TEJ2023大阪・関西、10月26(木)~29日(日)開催 2025万博を意識した内容に

2023年4月13日(木) 配信

TEJ推進室・早坂学室長

 ツーリズムEXPOジャパン(TEJ)2023大阪・関西が10月26(木)~29日(日)、インテックス大阪(大阪府大阪市)で開かれる。主催は日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)の3者。4月12日(水)のJATA定例会見で、TEJ推進室の早坂学室長は、「今年は旅行業界が本格的に再始動する年。25年に万博が開かれる大阪の地から日本と海外に向けてPRする」考えを示した。

 今年のテーマは「未来に出会える旅の祭典」とした。フォーラム全体テーマは、「未来のために、ツーリズムを『再考(Rethink)』する」。

 基調講演では2025大阪・関西万博を意識した内容を予定している。

 また、テーマ別シンポジウムや、ツーリズム・プロフェッショナル・セミナーも例年通り開かれる。

 観光大臣会合には、15~20カ国の各国観光大臣や、UNWTO、WTTC、PATA、ATTA代表、国土交通大臣または観光庁長官をパネリストに招く予定。日ASEAN観光大臣特別対話との連携で、ASEAN諸国を中心に招聘する考えだ。

 26日(木)には、第7回ジャパン・ツーリズム・アワード表彰式のほか、ウェルカムレセプションが行われる。

 来場者数は業界日と一般日を合わせて15万人を見込んでいる。出展小間目標は1245小間とし、現在の達成率は73%と説明した。商談件数目標は8000件。

 また、JNTOによるVISIT JAPANトラベル&MICEマートや、トラベルソリューション展も同時開催する。

 

□長官表彰と統合 海外旅行も対象に

 2023年からジャパン・ツーリズム・アワードは、観光庁長官表彰と統合する。これまで応募範囲に含まれていなかった「アウトバウンド拡大への取り組み」を対象に加え、優れた取り組みをモデルケースとして広く世の中に伝え、さらなるツーリズムの発展に貢献していく考え。目標募集件数は200件とした。

 募集領域は、「国内・訪日領域」に加え、日本からのアウトバウンドも含めた「海外領域」。

 審査のポイントは、革新性、事業性、持続可能な観光への貢献、地域活性化への貢献──の4点。応募は6月30日(金)まで受け付ける。

 表彰式はツーリズムEXPOジャパン開催日の10月26日(木)、インテックス大阪で行われる予定だ。

 国土交通大臣賞(1本)、観光庁長官賞(3本)、実行委員長賞(1本)、持続可能な観光賞(2本)、審査員特別賞(10~15本)、学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード(1本)、入賞(15~20本)──の各賞を予定している。

 国土交通大臣賞の受賞者には、ツーリズムEXPOジャパン2024の出展権利1小間分が与えられる。

鳥取県・皆生温泉の老舗旅館「湯喜望 白扇」が民事再生法の適用を申請(帝国データバンク調べ)

2023年4月13日(木) 配信

 白扇(福本一宇社長、鳥取県米子市)は4月7日(金)、鳥取地裁米子支部に民事再生法の適用を申請した。帝国データバンクによると、負債は約16億円。

 当社は1955(昭和30)年9月に設立し、皆生温泉郷にある老舗旅館「湯喜望 白扇」を運営。99年に約8億円の借入金を投じて大幅な改修を行い、露天風呂付き客室16室を含めて33室に拡大。日本海を一望できる立地や日本海産の海鮮料理、冬季のカニ料理が人気となり、近年のピークとなる2016年8月期には、年間収入高約6億1000万円を計上していた。

 しかし、多額の設備投資による減価償却費負担で赤字決算が続くなか、新型コロナの影響で利用客が落ち込み、22年8月期の年間収入高は約4億1000万円にダウンした。その後は、全国旅行支援などの恩恵があった一方で、燃料高や人件費などのコスト上昇もあって、資金繰りが逼迫。支えきれなくなったことから、自主再建を断念した。

 帝国データバンクによると、「同日付で地元大手企業がスポンサーになることが決まっており、経営は今後も継続される予定」という。

ホテルニューキャッスル(青森県弘前市)破産 負債は約8億円に(帝国データバンク調べ)

2023年4月13日(木) 配信

 ホテルニューキャッスル(土田剛社長、青森県弘前市)は3月31日(金)、青森地裁弘前支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約8億円。

 同社は1978(昭和53)年3月に経営破綻した弘前キャッスルホテルの事業を継承する目的で設立。弘前市内で「ホテルニューキャッスル」を経営していたが、事業運営が思うようにいかず、2007年2月に東京地裁に民事再生法の適用を申請した。10年8月には、弘前市に本社を構える住宅建築業者がスポンサーとなり、同グループ傘下で営業していた。

 弘前市では知名度・業容ともにトップクラスに位置付けられ、宿泊をはじめ、各種イベントやブライダルなどを中心に、個人顧客や地域の諸団体、官公庁からの利用など幅広い需要に対応し、地域最大級のホテルとして営業基盤を構築していた。

