【第50回旅館100選】岩手県・鶯宿温泉 「ホテル森の風 鶯宿」

2025年9月2日(火) 配信

露天風呂付客室の露天風呂

秀峰岩手山を望む北東北のガーデンリゾートで伝統ある名湯を堪能

 傷ついたウグイスが患部を湯に浸して治したと伝えられている、鶯宿温泉。450 年以上もの歴史を誇るこの温泉を代表するのが「ホテル森の風鶯宿」だ。

 館内は、近代的な設備を整えながらも随所に自然を感じさせる造り。露天風呂付客室や貸切風呂などを備え、プライベートな空間で自分だけの湯浴みが満喫できる。

露天風呂付客室一例

 夕食はご予約制でゆっくりと個室で楽しむこともできる。地元岩手の旬の素材をふんだんに使用した和食膳や創作和食、創作会席、炉端会席を用意してくれる。

「フラワー&ガーデン森の風」

 このほか、宿泊すると無料で入園できる日本最大級のガーデニング公園「フラワー&ガーデン森の風」では彩り豊かな植物に日本の四季が感じられる。夜はイルミネーションを楽しめ、安心して宿泊できるホテルだ。

「イルミネーションガーデン」
民謡ショー

季節のイベントいろいろ

 当館では、1 年を通して季節ごとにさまざまなイベントを開催している。夏は「夏のイワナつかみ体験」や星空観察」、「小さな花火大会」、「ホタル観賞会」、冬は「ソリすべり」や「かまくら体験」など、岩手大自然に囲まれた「ホテル森の風鶯宿」ならではの体験を満喫したい。

 

交通:《車》東北自動車道盛岡ICから国道46号を経由し20km、P200台(無料) 《電車》JR東北新幹線・東北本線盛岡駅から無料シャトルバス(定時運行・   要予約)で45分
チェックin15:00 out11:00
食事:《夕食》レストラン、宴会場 《朝食》和朝食またはバイキング
部屋:全221室(和室100室、洋室98室、和洋室2室、特別室4室、露天風呂付客室17室)
風呂:和・洋大浴場各1(男女日替わり)、露天風呂、サウナ
泉質:アルカリ性単純泉
料金:1万9,250円~10万3,400円(消費税・サービス料込、入湯税150円別)

〒020-0574 岩手県岩手郡雫石町鶯宿10-64-1
☎0120(489)166 FAX019(695)3330
https://www.morinokaze.com/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:フロントにてiPad通訳

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

「観光人文学への遡航(63)」 新たなる高等教育の多様化への要請

2025年9月2日(火) 配信

 終戦後の教育改革は、学校体系のメインストリームとして6・3・3・4制の単線型教育制度を導入すること、(旧制)専門学校と師範学校を大学に統合することという大きな路線変更に注力した一方、各種学校に関しては、まったく手つかずのまま、傍系という位置づけは変わらず、学校体系には組み込まれなかった。

 1971年6月、中央教育審議会は「今後における学校教育の総合的な拡充整備のための基本的施策について」を答申した。この答申は「46答申」と呼ばれ、明治初年と第2次世界大戦後に行われた教育改革に次ぐ「第三の教育改革」と位置付けられ、学校教育全般にわたる包括的な改革整備の施策を提言している。

 答申の背景としては、戦後の社会の急速な経済発展に伴う変化が、学校教育に多くの新しい課題を投げ掛けていたことであり、高等学校や大学への進学率の上昇に伴って、教育の多様化が求められはじめ、単一的な学校教育の見直しが求められるようになったことである。 

 このような動きは既に1955年ごろから始まり、中央教育審議会は、63年に「大学教育の改善について」の答申において、産業・経済及び科学技術の発展や、高等教育の対象が選ばれた少数者から能力・適性等において幅のある階層へと変わったことに対応し、高等教育も多様化を進めるとともに、高等教育の計画的整備をはかる必要があることを提言している。

 また66年には、「後期中等教育の拡充整備について」の答申を行い、高等学校進学率の上昇に伴い、生徒の能力や将来の進路に応じた教育が行われるよう教育内容を多様化する必要があることなどを提言していた。これらの先行した答申に基づいて46答申は包括的な教育の改革を求めた。

 戦後、とくに66年度からの大学入学志願者の大幅な増加に伴う高等教育への期待は、大学の大衆化を加速させた。それぞれの大学は定員を増加し、規模を拡大し続けたが、運営は旧態依然としたままであり、学生運動で学生たちが求めていた大学の変革への要請は、あながち的外れなものとして片づけられないものでもあった。

 そのなかで、46答申においては、これまでの高等教育に対する考え方や制度的枠組みが、高等教育の大衆化と学術研究の高度化の要請、高等教育の内容に対する専門化と総合化の要請など高等教育の機能の全体にわたる新たな要請に対応できなくなったことを指摘した。  

