ジオパークを集客の要に! 地域事業者との連携強化も (静岡県、伊豆半島ジオパーク)

2018年4月25日(水) 配信

海から眺める三石岬(提供:伊豆半島ジオパーク推進協議会)

伊豆半島(静岡県)がこのほど、ユネスコ世界ジオパーク(地質遺産)に認定された。静岡県は4月20日(金)、メディア向け説明会を開催。総力を挙げて誘客に取り組む姿勢を示した。中心となる伊豆半島ジオパーク推進協議会では、地域事業者らの理解度を高めつつ、集客増に結びつく施策立案を牽引していく構え。地域事業者との連携強化も視野に入れる。

 ジオパークは、多様な観点に立って該当エリアを教育・観光に活用し、地域の持続可能な開発に主眼を置く制度。2001年からユネスコ(国連教育科学文化機関)が支援を表明し、認定組織である世界ジオパークネットワーク(Global Geoparks Network)は、04年に設立された。現在、ユネスコ世界ジオパークは国内に9つ(18年4月現在)。日本ジオパークネットワークが、各地域の活動を支援する仕組みとなっている。

課題は、来訪者増を実現する商品造成

 各認定地域にとって、認められた素材をツアー商品の造成にどう生かすかが大きな課題となっていた。支援団体である日本ジオパークネットワークでは、各エリアの地質を取り込んだツアー商品の調査・研究、クオリティ確保を目指すワーキンググループの立ち上げに注力している。

 同ネットワークは「まだ着手してから1、2年。旅行会社といった商品造成のプロフェッショナルをメンバーに加える重要性を理解するなど、どうすれば誘致につなげられるかを模索している最中です」と、本紙の取材に答えてくれた。地域の特色を世界に対し発信できる機会ではあるものの、有効利用に向けた取り組みは始まったばかりなのだ。

受入と集客体制の整備に励む

 後発となる静岡県では、これら課題を踏まえたうえで、受入・集客体制の確立を目指す。受入体制では、教育旅行を中心に7年以上の活動実績を持つ「伊豆半島ジオガイド協会」が中心となって整備する。所属ガイド数は100人ほど、地域住民が中心となって、旅行会社や一般ユーザー双方に対応できる仕組みを整えている。

伊豆半島ジオパーク推進協議会が認定するガイド170人のうち、100人ほどの有志によって運営されている「伊豆半島ジオガイド協会」

 同協会に問い合わせたところ、「認定後、旅行会社からの照会が増えている。伊東や下田など、各エリアのジオサイトに特化したプランをすでに用意し、整備は順調です」と自信を見せた。地質や地形に詳しいガイドだけでなく、英語対応できるメンバーも所属。昨年には、ウェブサイトを多言語化(英語・英語)し、インバウンドの受け入れにも力を入れている。

 集客体制の整備については、伊豆半島ジオパーク推進協議会が中心となってウェブサイトをリニューアルした。4カ国語(英語・中国語・韓国語・日本語)に対応し、人気スポットがひと目で分かるランキングや、「写真から探す」ページを設置。直感的で分かりやすい仕組みを整えることで、海外ユーザーに選ばれるジオパークを目指す。

地域事業者の収益増につながる仕組みづくりを

 説明会で登壇した同推進協議会の高橋誠氏は後日、「インバウンド向けにインスタグラムアカウントを立ち上げ、メインターゲットであるFIT(個人旅行)客を取り込みたいと考えています。ウェブサイトの充実もその一環で、地域事業者と来訪者を結ぶプラットフォームとしての役割を担っていきたいと考えています」と、取材に答えてくれた。

高橋誠氏

 これまで伊豆半島への集客を目的とした多言語サイトはほとんどなく、いかに知らしめるかが大きな課題だった。今後は、地質関連以外のコンテンツも取りそろえ、徹底したPRを行うという。

 最新の統計によると、静岡県の観光交流客数は1億5,294万人(16年度)、12年度以降増加が続き、過去最高を更新した。宿泊では、1,943万人と前年と比べ2・2%の減少となったものの、近年は右肩上がりが続き好調を維持してきた。さらなる誘致を促進させるためにも、ジオパークを観光素材としてしっかり活用したい。県でも、地域事業者の果たす役割がとくに大きいとみる。

