エアトリの予約サービスがさらに充実 (エボラブルアジア)

2018年6月4日(月) 配信

エアトリの予約サービスがさらに充実。新幹線などの予約もスタート

会員規模が250万人規模となり、勢いに乗るオンライン旅行予約サイト「エアトリ」(運営=エボラブルアジア)。得意とする国内航空券分野外のサービス拡充にも力を入れ始めた。このほどトップ画面に、新たなカテゴリーとして「新幹線」や「高級旅館」、「レンタカー」、「アクティビティ」を追加。総合オンライン旅行会社として、利用者数のさらなる取り込み増を目指す。

 エアトリは昨年、お笑いコンビオリエンタルラジオを起用したテレビCM放映後、知名度が急上昇した。創業以来、旅行会社を含む国内大手企業に対し、オンライン旅行予約サイトのOEM提供に注力してきた同社。提供数は500社を上回る規模で、大手航空会社傘下のエージェントや、信販会社らに対しサービスを提供してきた。昨年3月には、東京証券取引所マザーズ市場から同取引所市場第1部に、1年を待たず鞍替えし、急成長を遂げた。

 オンライン旅行事業を通じ、BtoBビジネスで成果を出してきたこともあり、各関連企業とのつながりも深い。今回、新たなカテゴリーにとして登録された「新幹線」の予約手配では、OEM提供先のナビタイムジャパンとの連携によって実現した。「高級旅館」については、同社傘下のやらくだ倶楽部の資源を有効活用した格好だ。

 DeNAトラベルの子会社化で取扱高は1400億円となったことから、TTA(既存旅行会社)とOTA(オンライン旅行会社)問わず、業界内での存在感が一層高まった。近年、旅行系ベンチャー企業のなかでも大きな成功を果たしているだけに、動向に注目が集まっている。

貨物線を走る列車で味わう夜景 クラツー、人気企画の夜バージョン売り出す

2018年6月4日(水) 配信

お座敷列車「華」(画像提供:JR東日本)

クラブツーリズムはこのほど、新たなオリジナルルートを採用した「お座敷列車で行く特別ルート 夜の貨物線日帰りの旅」を売り出した。

 今回は利用客の期待に応え、貨物線を走行するオリジナルルートを変更したほか、シリーズで初めて夜に走行するコースを設定した。東海道線から見える夕焼けや、高島貨物線で通る真っ暗な倉庫街など、夜ならではの車窓からの風景を貸し切りお座敷列車で存分に堪能できる。参加者には、装い新たにしたクラブツーリズムオリジナルの夜版特製サボ(行先標)と、オリジナルタオルをプレゼントする。

お座敷列車・華・宴で行く特別ルート 新・夜の貨物線日帰りの旅 概要

出発日:8月11日(土)、「華」利用。8月18日(土)・「宴」利用

旅行代金:大人1万8千円。子供は3千円引き。

募集人員:各日150人限定

オリジナルルート:

新宿発(午後6:00ごろ)=(東海道貨物線)=新鶴見信号所 =(東海道本線)= 根府川折返し(扉は開かない)= 大船(根岸線)=〈高島貨物線〉= 新鶴見信号所 = 品川着(午後9:40ごろ)

夜の貨物線の旅は、神奈川県がメインの新ルート

※やむを得ない事由により時刻が変更になる場合がある。

JTBが北海道・阿寒アドベンチャーツーリズムへ追加出資

2018年6月4日(月) 配信

JTB(東京都品川区)は、阿寒アドベンチャーツーリズム(北海道釧路市)に対し、5月末に追加出資を行った。

 これまで、阿寒観光協会まちづくり推進機構(北海道釧路市)が地域 DMOとして観光地づくりの全体管理を行うなかで、JTB 総合研究所(東京都港区)とともに、2016 年から DMO(注1) の戦略策定をはじめ、新たな事業の創出や観光コンテンツの開発、プロモーションなどの運営支援を行ってきた。地域づくりの新たな事業を創出し持続的に運営を行う DMC(注2)として 2018 年 4 月に設立された阿寒アドベンチャーツーリズムに出資した。

 JTB は、同社が取り組む(1)国立公園内の夜の森を舞台にした、アイヌ民族の文化・神話をモチーフに阿寒の自然や動植物との共生の世界を演出する体感型デジタルアートの展開や、(2)阿寒の豊富な観光資源(自然・アクティビティ・アイヌ文化)を活かしたアドベンチャーツーリズム事業の本格的稼働に資するべく、5月末に追加出資を行った。JTB を含む金融機関や道内外の民間企業・団体からの同社への出資総額は 4 億円になる。