 これらの新たな要請に対する新しい解決策として、高等教育の多様化、高等教育の開放、高等教育機関の規模と管理・運営体制の合理化、教員の人事制度、処遇の改善、私立の高等教育機関に対する国の財政援助の充実および高等教育計画の樹立等全般にわたる改革が提案された。

 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

ネットシスジャパン、宿泊施設のIT支援 一気通貫の活動本格化

2025年9月2日(火)配信

スマホで館内状況が閲覧できる「Core Guide」のデモ画面

 宿泊施設向けITソリューションを開発・提供するネットシスジャパン(徳正賢社長、東京都中央区)は、人手不足で悩む宿泊業界、新規で宿泊施設の事業運営に挑戦する企業や個人を支援する総合的なソリューションを提供している。2025年4月に企画提案から導入、運用サポートまで一気通貫で提供する「トータルソリューション課」を新設。現在、本格的に活動を開始している。

 同社の製品は、客室のテレビから館内や観光名所の案内、浴場やレストランの混雑状況、コインランドリーの利用状況を発信するTVソリューション「Core TV」。同様のサービスを宿泊客のスマートフォンから閲覧でき、AIチャットボットや通話機能、最大100カ国語の言語に対応したスマホソリューション「Core Guide」を提供。

自動チェックイン機「Core Touch」

 また、自動チェックイン機「Core Touch」は、ホテルのブランドや立地に合わせて自立型、卓上型、タッチパネルPC型と複数のタイプを用意する。ホテル管理システムのPMS「Core Cast」では、400以上のメニューから要望に対応し、予約登録やチェックイン・アウトの確認、顧客管理から経営状況の分析まで一括で管理できる。

 このほか多岐にわたるサービスを提供。大手ホテルチェーンをはじめ1850以上の宿泊施設と取引、導入実績を誇り、一気通貫のサポート体制で運営業務の効率化と、快適な宿泊環境の実現による宿泊客の満足度向上を支援している。

 同社担当者によると、今後は各製品のログデータを獲得し、解析可能なツールの開発を進める方針だ。将来的には各製品の利用データから経営状況や宿泊客の利用傾向を分析し、施設経営全体のコンサルティング事業が行えるよう業務を推進する認識を示した。

〈観光最前線〉ケンコバのほろ酔いビジホ泊

2025年9月2日(火) 配信

BS朝日【ケンコバのほろ酔いビジホ泊-全国版】

 BS朝日で毎週木曜日に放送されている「ケンコバのほろ酔いビジホ泊全国版」が面白い。この手の酒呑み番組の先駆けは「吉田類の酒場放浪記」がレジェンド番組であるが、こちらはビジネスホテルの宿泊とセットになっている点が高付加価値ポイント。

 ビジネスホテルではチェックイン後に部屋の水回りや寝床のチェックを欠かさない。シーツや枕まで細かく確認する。大浴場がある場合はまだ明るいうちから一風呂浴びるのも通過儀礼だ。酒場では最初の一杯で「喉濡らし」の儀式も忘れてはならない。後はただひたすらに呑んで食べるだけ。地産地消を絵に描いたように実践するのみ。完食。

 自分が地方出張する場合は温泉旅館でご馳走を頂くことが多いが、ほろ酔いビジホ泊の魅力もまた捨て難いというのも事実だ。

【古沢 克昌】

サウジ・ハティーブ観光大臣が中野国交大臣を表敬訪問 日本・サウジアラビア外交関係樹立70周年で

2025年9月1日(月) 配信

中野大臣(左)とハティーブ観光大臣

 中野洋昌国土交通大臣は8月27日(水)、サウジアラビア王国のアフマド・ビン・アキール・アル・ハティーブ観光大臣による表敬訪問を受けた。

 中野大臣から、今年が「日本・サウジアラビア外交関係樹立70周年」という記念すべき年であり、今後も「2国間の交流が強化されることへの期待」を述べた。その後、両大臣による意見交換が行われた。

日本旅行と島根県 大規模災害時の宿泊施設確保など包括連携協定結ぶ

2025年9月1日(月) 配信

島根県の丸山達也知事 (左)と、日本旅行の吉田圭吾社長

 日本旅行(吉田圭吾社長、東京都中央区)と、島根県(丸山達也知事)は、大規模災害時における被災者などの宿泊施設や移動手段、食事、入浴施設などの提供を迅速、円滑に行えるように、包括連携協定を締結した。

