元力士が営む古民家旅館 宮本荘グループ創業30周年

2023年4月14日(金) 配信

宮本一輝社長

 200年以上の歴史を持つ農家屋敷を改修した古民家旅館「二百年の農家屋敷 宮本家」(埼玉県・小鹿野町)を運営する宮本荘グループが創業30周年の節目を迎えた。自身のキャリアを生かし、現役のときのように利用者にファンになってもらえるようオリジナリティ満載の力士のおもてなしを日々提供する12代当主で元幕内力士の宮本一輝社長(元・剣武輝希)に、節目を迎えての想いや今後の展望を聞いた。          【聞き手=本紙社長・石井 貞德 構成=後藤 文昭】

 ――グループ創業30年を迎えて、今のお気持ちはいかがですか。

 父と先祖、そして何より今までお越しいただきましたすべてのお客様に対しての感謝の気持ちでいっぱいです。宮本荘グループは今から50年前、父が代々受け継がれてきた農家屋敷を改装して民宿にしたのが始まりです。その後宮本荘グループに発展し30年、自分は力士を引退した後、今から10年前に社長業を受け継ぎました。

 現在グループでは「二百年の農家屋敷 宮本家」と「西谷津温泉旅館
宮本の湯」「ペンション森の風みやもと」体験農園「秩父ふるさと村」を運営しています。

 ――グループの運営で心掛けていることは。

 大相撲は妥協が許されない世界で、強い気持ちを持ち続けていないと生き残ることができません。私も親方には「甘えは絶対にダメだ。甘えを克服しなければ関取という栄光もない」と厳しく言われ続けていました。

 この言葉は引退したあとも大切にしていて、社長としてグループを運営するうえでも「宿を大きくするぞ」という強い気持ちと向上心を持ち、自分を律し続けながらここまで歩んできました。

 ――節目の年を迎え、新たな展開は考えられていますか。

力士気分を味わえる仕掛けを随所に施した風呂

 「二百年の農家屋敷 宮本家」と「貸切ペンション森の風みやもと」、2館の風呂を改修しました。宮本家の方は、レンガ風呂を力士気分を味わえる仕掛けを随所に施した風呂に生まれ変わらせています。風呂場の壁面には、日本相撲協会公認の浮世絵師、木下大門氏に描いていただいた秩父夜祭りのデザインの化粧まわしをつけた剣武の浮世絵を飾らせていただきました。

 また秋には、私が実行委員長を務め30周年もかねての記念として秩父市内にて、大相撲の巡業秩父場所の開催を計画しています。

 ――新しい施設を整備する計画はありますか。

 施設を新しく建てる予定はありませんが、「二百年の農家屋敷 宮本家」と「宮本の湯」の部屋数は増やします。

 宮本家は全6室の宿ですが、年内中に最高グレードの新客室を新たに1室設けます。一方の宮本の湯は、小中学校の体験学習や社員研修など団体でご利用いただくことが多いのですが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、以前より1室当たりの人数を少なくしなければいけなくなったことが理由です。

 これに加え、来年から大相撲の合宿を誘致できるよう、土俵の建築も考えています。毎年大相撲の合宿が誘致できれば、大相撲の迫力を間近で感じたいということで宿泊客が増えると思いますし、何よりまちの活性化につながると思います。

 大相撲の巡業や合宿の誘致など、自分にしかできないことを通じ、秩父エリアの観光を考え、地域経済に貢献したいと常に考えています。

 ――グループ全体を今後どのように育てていかれますか。

 体験農園「秩父ふるさと村」を発展させることが一番大きな目標です。同施設は今注目の新旅スタイル農泊に利用できる施設として注目が集まっていて、夏休み期間には多くの家族連れや自然体験キャンプなどで賑わっていますが、さらに開発を進め、宿に宿泊していただいたあと、2日目に遊んでからお帰りいただけるような宿泊型テーマパークに育てていきたいと考えています。