 これにより、同エリアの持続的発展につなげていくとともに、国の「国立公園満喫プロジェクト」や「観光立国ショーケース」の目標達成に貢献していく。

 今回の追加出資を通して、JTB は阿寒湖温泉およびその周辺地域に対し、「地域交流事業」のノウハウを活かして各種事業を推進することで「稼げる地域」を実現する取り組みに貢献するとともに、今回の一連の取り組みを日本における先駆的なモデルとして位置付け、日本全国各地の地方創生の実現を目指していく。

(注1)DMO(Destination Management / Marketing Organization)・・・観光地経営の視点に立ち、地域と協同して観光地域作りを行う法人のこと。

(注2)DMC(Destination Management Company)・・・豊富な地域の知恵、専門性、資源を所有しイベント、ツアー、地域交流や地域活性化を企画提案する会社を指す。

阿寒アドベンチャーツーリズムの組織概要

(1) 名 称:阿寒アドベンチャーツーリズム株式会社

(2) 代表取締役:大西 雅之(おおにし まさゆき)

(3) 所 在 地:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉 2-6-20

(4) 払込出資金:4億円(本出資後)

(5) 出 資 者: JTB、阿寒湖旅館出資組合、阿寒観光協会まちづくり推進機構(地域 DMO)、日本航空、日本政策投資銀行、北洋銀行、北海道銀行を含む計 15 社(団体)

(6) 主な事業内容:旅行業法に基づく旅行業(観光情報の提供及びガイドツアーの企画、運営、実施。イベントの企画、運営、演出及び実施 ほか)

アドベンチャーツーリズムの定義  ※Adventure Travel Trade Association(ATTA)による定義・・・「アクティビティー」「自然」「異文化体験」の 3 要素のうち 2 つ以上で構成される旅行

「登録有形文化財 浪漫の宿めぐり(86)」(三重県松阪市)割烹旅館八千代≪松阪城下に料理と宿泊の2枚看板で100年続く≫

2018年6月3日(日)配信 

豪快な部材と精緻な細工が溶けあう大広間。床の間の大絵は伊勢の画家・川口呉川の作

 松阪城跡の東側、殿町周辺は江戸時代に武家屋敷が並んでいたところである。今も背の高い槇の生け垣が続き、敷地の広い家が並んで落ち着いた街並みを見せる。八千代はその一角にある料理旅館だ。

 創業は1921(大正10)年。松阪城の二の丸跡にある料亭を買い取ってのことだった。初代の主人は阪本菊次郎。それ以前から営業していたとの話もあるが、詳細は不明である。後に二の丸跡の建物が手狭になり、現在地へ移ったのが1929(昭和4)年。やはり以前からあった建物を買い取り、料亭に改築したのだ。もとの建物は伊勢の豪商である小津清左衛門家の分家の小津孝之助の屋敷だった。

 屋敷はみごとな数寄屋風の造りであり、菊次郎は2階を乗せるなどして拡張。翌年には大広間を新築した。「広い宴会場が欲しかったんでしょう」。4代目にあたる現会長の阪本陽一郎さんは言う。江戸期から商人の町として栄えた松阪には企業の本社や商工会議所などがあり、忘新年会や会議の後の宴会など需要が多かったからだ。

 建物はおおよそ当時のまま残る。中庭をコの字型に囲んで玄関棟と鶴亀棟、大広間棟があり、3棟がいずれも登録有形文化財。大広間を含めた客室は12あり、そのうち7室が宿泊用にあてられている。屋根は桟瓦葺き。阪本家の家紋は抱き茗荷(みょうが)だが、瓦に小津家の家紋である剣片喰(けんかたばみ)が多くみられるのも歴史を知る見どころだ。

 3棟のうちでもっとも古いのは鶴亀棟。明治末期の建築ではないかと考えられている。平屋建てで現在の中庭の北西にあったものを曳家して移動したという。鶴の間は一間の畳床に金箔張りの天袋を持つ床脇が付く。書院欄間には剣片喰の透かし彫りがあり、小津の商家のにおいが残るといえるだろう。

 玄関棟では曙の間が凝っている。竹垣を模した廊下から入ると、踏込は石敷きで一軒家の玄関風。本間は自然木を棹に使った網代組みの天井がしゃれている。床の間は畳と段差のない踏込床で、掛け込み天井の広縁には煤竹を使った下地窓がある。茶室風の軽みだ。隣室の若竹の間も中央が網代で四囲をヨシズ張りで囲った天井が面白い。