 しかし、慢性的な赤字が続くなど厳しい状況を強いられていたなか、近年は新型コロナの影響で、コロナ禍以前に10億円を超えていた年間収入高は5億円を下回る水準に大きく落ち込み、資金繰りも限界に達した。

日本観光ショーケース 観光復活の起爆剤に 本紙など全国の70者出展

2023年4月13日(木) 配信

多くの来場者で賑わった

 国内旅行の魅力を発信する展示会「第2回日本観光ショーケースin大阪・関西」が3月24―26日、大阪府大阪市のインテックス大阪で行われた。マイナビ(東京都千代田区)などで構成する実行委員会が主催した。

 「旅のチカラで日本を元気に」をキーワードに、全国の自治体や観光団体、民間企業など約70者がブース出展した。旅行新聞新社も出展し、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」発表号などの新聞やピンクリボン冊子を配布した。

 初日のオープニングセレモニーで、マイナビの執行役員で実行委員会の落合和之委員長は「コロナ禍を経て高度化する観光需要への対応やインバウンド回復に向け、起爆剤となるような展示会を目指し準備してきた。来年2月には第3回の開催も決定した。毎年大阪で開催することで、2025年の万博の際には大阪から日本各地へ旅行するという流れを作っていきたい」と述べた。

 北海道・白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)も大型ブースを出展し、アイヌ文化などを紹介した。特設ステージでは、伝統の歌「ウポポ」(座り歌)や竹製楽器の「ムックリ」演奏を披露した。

 第3回は来年2月21―23日の3日間、インテックス大阪で行われる。

白浜の魅力PR 大学生が大阪で見本市

2023年4月13日(木) 配信

大阪経済大学の学生たち

 大阪経済大学(山本俊一郎学長、大阪府大阪市)の学生たちが、和歌山県・白浜町の返礼品の紹介や物産品の販売などを行う「南紀白浜ふるさと納税見本市」が3月5日、大阪府大阪市にあるショッピングセンター「かみしんプラザ」で開かれた。

 同大学は、白浜町と連携し、学生たちが地域の魅力や課題を発見して地域振興策を考えるフィールドワークに取り組んでおり、町役場での職業体験やふるさと納税促進のための企画立案などを行ってきた。今回のイベントは「白浜町の地場産業の振興のため、ぜひ大阪でふるさと納税をPRしたい」という学生たちの想いから実施された。

 当日は、白浜町役場の職員と一緒に、学生たちが白浜町の魅力や各商品の特徴などをアピール。物産品の販売やふるさと納税の申し込みサポートなども行った。

 返礼品は、200種類以上あるなかから、白浜温泉の温泉水を使用した化粧水、地ビール、ゴボウと魚のすり身を使用した牛蒡巻とカマボコ、地元で育てたイ草で作った雪駄など、4社の商品を厳選。学生たちは、各製造元を訪問してヒアリングを行い、配布用のリーフレットを制作した。インスタグラムを開設し、学生視点で魅力を発信する活動も始めている。

 会場では、消費者向けにアンケートも実施。後日、学生たちが回答を取りまとめ、役場や各事業者にフィードバックするという。

 今後は、白浜町との連携をより深め、産品の商品開発などにも取り組んでいきたいとしている。

高知県 特使に中西清起さん 「高知観光発展へPR」

2023年4月13日(木) 配信

委嘱状を手にする中西清起さん

 高知県は3月29日、同県宿毛市出身の元プロ野球選手の中西清起(きよおき)さんを「高知県観光特使」に委嘱した。

 同日、大阪府大阪市の同県大阪事務所で委嘱式が行われた。

 中西さんは「桂浜、高知城、四万十川など高知には素晴らしいところがたくさんある。カツオのタタキなど食も魅力的。微力ながら高知の発展のためにPRしていきたい」と意気込んだ。

 現在、母校である高知商業高等学校野球部で指導を行うなど、野球を通じた青少年育成や地域活性化に取り組んでいる。関西では高知県人会活動に力を入れるなど、高知と関西の橋渡し役として、今後さまざまな場面で高知観光をPRする。

吉本興業とJTB お笑いバスツアー 芸人バスガイドが帯同

2023年4月13日(木) 配信

芸人バスガイドがツアーを盛り上げる

 吉本興業(大阪府大阪市)は5月、JTB(同)との共同プロジェクト「YOSHIMOTO SUNバスツアー」を実施する。

 吉本興業所属の芸人がバスガイドとして帯同し、大阪市や堺市を周遊。ツアー参加者だけの吉本新喜劇特別ミニプログラムや新喜劇セットでの体験プログラム、ツアー中の芸人サプライズ登場など、吉本ならではのお笑い要素を盛り込んだオリジナルバスツアーだ。

