インスタなどSNSの時代。人と人という観光の基本はおさえながらも時代にマッチした宣伝、コンテンツづくりが必要。高速道路などで結び付く他地域と連携を強化し、広域での誘客に取り組んでほしい」と協会新体制に向けエールを贈った。

【土橋 孝秀】

GW期間中4割旅行に 若い世代 旅行意欲高く

2019年6月12日(水) 配信

60代以上で旅行控えの傾向が

 観光庁はこのほど、10連休となった2019年ゴールデンウイークの旅行動向調査を発表した。各年代で約4割がGW中に旅行し、平均旅行回数は1人当たり1・74回(日帰り含む)だった。例年に比べ、若い世代(20~30代)は旅行意欲が高かった。一方、シニア世代には旅行控えがあったほか、居住エリア外に旅行した人は減少。10連休の良し悪し両面が浮き彫りになった。

【平綿 裕一】

 GW中に旅行した人の割合は30代が最も高く、40・7%だった。20代から70歳以上までの全世代で唯一、4割を超えた。最も旅行に出掛けなかった年代は70歳以上で27・6%。このほか、20代が36・4%、40代が38・3%、50代が37・7%、60代が29・4%だった。

 旅行需要は各世代で特徴が分かれた。「例年に比べ旅行をしたいと思った」は20代が23・6%、30代が24・0%で、60代は12・3%だった。とくに70歳以上は3・9%で、著しく旅行需要が低い結果となった。

 「例年に比べ、旅行をしたくないと思った」は20~30代が共に17%台で、60代が18・5%、70歳以上が23・0%。若い世代とシニア世代で、10連休に対する考え方の違いが鮮明となった。

意識の違い鮮明に

 旅行に出掛けなかった理由は、全世代を通して「混雑すると思ったから(45・4%)」が最多となった。2位は「経済的余裕がなかったから(25・5%)」で、3位は「時間的余裕がなかったから(22・6%)」。2、3位の理由を挙げたのは、20代が最も多かった。

 他方、昨年のGWに比べて遠出をする旅行者が減少した。居住エリア外に旅行した人の割合は50%ほどで、昨年の約65%を下回った。北海道は昨年に33・3%が居住エリア外に旅行したが、今年は9・1%に留まった。中国エリアでは昨年に75・0%だったが、今年は46・8%まで下がった。

北海道は10%を切る結果に

 移動手段をみても「自家用車・バイク(68・9%)」が大半を占め、「鉄道(29・7%)」は3割を切った。長距離移動を避けて近場の旅行先を選ぶ傾向が強かった。

 予約方法は、全世代で国内OTA(オンライン旅行会社)の利用率が16・0%で最多だった。旅行会社の店舗・電話窓口を通じて予約した割合は4・7%と低かった。20代は、海外OTA利用率が4・4%で全世代中最多だった。宿泊施設・交通機関からの直接予約は、全体で8・3%。旅行会社を通した予約(4・7%)の約1・8倍だった。

 このほか、旅行形態をみると「家族旅行(52%)」が半数以上を占めた。宿泊先については「実家・親戚・友人の家(45%)」が最多で、次いで「ホテル(37%)」だった。「旅館」は7%と低かった。

 なお、調査は19年5月10~13日間で、国内在住の男女個人(20歳以上)を対象にウェブアンケート方式で行った。サンプル数は2007。

関西初!スキー場がリフト付きマウンテンバイクコースに 兵庫県・神鍋高原

2019年6月12日(水) 配信

高原で過ごす健康的な休日

 兵庫県豊岡市のアップかんなべスキー場内に7月13日(土)、プロが監修したリフト付きマウンテンバイクコース「UP MTB PARK IN KANNABE」が開業する。これに先立ち6月22日(土)からはプレオープンを予定している。

手ぶらでも楽しめるマウンテンバイクパーク

 マウンテンバイク場は関西には少なく、とくにリフトやゴンドラで登って自転車で下れるフィールドは関西唯一となる。初心者にも安全にトライでき、初めてのマウンテンバイクにもピッタリ。レンタルも充実していて、誰でも手ぶらで来てそう快に野山を駆け抜けるマウンテンバイクを楽しめる。

 近くにはグランピング施設やキャンプ場もあり、マウンテンバイクと合わせて泊まりの観光旅行も楽しめる。

プロMTBライダーが監修

自転車対応リフト

 コースを監修したのはプロMTBライダーの阿藤 寛氏。「関東や中部エリアと違い、管理された有料のフィールドが関西エリアには少なく、特にリフトなどの搬送システムが備わった施設が存在しない」「マウンテンバイクの輪を広げるためにも関西にもリフト付きのフィールドが欲しい」との想いを込めて立ち上がった。

 阿藤氏は、この考え方に共感を示したアップかんなべスキー場と合同で、クラウドファンディングを企画。コース造成費等の調達を目的に出資者を募集したところ584人が賛同。目標400万円のところ、539万5,500円もの出資が集まった。

5コースのバリエーション

・初級コース         約1.7km
・初級~中級コース      約1.3km
・上級コース         約1.7km
・eMTB専用コース(現在造成中) 約1.3km
・スキルアップエリア(初心者でも段差やアップダウンを楽しめる「パンプトラック」常設)

