「旅館コンサルタント大坪敬史の繁盛旅館への道(51)」消費増税・東京五輪に向けて

2019年7月14日(日) 配信

消費増税などの節目に早い対応を

 今年10月に消費税が10%になる「予定」です。「本当に増税するのか」という話もありますが、宿泊産業ではすでに、先の予約(つまり10月1日以降)も発生してきている状況なので、「どう」対処すべきかを決めて行動している旅館も多いと思います。

 先日、インバウンドツーリスト比率が高いエリアの当社クライアントの競合状況をリサーチしていると、インバウンド比率が高いと思われる旅館ほど、10月以降のプラン&部屋出しを行っていました。

 どのように料金設定をしているのかと確認したら、消費税が8%のままの料金で登録されているようでした。

 一般的にインバウンドツーリストの方が、日本人よりも予約のリードタイムが「長い」という状況にあります。

 外資系OTA(オンライン旅行会社)などは「1年先までの部屋と料金登録をお願いします」と言ってきているケースもあり、実際に部屋やプランを登録していると「1年先の予約」が入ることも珍しくありません。

 10月以降も「8%」料金で部屋を出している旅館は、増税されるといっても2%なので、料金登録を細かく設定して販売することでチャンスロスになるよりも、既存の料金で部屋を出した方が良い、という発想で販売しているのではないかと推測しています。

 消費税が5%から8%に上がったときの料金登録は、リンカーンなどの共有在庫管理システムを使っている旅館は、増税後のシーズナリティを新たに作成。子供料金を固定で出している旅館は、増税を反映させた子供料金を設定する場合、2つプランを出す必要があるので、増税後に料金を修正するか、最初から増税を反映させた料金を登録する、といった作業をしたと思います。

 まず、旅館として「どのような処理をするのか」を決めることに時間がかかり、その後、膨大な作業をしなければいけない、という状況になるので、早めの決定をお薦めしたいと思います。 

 また、10月1日から9カ月間はキャッシュレス消費者還元事業も実施される予定です。

 さらに、増税時期を過ぎると、今度は2020年の東京オリンピックを考えていかなければなりません。

 競技会場が近くにある宿泊施設は、単価や料理内容、企画など、その時期の宿泊対応をどうするのか、考慮すべきテーマはたくさんあります。

 東京からのアクセスが良い宿泊施設では、その時期に「どうやって」誘客するのかがテーマです。アプローチは日本人またはインバウンドのどちらにするかなど検討すべき項目はいっぱいあります。

 一方、オリンピックの恩恵を立地的に受けることができないような宿泊施設は、どうやって「日本に来ている外国人観光客」に来てもらうのか、考えなければならないことが多く控えています。

 「節目」の時期こそ、それをうまく経営に生かすことを願っています。

コラムニスト紹介

大坪敬史氏

旅館コンサルタント 大坪 敬史 氏

大手旅行会社での実務業務を経て船井総合研究所入社。インターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増&即時業績向上ノウハウには定評があり、数多くの宿泊産業の業績向上に貢献。観光文化研究所を設立し代表取締役。

「津田令子のにっぽん風土記(51)」「地元を誇らしく語ってほしい」~ 岐阜県岐阜市編 ~

2019年7月13日(土) 配信

外国人観光客をガイド
NPO法人ORGAN 寺町正美さん

 
 寺町正美さんは岐阜県岐阜市でNPO法人ORGANのスタッフを務める。最も大きい割合を占める仕事は「長良川おんぱく」の事務局業務だ。昨年は160の体験プログラムが実施されたが、それぞれについて実施者とやりとりをし、企画のブラッシュアップなどのサポートをした。パンフレット制作や事務も行っている。他にもインバウンド担当として、外国人向けのツアー造成やパンフレットの翻訳を行う。

 
 岐阜市出身で、大学に入ったころは岐阜には「なにもない」と思っていた。しかし大学1年生でまちあるき講座に参加したとき、他の参加者が市内の柳ケ瀬商店街に連れて行ってくれた。「面白い店がたくさんあって、衝撃でした。岐阜がつまらないと思っていたけれど、つまらないのは私だったのです」。まちのことを伝えたいと大学4年間でさまざまな活動をした。就職活動でも岐阜の企業にと考えていたが、短期留学したカナダ・バンクーバーで暮らしてみたいという思いが募り、卒業後は1年4カ月間ワーキングホリデーで滞在した。

