道頓堀の“夜観光”促進 協議会設立し実証実験へ

2019年11月21日(木) 配信

11企業・団体がスクラムを組む

 訪日外国人でにぎわう大阪のなかで、最大級の観光集客拠点である道頓堀の夜の観光コンテンツを開発しようと、道頓堀商店会(上山勝也会長)やJTB(髙橋広行社長)、大阪観光局(溝畑宏理事長)など11団体・企業が11月12日、「道頓堀ナイトカルチャー創造協議会」を設立した。

 道頓堀商店会とJTBは2017年10月に「エリアマネジメント連携協定」を締結し、翌年6月にカフェ併設のインフォメーションセンターと劇場を備えた情報発信・交流拠点「道頓堀スクエア」を、中座くいだおれビル地下に開設した経緯がある。

 2025年開催の大阪・関西万博を見据え、両者のこれまでの取り組みを発展させ、大阪観光局や他の民間企業8社と新たに連携した。「夜・食・エンターテインメント」を切り口に最先端のテクノロジーを活用したにぎわい作りに取り組み、2025年の「道頓堀ナイトパーク」化構想を打ち出した。

 具体的には今年度中に①大型デジタルサイネージの設置②道頓堀らしい突起看板を生かした次世代観光コンテンツの開発――の実証実験を行う。①ではNTTドコモが提供する「おしゃべり案内板」をベースとした「TONBORI案内版」を、道頓堀スクエア内のインフォメーションセンターに設置する。飲食店の空席情報やナイトカルチャー・イベント情報の発信を行う。②はグリコやカニ、寿司などフォトスポットになっている突起看板を活用し、スマホをかざすと看板が飛び出すように見える「TONBORIアプリ」の開発を行う。

 同日、開いた記者発表会で協議会の会長に就任した上山氏は「100年後も賑わうおもろい道頓堀を作っていきたい」と意気込みを述べた。

キングジムが155言語対応のポータブル翻訳機「ワールドスピーク」発売

2019年11月20日(水) 配信

ポータブル翻訳機「ワールドスピーク」

 キングジム(宮本彰社長、東京都千代田区)は12月6日(金)から、世界155言語に対応したポータブル翻訳機「ワールドスピーク」を売り出す。機内や、アウトドアなど、電波が届かない場所でもオフラインで、英語や中国語など17言語の翻訳が可能という。

 本体の会話ボタンを押して話すと、翻訳結果が画面に表示される。音声も発信する。言語名や国名を話すだけで、瞬時に翻訳言語を選択できるのも特徴だ。初年度は8万台の販売を目指す。

 11月20日(水)、東京都内で開いた商品発表会で、同社常務開発本部長の亀田登信氏は「訪日外国人が増加するなか、とくに地方都市では、相手の言語でコミュニケーションをとれる人材の確保が難しい。翻訳機のニーズは今後もさらに高まるだろう」と話した。さらに、「今年7月に発売した据置タイプの対話型翻訳機は、インバウンド対策として、旅館やホテルでも好評を得ている」と語った。

 通信方法は、無線LANと、モバイルデータ通信から選択できる。モバイルデータ通信にはソフトバンクの国内専用SIMカードと、178カ国・地域で使用可能なグローバル対応SIMカードを用意している。

 商品開発部の高尾政利氏は、「オンラインでの翻訳は複数の翻訳エンジンから自動選択するため、高精度の翻訳が可能」と説明。「法人から個人まで幅広く活用していただければ」と語った。本体のみは、2万6千円(外税)に設定している。

カジノ含むIR、自治体の申請期間 2021年1月から7月まで 観光庁が発表

2019年11月20日(水) 配信

申請期間は約半年に

 

 観光庁は11月19日(火)、カジノなどを併設するIR(統合型リゾート)における自治体からの申請期間を、2021年1月4日から7月30日とする方針を発表した。

 IRはポスト東京五輪の観光誘客における大きな目玉となる。申請の日程案が出されたことで、整備計画の作成やIRの民間事業者選びが進む。施設上限は3カ所と決まっているなか、各自治体の動きは激しさを増しそうだ。

