ゆこゆこ、「リトリート」開始 企業合宿で宿の稼働率向上へ

2024年2月27日(火)配信

サービスの流れ

 温泉宿の電話予約サービスを提供するゆこゆこ(徳田和嘉子社長、東京都中央区)は2月27日(火)、企業合宿と宿泊施設をマッチングして稼働率向上を目指す新サービス「リトリート」を始めた。宿泊施設の代わりに合宿利用の企業を募り、部屋割りや食事条件、交通手段の手配、会議に必要な設備や研修講師の調整まですべて無料(送客手数料除く)でサポートする。

 ゆこゆこはこれまでの送客のノウハウを生かし、平日稼働率の向上を目指す宿泊施設と、経営合宿やオフサイトミーティングなど社員が一堂に会する場を必要とする企業をマッチング。受け入れ対応の人手が足らない宿泊施設に代わり、合宿の受け入れからアフターフォローまで、あらゆる業務をワンストップでサポートし、企業合宿というカタチで新たな賑わいを創りながら宿泊施設の課題解決を目指す。

 なお、宿泊施設のリピート利用につなげるための施策も提案する。要望があれば、合宿利用企業へ手書きによる御礼メッセージの送付(有料)のほか、宿泊予約サービス「ゆこゆこ」のクーポン発行も行い、リピート利用を促すとした。

JATA経営フォーラム開く 髙橋会長「海旅復活のフォローウィンドが吹いている」

2024年2月27日(火) 配信

JATAの髙橋広行会長

 日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は2月27日(火)、第32回JATA経営フォーラム2024を配信した。プログラムはWeb開催となっているが、同日、髙橋会長のトップリーダーメッセージと、デロイトトーマツグループ執行役兼デロイトトーマツインスティテュート代表の松江英夫氏による基調講演の公開収録を行った。

 髙橋会長は冒頭、コロナ禍以降、ここ数年間で会員企業による不正事案が複数発生していることを受け、有識者委員会を立ち上げたことに触れ、「専門的見地からご指導、ご助言をいただき、徹底した再発防止策に努めていく。今回のフォーラムでも、コンプライアンスに対する意識をさらに高めるために、弁護士によるセミナーを設けている。また、4月から障害者差別解消法の合理的配慮の提供義務化に合わせて、ユニバーサルツーリズムの分科会も設定をしているため、積極的に活用してほしい」と呼び掛けた。

 また、海外旅行の回復については、2024年はフォローウィンドが吹いてきているとして、「今年下半期の海外旅行団体の受注が、コロナ前を超えたという声があった。将来的には個人旅行市場にも良い影響を与えるものと期待している。今年は海外旅行自由化60周年を迎える特別年であり、日米観光交流年でもある。日米両国間の観光やビジネス、スポーツなど、双方向交流の促進を目指し、海外旅行復活の大きな一助となれば」と話した。このほか、「トルコとの外交関係樹立100周年や、パリオリンピック・パラリンピックなど、海外旅行活性化につながる大きな好機になる。これを機に、三位一体のバランスの取れたツーリズムの復活を実現したい」と力を込めた。

 会長あいさつを含めた11本の各講演やセミナーは動画配信となり、4月5日(金)まで自由に視聴できる。参加費は無料。

JTB、高松市と連携協定 中央卸売市場の活性化に向けて

2024年2月27日(火) 配信

JTBの事業「瀬戸内アイランド・コンシェルジュ・サービス」(イメージ)

 JTB(山北栄二郎社長)は2月21日(水)、香川県高松市(大西秀人市長)と高松市中央卸売市場を中心とした地域活性化に向けて包括連携協定を結んだ。再整備が進む同市場の活性化をはじめ、持続可能な賑わいコンテンツや担い手の確保などの課題解決をはかる。

 今回の協定により、サンポートエリアや瀬戸内諸島との連携による観光交流人口の拡大、市場施設のテナント利活用、高松漁港を活用した観光振興と海業を推進する。さらに、市中心部と同市場の人流創造に向けた取り組みなどの地域活性化に取り組む。

 具体的には、JTBが展開する瀬戸内のランドオペレーターサービスを活用した独自ルートでの島旅や、同市場と瀬戸内諸島をつなぐ観光コンテンツの開発。このほか、規格外や一般的に流通されづらい食材を活用した飲食ダイニングの運営や、交流の場となるラウンジの設置などを進めていく。

 協定期間は2025年3月31日(月)までで、双方の合意により延長する。

HIS、中国・四川省でシャンシャン誕生祝う 4カ所のパンダ基地訪問ツアー催行

2024年2月27日(火) 配信

毎日、上野動物園のパンダのようすを発信するブログ毎日パンダの運営者高氏さんが同行する

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は6月8日(土)、中国・四川省にある4カ所のパンダ基地を訪れ、上野動物園(東京都台東区)で誕生したジャイアントパンダ「シャンシャン」の7歳の誕生日を祝う「シャンシャンお誕生日ツアー」を催行する。

