JTB、凸版印刷と修学旅行の事前学習プログラム開発 遠隔体験技術を活用

2021年6月30日(水) 配信

7月1日(木)から提供を開始する

 JTB(山北栄二郎社長)はこのほど、凸版印刷(麿秀晴社長)とともに、修学旅行の事前学習プログラム「修学旅行オンライン事前学習プログラム~テレポーテーション to 沖縄~」を開発した。沖縄の平和教育に関する独自の映像教材に加え、凸版印刷の遠隔体験技術「 IoA 仮想テレポーテーション」を活用し、学習効果を最大化することを目指す。全国の学校への提供開始は7月1日(木)。

 同プログラムは、映像教材に加え、凸版印刷が提供する遠隔体験用デバイス「IoANeck™(IoAネック)」を使用し、生徒が実際に現地を訪問しているような感覚で学べる学習素材を取り入れている。構成は、オリジナル映像学習(25分)とオンラインワークショップ(40分)、オンライン三線ライブ(15分)の3部構成。

 両社が今回のプログラムのために新たに制作した映像教材は、沖縄の平和をテーマに、戦争講和者の第一人者である中山きく先生にインタビューした特別映像となっている。

 オンラインワークショップは、「戦争と平和、現代の基地問題を」テーマに、沖縄の現状について知識を習得する。

 オンライン三線ライブは、遠隔地にいる人と体験を共有できる凸版印刷の「IoANeck™(IoAネック)」を通じて琉球舞踊を体験し、沖縄を訪れた時のようすをイメージする。

 価格は、39万円(税込42万9000円)で、生徒101人以上から1人当たり3900円(税込4290円)が追加となる。また、研修内容によって別途見積もりが必要となる。

 今後は、同プログラムを受講した生徒に対し、修学旅行参加後に価値提供を検証するほか、新たなテーマの追加や他地域での拡充展開を検討していく。

【特集No.585】宿泊3団体が総会開く アフターコロナ見据え方針示す

2021年6月30日(水) 配信

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(多田計介会長)と、日本旅館協会(浜野浩二会長)、全日本ホテル連盟(清水嗣能会長)の宿泊3団体は、6月に総会を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大から1年半が経過し、厳しい経営環境にある宿泊業界。2021年度は政府や国会議員、都道府県知事らに「Go Toトラベル」再開など、さまざまな支援策を積極的に要望していく姿勢だ。さらに、旅館業法5条(宿泊拒否の禁止)の改正も重点課題に上げる。ワクチン接種が進むなかで、アフターコロナを見据えた活動方針を決めた。

【編集部】

全旅連、「声を出せる団体」次世代へ

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(多田計介会長、1万5288会員)は6月15日、東京都内で2021年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、2期4年を務めた多田会長の留任を決めた。

 3期目となる多田体制では、①政策②ポストコロナ調査研究③経営基盤調査研究④人材不足対策・職場環境改善対策⑤厚生・バリアフリー化促進――の5つの委員会を中心に活動を展開していく。災害対策室や情報デジタル推進室も設け、迅速な対応へ連携を強化する。

 続投を決めた多田会長は、「民泊や人材不足、外国人労働の問題、そして新型コロナウイルス感染症への対応など、その都度大きな課題が現れたが、会員の力を結集して乗り越えてきた」と2期4年を振り返った。

 さらに、陳情活動などを積極的に行ってきたことに触れ、「このレガシーを次世代にもつなげていかなくてはならない」と強調。全旅連青年部長も旅館政治連盟のメンバーとして、親会と一体となって政治活動を推進していく方針を示した。

 多田会長は「全旅連が声のない団体ではなく、大きなうねりを作れる『声を出せる団体』に変貌していく」と3期目の決意を述べた。

 総会には、青年部の直前部長の鈴木治彦氏と、星永重25代青年部長も活動報告を行った。……

【全文は、本紙1836号または7月7日(木)以降、日経テレコン21でお読みいただけます】

「楽天ステイ東京浅草」オープン 楽天マスコット「お買いものパンダ」とコラボ(楽天LIFULL STAY)