 ――ありがとうございました。

足湯やバーベキューサイト、カフェなどで構成 山下公園内に「THE WHARF HOUSE山下公園」開業  

2023年4月14日(金) 配信
足湯テラス
  山下公園(神奈川県横浜市)内に4月14日(金)、「THE WHARF HOUSE山下公園」が開業した。 山下公園レストハウスをリニューアルした施設で、海を眺めながら楽しめる足湯やバーベキューサイト、カフェなどで構成。山下公園の新たな賑わいを創出する。
 
 関係者が「山下公園が持つロケーションを最大限に生かすうえでの絶好の仕掛け」と語る足湯には冷却機能も備えており、夏は足水としても営業。「営業開始時間である午前11時から正午までの時間帯がとくにおすすめ」と関係者はPRする。利用は予約制で、料金は日中が無料、午後5~7時は300円となる。
 
横浜ビールのクラフトビールと横濱ワイナリーのワイン
 カフェではファンケルの食材を使ったプレートやガレットなどヘルシーモーニング、ハンバーグやサンドイッチなどの昼食、スイーツを提供。レジャーシートとバスケットの貸し出しと軽食のセット「ピクニックセット」も提供し、賑わいを公園内へ広げていく。
 
 またカフェは午後6時以降、横浜ビールのクラフトビールや横濱ワイナリーのワイン、地産の魚料理などが楽しめるクラフトビアー&グリルとしても営業する。
 
 このほか施設内には、元町を代表するブランドキタムラのオリジナルグッズや横浜銘菓「ありあけハーバー」などがならぶ土産物ショップも用意した。
 
 今回のリニューアルは飲食店などの経営などを行うゼットンや健康食品の研究開発などを行うファンケルなど8社で構成する 山下公園再生プロジェクトグループと横浜市が、民連携の手法であるPark-PFI制度を活用し実施。飲食機能 を持つ公園施設としては横浜市内初の事例となる。
 

東京ベイ東急ホテル 4月29日から開業5周年企画展開 レストラン「コーラルテーブル」ではビュッフェ「千葉と静岡 食のマリアージュ」実施

2023年4月14日(金) 配信

ランチビュッフェ(イメージ)

 東京ベイ東急ホテル(千葉県浦安市)はこのほど、4月29日から展開する開業5周年企画の内容を発表した。

 20 23 年 5 月 1 日に 開業 5 周年を迎える同ホテルでは、5つの贅沢な特典と朝食付きでスイートルームに泊まれるプランや、ブッフェ「千葉と静岡 食のマリアージュ」などさまざまな企画を展開する。

プレミアム宿泊プラン 特典

 ホテル最上階、 18 階にある 「ベイフロントスイートル ーム」に滞在できるプレミアム宿泊プランには、 ①ホールケーキ4号②2018年産ワイン1本③チーズ盛り合わせ④バスソルト⑤駐車場料金無料(入庫 から 30 時間 ・連泊の場合はチェックアウト日の正午12時まで無料)――の5つの特典と、朝食が付く。料金は1室平日6万円、土曜日8万円(税金・サービス料込み)。

静岡製造あらしお でマリネしたサーモン 下総醤油とわさびとEXV オリーブ油で

 レストラン「コーラルテーブル」で昨年に引き続き行われる「千葉と静岡 食のマリアージュ」は、「食材の宝庫 ちば」の食材と「ふじのくに 食の都」静岡の旬の食材をたっぷり使ったこだわり料理が勢揃いするブッフェ。期間は4月29日(土・ 祝)から6月25日(日)の土日祝日と5月1日(月)、2日(火)。4月29日(土・祝)から5月7日(日)のゴールデンウィーク期間は 一部メニューの食材がグレードアップする。