 
 帰国直前、「長良川の文脈がわかって英語が話せる人がほしい」と誘いを受け、ORGANの運営する「長良川デパート」でアルバイトを始めた。長良川流域から生まれた商品の店で、和傘や提灯など高価なものも多い。それでも寺町さんは自分で商品を買って使い、その感動を接客時に伝えるようになった。「職人さんと話したり、工房を見学したりすると『すごく手間が掛かっている』『後継者がいないなんて』と、湧き上がる感情がありました。わかる人に本物を渡すほうが、岐阜で守るべきものを守れると思います」。その後、欠員が出たことからORGANの常勤スタッフに誘われた。

 
 寺町さんにとって「岐阜の人、とくに若い人が岐阜を誇らしく語れるようにしたい」という思いは、学生時代から変わらない。インバウンド事業も「外国人が新しい視点でこのまちを見て『面白い』と言ったら地元の人もはっとする」と思いながら臨んできた。

 
 そうしたなかで、広報や経営、外国人に英語で効果的に発信するノウハウをもっと学びたいと考えるようになった。寺町さんはカナダ・ビクトリアの大学で学び、3年間の就労ビザを取得してそのまま現地で働くことを決めた。今夏、再びカナダへ渡る。「将来は岐阜の人が岐阜を語れるようにする、面白い何かをディレクションできるようになりたいと思います」。

 

コラムニスト紹介

津田 令子 氏

 

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

 

 

全旅連シルバースター部会 1千部会員を目標に 中村実彦部会長が再選

2019年7月12日(金) 配信

HACCPの手引書

 全旅連シルバースター部会(中村実彦部会長、743部会員)は6月28日(金)、東京都内で2019年度総代会を開いた。任期満了に伴う役員改選で再選した中村部会長は「部会員の増強を第1に進めたい。目標は1千部会員にしたい」と抱負を語った。

 同部会は3月からHACCP(ハサップ)の手引書の配布を始めた。同書は日本食品衛生協会と協力して作成した。「法の適用が猶予される21年までに、会員がきちんと取り組めるように啓発していきたい」(中村部会長)と話した。

 手引書の内容はHACCPの考え方である「衛生管理の見える化」が中心。調理器具を洗浄する際の手順や問題発生時の取り扱いを共有するほか、従業員の健康に問題が発生したときの対処法などをまとめている。

 総会終了後には、近畿日本ツーリスト・首都圏ユニバーサルツーリズム推進担当の伴流高志氏を講師に招いた。

 伴流氏は「16年4月に障害者差別解消法が施行され、障害を理由にサービス利用を断れなくなった。旅行の可否は障害者が決める」と説明。宿のバリアフリー化を実現するために、国や地方自治体が交付する補助金の活用や、人材教育の充実を呼び掛けた。

クラツー、東京五輪のマラソンコースを走るテレビコマーシャルを放映 ツアーも売り出す

2019年7月12日(金) 配信

 クラブツーリズム(小山佳延社長)はこのほど、新しいテレビコマーシャル「東京2020オリンピックマラソンコースを走ろう 」の放映を開始した。また、コマーシャルと同じコンセプトで、実際にマラソンコースを走るツアーを売り出した。東京2020オリンピックのマラソン選手が見るであろう景色が同じ目線で見ることができ、観戦するのとは違う楽しみが味わえそうだ。

 コマーシャルは、ツアー参加者とインストラクターが東京2020オリンピックのマラソンコースを楽しみながら走るようすが映し出されている。オリンピックスタジアム前に集合し、皆で準備運動をしたあとにスタート。走る途中、スカイツリーや東京タワーを記念撮影したり、浅草への立ち寄り、芝公園の増上寺での参拝と、観光スポットを楽しむ姿も描かれている。実際にコースを走り、皆でゴールしたあとは、オリンピックへの期待に胸が高鳴るようすで締めくくられている。