2021年6月29日(火) 配信

「お買いものパンダルーム」内装イメージ

 楽天グループで民泊事業を行う楽天LIFULL STAY(太田宗克社長、東京都千代田区)はこのほど、全国に展開している「Rakuten STAY」で都内初物件となる「Rakuten STAY東京浅草」をオープンする。全50室のうち21室が、楽天公式キャラクターの「お買いものパンダ」とコラボレーションした客室になっている。

 同施設は、「お買いものパンダ」と浅草の風情を楽しみながら滞在できるのが特徴。

 「お買いものパンダルーム」21室は、浅草寺の風神雷神と隅田川の2種類のテーマに分かれ、部屋のいたるところに浅草を楽しむキャラクターのイラストをあしらった。

 パンダルームに宿泊すると、限定デザインのアメニティを持ち帰って利用することができる。

 通常ルームは木目を基調とした落ち着いたデザイン。

 料金は、「お買いものパンダルーム」ダブルが、1万7400円から(1室2人当たり)。通常ダブルルームは1室2人で9000円から(1室2人当たり)。いずれも税込み。

 1階のエントランス付近には、シェアサイクルの貸出・返却用の駐輪場が設置されているため、浅草の観光スポットを手軽に散策できる。また、無人チェックイン・チェックアウトや、スマートロックを導入している。

 開業を記念し、7月12日(月)までパンダルームの無料宿泊券が抽選で3組6人に当たる「お買いものパンダルーム無料宿泊券プレゼントキャンペーン」を実施中。楽天トラベルのツイッター公式アカウントか、インスタグラム公式アカウントから応募できる。

各地の「推しグルメ」を投稿 フォトコンテストの作品募集中 KNT-CTウエブトラベル

2021年6月29日(火) 配信

投稿受付は7月25日(日)まで

 近畿日本ツーリストの公式ホームページを運営するKNT-CTウエブトラベル(藤浪卓社長)は7月25日(日)まで、地元や旅先で見つけたおすすめのグルメ写真や動画を投稿する「#ローカル推しグルメ フォトコンテスト」を行っている。一般投票で得票数が最も多かった最優秀作品には、5万円分の旅行券が贈られる。

 ホームページへのアクセスと顧客接点の強化を目指すとともに、全国各地の“おいしいグルメ”の投稿を通じて、「各地の魅力と旅の楽しさ」を伝えていく。

 テーマに「地域の魅力で日本に元気を」を掲げる同コンテストは、アフターコロナに味わってもらいたいグルメ写真・動画を募集する。投稿作品の中からノミネート作品を選出し、一般投票により最優秀作品を決定するほか、事務局が選考する優秀作品にも旅行券が贈られる。抽選で「ご当地おみやげ(1000円相当)」やKNTポイントも当たる。

 作品の投稿は、近畿日本ツーリストのSNS(ツイッター、インスタグラム)から可能で、「#ローカル推しグルメ」「#県名」「#店舗名」 を付けて投稿する。また、投稿専用フォームから投稿する方法もある。

 投稿後は、フォトコンテストページから賞への応募フォームを入力することで応募できる。なお、1人当たりの投稿数の上限はない。

 応募は7月25日(日)まで、一般投票は7月29日(木)~8月9日(月)まで実施する。受賞作品の発表は、8月16日(日)。

帰着後もPCR検査可能に JALが国内線搭乗者へサービス拡充

2021年6月29日(火) 配信

安心・安全な移動を

 日本航空(JAL)はこのほど、国内線搭乗者を対象に新型コロナウイルスのPCR検査を帰着後も行えるサービスを始めた。今年の3月から開始した「JAL国内線PCR検査サービス」は、3万人を超える利用者があり好評という。これまでは出発前のみだったが、利用者の要望に応え、帰着後とセットでの販売を行う。