 ツアー催行日は5月4、5、27、28日。新喜劇特別ミニプログラムと堺観光を組み合わせたコースと、道頓堀と新世界を楽しむコースの2種類を用意。ともに半日コースで、午前と午後で2つを組み合わせた1日コースも設定する。料金は半日コース7500円、1日コース1万1千円。

 芸人バスガイドは落語家の桂三扇さんやピン芸人の福人さんら8人が務める。

 3月29日に行われた記者発表会には、スペシャルゲストとしてバスガイドの衣装をまとまった漫才師ハイヒール・リンゴさんが登場した。「旅行に行こうという気分が盛り上がってきている。皆の力で大阪を盛り上げよう」と話した。

 発表会に続いてメディア向けバスツアーが行われ、道頓堀・新世界コースを実際に体験した。バス車内は芸人バスガイドが軽妙なトークを繰り広げ、終始賑やかな雰囲気だった。人気コンビの藤崎マーケットがサプライズ登場し、車内でネタを披露する一幕も。新世界では徒歩観光となり、道中2組のコンビが現れネタを披露した。

 吉本興業によると5月開催を皮切りに今後、定期的にバスツアーを催行する計画。2025年大阪・関西万博に向け、各企業と連携しながら大阪のほかに、全国でツアーを開発していく予定だ。

〈観光最前線〉ひっそりした京都を楽しむ

2023年4月12日(水)配信

醍醐寺 三宝院庭園

 人混みが苦手なので、観光客でごった返す前にと、京都に出掛けてみた。

 まだ桜の便りが届く前。にもかかわらず、もう既に京都には多くの観光客。あぁ、またしばらく京都に足が向かなくなるなと思いながら、有名観光地を避けての寺社巡り。

 阿茶の局開基の上徳寺では、東京からお戻りになられたばかりのご本尊様をお詣り。醍醐寺 理性院では狩野探幽18歳のときの作とされる山水図を鑑賞。人がほとんどいない京都を何とか満喫した。また醍醐寺のカフェでは美味しいガトーショコラにも巡りあった。

フレンチカフェ ル・クロ スゥ ル スリジェのガトーショコラ

 京都も奈良も、中心さえ避ければひっそり楽しめるのだが、京都はどうしても移動と食事の混雑は避けられない。しばらくは人の少ない奈良に通うことになりそうだ。

日本ご当地タクシー協会が第9回サミット開催 長野栄村で、足湯も体験

2023年4月12日(水) 配信

サミット参加者

 日本各地のタクシー会社が、観光目的でのタクシー活用を促進するため組織した「日本ご当地タクシー協会」(理事長=楠木泰二朗・琴平バス社長)は3月15―16日、長野県・栄村で「第9回日本ご当地タクシー協会サミット」を開催した。

 同会は2018年に設立され、各社の制度で認める専任ドライバーが、うどんやラーメン、スイーツ、寿司など、地域自慢の名物の行灯を屋根に乗せたタクシーで、各店を“うんちく”ガイド付きで案内する。

 会員は北海道から九州まで14道県、15社(運行会社12社)が加盟。定期的に「サミット」を開催し、課題や協会運営などについて意見を交わしている。

 今回は、愛しの塩ラーメンタクシー(函館タクシー・北海道)とアップルパイタクシー(北星交通・青森県)、新潟地酒タクシー(万代タクシー・新潟県)、金沢寿司タクシー(オリエンタル・石川県)、秋山郷温泉タクシー(森宮交通・長野県)、軽井沢スイーツタクシー(松葉タクシー・長野県)、カステラタクシー(シティキャブ長崎事業協同組合・長崎県)、鮎菓子タクシー(日本タクシー・岐阜県)の8社12人が参加した。

 初日は秋山郷温泉タクシー2台で乗車体験。秋山郷の切明温泉でスノーシューや河原の湯での足湯を体験した。

 翌日に、栄村役場の桑原全利副村長を表敬訪問し、栄村や秋山郷の観光について意見を交わした。

盛岡つなぎ温泉 ホテル紫苑 露天風呂付客室オープン

2023年4月12日(水) 配信

プレミアムルーム

 岩手県・盛岡つなぎ温泉のホテル紫苑にこのほど、4階に露天風呂付き客室「プレミアムルーム」3室(約90平方㍍と75平方㍍の2タイプ)がオープンした。

 3室とも源泉掛け流しの露天風呂があるほか、内湯も100%源泉。季節によりさまざまな姿を見せる御所湖や岩手山の景色を眺めながら、のんびりと美人の湯と呼ばれる温泉が楽しめる。

 このプレミアムルームがあるフロアの入口にはスマートロックを採用。部屋の鍵とともに渡されるカードキーで解錠する仕組みで、プライベート感を演出する。

 食事は同じく4階に設置した個室ダイニング(3室)で提供する。夕食は総料理長が地元の厳選した食材を使用した専用メニューを会席料理で、朝食は和食膳で味わえる。

【野村 一史】