 一方、大広間は豪快だ。広さ110畳で、大きな床の間は幅が二間もあり、直径40㌢以上の床柱が畳から生えたように据えられる。天井は木目の美しい板をはめ込んだ折り上げ格天井。松、鶴、富士をかたどった透かし欄間と、麻の葉や青海波などをデザインした組子が宴席のめでたさを盛り上げる。

 そして八千代では料理も忘れられない。代々の主人はみな調理師免許を持ち、4代目の陽一郎さんが言うように「料理屋8割」の旅館なのだ。主人自ら市場へ買い出しに行き、魚介を中心とした旬の素材をおまかせ料理で提供。数寄屋の造りに似合うことだろう。

 

コラムニスト紹介

旅のルポライター 土井 正和氏

旅のルポライター。全国各地を取材し、フリーで旅の雑誌や新聞、旅行図書などに執筆活動をする。温泉、町並み、食べもの、山歩きといった旅全般を紹介するが、とくに現代日本を作る力となった「近代化遺産」や、それらを保全した「登録有形文化財」に関心が強い。著書に「温泉名山1日トレッキング」ほか。

【「清都」の清都みちる女将に聞く】バリアフリーに注力 高齢者や障害者に優しく

2018年6月3日(日) 配信

割烹旅館「清都」 清都みちる女将

 千葉県旅館ホテル生活衛生同業組合「菜の花女将会」で会長を務めている割烹旅館「清都」の清都みちる女将に、活動の1つである「ハートフル事業」について話を聞いてみた。
【古沢 克昌】

* * *

 割烹旅館「清都」では、昨年「人に優しい地域の宿づくり賞」(主催=全旅連)で「厚生労働大臣賞」を受賞するなど「人に優しい宿づくり」に積極的に取り組んでいる。女将会では10年ぐらい前から勉強会を続けている「ハートフル事業」において、とくにここ1、2年強化しているのが、高齢者や障害を持つ方を想定したお宿のバリアフリーチェックだ。もちろん、オリンピック・パラリンピック、その後の事も踏まえてのことである。

 清都女将は「県旅館組合では日本バリアフリー観光推進機構協力のもと実際に宿まで出向いて、段差や通路の幅、砂利道の有無などを計測して、車イスの人でも安心して利用できるかなど調べています。実際に車イスを利用している方も同行していますので、普段はなかなか気がつかない細かな点まで調査でき、チェックする側もされる側もたいへん勉強になっていると思います」と語る。

 「ご存知のとおり、バリアフリーは車イスの方だけなく、いろいろな障害をお持ちの方がいらっしゃいます。施設によっては車イス以外の、例えば介助犬の扱いに慣れている宿であるとか、車イスを利用していなくても足腰の弱い高齢者にも優しい宿であるとか、宿泊施設を選ぶ際の参考になったら良いですよね」(清都女将)と話す。

 こうした「ハートフル事業」の延長線上にあるのが、割烹旅館「清都」が現在も取り組んでいるハンディキャップを持つ人の就労支援に着目した活動だ。委託訓練校で勉強し、卒業した障害者を受け入れ、雇用機会を創出する。簡単にできるようで現実にはなかなかできない取り組みではないだろうか。

 続けて清都女将は「女将会でのハートフル事業の活動は今後も継続して行っていきます。しかし、バリアフリーだけでなく、南房総地域の活動などにも積極的に取り組みたい。なかでも毎年7月に開催している白浜海女まつりはここだけしかない伝統的なお祭りです。伝統を守り、新しい事を取り入れ、発信し、少しでも多くのお客様が千葉そして南房総にお越しいただけるようになると嬉しいですね」とコメントした。

「味のある街」「ベジタブルミートボールサンド」――ダブルサンドイッチ葉山店(神奈川県・葉山町)

2018年6月2日(土)配信 

ベジタブルミートボールサンド 930円(税抜き)▽ダブルサンドイッチ葉山店▽神奈川県三浦郡葉山町堀内997-20 MK SEA TERRACE。

 葉山は子供のころから何度も訪れているまちだ。先日も休みの日に葉山に行くことを、ふと思い立ち、早起きして車を走らせた。葉山にはモーニングを出す店が多くある。

 着いて、まずは森戸海岸を散歩することにした。海岸を南へと歩くと赤い橋があり、これを渡ったところに森戸神社(森戸大明神)がある。橋は「みそぎ橋」と呼ばれ、海岸と神社の間に架かる。森戸海岸は鎌倉時代に「七瀬祓(ななせのはらえ)」の霊所と定められ、海岸でお祓いやみそぎが行われてきたことに由来する名前だ。