川口茂則氏

 当日、同じく登壇した静岡県・観光部観光局観光政策課の川口茂則氏は、「地域や地域連携DMOなど、各エリアの事業者が主体的に活躍する仕組みづくりができ上がりつつある。地域のことを一番良く知っている方々が、コンテンツづくりやPRで積極的な役割を果たせるよう、牽引体制を確立していきたい」語っている。

 伊豆半島ジオガイド協会の取り組みが示すように、地域住民が主体となって観光を盛り上げる土壌は出来上がりつつある。行政サイドには、ウェブ経由の発信や地域事業者の自立支援など、各事業者が収益を生み出せる環境づくりを期待したい。

 なお、静岡県と各エリアでは現在、19年に開催予定の静岡デスティネーション・キャンペーン(DC)に向けたプロモーションに注力している最中。ジオパークを新たな観光資源と捉え、活用したい。

Instagramアカウント「ハヤリタビ」を開設 ANAセールス

2018年4月25日(水) 配信

アカウント投稿表紙画面

 ANAセールス(宮川純一郎社長、東京都中央区)は、4月24日(火)にInstagram(SNS交流サイト)アカウント「ハヤリタビ」を開設した。Instagram世代である若手社員が、「いま伝えたい旅」をテーマに、旅のトレンドを定期的に発信する。

 同企画は、2017年7月に実施した旅行商品公募企画で、若手社員が提案したもの。企画実現に向けてプロジェクトチームを発足、準備を進めてきた。

 「ハヤリタビ」というアカウント名は、旅のトレンド(流行)を伝えたいという思いで、流行=ハヤリ、旅=タビから名付けたという。利用者も、#ハヤリタビ#ハヤタビなどハッシュタグをつけて投稿できる。

「ハヤリタビ」アカウントホーム画面

 同社は「雑誌を気軽にめくるように、オシャレで、わくわくするような投稿を定期的に発信する」とコメントしている。今後はInstagram内の投稿だけでなく、アカウントを活用したキャンペーンや新たな企画も随時発信していく方針だ。

GWは福井・芝政ワールドに、赤ちゃんホワイトタイガーがやってくる!

2018年4月25日(水) 配信

芝政ワールド(福井県坂井市)は、4月28日(土)~5月6日(日)のゴールデンウイーク期間、生後3カ月の赤ちゃんホワイトタイガーに出会えるイベント「赤ちゃんホワイトタイガーがやってくる!」を開催する。

 生後3カ月の愛くるしいホワイトタイガーの赤ちゃんを、間近で見ることができるほか、ウサギやヒヨコなどの可愛らしい動物たちとのふれあいコーナーも設ける。5月3日(祝)~5月6日(日)は午後7時30分まで開園を延長し、夜には花火も打ち上げる。様々な動物のコスチュームを着て、動物たちの特徴的な動きを体感できる新アトラクション「どうぶつになれるアスレチック」も期間限定でオープンしている。

赤ちゃんホワイトタイガーがやってくる!

開催期間: 2018年4月28日(土)~5月6日(日)

会場  : 芝政ドーム内 特設会場

料金  : 3歳以上500円

      ※7歳未満は保護者同伴

      ※パスポート入場者は無料

      ※併催イベント「どうぶつになれるアスレチック」利用も含む

営業時間延長・花火を打ち上げ

 2018年5月3日(祝)~5月6日(日)は営業時間を延長。夜7時30分までアトラクションを楽しめる。5月4日(金・祝)と5月5日(土)は、夜7時30分から約10分間、花火も打ち上げる。

期間限定アトラクション「どうぶつになれるアスレチック」

開催期間: 2018年4月21日(土)~6月10日(日)

会場  : 芝政ドーム内 特設会場

料金  : 3歳以上500円

      ※7歳未満は保護者同伴

      ※パスポートの方は無料

      ※併催イベント「赤ちゃんホワイトタイガーがやってくる!」利用も含む

ゴールデンウイーク期間中の営業時間

4月28日(土)~5月2日(水)   午前9:00-午後5:00

5月3日(木・祝)~5月6日(日) 午前9:00-午後7:30

徳川家康拝領の寺宝19点 町屋光明寺で関東初公開

2018年4月25日(水) 配信


東叡山毘沙門堂開基久遠壽院公海僧正筆 東照宮神像

町屋光明寺(東京都荒川区)は5月6日(日)まで、「本願寺・寺宝展--『東本願寺と江戸幕府』」を行う。関東エリア初公開となる徳川家康拝領の鐙(あぶみ)や鞍(くら)などを本山である本願寺(京都府右京区)から運び、展示する。 