 IR整備の基本方針案は9月に公表されていたが、自治体の準備などを考慮する必要があるとして、申請期間は未定だった。

 同庁が9月に行った調査では、北海道と千葉市、東京都、横浜市、名古屋市、大阪府・市、和歌山県、長崎県の計8団体が、IR誘致を予定・検討していると答えた。

 同庁ではこれらの自治体に対して聞き取りを行って、準備状況などの確認をし、申請期間の案を公表した。

 なお、申請期間を盛り込んだ案を策定するため、11月19日から12月18日の1カ月間、パブリックコメントを行う。

島内店舗で80%がキャッシュレスに 受け入れ環境整え満足度向上へ

2019年11月20日(水) 配信

島内店舗で80%がキャッシュレスに

 キャッシュレス化を推進するNIPPON Platform(菱木信介社長)はこのほど、東京都新島村・式根島のキャッシュレス決済を活用する店舗が、4カ月で0・1%から80%に増えたと発表した。島内で増加する外国人旅行者らの受入体制を整え、島での滞在をより楽しんでもらう狙い。

 式根島では、同社が無償レンタルするQRコード決済も可能なタブレット端末「ニッポンタブレット」を導入。島をあげて「キャッシュレスアイランド化」に取り組んだ結果、3回以上キャッシュレス決済を行い、日常的に利用できるようになった店舗が全体の80%にまで増えた。

 雄大な自然に囲まれた式根島は、外国人観光客が増えつつあるという。透明度の高い海でのダイビングや釣りなどアクティビティのほか、温泉、グルメ、星空観察など、観光資源が豊富だ。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、外国人観光客のさらなる増加を見込んでいる。国内外の観光客の受入環境を整備して、利便性を向上し、島の経済活性化をはかるため、今後も“キャッシュレス化”の取り組みを進めいく考え。

□ニッポンタブレット申し込み

飛騨の薬草の魅力を体験できる施設「ひだ森のめぐみ」がオープン

2019年11月20日(水) 配信

ひだ森のめぐみ(外観)

 岐阜県飛騨市にこのほど、飛騨の薬草の魅力を体験できる施設「ひだ森のめぐみ」がオープンした。豊かな自然の恵みと、先人たちの知恵を大切に受け継ぎ、薬草を地域資源として生かすまちづくりに取り組むのが狙いだ。

 施設1階では、薬草茶や薬草粉末、薬草カプセル、薬草飴、ティーセレモニー茶器などを販売する。また、ティーセレモニー(マイ野草茶づくり)や、クズの花玉づくりなどの薬草ワークショップを毎日開催する。2階の展示スペースでは、薬草、生薬の標本や薬草ハーバリウムなどが展示され薬草の知識を学ぶことができる。

 飛騨市は面積の9割以上を森林が占める自然豊かな地域で、日本に約350種存在する薬草のうち245種類以上が市内に自生している。飛騨の人々にとって薬草は、薬箱のような役割を担い、野山に自生する薬草を摘み、薬効を自然と体に取り入れて暮らしてきたという。

 関係者は、「野菜に比べて野草には、非常に多くのミネラルが含まれていることがわかっています。『現代人は、ミネラルが不足している』と言われているなかで、市内にある豊富な薬草資源の知識や活用方法を皆さまにお伝えします」と施設の役割を語り、「飛騨市の薬草の魅力を存分に感じていただき、ぜひ体験を通して生活に取り入れてみてはいかがでしょうか」とPRする。

「ひだ森のめぐみ」概要

場所:飛騨市古川町弐之町6-7

営業日:毎日営業(年末年始を除く)

営業時間:午前10:00~午後4:00まで

TEL:0577-73-3400(FAX兼)

体験メニュー

ティーセレモニー(マイ野草茶づくり)

ティーセレモニー

・ショートコース:30~40分、1千円

・ロングコース:60~90分、3千円(予約受付は、施設へ電話またはFAX)