 また、同社ではコマーシャルで走るマラソンコースを実際に走るツアーを売り出している。前編と後編の2コースがあり、どちらも参加することでマラソンコースが完走できる。企画は38年の実績を持つマラソンツアー専門チームが手がけ、インストラクターやスタッフが同行。ペース配分や水分補給のタイミングなど、体への配慮も行っている。荷物は併走する車の中で預かってくれるので安心。各回の参加者は20人限定なので、ゆったり走れるのも魅力だ。

 コマーシャルの放映期間は9月末までで、テレビ東京の「旅スルおつかれ様 ~ハーフタイムツアーズ~ 」(毎週月~金曜 午前8時~8時15分)内とクラブツーリズムのサイトで観ることができる。 【検索 ⇒ 夢中になれる旅】

ツアー概要

「東京2020オリンピック マラソンコースを走ろう」
〔前編〕
ツアー設定日: 2019年8月24日(土)、9月7日(土)
旅行代金: 5千円 (日帰り/食事なし)
走行ルート:オリンピックスタジアム~飯田橋~日本橋~雷門~銀座四丁目(走行距離:約21km)
コース番号: D4235-998

〔後編〕
ツアー設定日: 2019年8月31日(土)、9月14日(土)
旅行代金: 8千円 (日帰り/昼食付)
走行ルート:増上寺~日比谷~皇居外苑二重橋前~オリンピックスタジアム (走行距離:約21km)
コース番号: D4237-998

〔ツアーのポイント〕
・インストラクターやスタッフが同行し、誘導しながらペース管理を行う
・自転車と車が併走。荷物を預かってくれるので、身軽に走れる
・休憩時には、冷たいドリンクを用意
・途中3回程の休憩を予定
・各回20人限定のプラン

※行程・その他詳細は、ホームページより コース番号を入力して確認できる。

国内は6年連続で北海道が1位、海外は2年ぶりハワイが返り咲き 夏休み人気旅行先

2019年7月12日(金) 配信

夏の北海道が人気(写真はイメージ)

 日本旅行業協会(JATA)がこのほど発表した、夏休み人気旅行先ランキングによると、国内旅行は6年連続で北海道が1位となった。海外旅行は2年ぶりにハワイが1位を奪還した。

 同調査は5月20日~6月7日にJATA会員会社の経営者や担当者を対象に、インターネットで実施。回答があった312社の結果をランキングとしてまとめた。

 国内旅行は2位が沖縄、3位が東京(TDR含む)、4位が大阪、5位が九州の順。前年のトップ5と同様の顔ぶれとなった。北海道は季節的に過ごしやすいため夏に人気となるほか、LCC(格安航空会社)利用で価格が抑えられることもポイントだという。また、夏休みは子供連れの旅行が多く、沖縄やテーマパークも人気が高い。

 海外旅行は2位が台湾、3位がタイ、4位がシンガポール、5位がベトナムと続く。近場のアジアが多くランクインしており、夫婦や女性グループなど少人数旅行の需要が高くなっている。ハワイは大型ジャンボ機の就航で話題を集め、前年の2位からランクアップした。

日本秘湯を守る会が今夏「とっておきのプラン」を展開 9月30日まで

2019年7月12日(金) 配信

とっておきのプランを用意している宿

 日本秘湯を守る会(星雅彦会長、165会員)は9月30日(月)まで、秘湯の宿ならではの体験ができる「とっておきのプラン」を展開している。宿主やスタッフが、地域の食材や自然、文化などに触れる個性的な企画を手作りした、同会公式Web(https://www.hitou.or.jp/)限定の宿泊企画だ。 

 山形県・大平温泉の滝見屋では、「若女将と作る山形の郷土の味・笹巻き体験」ができる。

 新潟県・出湯温泉の清廣館は「ぬる湯と禅寺でヨガ体験」、群馬県・たんげ温泉の美郷館は「夏限定超貴重! 川海苔採取体験プラン」など、全国各地の会員秘湯宿で、“とっておき”の体験が可能だ。