 また、開業記念日の5 月1日(月)~2日(火)の2日間限定で、5 周年のオリジナルロゴ入りクッキーのプレゼントや、レストラン食事券などが当たるお楽しみスピードくじも行う。静岡製造あらしおでマリネした富士山サーモンわさび風味のマヨネーズソース(ゴールデンウィーク期間)や、静岡の金豚王を使った各種料理、静岡風おでんなど、料理長の想いが 沢山つまった“千葉と静岡の食のマリアージュ ”をどうぞお楽しみください」(担当者)

 このほか同ホテルではゴールデンウィークのゲストサービスとして、国内でも数少ない紙切りパフォーマーのはさみ家紙太郎氏による紙切りエンターテイメントや、国内外で活躍しているNAOKO氏のマジック&バルーンパフォーマンス、子供を対象とする「親子で楽しむドローン体験教室」などさまざまなイベントを展開する。

インターゲートホテルズ ブランド誕生5周年 地域文化が体験できる

2023年4月14日(金) 配信

客室(京都)

 グランビスタ ホテル&リゾートが展開する「インターゲートホテルズ」が3月、5周年の節目を迎えた。価値体験型ホテル「インターゲートホテルズ」は2018年3月、京都府京都市に1棟目が開業した。現在全国5カ所でホテルを展開している。さまざまなカタチで地域の文化を体験できる機会を提供することにこだわり、ラウンジでのサービスにも注力する同ホテルの魅力を京都と東京のホテルを通じまとめる。

 価値体験型ホテル「インターゲートホテルズ」は、運営するグランビスタ ホテル&リゾートが掲げる理念、「地域の価値で、未来を変えていく。」を具現化する役割を担う施設。地域との結びつきを大切にし、京都四条新町では、京都市の伝統産業に指定されている和蝋燭の絵付け体験が楽しめるなど、伝統工芸を体験できる機会を各ホテルで提供しているのが特徴の1つになっている。加えて、24年3月31日まで、「ご当地京こま」制作体験キットも販売。京都の伝統産業である京こまを唯一の京こま職人である京こま 雀休の中村佳之氏監修のもと用意。東京・京橋では両国国技館はじめ周辺に多くの相撲部屋が集中していることから「おすもうさん」のデザインを採用するなど、インターゲート5施設の所在する各地域の名物を可愛らしいフォルムで表現する。

 同ブランドのホテルが選ばれている理由の1つが、各ホテルが注力するラウンジでのサービス。午前6時から7時までは朝活としてスムージー、午後3時から8時まではアフタヌーンサービスとしてお菓子やドリンク、午後5時から7時まではハッピーアワーとしてワインとカクテル、おつまみ、午後8時から10時まではナイトタイムとしてお茶漬けを提供。さらに午前10時30分から午後8時まではコーヒータイムとして、各ホテルこだわりの珈琲豆を用意し、1杯ずつ丁寧に抽出して提供している。これらのサービスはすべて無料で滞在中は何度でも利用できるほか、連泊の場合は観光の合間の休憩場所としての使い方もできる。

地域の伝統を滞在しながら感じる

 ホテルインターゲート京都 四条新町は、京都市営地下鉄四条駅・阪急京都線烏丸駅から徒歩5分の場所に立地、二条城や清水寺などへ約30分でアクセスできる京都観光にも便利なホテル。「京都に暮らすように泊まるホテル」をデザインコンセプトとし、格子が印象的な京町家を思わせる外観と、東洋と西洋の感性がミックスされた和モダンな内装で、歴史ある町並みとの一体感がありながらも、自宅で寛いでいるような居心地の良さを感じてもらえる空間を目指し設計された。

 153の客室はゆったりとくつろげるように20平方㍍以上の広さとし、室内でも京都の風情や和を感じられるよう、アートやフットスローには西陣織を採用している。

 このほかホテル内には大浴場や、京都に纏わる伝統文化やアート、多彩な書籍を集めた「ローカルバリューギャラリー」も設置している。

ぶぶ漬けバイキング(京都)