 今回公開されるのは、関ヶ原合戦の前夜に下野小山の陣中で教如上人が家康より拝領した馬具、軍扇などを展示。慶長七年三月九日に本多佐渡守が妙安寺に対し葵御紋幕を賜った際の奉書(文章のこと)や成然上人消息(手紙のこと)などの貴重な史料や徳川幕府歴代将軍の位牌である「東照宮御廟之霊牌(とうしょうぐうごびょうのれいはい)」なども見ることができる。

詳細

開催期間:5月6日(日)まで。 5月2日(水)を除く

入場時間:午前10:00~午後5:00(受付終了午後4:30)

場所:町屋光明寺 東京御廟本館(東京都荒川区荒川7-5-8)

アクセス:      

東京メトロ・千代田線「町屋駅」2番出口より徒歩3分、京成本線「町屋駅」より徒歩2分、東京さくらトラム(都電荒川線)「町屋駅前駅」より徒歩3分

拝観:無料

東京の島々で使えるお得な“しまぽ通貨”販売開始へ

2018年4月25日(水) 配信 

電子しまぽをスタート

東京観光財団は2018年4月23日(月)から、神津島などで使えるプレミアム付き宿泊旅行商品券「しまぽ通貨」サービスの利便性を向上させ、新たにスタートした。旅行事業者が販売する島しょ地域への宿泊旅行の旅行代金が一定額割引になる「しまぽタイアップツアー」の販売も同日から行った。

 「しまぽ通貨」は1万円分のプレミアム付き宿泊旅行商品券を7千円で購入できる、「電子しまぽ」会員向けサービス。東京都が3千円を助成している。スマートフォンで利用可能な「電子しまぽ」(観光パスポート『東京島めぐりPASSPORT』)を発行することで購入できる。7千円分は飲食やショッピング、アクティビティなど、プレミアム分の3千円は宿泊施設でのみで使うことができる。購入も利用もスマホで簡単に行える。

 公式ホームページもリニューアルし、「電子しまぽ」や「しまぽ通貨」をより分かりやすくした。「しまぽ通貨」を使った各島の楽しみ方や各島の情報、加盟店の紹介をさらに充実。今後、各島のスポット紹介や、イベント情報なども発信していくという。

※この事業は東京都の「地域観光振興基金」を活用して実施

(東京諸島…大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島の伊豆諸島と、父島、母島の小笠原諸島を合わせた全11島)

しまぽ通貨概要について

しまぽ利用方法

・しまぽ通貨の購入にはクレジットカード、利用にはスマートフォン、携帯電話が必要

・「電子しまぽ」(※1)を発行することで購入できるようになる(事項参照)

(※1)電子しまぽとは…スマートフォンで利用できる「東京島めぐりPASSPORT(愛称:しまぽ)」。主な機能として、しまぽ通貨の購入のほか、11島をめぐるスタンプラリーや、島内の特典加盟施設で割引などのサービスを受けることができる。

<リニューアル箇所>

・1万円のうち、宿泊施設でのみ利用可能な金額を7千円から、3千円に変更

・利用期間が60日から、6カ月間に変更

・一度に購入できるセット数が、4セットから8セットに変更

<利用できる店舗について>

各島内加盟店と竹芝客船ターミナルの一部店舗にて利用可能(4月23日時点269店舗)※一覧については「電子しまぽ」公式ホームページから

<販売・利用期間について>

2018年4月23日~2019年3月31日(または予定販売数終了まで)

<予定販売数>

10万セット ※1人8セットまで購入可能

<割引の内容>

・1人1泊あたり3千円(1泊あたり1万円以上の宿泊を伴う旅行商品が対象)

・1回の往復旅行で4泊までを限度とし、泊数に応じて旅行代金を割り引く

田川博己氏ら21人が受賞 観光関係功労者国土交通大臣表彰

2018年4月24日(火) 配信

観光関係事業に多年従事し、功績を賞された21人が国土交通大臣から表彰を受けた

国土交通省はこのほど、2018年観光関係功労者国土交通大臣表彰受賞者を発表した。受賞者は、日本旅行業協会(JATA)会長で、JTB代表取締役会長の田川博己氏ら21人。4月23日(月)の表彰式で、石井啓一国土交通大臣は受賞者に対し「長年における努力と功績に深く敬意を表する」とあいさつした。