 これからマウンテンバイクにチャンレンジする人、さらなる上達をしたいビギナーの人には安全にMTB初体験とスキルアップができる場となる。そして内外のコースを知り尽くしたプロライダー 阿藤 寛氏が腕によりをかけ作った上級コースは経験者の方にとっても新しい感覚やテクニックの発見がある、どんな層の人にも楽しんでもらえるMTBフィールドとなっている。

<リフト込み 利用券料金(1日券)>
大人:3,500円(保険料別)
子供:3,000円(保険料別)

手ぶらで楽しめるレンタル完備

 大人用はM、S両サイズの本格フルサスペンションバイクと軽快な取り回しができるダートジャンプタイプのバイク。そして子供用も本格派マウンテンバイクとビギナー向きのキッズバイクの二通り(合計3サイズ)用意している。マウンテンバイク購入前の試乗にも利用したい。このほか、フルフェイスヘルメット、ゴーグル、グロープ、プロテクターもレンタルしている。

<レンタル料金(1日/半日/1日・用具フルセット込み)>
フルサスペンションバイク:7,000円/  –  /11,000円
ダートジャンプバイク  :4,000円/3,000円/ 8,000円
キッズマウンテンバイク :4,000円/3,000円/ 7,000円
キッズバイク      :3,000円/2,000円/ 6,000円

アップかんなべスキー場

運営会社: アドバンス株式会社
所在地 : 〒669-5372 兵庫県豊岡市日高町栗栖野60番地
TEL   : 0796-45-1545
FAX   : 0796-45-1546

日本観光施設協会新会長に幾世英夫氏(橋立大丸本店)、「旅の駅」統一マーク掲出へ

2019年6月12日(水) 配信

「旅の駅」統一シンボルマーク

 日本観光施設協会(中村健治会長、170会員)は6月10日(月)、東京都内のホテルで2019年度総会を開いた。健康不良のため退任した中村会長の後任として、新会長には橋立大丸本店(京都府)の幾世英夫氏が就任した。

幾世英夫新会長

 今年度は、会員施設が「旅の駅」の統一シンボルマークを掲出することを決めた。「旅の駅」は、「旅行客の安全を考慮した営業を行うこと」を第一義としている。自然災害など緊急時には、適切な情報を提供し、「旅行客の安全を優先して行動する」ことでイメージアップをはかり、集客にもつなげていきたい考えだ。

 会員拡大にも取り組む。正会員10社、特別賛助会員3社の加入を目標に据えた。

 さらに、協会ホームページの拡充では全会員施設の登録を目指すほか、若手を中心にSNS(交流サイト)を活用した情報発信も積極的に行っていく。

 幾世新会長は「協会が大きくなるためには会員の協力が必要」と強調。「5~10年後を見据え、旅行会社とも車の両輪として新しい道を切り拓き、力強く前進していきたい」と抱負を述べた。

“今年中に海旅2千万人へ” 1年前倒しで目標達成を

2019年6月12日(水) 配信

菊間潤吾会長

 日本旅行業協会(JATA)が事務局を務めるアウトバウンド促進協議会(JOTC、菊間潤吾会長)は5月31日(金)に、東京都内で2019年度の第1回全体会議を開いた。菊間会長は、20年に日本人渡航者数2千万人の数値目標について、「今年中に目指したい」と1年前倒しでの達成に意欲をみせた。

 菊間会長は、18年の日本人渡航者数は前年比6%増の1895万人と過去最高を達成したことを報告。今年に入ってからも1―4月は10・1%増と伸長していることから、「昨年同様6%伸びれば2千万人に達する。今後、3・4%の伸びで可能なため、難しい数字ではない」と述べた。今年は、長距離路線を中心に新規就航や増便などが相次ぎ、環境は良好だ。

 一方、パッケージ旅行の取扱人数は減少傾向にあるが、参加者1人当たりの旅行代金は前年度比7・6%増の約22万円と増えている。「富裕層ほどパッケージを使う傾向が顕著になっている。この現状を踏まえ、旅行会社の知恵を絞って付加価値の高い旅行商品の造成に尽力してほしい」と呼び掛けた。

 来賓の観光庁の田端浩長官は「地方空港を中心に航空座席が増えている。海外の航空会社は地方空港への直行便就航に意欲があるので、後押ししていきたい」と述べた。また、航空路線の維持についてはインとアウトの両面で成り立つことを強調。「海外に慣れていない人ほど旅行会社の出番だ。インバウンド誘致だけではなく、直行便で海外へ行ってみようという意欲が高まる取り組みをお願いしたい」と結んだ。

 会議では、地域ごとに設けている6部会の代表が昨年度の取り組みと今年度の活動計画を発表した。このなかで欧州部会は、18年は378万人と見込む旅行者数を、19年は392万2千人に拡大する目標を設定した。これまで、「美しい村30選」などを定め商品化してきたが、新たに「美味しいヨーロッパ100選」を選出する。7月に発表予定で、商品化は19年下期か20年上期を想定している。

 アジア部会は19年の数値目標を前年比5%増の750万人に掲げた。「アジアの祭り」を共通テーマに、会員全社で集中して商品造成を行うことで市場への訴求拡大をはかる。

アウトバウンド促進協議会|JATA
https://www.jata-net.or.jp/outbound/
日本旅行業協会のアウトバウンド促進協議会について紹介しています。