リッツMC バス運転手採用をリアルの場で(日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2023優秀賞)

2024年4月3日(水) 配信

 リッツMC(中嶋美恵社長、東京都港区)は、旅行新聞新社が取材活動などを通じて見聞きした観光業界の取り組みの中から、創意工夫の見られるものを独自に選び、表彰する「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2023」の優秀賞を受賞した。バス運転手専門の求人サイト「バスドライバーnavi(どらなび)」や就職イベント「どらなびEXPO」など、慢性的なバス運転手不足の解消に向けて熱心に取り組んでいる中嶋社長に話を聞いた。

営業所ツアーが求職者の入口に、運転手を選択肢にする〝気づき〟へ

 ――バス運転手不足の解消に向けて取り組まれてきて、現在のバス会社と求職者それぞれの状況はいかがですか。

 コロナ前と比較しますと、求人件数は1.5~1.8倍に増え、コロナ前よりどらなび、どらなびEXPOへのバス会社による求人広告、ブース参画が増えている状況です。とくに顕著なのがリアルイベントで、バス会社から参画したいとの声が非常に多く、反響が大きいです。

 参画会社のバス運転手の現場を体験できる「バス営業所見学ツアー」も企画し、コロナ禍はツアーがゼロになりましたが、現在は毎月2、3回行うほど非常に好評いただいています。コロナ禍ではリアルで人と会うことができず、採用活動がままならなかった反動もあってか、バス会社が採用に対してとても積極的です。一方、求職者は……



〈観光最前線〉消えゆく大神島のウヤガン

2024年4月3日(水)配信

船から望む美しい三角形の島

 沖縄県・宮古島の島尻漁港から船で15分、周囲4・7㌔、人口18人の大神島(おおがみじま)は、その名の通り神の住む島と言われている。手つかずの自然が残る反面、聖地とされる区域にはむやみに立ち入らないなど、独自のルールがある。

 島の名を世に知らしめるのが、祖神を島に迎え豊穣を祈願する「ウヤガン祭」だ。儀式を担う女性が年に5回、3―5日かけて神をまつる御嶽(うたき)にこもり、食べ物を口にせず、不眠で神歌を唱え、ついには「ひょう依」状態になるという。だが全容は島民にも秘され、研究文献もわずかだ。

 その神事も高齢化と後継者不在を理由に、「昨年で終わった」(大神島のおじいの観光ガイド)そうだ。記録されることを望まず、やがて記憶から消えゆくという選択。人や文化の崇高さを感じた。

【鈴木 克範】

らく通with、STAYNAVI BOOKINGと連携 宿が在庫、料金管理可能に 

2024年4月2日(火) 配信

 JRグループの鉄道情報システム(JRシステム、本多博隆社長、東京都渋谷区)が提供する宿泊施設向けの旅行会社・予約サイト一元管理システム「らく通with」は4月1日(月)、ピアトゥー(杉田真志社長、東京都千代田区)の運営するSTAYNAVI BOOKINGとの連携を始めた。

 これにより宿泊施設は、らく通withからSTAYNAVI BOOKINGに登録している客室の在庫や料金の調整などが行えるようになった。

 らく通withは、客室在庫やプランの販売価格、宿泊者の予約情報などをまとめて管理できるシステム。STAYNAVI BOOKINGは、宿泊施設が団体旅行の予約を希望する旅行会社に対して在庫を用意するポータルサイト。

6月30日まで春フェス開催 GWは夜間開園も グラバー園

2024年4月2日(火) 配信

旧グラバー住宅

 グラバー園(長崎県長崎市)は6月30日(日)まで、「春フェス」を開いている。今年の9月4日に開園50周年を迎えることから、記念プレイベントとして開催する。1年で園内が最も華やぐこの季節に、洋館を彩る花々が異国情緒あふれる空間を演出する。

 とくに、ゴールデンウイーク(GW)期間の4月27日(土)~5月5日(日・祝)は開園時間を午後8:30まで延長。夜の園散歩では、ライトアップされた洋館や長崎の夜景を一望できるほか、庭園内にはRGBパーライトやLEDライトボールを用いた幻想的な空間演出もある。