日本初、木造天主閣に泊る 来春、大洲城で運用開始を予定

2019年7月12日(金) 配信

大洲城(大洲市観光まちづくり課提供)

 バリューマネジメントは7月11日(木)、大洲城(愛媛県大洲)でスタートする日本初の木造天主閣での宿泊城主体験「キャッスルスティ(仮称)」の概要を発表した。企画運営は、大洲市とキタ・マネジメントと共同で行われ、運用開始は来年4月を予定している。

 大洲城は、2004年に戦後初の木造天主閣として復元された城で、江戸時代に造られたと思われる天守雛形、明治時代に撮られた古写真などの史料をもとに復原された。宿泊客は、城主加藤貞泰になりきり、乗馬や座禅などの体験を行うほか、鉄砲隊の演舞や松明、かがり火による演出も実施。食事は城主が実際に食べていた御膳を再現する。宿泊は1日1組限定で、料金は100万円。同金額には、城の保存費用が含まれる。

 宿泊体験の時間は、城の観覧時間が終了する午後5:00から、翌朝9:00まで、期間は、春秋を中心に年間約30日間限定で運営する予定。今秋に実証実験を行い、細部を詰めていく。

アオアヲ ナルト リゾート 夏得ファミリー宿泊プランを販売 小学生の夏休みの自由研究もサポート

2019年7月12日(金) 配信

アウトドアプール

 アオアヲ ナルト リゾート(徳島県鳴門市)は9月8日(日)まで、夏得ファミリー宿泊プランを販売している。ホテル内では阿波踊りライブが開かれるほか、7月20日(土)~8月31日(土)までナイトプールも楽しめる。

 同プランでは、1部屋に1つ花火セットをプレゼントするなどさまざまな特典が付き、お得に家族、3世代旅行が楽しめるようになっている。また、小学生までの子供がバーテンダーやベルスタッフなどの仕事を学ぶことができる「リゾッ太お仕事体験」など、夏休みの自由研究をサポートする特典も用意した。さらに、日にち限定「サマーファミリー7」適用期間は、ビーチマットとパラソル、うきわが無料レンタルできるなどの特典が追加される。

夏得ファミリー宿泊プラン 概要

期間:9月8日(日)

料金:

2人1室~、1万9千円。3人~、1万7500円。4人~、1万6500円。

※休前日5500円~UP、税サ込・入湯税別、小学生料金あり、 シーズン料金および除外日あり。記載は、一泊、夕・朝食付き 1人の料金。

夕食:

夏休みファミリーバイキング、炭火焼コース、和会席、フレンチ懐石、割烹バイキング「阿波三昧」から選択

特典:

1・たぬきのお金500両プレゼント(小学生以上)

2・花火セットを1部屋につき1袋プレゼント

3・夏休みの自由研究はアオアヲで(小学生/先着予約順) 

  ① たぬきの写生大会(画板と画用紙、お絵かきセットを用意)

  ② リゾッ太お仕事体験

4・ドラゴンボート割引 アオアヲビーチランド 

5・関西方面からホテル直行の高速バス「SPA LINE」(岸和田→なんば→神戸⇔ホテル1日1便運行。大人往復4千円を3千円(先着予約順)に優待)

日にち限定「サマーファミリー7」

期間:6月15日~7月12日、7月15日~8月9日、8月17日~9月8日

内容:

1・ふわふわオリジナルかき氷をお好きなだけ 

2・鳴門鯛の釣堀り体験(30分間) 

3・ビーチマット&ビーチパラソルレンタル無料

4・子供(3~12歳)に花火セットプレゼント

5・うきわレンタル無料 

6・テニスコート(ラケット・ボール・シューズ付き)1時間無料

7・爽快♪レンタサイクル1時間無料

ANA ファーストクラスなど一新 今夏導入の機材で

2019年7月12日(金) 配信

新導入のファーストクラス

 全日本空輸(ANA、平子裕志社長)は今夏、新たに導入する長距離国際線主力機のボーイング777-300ER型機の機内を一新する。

 ファーストクラスとビジネスクラスでは約10年ぶりに、新シートを導入する。両クラスは、ドア付の個室型ワイドシートでプライベート空間に加え、これまでにない広さと寝心地を実現した。機内のパーソナルモニターは、世界初となる4K対応のモニターを導入する。2019年3月に一新した寝具や食器、アメニティ、事前ミールオーダーサービスと合わせて多様な過ごし方に応える。