  受賞者は次の各氏。    

【ホテル業・従事者】

  岩田栄(帝国ホテル・営業部宴会サービス課専門職課長)▽大澤眞二(パレスエンタープライズパレスホテル立川・副総支配人兼営業担当支配人)▽小澤弘幸(ホテルオークラ東京・洋食調理部担当副部長)▽重山亨(プリンスホテル・東京プリンスホテル宴会サービス)▽佐藤和宏(京王プラザホテル・料飲部)▽八巻和弘(ホテル、ニューグランド・調理部ル・ノルマンディ調理課▽小佐野英世(富士屋ホテル・湯本富士屋ホテル宿泊課)▽中田宏(RRH京都オペレーションズ・リーガロイヤルホテル京都副総料理長兼調理部レストラン調理長兼調理部調理課トップオブキョウトシェフ)▽岡久(倉敷国際ホテル・料理長兼調理部長)

【旅館業・経営者】

  加藤誠一(日本旅館協会東北支部連合会副会長、ホテル新富代表取締役社長)▽佐藤佐次右衛門(たちばなや代表取締役社長)▽河内廣志(元日本旅館協会副会長、道後プリンスホテル代表取締役社長)▽宮村耕資(日本旅館協会常務理事、ホテル南水代表取締役社長)▽堀切博(日本旅館協会鹿児島県支部副支部長、霧島観光交通代表取締役)

【旅館業・女将】

 小山あき(鶴雅リゾート取締役、女将)▽澤田美枝子(宮古ホテル沢田屋常務取締役、女将)▽梅林陽子(まこと総合企画常務取締役、女将)

【旅行業・経営者】

 田川博己(日本旅行業協会会長、JTB代表取締役会長)

【旅行業・添乗員】

 今川ひろみ(TEI・添乗員)▽山中淺子(TEI・添乗員) 

【観光レストラン業・経営者】

 大石剛生(国際観光日本レストラン協会理事、大總商事代表取締役社長)

(右)受賞した田川博己氏(日本旅行業協会会長、JTB代表取締役会長)

日本初開催、「第13回ACIアジア太平洋地域総会」始まる

2018年4月24日(火) 配信

NAA夏目誠社長

千葉県千葉市で423日(火)、日本初開催の「第13ACIアジア太平洋地域総会」が開幕した。ホスト空港は、成田国際空港(NAA)。約43カ国、62航空会社、520人が参加した。25日(木)まで、アジア太平洋地域をはじめとする空港・航空関係者が参加。人材確保や利便性向上など、業界が抱える課題や将来展望などが議論される。

  NAAの夏目誠社長は、24日の開会式冒頭で世界各国の空港で進められている機能強化の流れに触れ、成田国際空港も年間発着回数50万回に拡大すると報告。ディスカッションや展示などを通じ、「デジタル技術と東京オリンピック・パラリンピック対応、観光、NAAの取り組みの4つのコンセプトを感じて欲しい」とあいさつした。

 その後、「日本における持続的な観光」や、「2020 年以後の空港産業」、「空港民営化」についてパネルディスカッションが行われ、質疑を含め真剣な議論が繰り広げられた。

五頭温泉郷の日(5月20日)に合わせ往復バスプランを特別料金で

2018年4月24日(火) 配信 

期間限定の特別料金で運行

泉観光バス(本社:新潟県五泉市、代表取締役:関塚 政行)は5月20日の五頭温泉郷の日にちなみ、新宿・池袋~五頭温泉郷行の昼行NETWORK 821便を片道2600円、往復5200円(5=ご、2=ず)のキャンペーン料金で走らせる。

 五頭温泉郷が2014年5月20日に環境省から「国民保養温泉地」として初めて認定されたことを記念してできた日。五頭温泉郷旅館協同組合が中心となって、毎年さまざまなイベントを企画してきた。