 グラバー園は1974年9月4日に、旧グラバー住宅を含む国指定重要文化財3棟に加え、6棟の洋館の移築整備を終えて開園した。旧グラバー住宅は、スコットランド出身の冒険商人、トーマツ・グラバーが親子2代で暮らした現存する日本で最古の木造洋風建築。グラバーはじめ、居留地時代から残る外国人の住宅と長崎市内に点在していた洋館が集まるこの地では、幕末から明治の長崎の歴史を感じることができる。

日旅24年度入社式 新入社員120人を迎える JR西グループとの合同入社式も

2024年4月2日(火) 配信

日本旅行に入社した新入社員120人は4月1日、入社式に臨んだ

 日本旅行(小谷野悦光社長)は4月1日(月)、Lstay&grow南砂(東京都江東区)で2024年度入社式を開いた。今年度の新入社員は120人。また、今年度から初めてJR西日本グループとして入社式が開かれ、同社も約2000人のJR西日本グループ新入社員の一員としてオンラインで参加した。

 小谷野社長は、「新型コロナの流行は、社会の在り方を大きく変化させた。当社においても生きのこりをかけた挑戦が続き、旅行業の枠を超えた領域での事業を数多く取り扱った」と振り返った。

 また、「コロナ禍を経て、単にもとに戻るのか、新たな価値創造を続けていくのか、皆様は会社が大きく変化する歴史的な転換期に入社した。この時期に入社したことをチャンスと思っていただき、将来を切り拓く中心的な存在になってほしい」と力を込めた。

お花見人力車で浅草を巡る 和スイーツはドライブスルーで(東京力車)

2024年4月2日(火) 配信

東京力車はこのほど、「浅草桜ツアー」を3コース用意した

 ライズアップ(西尾竜太代表、東京都台東区)が運営する東京力車はこのほど、浅草とお花見を楽しめる「観光人力車『東京力車』浅草桜ツアー」を実施する。浅草の桜の名所を巡り、お花見フォトや和スイーツを堪能できるコースを3つ用意した。

 お手軽30分コースでは、お花見と縁結びのお寺を参拝する。雷門~待乳山聖天~CAFE W.Eを回り、終点のカフェでは隅田川とスカイツリーの開放的な眺めを楽しめる。

 60分満喫コースでは、人力車で和菓子をドライブスルーし、「都内一美しい神社」ともいわれる藏前神社を参拝する。雷門~和菓子 楓 本店(ドライブスルー)~藏前神社~くくり姫珈琲を巡る。

 90分堪能コースは、桜餅とお団子を人力車でドライブスルーするほか、牛嶋神社で桜と一緒に記念撮影ができる。ルートは、雷門─長命寺桜もち 山本や(ドライブスルー)~向島 言問団子(ドライブスルー)~牛嶋神社。

WILLER、高速バスを題材に “推し活”TikTokを開設

2024年4月2日(火) 配信

“推し活”を応援する「WILLER」の認知拡大を目指す

 WILLER MARKETING(辻本宗男社長、大阪府大阪市)はこのほど、予約サイト「WILLER TRAVEL」の公式TikTok(ティックトック)を開設した。ショートムービー制作やSNSマーケティングを手掛けるstudio15(岩佐琢磨社長、東京都渋谷区)と連携して開設し、“推し活”を応援する「WILLER」の認知拡大や、新たなファンの獲得を目指す。

 アカウント名は、「掛け持ちオタクの推し活記録(@willertravel)」。“推し活”系で10万フォロワーの女性クリエイター・kanaさんが投稿する。普段の自分自身のクリエイター活動でも、推し活を軸に動画投稿を行い、最高240万回再生以上と女性を中心に絶大な人気を誇っている。

 アカウント開設後、「オタクの休日バッグ」や「推し活おすすめ商品」、「WILLER×VISコラボ商品の紹介」など推し活情報を発信した。今後も、推し活遠征に便利な高速バスをはじめ、推し活に便利な情報などさまざまなコンテンツを発信していく。