 今回の機内デザイン監修には日本を代表する建築家・隈研吾氏とイギリスのデザイン会社Acumenが行った。先進的でありながらも日本らしさを感じられるような機内空間に仕上げた。

 これまで、同社は10年に日本初となるビジネスクラスに全席通路アクセス可能なフルフラットシートを導入したほか、恒常的なサービス改善に取り組んできた。乗客のサービス満足度を格付けしているSKYTRAX社からは、7年連続で最も評価の高い5スターを獲得している。

新シート概要

対象機材:国際線ボーイング777-300ER型機 12機(212席仕様)
導入時期と路線:2019年8月2日から東京(羽田)-ロンドン線(NH211便/NH212便)で運航開始予定。
※デイリー(毎日)運航は8月末から9月上旬ごろの開始を予定しており、それまでの間は隔日(8月は偶数日、9月は奇数日)に運航する。

新ファーストクラスシート「THE Suite」について
  新ファーストクラスシート”THE Suite”は、居住性・機能性を最大限に高め、極上のくつろぎを味わえる唯一無二の空間にふさわしいシートに仕上げた。広さや座り心地はもとより、シートデザインやファブリックの色合いに至るまで洗練されたシートで、5つ星ホテルのようなくつろぎ空間を提供する。

特徴:
・同社として最大となる広さを実現したドア付個室型シート。
・全席ドア付個室スタイルで完全なプライベート空間を実現した。
・43㌅の大型モニター(現行は23㌅)を装着した。機内のパーソナルモニターとしては世界初となる4KとフルHD画質にて機内番組を視聴できる。※4K対応番組はビデオコンテンツから開始し、今後は映画にも拡大予定だ。
・可動式パーティションによってペア利用にも対応(中央席のみ)。同行者とのプライベート空間で会話や食事などを堪能できる。

新ビジネスクラスシート「THE Room」について
  新ビジネスクラスシート“THE Room”は、全席通路アクセスというこれまでのシートの良さを残しつつ、ビジネスクラスとしてはANA初となるドア付個室型シートだ。世界最大級のシート幅、寝心地にこだわったシートクッションなど、自宅のようなくつろぎ空間を提供する。
特徴:
・ビジネスクラスは進行方向と逆向きのシートと前後の向きを互い違いに配列することで、世界最大級の居住空間を実現した。
・最大幅は現行シートの約2倍となるANA史上最大の広さを実現したワイドシートとなっている。
・ANA初となる全席ドア付個室型シートで完全なプライベート空間に仕上げた。
・24㌅の大型モニター(現行17㌅)を装着。機内のパーソナルモニターとしては世界初となる4KとフルHD画質にて機内番組を視聴できる。
※4K対応番組はビデオコンテンツから開始し、今後は映画にも拡大予定。
・可動式パーティションによってペア利用にも対応(中央席のみ)。同行者とプライベート空間で会話や食事などを堪能できる。

機内エンターテイメントについて

 旅のはじめから終わりまで自由で快適に過ごせるように、機内エンターテイメントコンテンツを充実させるとともに、機能を拡充した。
   ・「MY SKY CHANNEL」について
 ANAアプリにエンターテイメント機能「MY SKY CHANNEL」を追加する。事前にANAアプリにて機内プログラムを確認、お気に入りリストを作成し、機内にてスマートフォンをパーソナルモニターへ接続することで、機内で事前に作成したお気に入りリストのプログラムの再生が可能となっている。 
※機内エンターテイメントとの連動は、ボーイング777-300ER型機の新造機、ボーイング787-10型機でのサービス提供となる。タブレット端末では利用できない。
・機外カメラを搭載し、離着陸時のダイナミックな映像を観賞できる。
・上空での食事など機内サービスのタイミングをパーソナルモニター上に表示することで、機内サービスの時間を事前に把握でき、機内での時間をより自由に過ごせる。
・パーソナルモニター上で照明やリクライニング操作が可能になる。(ファーストクラス、ビジネスクラスのみ)