 その森戸海岸のそばにあるのが「ダブルサンドイッチ葉山店」だ。外から見るだけでも、海沿いの雰囲気を取り入れたお洒落な空間が作られているのが分かる。

 人気のパン店から派生したプロジェクトの店として、2013年にオープンした。アメリカ西海岸のサンドイッチに影響を受けてつくられている。「ウマミチキンサンド」「ターキー&クランベリーサンド」などさまざまな味があるが、今回は野菜も肉も味わってみたいと思い、「ベジタブルミートボールサンド」を選んだ。

 一口いただくと、肉は少しぴりっと辛く野菜が新鮮。そこにマリナラソース(ハーブトマトソース)がかけられている。さまざまな材料が繊細に重ね合わされているのが感じられるもので、とてもおいしい。

 パンは表面がひび割れたような模様になっていて、その表面はかりっと、中はもちっとしている。このパンは「ダッチクランチロール」といい、トラの模様に似ていることから「タイガースブレッド」と呼ばれることもあるものだ。この店では、水溶きの米粉を塗って焼くことでひび割れを作りだしている。パン店から始まったプロジェクトならではのこだわりが伺える。

 ランチの時間帯にはいつも混雑していると聞く店だが、さすがに月曜の朝は落ち着いていて、サンドイッチとコーヒーをいただきながらゆっくりと過ごすことができた。よく行くまちも、行く時間帯を変えることで、別の顔に出会うことができそうだ。

(トラベルキャスター)

コラムニスト紹介

トラベルキャスター 津田令子氏

社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

神社を巡る旅 「学びながらの旅こそ面白い」

2018年6月2日(土)配信

秦まゆなさん(左)と一糸恭良さん
秦まゆなさん(左)と一糸恭良さん

 
日本文化案内人で文筆家の秦まゆなさんと、古代文字ホツマツタヱ研究者の一糸恭良さんが5月7日、本紙を訪れた。古代史に魅せられた2人はそれぞれ、全国の神社を巡る旅を続けている。「日本の神話と神様手帖」を著した秦さんは、旅先の神社を訪れると、地元の人から土地の独特の文化や古代史の話を聞くこともあるという。「ブームに流される旅ではない、自分で興味を持って学びながらの旅こそ面白い」と話す。

 一糸さんは「地域の食や文化などすべては歴史につながっている。歴史を知ることで、旅の醍醐味を味わえる」と語った。

 

一般社団法人に移行へ 日本版DMO登録目指す(四国ツーリズム創造機構)

2018年6月2日(土) 配信

あいさつする四ツ創の松田清宏会長

 四国4県とJR四国などで組織する「四国ツーリズム創造機構」(会長=松田清宏・四国旅客鉄道〈JR四国〉相談役、147会員)は5月10日、高松市内のホテルで2018年度総会を開き、来年1月に一般社団法人に移行し、今年度内に観光庁が取り組む「日本版DMO」への登録手続きを行うことを決定した。

 法人化後も現行の体制を維持し、会員からの負担金および会費収入を主な財源とする。DMOになれば「旅行業者」登録で着地型旅行商品の販売など収益事業も行えるが、実施しないとした。

 冒頭あいさつで松田会長は「昨年の四国DCは大成功を収め、107億円という経済効果を残すことができた。インバウンドが順調に伸びている。『四国に行ってみたい』という海外の声が多いことを実感している」と話した。

 第3次四国観光交流戦略の3年度目(最終年度)となる今年度は、同戦略の目標である四国外から訪れる延べ宿泊者数1068万人泊(18年度)、四国に訪れる外国人延べ宿泊者数65万5千人泊(同)の達成に向け、各種取り組みを加速させる。

 国内誘客では、4―9月の半年間、「しあわせぐるり、しこくるり。」観光キャンペーンを展開するほか、JRグループや航空会社との連携を引き続き強化。西日本高速道路や四国4県などと連携し、四国内の高速道路が乗り降り自由な「四国まるごとドライブパス!2018」も6月11日から12月16日まで継続実施する。

 インバウンド戦略では、国土交通大臣の認定を受ける広域観光周遊ルート形成計画事業「スピリチュアルな島~四国遍路~」を柱と位置付け、国別にテーマを設定した事業を展開する。販売が好調に推移している「ALL SHIKOKU Rail Pass」を引き続きPRし、四国周遊旅行を促す。