 シャンシャンは2017年6月12日に生まれた。昨年2月に中国に返還され、現在は四川省にある雅安碧峰峡パンダ基地で暮らしている。

 ツアーは6日間実施。省内にある成都と雅安のほか、都江堰にある熊猫楽園と熊猫谷のパンダ基地を訪れる。毎日、上野動物園に通いパンダのようすを発信するほか、見分け方を説明するブログ「毎日パンダ」の運営者の高氏貴博さんが同行する。6月11日(火)の夜には「誕生日前祝いパーティ」を開催。高氏さん監修のシャンシャンの動画を上映し、横断幕へのメッセージ記入と記念撮影を行う。

 2人1室利用時の大人1人当たりの旅行代金は17万9800円。申し込みは同社のコールセンターで受け付けている。募集人数は30人。

五感で楽しむ、体験型道の駅 「道の駅館山グリーンファーム」開業

2024年2月27日(火) 配信

食体験を充実(画像はイメージ)

 五感で楽しむ、体験型道の駅――。千葉県館山市に2月16日(金)、「道の駅館山グリーンファーム」が開業した。さまざまな農水産物が楽しめる「食材の宝庫」である館山市の食の魅力を高め、発信する役割を担う。施設内の農園で野菜や花の収穫体験ができるなど、食の体験も充実させ「食と体験のテーマパーク」を目指す。

 物販エリアには、地元農家自慢の旬の野菜や果物、花などを取りそろえる。併せて、地元農産物を使った加工品や、市内の老舗和洋菓子店とのコラボレーションスイーツなどのオリジナル商品も販売する。

 飲食エリアは、ジビエを使用した「館山ジビエバーガー」を始め、館山の人気パン屋さん「ブーランジェリー スルジェ」のバンズを使用したオリジナルバーガーなどが味わえる「TATEYAMA BURGER」や、新鮮な牛乳やソフトクリーム、生シェイクを楽しむことができる「須藤牧場 道の駅グリーンファーム館山店」などで構成。南房総地域に初出店となる袖ケ浦市の人気店「のうえんカフェ」では、本店で人気のロールキャベツやチキンカツに加え、ジビエを使用した限定メニューも味わえる。

参加して能登を応援! ビッグホリデーが能登復興PJ実施中

2024年2月27日(火) 配信

毎日LINEルーレットを回して応援!

 ビッグホリデー(岩崎安利社長、東京都文京区)はこのほど、「旅で応援!能登復興PJ」を始めた。公式LINEで行っているイベントの参加数に応じて同社が義援金を寄付するキャンペーンなどを実施している。参加者の負担はない。3月5日(火)まで。

 同社のLINE公式アカウントを友だち追加し、LINE内のルーレットを回すと1回10円を令和6年能登半島地震の義援金として同社が寄付する。寄付はCP終了後に日本赤十字社へ総回転数×10円の金額で行う。同社は「毎日1回参加可能で、参加すればするほど被災地への支援ができる」と呼び掛けている。なお、参加者には抽選で金沢旅行1泊2日などが当たる。

 また、XではプロジェクトのWebページをシェアし、CP投稿をリポストするとページシェア総数×10円を同社が負担して寄付を行う。こちらの参加者には北陸の土産4000円相当が抽選で2人に当たる。参加には同社公式Xのフォローが必要。

防災プログラムをツアーコンテンツ化 「新しい事例」と評価 砂浜美術館(高知県)らが第19回エコツーリズム大賞に

2024年2月26日(月)配信

表彰式は環境省で行われた

 エコツーリズムを実践する地域や事業者の優れた取り組みを表彰する第19回エコツーリズム大賞の表彰式が行われ、砂浜美術館と大方遊漁船主会、黒潮町観光ネットワークの取り組みが大賞を受賞した。

 従来の活動に加え、関係機関が連携して防災プログラムをツアーコンテンツとして商品化する取り組みがエコツーリズムの新しい事例であると、主催する環境省と日本エコツーリズム協会が評価した。

 3者は高知県・黒潮町の長さ4㌔の砂浜を「美術館」に見立て、エコツアーやアートイベント、防災学習プログラムなどを推進している。

 砂浜美術館の村上健太郎理事長は「黒潮町は、自然と人の付き合い方を深く考える地域であると思っているので、受賞をきっかけに地域資源を(改めて)見つめ直し可能性を広げていけたい」と思いを語った。また同町が2023年脱炭素先行地域に選定されたことに触れ、「防災と脱炭素を関連づけて取り組みを推進するとともに、両者に観光の切り口を加え、エコツーリズムを通じ住んで良かったと思えるまち、訪れたいと思っていただけるまちづくりにつなげていきたい」と今後の展望を語った。