 ラウンジで提供するコーヒーには、地元で愛されている小川珈琲の「京珈琲」を採用。ナイトタイムに提供するぶぶ漬けの具は、湯葉ちりめんなど京都色の強い食材を含め常時12―13種類を用意するほか、夏は冷たい出汁も提供している。京都色の強い食材は朝食でも提供されており、ブランド誕生5周年記念の地域限定スペシャルメニューには、丹後地域の伝統食である鯖のおぼろ入りばら寿司を用意した。

 こうしたホテル内でのサービスに加え、2月からは伝統と最先端が共存する京都ならではの魅力の発信のひとつとして、日本発×日本初のノンバーバルシアター「ギア―GEAR―」のチケットの販売もスタートした。2012年から京都で上演されている「ギア―GEAR―」は、セリフを用いず、光や映像と連動したマイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングによる迫力のパフォーマンスでストーリーが紡がれる、老若男女、国籍問わずに楽しめるエンターテインメントで、食事の前に楽しめる夜の観光コンテンツとして旅行客に人気のスポットになっているという。

 5周年を迎え浅井睦子支配人は、「祇園祭のメイン会場にも近く、戻り鉾のルート上にこのホテルは立地しているので、ホテルに滞在しながら地域の伝統を感じていただけることが一番の強み。『インターゲートホテルズ』の最大の特徴であるラウンジサービスは他のホテルでも導入する施設が増えてきているが、人を介したサービスと時間帯によるメニュー変更にこだわり、今後も選ばれるホテルとなれるようラウンジサービスをより一層磨き上げていく」と力を込める。

コンパクトな設計でビジネス向けに

客室(東京)

 ホテルインターゲート東京 京橋は、ビジネス・レジャー滞在に最適な銀座・京橋エリアに立地、東京メトロ銀座線「京橋駅」、都営浅草線「宝町」から徒歩約1分でアクセスできる。同ホテルは立地の面からビジネス客を主要ターゲットとし、客室をコンパクトに設計しているのが特徴。客室数は200室、壁には切子のグラフィック柄を取り入れている。

 ラウンジで提供する珈琲は、宮内庁御用達珈琲ブランド「珠屋小林珈琲店」と「舘田珈琲焙煎所」の珈琲豆を採用。ナイトタイムのお茶漬けの出汁はカツオと昆布から取り、関東ならではの醤油を加えている。具材は「塩鮭のフレーク」と、日ごとに変わるトッピングの2種類を用意している。

朝食(東京)

 こうしたホテル内でのサービスに加え、僖成が運営する「僖ニ成ル食 京橋」の本格和会席料理を楽しめる1泊2食付き宿泊プランを展開している。同店では、鴨と葱が香ばしく香る「あい焼き」や、「じゃこと山椒の土鍋ご飯」、前菜、温物、お造り、自家製デザートなど、1皿1皿丁寧に仕立てた“京橋でしか食べられない逸品のコース仕立て”を味わうことができる。

 開業5周年を迎え冨士修平支配人は「高評価をいただいている朝食とラウンジでのサービスを通じ他社との差別化をはかるとともに、『もう一度泊まりたい』と思っていただけるホテルを目指し続ける」と語った。

【4月末日まで】アンケートに答えて100選旅館へ 32旅館のペア宿泊券が抽選で当たるキャンペーン

2023年4月14日(金)配信

プレゼントキャンペーンへの応募受付は終了させていただきました。たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。(2022年5月1日)

 旅行新聞新社は昨年12月に発表した「第48回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」入選施設の宿泊券、「第43回プロが選ぶ土産物施設100選」の名産品が当たるアンケートを、旅行新聞新社サイト内で2023年4月14日(金)~4月30日(日)まで実施しています。奮ってのご応募をお待ちしております。