ルフトハンザグループ、日本発着便の機内食に和食を導入

2024年4月2日(火) 配信

提供する和食の機内食イメージ

 ルフトハンザドイツ航空(ドイツ・ケルン)グループはこのほど、日本発着便の機内食に和食を導入した。ルフトハンザのすべてのクラスと、グループのスイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のビジネスクラスで日本の料理が提供される。約60年の日本線の歴史を持つ同グループは、和食の提供で「日本との結びつきを強化し続ける」とコメントした。

 ルフトハンザの日本からフランクフルトとミュンヘン発着のフライトで寿司やすき焼き、ソバなどが楽しめる。いずれのクラスでも事前予約なしで機内で和食を選択することができる。とくにビジネスクラスでは、会席仕立ての日本食を提供。ビジネスクラス含めて新鮮な食材を使い、器にもこだわっているという。

 SWISSは1月から東京発着便の機内で和食の提供を始めた。こちらは事前の予約が必要となる。

JTAが2024年度のキャリア採用募集を開始

2024年4月2日(火) 配信

募集は客室乗務員職と業務企画職、整備職

 日本トランスオーシャン航空(JTA、野口望社長、沖縄県那覇市)はこのほど、2024年度入社のキャリア採用募集を開始した。職種は客室乗務員職と業務企画職(事務系・技術系)、整備職。いずれも24年10月1日以降で会社の指定する時期に入社可能なことが条件。

 客室乗務員職の応募資格は2022年3月31日までに4年生大学・大学院、短期大学、専門学校(2年制課程以上)を卒業・修了している人。応募締切は5月12日(日)午後5時まで。1次~3次選考を行い、若干名の採用を決める。

 業務企画職の事務系、技術系は24年3月末時点で4年生大学、大学院、高等専門学校専攻科を卒業・修了している人でかつ3年以上の就業経験を持つ人。エントリーシート締切は5月20日(月)午後5時、適正検査締切が5月31日(金)午後5時。

 整備職は2024年3月末時点で高等学校以上を卒業・修了している人で、3年以上の航空整備作業に従事した経験を持つ人、かつ一等航空整備作業に従事した経験を持つ人、またはそれに相当する資格を保有していることが条件。応募締切は業務企画職と同様。

 いずれも詳細はJTAWebサイト「採用情報」で確認できる。

ひいなの湯など選出 もてなし宿アワード発表 和歌山県

2024年4月2日(火)配信

大阪屋ひいなの湯の利光女将(前列中央)、ブランシェット南紀白浜の古屋理事(前列右)

 和歌山県は3月15日、優れたおもてなし力を持つ県内宿泊施設を顕彰する「『わかやま』おもてなしの宿アワード2023」の受賞施設を発表し、最優秀賞の旅館部門に大阪屋ひいなの湯(和歌山市)、ホテル部門にブランシェット南紀白浜(白浜町)をそれぞれ選出した。

 同アワードは宿泊施設や観光地のおもてなし向上のため2016年度から始まり、今回が6回目(20、21年度は中止)。応募があった宿泊施設に、県から委託を受けた専門事業者の覆面調査員が宿泊し、接遇や料理、施設環境など計60項目を5段階で評価。合計点の平均を算出し順位付けする。
 
 22年度に続き3回目の最優秀賞となった大阪屋ひいなの湯は、「料理は見た目、味ともに演出効果が抜群」「スタッフによる笑顔の接遇や丁寧な料理説明などは、和旅館として最上級の接客サービス」と高い評価を受けた。

 ブランシェット南紀白浜は22年度に続き、2回目の最優秀賞を受賞。「部屋は清潔感とともにきれいに整理整頓されている」「料理は見た目も味も良く、レストランスタッフはプロ意識の高い人材がそろっている」などと評価された。

 3月22日に県庁で表彰式を開催。出席した大阪屋ひいなの湯の利光真希美女将、ブランシェット南紀白浜の古屋美夫理事(堅田漁業協同組合)に、県の小路哲生観光局長が記念プレートを贈呈した。