 旅行会社が有するスキームを生かしたサポートとして、避難者の避難場所の確保、復旧や復興に取り組む県職員、他自治体からの応援職員の宿泊施設なども確保する。

 日本旅行は今年4月、広島県とも大規模災害に備えた宿泊施設等確保の包括連携協定を結んでいる。

JTB、観光地の交通事故対策 京都府警やトヨタなどと始動

2025年9月1日(月)配信

プロジェクトメンバーによる締結式のようす

 JTB(山北栄二郎社長)などは8月29日(金)、京都府の交通事故削減に向けた「京都 はんなり 和(なごみ)のみちプロジェクト」を発足した。連携協定を京都府警察本部(吉越清人本部長)やトヨタ・モビリティ基金(豊田章男理事長)、トヨタ自動車(佐藤恒治社長兼CEO)、東京海上日動火災保険(城田宏明社長)と結び、官民連携による観光地の交通事故対策などに取り組む。

 京都では近年の観光客の増加に伴い、観光地と共存する生活道路での事故が増加傾向にあった。とくに京都を代表する観光地の「嵐山地区」は、国内外からの観光客の集中による交通渋滞や、観光客と地域住民の生活動線が交錯。生活道路での交通事故リスクの高まりなど、観光地特有の交通課題が顕在化している。

 今回は「嵐山地区」をモデルケースに、官民が保有するデータによる分析とそれぞれの強みを生かし、交通事故削減に向けた対策を講じることを目指して連携していく。

 同連携では、京都府警察本部の警察データ、トヨタ自動車の車両データ、東京海上日動の損害保険データ、JTBの観光・人流データを統合的に分析。①嵐山地区における交通実態の把握(幹線道路をつなぐ生活道路の車両数分析など)②事故発生リスク地点の可視化と要因解析――の2つの取り組みを実施する。各社が保有する多様なデータを組み合わせることで、同取り組みの学びを生かし、生活道路での事故削減を目指す。

 取り組み期間は2026年3月31日(火)まで。

「GENSEN HOLDINGS」に統合(大江戸温泉物語グループの運営会社)

2025年9月1日(月) 配信

 全国に71の温泉宿、温泉リゾートホテル、テーマパークなどを運営する大江戸温泉物語グループは9月1日(月)、運営会社を「大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ」と「湯快リゾート」から、「GENSEN HOLDINGS」(川﨑俊介社長、東京都中央区)に統合した。

 この統合により、運営体制の一本化を行い、「さらなるサービスの向上を目指す」(同社)としている。

 なお、運営施設の「大江戸温泉物語グループ(大江戸温泉物語ブランド、TAOYAブランド)」に変更はない。

第15回「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2025」募集開始 応募締切日は11月3日(必着)

2025年9月1日(月) 配信

 日本外航客船協会(JOPA、会長=向井恒道・商船三井クルーズ社長)は、第15回「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2025」の募集を開始した。

 オリジナリティーに溢れ、日本のクルーズ・マーケット拡大に貢献した商品を企画造成、実施した旅行会社などを顕彰するもので、国土交通省、観光庁、日本旅行業協会(JATA)が後援する。

 対象は、日本外航客船協会と日本旅行業協会加盟会社が企画造成し、2024年11月~25年10月末までに催行実施したクルーズ。

 応募締切日は11月3日(必着)。「グランプリ」を受賞したクルーズや商品などが、国土交通行政施策の推進、普及、啓発に寄与する場合には、国土交通大臣賞も受賞する。

 表彰式は12月19日(金)午後4時から、東京都千代田区平河町の海運ビルで開く。

 「クルーズ・オブ・ザ・イヤー 2025」選考委員会は次の各氏。

 【委員長】池田良穂(大阪府立大学名誉教授、大阪公立大学客員教授)【委員】池畑 孝治 (JATA 理事・事務局長) ▽上田寿美子(クルーズライター) ▽中川哲宏(国土交通省海事局外航課長)▽中村辰美(イラストレーター、PUNIP cruises代表)▽茂木政次(「クルーズトラベラー」編集長)▽吉田絵里(「クルーズ」編集長)

最大2万円引き、「2025近ツー秋のクーポン祭」(近畿日本ツーリスト)

2025年9月1日(月)配信

10月末までの秋の旅行がお得に

 近畿日本ツーリストブループラネット(栗山千三社長、東京都江東区)は8月26日(火)、秋の旅行に割引クーポンを利用できる「2025近ツー秋のクーポン祭」キャンペーンを始めた。対象期間の国内ダイナミックパッケージ(交通+宿泊)商品に、1回当たりの申し込みにつき最大2万円引きのクーポンを利用できる。

 対象期間は10月1日(水)~11月30日(日)出発分。近畿日本ツーリスト公式サイトで8月26日(火)~10月31日(金)までに、対象期間の国内ダイナミックパッケージを3万円以上予約した人を対象とする。

 クーポン割引金額は、旅行代金が20万円以上で2万円引き、15万円以上で1万円引き、10万円以上で7000円引き、7万円以上で4000円引き、5万円以上で2500円引き、3万円以上で1500円引きとなる。KNTポイントも併用可。クーポンコードは、同社公式サイトのキャンペーンページから。