 出発7日前までにウェブで申し込むと、唾液採取用キットが2つ届く。1つは出発の2日前まで、もう1つは帰着後なるべく早く返送し、結果はメールで受け取る。

 申し込み期限は2021年12月26日(日)まで、搭乗期間は2022年1月10日(月)まで。検査料金は搭乗前のみの場合は1980円(税込)、または2500マイル。出発前と帰着後のセットは3960円(税込)、または5000マイル。

日旅、「Holiday」と提携 旅行の相談から予約までアプリで完結

2021年6月29日(火) 配信

日本旅行とホリデーが提携し、アプリ「Holiday」に新機能を導入した

 日本旅行(小谷野悦光社長、東京都中央区)はこのほど、おでかけや旅行プランを投稿し、共有するサービス「Holiday」を提供するホリデー(友巻憲史郎社長、東京都渋谷区)と提携した。これに伴い、旅行予約がすべてオンラインで完結する新しい機能「Holiday for Agency」(オンライン旅行相談機能)を導入する。

 日旅では、コロナ禍のなかで、対面せずに旅行の相談をしたいという要望に応え、Zoomなどを使ったオンライン接客やチャットを利用し、非対面での旅行相談を行ってきた。

 今回の提携で、アプリ「Holiday」の「オンライン旅行相談機能」に参画することで、日旅の専門スタッフが旅行相談に応じる。そのほか、予約や行程表(アプリ内)の作成、旅行中のサポートなどもアプリ一つで完結させるサービスを提供する。

 同サービスを導入・対応している店舗は、日旅TiS大阪支店(大阪府)と、日旅リテイリング 東日本いい旅予約センター(東京都)。

 アプリ「Holiday」は、複数のスポットを組み合わせることで、自分が体験したおすすめのおでかけ・旅行プランを、ほかのユーザーと共有することが可能。全国のユーザーの投稿を見ることで、有名スポットでもユーザーそれぞれの楽しみ方を知ることができる。ガイドブックにも載っていない観光スポットも紹介している。

待ち望んだ富士山、開山! 1組限定 プライベートグランピング×Mt. Fujiトレッキングツアーを企画

2021年6月29日(火)配信

夕食は地元で採れた野菜やお肉のローカルバーベキューを(イメージ)

 静岡富士宮市のグランピング施設「MT. FUJI SATOYAMA VACATION(マウントフジ里山バケーション)」はこのほど、グランピング宿泊と富士山トレッキングツアーを楽しめるファミリー向けプランを企画した。1日1組限定で予約を受け付けている。

 昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大で閉山していた富士山だが、今年は5合目から6合目(富士宮口)までの通行止めが7月1日(木)に解除される。これを受け、親子でも楽しめる宝永火口へのトレッキングをセットにしたプランを企画した。地域に暮らすローカルガイドが案内役を務め、富士山の自然や歴史について解説。1日1組の貸し切りなので、小さい子供連れの家族でも、自分のペースに合わせて、周りを気にせずにゆっくり楽しむことができる。

 ツアー前日には壮大な富士山間近に感じられるグランピングテントに宿泊。夕食は地元で採れた野菜や肉のローカルバーベキューを味わえる。施設内には、高級感あふれるシャワールームとトイレ、アメニティ、アウトドアグッズを用意。地元富士ヒノキを使用したウッドデッキや、テントサイトの電力は太陽光発電で供給するなど、環境に配慮した滞在を楽しめる。

 料金は1人4万700円から(4~8人でグランピングテント利用の場合)。グランピングテント1泊、食事(夕・朝・昼)、焚き火台などアウトドアグッズ、各種アメニティ、ツアーガイド、保険、サービス料が含まれる。

JTB旅ホ連上野浅草ホテル会、オゾン発生器を寄贈 台東区立の全11幼稚園に

2021年6月28日(月) 配信

(左から)服部征夫台東区長、渡辺定利代表

 JTB協定旅館ホテル連盟上野浅草ホテル会(代表=渡辺定利・ホテルニューウエノ社長、9会員)は6月25日(金)、台東区立幼稚園の全11園に低濃度オゾン除菌器を寄贈した。