 2018年も5月20日(日)~26日(土)まで、五頭温泉郷で使える1万円の旅行券が当たるSNS(交流サイト)投稿キャンペーンや、普段は日帰り入浴をしていない旅館も含めて、特別料金(大人半額・中学生以下無料)での日帰り入浴の開放などを実施する。

五頭温泉郷旅館協同組合のホームページ

キャンペーン概要

運賃:4列エコノミーシート 片道2600円/往復5200円、4列ゆったりシート 片道3100円/往復6200円※通常価格:片道3,400円~(乗降地や日程により変動)

期間:2018年5月12日(土)~5月27日(日)乗車分

適用区間:821便 全区間(新潟・新発田などでの乗降も含む)

座席スペック:4列エコノミーシート(コンセント無し)/4列ゆったりシート(コンセント有り)/ブランケット無料貸出/フリーWi-Fi搭載

運行スケジュール

<関東発> 毎週土曜日運行・年末年始など繁忙期の増便有

バスタ新宿(午前7:50)/池袋サンシャイン(午前8:30)→長岡北(午後12:40)/三条燕(午後12:58)/巻潟東(午後1:07)/鳥原(午後1:16) /新潟駅南(午後1:35)/新発田(午後2:30)/月岡温泉(午後2:55)/五頭温泉郷(午後3:20)

<新潟発> 毎週日曜日運行・年末年始など繁忙期の増便有

五頭温泉郷(午後2:05)/月岡温泉(午後2:30)/新発田(午後2:55)/新潟駅南(午後3:40)/鳥原(午後4:09)/巻潟東(午後4:28)/三条燕(午後4:36)/長岡北(午後4:53)→池袋サンシャイン(午後8:50)/バスタ新宿(午後9:20)

予約・問い合わせ:泉観光バス 高速バス予約センター TEL 025-279-5555(午前9:30~午後6:30)

URL:

高速路線バス 予約ページ

泉観光バス 企業紹介動画

体験型カエル館「KawaZoo」8月に開館。静岡県河津町iZooの姉妹館

2018年4月24日(火) 配信

KawaZoo「ロゴマーク」

静岡県加茂郡河津町梨本にカエル類を中心とした体験型カエル館「KawaZoo(カワズー)」が8月1日(予定)に開館する。

 体感型動物園iZoo(イズー)の姉妹園として開業する。285平方㍍の建屋に、120種類以上のカエルを飼育展示する日本最大のカエル館となる。国内はもとより世界中から集められた生きたカエルコレクションは必見だ。

 館名は、古蛙(カワズ)や河津(かわづ)町に掛けて命名した。iZooとKawaZoo、両施設の共通入園券の発売も計画している。

北海道でインバウンド対策に注力、地方誘客に知見生かす (ナビタイムジャパン)

2018年4月24日(火) 配信

訪日外国人旅行者(インバウンド)を取り込むためにできることは何か? 地域によって来訪者の観光スタイルが異なるなか、ナビタイムジャパン(大西啓介社長)では個々の地域に合わせた施策立案をサポートする取り組みに注力している。

 昨年7月には、北海道北海道開発局(国土交通省、和泉晶裕局長)と共同で「北海道ドライブ観光促進社会実験」を実施。インバウンドのレンタカー移動をサポートしつつ、経路や運転時間帯のデータ収集を行った。2016年度、北海道の観光入込客数(延べ人数)は約1億4千万人。13年度と比べ7%増加しているものの、道央エリアに集中している(構成比、55%)状態に大きな変化はない【下記図1、2参照】。地方部などへの誘致が課題となるなか、ユーザーが自由に目的地を選択できるレンタカー移動に対する期待は高く、その実態調査が急がれていた。

【図1】北海道圏域別観光入込客数(延べ人数、2016年度) ※北海道観光入込客数調査報告書をもとに、本紙編集部が作成した(四捨五入後の数値を参考にしたため、総数に若干の変動が生じた)
【図2】北海道圏域別観光入込客数(延べ人数、2016年度) ※北海道観光入込客数調査報告書をもとに、本紙編集部が作成した(四捨五入後の数値を参考にしたため、総数に若干の変動が生じた)

地方誘客実現に向け、ルート検索や交通コンサルの知見を生かす

 ナビタイムジャパンでは、ルート検索や交通コンサルティングで培った知見を生かし、レンタカー移動をサポートするアプリを開発・提供。ユーザーのドライブをサポートするとともに、実態調査に必要なデータ収集を実現。昨年の実験での協力が評価され、4月16日(月)に北海道開発局と「共同事業実施に関する協定」を締結し、道内で記者会見を行った。