眠りにこだわった技術・設備について

 ファーストクラスとビジネスクラスは、最上級のくつろぎ空間の中でゆっくりと過ごせるように、さまざまな工夫を凝らした。3月に一新した羽毛布団や多機能まくら、キャビンウェアなどとともに、より快適な旅を提供する。
  西川との共同開発によるシートクッション 
 ファーストクラス、ビジネスクラスには、西川のマットレスの快適さを取り入れるために共同で開発した特殊立体構造ウレタンをシートに内蔵した。効率的に体圧を分散する構造で、良好な寝姿勢を維持する。また、荷重の高い肩や腰部には効果的なカーブスリットを施し、フィット性と体圧分散性、通気性を向上させ、質の良い眠りを提供する環境を整えた。座り心地に加え、寝心地まで追求した新感覚クッションだ。航空機シート用クッション製作にあたってはさまざまな要件をクリアする必要があり、航空機クッション製作の実績のある横浜フォームラバーの協力を得て開発した。

パナソニック製のスペシャル照明 
 パナソニック監修のもと、読書灯や食事灯などのライトをそれぞれの用途に合わせた位置や色に設定した。また、睡眠時や起床時に適した明かりを点灯するウェイクアップモードを内蔵し、快適な眠りと目覚めをサポートする。

機内設備について

 搭乗した瞬間から日本らしさと同社のおもてなしを感じられるよう、搭乗客が利用するエントランスやバーカウンターの機能を充実させた。
 ・アーチ型の天井で開放感のあるエントランスエリアには、大型のウェルカムモニターや雲をイメージしたローラーブラインドを設置し、すっきりとした空間で搭乗客を迎える。
 ・バーカウンターに設置されたパネルはライトを照らすことにより和紙のデザインが映し出され、日本らしさとやわらかい雰囲気を演出する。
 ・ビジネスクラスには、搭乗客がワインやその他の飲み物などを自由に取れる冷蔵機能を備えたバーカウンターを設置した。

モニターや冷蔵庫を兼ね備えたバーカウンター

機内食・機用品について

 3月に一新した和食器に続いて、秋からは洋食器をリニューアルする。伝統的なフレンチスタイルにモダンと日本を感じるアクセントを加えた新洋食器で、食事を堪能できる。また、同月に拡大した事前ミールオーダーサービスでは、搭乗便以外のコラボレーションメニューも選べる。8月の欧米路線では、アジア路線で提供の「新門前 米村」とのコラボレーション洋食を含め6種類のメニューを用意している。

ファーストクラスの食事一例

ジェットスター 旅の魅力を発信する「学生アンバサダー」を募集中

2019年7月12日(金) 配信

旅の魅力を発信する学生を募集している

 ジェットスター・ジャパン(片岡優社長)はこのほど、旅の魅力を発信してくれる学生を募集する「学生限定!ジェットスターでニッポンまるっと旅しよう!キャンペーン」を始めた。学生ならではの目線で旅の魅力を発信してほしいという想いと、空の旅が気軽で簡単なことを周知したい考えだ。

 学生アンバサダーに選ばれた人には、同社の国内全就航地を一度ずつ搭乗できる「ニッポンまるっと旅チケット」をプレゼント。アンバサダー就任期間中、日本全国を巡る旅の魅力を学生目線で発信してもらう。

 応募方法はInstagram(交流サイト)で指定のハッシュタグ「#ジェットスター #ジェットスター旅部 #学生ニッポンまるっと旅」をつけて旅の写真を投稿すると完了する。受け付けは8月8日(木)まで。

 同社は「人生において、学生という期間は、最も行動力と好奇心に溢れていると考えます。学生の方々には、このキャンペーンをきっかけに空の旅の魅力に気づいてもらい、楽しさがSNSを通して広がってほしいと願っています」コメントした。