 八木哲也環境副大臣は「受賞された9団体の皆様は、各地域の特性や魅力を最大限に生かし、環境教育や保全活動、商品開発などさまざまなアプローチで持続可能なツーリズムや地域活性に寄与されている。各取り組みは国内外に発信できる有用な事例であり、我が国のエコツー推進に寄与する大変意義深いモノであるので、受賞を契機に一層積極的に活動していただくとともに、全国でエコツーリズムに取り組まれている多くの人の励みになるよう引き続きご尽力いただきたい」と呼び掛けた。

 優秀賞以下、受賞団体は以下の通り。

【優秀賞】

 上高地ネイチャーガイド協議会・ベルトラ

【特別賞】

 かがわ里海大学協議会・フォレストニア・やまね酒造・やんばる「保全と利用」体験型コンテンツ開発実行委員会、東村観光推進協議会、やんばるリンクス

【パートナーシップ賞】

 岐阜県飛騨市・東急ホテルズ&リゾーツ

群馬県旅行業協会、会員大会を再開 協定会と連携深めコロナ禍から復活へ 

2024年2月26日(月) 配信

小林聡新会長

 群馬県旅行業協会(小林聡会長)は3月11日(月)、ホテルメトロポリタン高崎(群馬県高崎市)で「『郡旅協協定会 コロナ禍からの復活フォーラム2024』講演会・商談会」を開く。コロナ禍以降、ホテル・旅館などの受入施設で構成する協定会との行事「会員大会」を中止。旅行業協会と協定会の復活に向けて連携を強化するため、今年度は基調講演と商談会を中心とした会員大会を再開する。

 このうち、基調講演は「スマホで差のつく写真の撮り方」をテーマに、フォトグラファーの吉良幸恵氏が登壇する。ホームページやインスタグラム、X(旧ツイッター)などへの投稿に役立つ情報を提供するという。

 また、翌日には旅行業協会と協定会の会員の懇親をより深めるため、初めて親睦ゴルフコンペをサンコーカントリークラブ(群馬県高崎市)で開催する。表彰式では、多数の景品を用意するほか、軽食パーティーも行う。プレー代は7500円、参加費は2000円としている。

クラブツーリズム、2年連続の受賞 「台湾観光貢献賞」授与

2024年2月26日(月) 配信

記念トロフィーを授与される柏山卓士取締役旅行営業本部長(写真右)

 クラブツーリズム(酒井博社長)は2月22日(木)、台湾・台北市の圓山大飯店で行われた「2023年台湾観光貢献賞」の授与式で、台湾交通部の王國材部長から受賞記念トロフィーを授与された。

 「台湾観光貢献賞」は、台湾の観光振興に多大な貢献をした企業や団体、個人に対して台湾交通部観光局から贈られるもの。クラブツーリズムはこれまで、さまざまなテーマにこだわった商品を積極的に販売。鉄道旅行や貸切り天燈上げイベント、女性限定美容ツアーなど高品質で多岐にわたる台湾商品の販売促進を行ったと評価され、受賞の運びとなった。

 台湾交通部観光局によると、台湾旅行の誘客促進キャンペーンや説明会のほか、積極的にテレビ・新聞などの媒体を使って台湾観光促進に貢献したことが受賞の要因。

 受賞を記念して、成田発「グルメも観光も買い物も!台湾満喫いいとこ巡り5日間」のほか、関西発「キャセイパシフィック航空ビジネスクラス利用(関西~台北間)シャングリラに3連泊 週末出発または連休利用 台北の休日4日間」の2コースを売り出した。

JATA、第2回「SDGsアワード」募集開始 旅行業界のSDGs促進・拡大を目指す

2024年2月26日(月) 配信

JATAは3月31日まで、第2回「SDGsアワード」の応募を受け付ける

 日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)はこのほど、第2回「SDGsアワード」の募集を始めた。旅行業界としてもSDGsへの取り組みが重要になるなか、会員企業の事例を広く周知・共有することで、業界における取り組みを促進・拡大させていく目的。

 前回は会員26社から75件の応募があり、大賞、優秀賞、特別賞、奨励賞など39件を表彰した。

 第2回アワードは、2023年4月~24年3月にJATA正会員がSDGs達成に向けて実施した活動・事業、近年継続して実施した活動・事業を表彰対象とする。なお、期間内に効果が見られたものに限る。

 1社で複数の応募が可能であり、部署・グループにより取り組みや、複数企業が連携した取り組みも含まれる。

 表彰部門は①社会・人権②経済・産業③地球環境④共創──の4つを設置した。

 応募期間は3月31日(日)まで。