 渡辺代表は「オゾンの殺菌力を多くの人に知ってもらうことで、発生器の導入を促し、一刻も早く収束させたい」と話す。

 同除菌器を受け取った服部征夫台東区長は「感染が拡大している状況下での贈呈に感謝する。これからも全力で新型コロナウイルスに立ち向かう」と応じた。さらに、「台東区は23区のなかでも観光産業が盛んなので、安全な受け入れができるような体制を構築したい」と述べた。

 渡辺代表はオゾンの効果について、東京経済大学の周牧之教授の論文を引用したうえで、「オゾン発生器を設置した新型コロナウイルスの重症者用病床約1000床を抱える火神山病院(中国・武漢市)に駆け付けた、約4万2000人の医療従事者は罹患しなかった」と説明した。さらに、「東京消防庁がすべての救急車に車載用除菌器を設置している」と、安全な空間づくりに貢献していることを強調した。

東京都旅行業協会、ITを導入した「新しい旅行会社へ」変革を 村山会長が再任

2021年6月28日(月) 配信

総会は役員のみを集めて開いた

 東京都旅行業協会(村山吉三郎会長、712会員)は6月23日(水)、東京都内で2021年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、村山会長が再任した。(株)全旅が展開するデジタル化支援サービスと協力しながら、ITを導入した新しい旅行会社への変革を促す。

 今年度は感染拡大防止のため、役員のみを集めた。村山会長は新型コロナウイルスの拡大以降、接触を避ける消費者が増えたとしたうえで、「(会員には)時代に合わせて、オンラインツアーやネット販売ができる『新しい旅行会社』になってほしい」と呼び掛けた。

村山吉三郎会長。「時代に合わせた旅行会社になってほしい」と呼び掛けた

 このほか、コロナ禍で「飲食業界に多くの補助金が支払われているが、旅行業への支援額は少ない」として、「全国旅行業協会(ANTA)から関係各所へさらなる支援の増額を要望してほしい」と強調した。

 今後の団体旅行の見通しについては、ワクチン接種率が向上していることから、「夏以降に徐々に戻るだろう」と予想した。

 今年度は指導・調査広報事業の一環で、デジタル化への移行支援をはじめ、2万円の会費を1万5000円とし、納付期限を延長する。

さらに、昨年度に引き続き、送客1人当たり20~100円を会員に払う旅行業者支援対策奨励金制度を維持するため、300万円の予算を計上した。

名鉄観光サービス、拝郷氏が新社長に 大西社長は顧問に就任

2021年6月28日(月) 配信

名鉄観光サービス新社長の拝郷寿夫氏

 名鉄観光サービスは6月20日に開いた定時株主総会と取締役会で、拝郷寿夫(はいごう・としお)代表取締役副社長が同月23日付で代表取締役社長に昇格する人事を承認した。大西哲郎社長は顧問に就任した。

 拝郷氏は1981年に名古屋鉄道に入社後、名鉄総合企業、名鉄マネジメントサービス、宮城交通などに勤務。2008年から名古屋鉄道で要職を歴任し、20年に名鉄観光サービスの代表取締役副社長に就任していた。

 なお、定時株主総会と取締役会で承認した同社の役員人事は次の通り。

 (6月23日)【代表取締役社長】管理統括(代表取締役副社長兼管理統括)拝郷寿夫【取締役】名古屋鉄道株式会社代表取締役副社長 髙﨑裕樹▽同常務執行役員 岩切道郎【執行役員】財務部長 斉藤浩行▽関東営業本部副本部長兼銀座支店長(関東営業本部部長兼銀座支店長)清田浩之▽スポーツ事業部長 富田孝信【顧問】(代表取締役社長)大西哲郎【退任】▽中尾善彦(取締役監査室長兼財務部担当)▽山本亜土(取締役)