 北海道開発局の和泉晶裕局長は会見で、「公共交通機関が非常に疎な北海道において、レンタカーによるドライブ観光は地方の隅々まで外国人観光客に行ってもらうツールとして非常に重要なもの。今後、ナビタイムジャパン様と外国人の動向の把握、把握した情報の観光関係機関への情報提供を行い、北海道を快適にドライブしていただく環境を整備していきたい」と発言(一部抜粋)。同社の協力に強い期待を示した。

締結書を交わす北海道開発局の和泉局長(右)とナビタイムジャパンの大西社長

国内でルート検索を定着させてきたナビタイムジャパン。月間UU(ユニークユーザー)数は約4100万、有料会員数は480万人に上る。海外現地ユーザー向けの検索サービス(NAVITIME Transit)の提供も好調、29の国・地域で活用されている。2016年には、旅行業に参入(第2種)。ルート検索とプランニングを同時に行えるウェブサイト(NAVITIME Travel)の提供をスタートさせ、昨年多言語化した。13年から提供を始めたインバウンド向けアプリ(NAVITIME for Japan Travel)でも動態データの収集に努めており、多くの自治体や企業でインバウンドマーケティングに活用されている。

 今回、北海道開発局との提携は同社が進める地方誘客プロジェクト(EXPLORE JAPAN PROJECT)の一環。地域の観光資源を発掘し、海外への発信を目指すもので、来訪する外国人の視点に立った情報収集・発信を行うことで、真に人が集まる仕組みづくりをサポートすることを目的とする。

ナビタイムジャパンによる、地方誘客を実現するための仕組み(同社報道資料より)

アプリ活用し、ビッグデータを地域事業者と共有

 今回データ収集に活用されたのは、同社開発・提供のスマートフォン端末用アプリ「Drive Hokkaido!」だ。収集するのは、移動経路といったGPSデータ。アプリにはカーナビゲーション用マップコードが掲載され、スマホ端末のGPS機能とも連動する。運転中、同乗者が常時アプリを立ち上げていることを想定したつくりとなっているため、アプリの起動・停止時刻から活動時間の推移を知ることが可能。集めたビッグデータは、飲食店や土産物屋など、同実験に参画した地域事業者らも活用できる。データを通じ、事業者らはオープン時刻やスタッフ配置を見直し、生産性向上を期待できるのだ。

 「いつどのエリアでアプリを停止したのか?」という、位置と時間を統合した情報を知ることも可能だ。昨年行われた実験の結果によると、アプリ利用者が札幌市など道央圏外で宿泊した割合は42・5%。他の移動手段(バスや電車など)を含む調査よりも10㌽以上高く、レンタカー利用者が地方部で宿泊する傾向が強いことを示す結果となっている。レンタカーに対する期待を後押しするものといえ、地域は今後は、レンタカー事業者と協力したうえで、具体的な施策を考える必要が出てくるかもしれない。

 実験期間中、同アプリを北海道内で利用した外国人旅行者は1211人(総ダウンロード数は8611件、18年3月末まで)。レンタカー貸渡台数の約6%に相当する割合となった。道内のオススメルート(PANORAMIC DRIVING ROUTE)や観光スポット・施設情報、お得なクーポンをゲットできることが、ユーザーにとってのメリット。マップコードをレンタカー備え付けのカーナビゲーションシステムに入力するだけで、ユーザーは迷わず目的地を目指せる。現在、43のオススメルートと、249施設がクーポンを掲載している。6月にアップデートを予定し、ルート数をはじめ情報をさらに充実させる方針だ。

来道中、アプリで閲覧された観光スポットランキングも発表された(同社報道資料より)

 レンタカー事業者に対しても、ビッグデータの提供を行うこととなっており、同社ではシステムの提供を通じ、レンタカー利用の促進をサポートする構えだ。

 なお、クーポンの掲載など、参画希望を地域事業者向けの問い合わせ先は下記の通り。随時メールにて受け付けている。

【ナビタイムジャパン インバウンド事業部】

inbound-business☆navitime.co.jp(☆を半角アットマークに変えて送信)