京都最大規模!「あじさいウイーク」 長岡京市の柳谷観音 6月9日から

2018年6月1日(金) 配信

あじさいの景観

京都府長岡京市の柳谷(やなぎだに)観音で6月9日(土)から7月1日(日)まで、境内に京都最大規模の約5千株のあじさいが咲き誇る「柳谷観音あじさいウイーク」を開催する。期間中、名勝庭園(浄土苑)が眺められる上書院の特別公開やオリジナルの「紫陽花の押し花朱印」を限定で用意する。

柳谷観音あじさいウィーク期間中の催し

(1) 「上書院」特別公開 古都百庭の名勝庭園 狩野常信「菊花菊童子」も

 通常は月に1度17日しか公開していない上書院を、期間中特別公開する。天皇家公家や特別なお客だけを通ししてきた上書院からは、戦前に古都百庭として選ばれた名勝庭園(浄土苑)が眺められ、その紅葉が大変美しいと多くのVIPに愛されてきた。あじさいウイーク期間中は上書院にて、狩野探幽亡き後随一の実力者といわれる狩野常信の「菊花菊童子」三幅を展示する。上書院から眺める風景と共に、寺宝を見ることができる。

 拝観料:800円(上書院・寺宝庫に拝観可)

(2) 「紫陽花の押し花朱印」を限定授与

毎回人気の「紫陽花の押し花朱印」

 毎回人気で限定数の授与が終了してしまう限定朱印。今回はあじさいを使った当山オリジナルの『紫陽花の押し花朱印』を800人限定で授与する。授与料は1体500円。

(3) 柳谷観音寺宝特別展示「時代を駆け抜けた偉人たち」

 寺内の寺宝庫で『時代を駆け抜けた偉人たち』をテーマに、人物画を中心とした寺宝庫特別拝観を開催する。はじめ織田信長に仕え、その後、豊臣秀吉に仕えた狩野派で理知的で整った画風を作り上げた狩野光信の「丗六哥仙 能宣」や円山応挙の「楊貴妃写貌図」。応挙の孫で海外でも高い評価を受け、メトロポリタン美術館や大映博物館にも収蔵されている円山応震の「柳風小野道風之図」などを展示している。

 拝観料:800円(上書院・寺宝庫に拝観可)

(4) あじさいまつり

 6月24日(日)の午前10時~午後3時30分に開催する。主催は長岡京市観光協会と柳谷観音楊谷寺(ようこくじ)。歌うお坊さんや、琴演奏、書道パフォーマンスなどの「あじさいコンサート」のほか、特産品販売、ふれあい軽トラ市、庭園茶席などを予定。奥之院では数珠ブレスレット作りも行う。

(5) 柳谷観音寺宝展 橋本邦助「芥子之花図」

 月替わりで秘宝を特別公開していく企画「柳谷観音寺宝展」を開催している。今月は東京藝術大学美術館にも収蔵されている橋本邦助の「芥子之花図」。洋画から仏留学後に日本画に転じ優れた外面的描写の作品が見られる。6月中は毎日展示。

(6) 押し花コースター・ハガキ作り体験

 押し花朱印を製作している中村容子先生指導のもと、季節の押し花を使ってコースターやハガキ作りを楽しめる。

 実施日:6月24日(日)午前10:00~午後3:00

 場所 :本堂横

 体験費:100円~

(7) 数珠ブレスレット作り

 あじさいまつり当日、正垣里恵氏を講師にお迎えし四季折々に合わせた色やモチーフで、オリジナルのブレスレット作りを体験。誰もが使いやすいよう2色を用意。好みで紫陽花のモチーフもあしらえる。

 実施日:6月24日(日)10:00~午後2:00

 参加者:15人限定

 場所 :奥之院

 体験費:2千円

(8) 竹職人に習う竹箸作りワークショップ

 長岡京の竹は奈良時代に天皇家に献上されたとの文献も残っていて、歴史と伝統は現代にも受け継がれている。その歴史ある長岡京の竹を使って、子どもから大人まで楽しみながら自分自身で竹箸を削ることができる、長岡京市ならではのワークショップを企画。1本1本丁寧に油抜きをし、数年から長いものでは20年間上下を逆にして寝かせ、自然に水分を抜き乾燥させ、約2~5年間寝かせて自然乾燥した特別な竹で竹箸を作る。特別な竹で作る箸は自身のお気に入りに。また大切な人へのプレゼントに。