 「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」、「プロが選ぶ土産物施設100選」は、全国の旅行会社の本社・支店・営業所に投票ハガキを郵送。優れたホテル・旅館や土産物施設を推薦してもらい、集計・発表する事業です。ホテル・旅館100選には「総合100選」のほか、「もてなし」「料理」「施設」「企画」の各部門の100選があります。また「土産物施設100選」は、オリジナルの土産やその土地ならではの土産を販売する施設(道の駅も含む)を推薦してもらうもので、土産物施設のほか「観光・食事施設100選」も設けています。

プレゼントアンケート詳細

 旅行に関するWebアンケートにお答えいただいた人のなかから抽選で、「第48回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」入選施設の宿泊券(1組2人様、1泊2食付)を32組様に、「第43回プロが選ぶ土産物施設100選」の入選施設おすすめの名産品を20人様にそれぞれ、プレゼントします。

応募期間:2023年4月30日(日)まで
当選発表:
 宿泊ご当選者様につきましては、「旅行新聞新社」から当選のご連絡をさせて頂いたうえ、宿泊券は各お宿より、直送させて頂きます。宿泊券プレゼントにつきましては6月上旬に「旅行新聞新社」ホームページで当選者名(都道府県名と苗字)を発表させて頂きます。名産品の当選につきましては発送をもって発表に代えさせて頂きます。
応募方法:
 以下のページリンク先の「キャンペーンに応募する」から

大韓民国文化体育観光部など、2023~24年の「訪問の年」が幕開け セントレアで韓国観光PRイベント

2023年4月13日(木) 配信

会場では釜山観光公社や大邱広域市などのPRブースを設ける
 大韓民国文化体育観光部と韓国観光公社大阪支社、中部国際空港は4月22日(土)〜23日(日)、中部国際空港セントレアイベントプラザで「韓タミ ~K-Culture Terminal~ in セントレア」を行う。韓国政府が観光誘致の強化に向けて2023年~24年に設定した「2023~2024韓国訪問の年」の幕開けとして、観光や文化、K-POPなどアピールする。
 
 22日には、テレビ愛知にて放送中のレギュラー番組「古家正亨の韓流クラス」の公開収録を実施。出演者はレギュラー陣の古家正亨さんとBOYS AND MENの吉原雅斗さん、天野なな実アナウンサー3人のほか、ゲストとして数々の韓国ドラマOSTに参加し韓国ドラマOSTのプリンスと呼ばれるシンガーソングライター Sanhaさんを迎え、韓国のロケ地についての情報を紹介する。翌日は6人組ガールズグループ「Rocket Punch」によるトーク&ライブステージも開催する。
 

「泉慶」「華鳳」の客室などを改装 「別邸越の里」には露天風呂も(ホテル泉慶グループ)

2023年4月13日(木) 配信

泉景の露天風呂付き客室

 ホテル泉慶グループ(飯田武志社長、新潟県・月岡温泉)のホテル泉慶グループは2022年度、各館をリニューアルした。

 白玉の湯泉慶は、22年12月に東館3階の和室11室を、露天風呂付きベッドルーム5室、デラックス和洋室2室、和ベッドルーム2室に改装(一部ハンモック付き)したほか、外壁や屋根を落ち着いた雰囲気にフルリニューアルした。

華鳳のデラックスツイン

 白玉の湯華鳳は、22年4月に和室8室を露天風呂付き客室8室に改装したのを皮切りに、10月には正面入口の駐車場を緑や石積などで日本庭園を造り、車寄せをロータリー化した。12月には和室8部屋を和のデラックスツインルーム2室にリニューアル、さらに23年3月には中宴会場を格天井に和風シャンデリアを備えた庭園の見える宴会場に改装した。このほかにも、旧厨房だったスペースを個室食事会場(料亭)に新装した。

別邸越の里の露天風呂

 別邸越の里は、23年2月に1階の4カ所宴会場を、男女別の源泉露天風呂に改装している。

清野前理事長が非常勤顧問に就任(JNTO)

2023年4月13日(木) 配信

JNTO前理事長・清野智氏はこのほど、JNTO非常勤顧問に就任した

 日本政府観光局(JNTO、蒲生篤実理事長)は3月31日(金)付で退任した清野智前理事長を、4月13日(木)付で非常勤顧問に委嘱した。

 JNTOは、新たな観光立国推進基本計画に基づいて、旅行消費額5兆円の早期達成や、旅行消費額単価、地方への宿泊数など、2025年政府目標値の達成を目指し、取り組みを推進している。「前理事長である清野氏の交通・観光振興に関わる幅広い経験で、幅広くご指導いただく」考え。

近畿日本ツーリスト、2.9億円の過大請求 受託のワクチン接種業務で

2023年4月13日(木)配信

過大請求分を速やかに返納し、再発防止策を構築する方針

 近畿日本ツーリスト(髙浦雅彦社長、東京都新宿区)は4月12日(木)、大阪府東大阪市から委託を受けている新型コロナウイルスワクチン接種に係る業務の人件費で、約2億9000万円の過大請求が行われていたと発表した。同日に開いた会見には髙浦社長と担当部長らが出席し、今回の問題の経緯と再発防止策について説明した。

 同社によると、東大阪市健康部保健所からコールセンター業務に関して、問い合わせを受け付けるために設置する席数を指定されていた。しかし、2021年3月受注分から22年12月受注分において、コールセンター業務を再委託しているマケレボ社に同保健所の指定数より少ない席数を発注。一方で、同保健所に指定された席数を基準に人件費を請求した。

 今年3月下旬に東大阪市に対して、コールセンター業務に関する通報があった。3月31日に同保健所からマケレボに対し、コールセンターの勤怠履歴の提出要請があったが、その勤怠履歴と同社が同保健所へ提出していた人件費請求明細が一致していないことから過大請求が発覚した。

 近畿日本ツーリストは今後、同保健所に対して過大に請求した金額を速やかに返納するとした。これとともに、親会社であるKNT-CTホールディングスの社外取締役と外部専門家で構成される調査委員会を設置。現在行っている社内調査のプロセスの妥当性の検証を行い、さらに事案の解明および原因究明に必要な調査を実施し、それを踏まえて再発防止策を構築する方針だ。

台湾・香港の訪日リピーター調査 旅行先1位は北海道 日本全国へ需要広がる

2023年4月13日(木) 配信

ジーリーメディアグループはこのほど、訪日旅行に関する意識調査を行った

 台湾人・香港人向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を運営するジーリーメディアグループ(吉田皓一代表、東京都渋谷区)はこのほど、「訪日旅行に関する意識調査」を行い、旅行先に選ばれる都道府県をランキング化した。

 アンケートは2月21(火)~28日(火)、台湾人・香港人4711人を対象に実施した。このうち、訪日経験10回以上のハードリピーターは2096人だった。

 旅行先トップ3は、1位北海道、2位東京、3位京都だった。

 訪日回数別にみたところ、0~1回が大阪・東京・北海道、2~9回が北海道・東京・京都、10回以上が北海道・東京・青森──という結果になった。

 東北エリア、四国エリア、新潟、長野などは、リピーターになるほどランキングが上がる傾向にあった。一方で、リピーターになるほどランキングが下がる傾向がある県は大阪、東京、沖縄、奈良。

 同社は、「訪日経験回数が増えると、全国に需要の裾野が広がるのでは」と分析した。

 訪日経験回数が10回以上のハードリピーターを所得別にみたとき、北海道・東京・青森・京都はいずれの所得層でも人気を集めた。長野・新潟・秋田・山形・富山は、年収が高いほど人気だった。

 この結果を受けて吉田代表は、「台湾と香港はコロナ禍前から訪日リピート率が世界で最も高い地域で、いわゆる『外国人向け』の情報では物足りなさを感じる人が多かった」とした。また、「非日常体験を求める台湾・香港の訪日客を魅了するためには、高い安いに関わらず、地域の独自性を生かした観光コンテンツの開発と、消費者への魅せ方や伝え方がカギ」と語った。