 定員:10人

 時間:午前10:00~午後3:00

 場所:山林事務所

 費用:2千円※箸は3膳作ることができる

(9) 美心眼アロマハンド

 上書院で心地良い香りに包まれて癒しのひとときを。「Gokan+サロン」でご好評の美容温灸鍼×優しいタッチングのアロマハンドで手や眼の疲れ、肩凝りを和らげては。(※指先から肘までの施術)

 時間:10:00~午後3:00

 場所:上書院

 費用:1千円/15分

(10) 行列のできる人気店「西山こっぺ堂」の限定パンを販売

 雑誌やテレビで取り上げられる人気店「西山こっぺ堂」が出店。タケノコと藻塩を加えた餡を抹茶生地で包み込んだ「新緑あんぱん」を限定販売商品として販売する。

イベント概要

期間 :2018年6月9日(土)~7月1日(日)

時間 :開門午前9:00~閉門午後4:30

場所 :柳谷観音 楊谷寺

    京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2

入山料:200円

拝観料:800円(上書院・寺宝庫に拝観可)

交通アクセス

・シャトルバス利用

 6月24日(日)のみシャトルバスを運行

 片道:大人300円/小人150円

 発着:JR長岡京駅東口 阪急西山天王山駅東口

・車利用

 長岡京インターチェンジ(京都縦貫自動車道)を降り、そのまま真っ直ぐ山の中に。10分程度で到着する(大型バスの駐車場有)。

・電車利用

 阪急京都線「長岡天神駅」・阪急京都線「西山天王山駅」・JR「長岡京駅」の3駅利用可。毎月縁日(17日)は、当山のシャトルバスが阪急京都線「西山天王山駅」、JR「長岡京駅」の2カ所から発着。京阪「淀駅」から阪急京都線「西山天王山駅」行きのバスも出ている(約10分)。

6月9日(土)よりローズシーズン到来 軽井沢レイクガーデン

2018年6月1日(金) 配信 

レイクガーデンのバラのようす

レイクニュータウン(石井千尋社長、長野県北佐久郡)が運営する、バラと湖のガーデンパーク「軽井沢レイクガーデン」は、ローズシーズンを2018年6月9日(土)~7月16日(月・祝)まで実施する。

 軽井沢レイクガーデンは、バラを中心に軽井沢の風土に合った四季折々の植物を楽しめるナチュラルガーデン。約1万坪の敷地には、水辺の庭園を中心に8つのエリアを展開し、そのうち4つのエリアでバラを楽しめる。2017年はローズシーズン中、1万6,780人が来園した。

軽井沢レイクガーデンのバラの特徴とエリア構成

◇イングリッシュローズを中心とした「イングリッシュローズガーデン」

◇フレンチローズを中心にクレマチスとバラのパーゴラが魅力の「フレンチローズガーデン」

◇原種のバラと宿根草が合わされ、石に囲まれた「ラビリンスローズガーデン」

◇日本最大級のバラの小径で香り豊かなバラを楽しむ「フレグランスローズパス」

 全部で約400種類3,500株のイングリッシュローズとフレンチローズ、原種のバラに加えて、この時期は宿根草(約300種類2万株)も見ごろ。

キャッチフレーズは「自然を愛するすべての人へ」

 ローズシーズンは緑深まる6~7月。チューリップの花期が過ぎると、いよいよローズシーズンに突入する。高原ならではの冷涼な軽井沢では、首都圏などよりやや遅れて花期がやってくる。最も美しいのが、6月中旬~7月の頭にかけて。この時期をトップローズシーズンとし、バラをテーマとしたさまざまな催しを予定する。

 期間中のイベント予定は、「軽井沢レイクガーデン」ホームページで公開中。

「軽井沢レイクガーデン」概要

場所:長野県北佐久郡軽井沢町レイクニュータウン

運営:株式会社レイクニュータウン

開園期間:

<ローズシーズン(6月9日~7月16日)>

 午前9:00~午後5:00(最終入園 午後4:30)

 大人1,200円、小・中学生500円

<トップローズシーズン(6月16日~7月1日)>

 午前8:00~午後5:00(最終入園 午後4:30)

 大人1,500円、小・中学生500円

※開花状況によって期間が変更する場合もある。

※毎週水曜日はメンテナンス日として、閉園1時間前にクローズとなる。

※6月23日(土)、6月24日(日)のみ朝7:00開園。

 早朝の香りのゴールデンタイムを楽しめる。

開設:2007年4月