クズの花玉づくり

・15分、1千円

薬草七味づくり

・30分、500円

薬草コケ玉づくり

・15分、1千円

東京駅で働く駅係員305人が選んだ、今年の冬オススメしたい手土産 TOP10を発表

2019年11月20日(水) 配信

テラ・セゾン(グランスタ)の酪円菓

 東京ステーションシティ運営協議会はこのほど、「東京駅で働く駅係員305人が選んだ、今年の冬オススメしたい手土産 TOP10」 を発表した。

 1位にはテラ・セゾン(グランスタ)のチーズケーキ「酪円菓」が輝いた。同ケーキは、チーズクリームをスフレタイプの生地でサンドした東京駅限定の商品で、「銀の鈴」 と 「TOKYO」 の焼印が目印。駅係員からは、「銀の鈴目印が、東京みやげ感を感じる」、「ふんわりと食べやすい食感」などの推薦コメントが挙がった。

 2位には、ねんりん家(銘品館)のバームクーヘン「マウントバームしっかり芽」がランクインした。同商品は、外は香ばしく、中はしっとり 、フランスパンのような食べ心地が魅力の一品。「今までで一番美味しいバームクーヘン」、「表面の砂糖がなめらかで、生地のやわらかさのアクセントが良いです」など、評価が高い。

ねんりん家(銘品館)のマウントバームしっかり芽

 3位に選ばれたHANAGATAYA(グランスタ)の新宿カリー濃えびは、新宿中村屋が手掛ける、 ふわっと溶けるような軽い食感の生地にえびの旨みとスパイスカリーの濃厚な味わいをあわせた新感覚のカリースナック。 「手が止まらない味。まとめ買いしたい」、「カレーの風味にコクがあり絶品」などの推薦理由が駅係員から出された。

HANAGATAYA(グランスタ)の新宿カリー濃えび

 審査は9 月 24 日(火)~ら 27 日(金)、 10 月 7 日(月)~ 10 日
(木)の 8 日間行われた試食会で実施された。対象者は、東京駅で働く駅係員(改札、みどりの窓口、ホームなどで働く係員)。参加者は対象商品10品をすべて試食したうえで、最大3票を条件に投票した。

 対象商品は、グランスタ、グランスタ丸の内、エキュート 東京、エキュート京葉ストリート、銘品館の5 エリアと、今年オープンした食の総合セレクトショップ「HANAGATAYA グランスタ東京中央通路店」で販売されている土産商品(パン、おにぎり、惣菜、お弁当を除く)。その中でも、各エリアのデベロッパー担当者がオススメする手土産10商品がエントリーされた。

「東京ステーションシティ運営協議会 調べ」

【特集No.540】シャトレーゼHD 齊藤寛会長に聞く 「良いものをリーズナブルに」

2019年11月20日(木) 配信

 2019年春に、山梨県・石和温泉の老舗旅館「富士野屋夕亭」が、リゾート事業を展開する「シャトレーゼグループ」に仲間入りした。食品総合メーカー「シャトレーゼ」(本社=山梨県甲府市)の創業オーナーで、現在はシャトレーゼホールディングスの代表取締役会長でもある齊藤寛氏に、観光に対する想いやビジョン、今後の計画などについて聞いた。

【聞き手=本紙社長・石井 貞德、構成=古沢 克昌】

 ――シャトレーゼグループの創業から現在にいたる歴史を教えて下さい。

 65年前の1954年に焼き菓子店「甘太郎」を創業しました。シャトレーゼという社名は、フランス語で城の「シャトー」と、ブドウの「レザン」を合わせた造語で、「ぶどうの城」を意味します。洋菓子だけでなく、和菓子やアイスクリーム、パン、ピザ、ワインと幅広く展開しています。

 勝沼の葡萄園とワイナリーをやっている家に、7人兄弟の長男として生まれました。学校を卒業して、山梨県の果樹試験場に行って勉強してきました。果物のことはわかるけれど、お菓子のことは何もわからない。父親は農家の割に事業が好きで、当時菓子屋をやってみたのですが上手くいきませんでした。そこで今度は自分が菓子屋を起業し、やるからには「日本一のお菓子屋」を目指そうと行動に移しました。

 最初は単品でスタートし、今はアイテムで400種類ほど作っています。焼き菓子で開店した途端に、朝から夜中まで行列ができました。慌てて山梨と長野にチェーン店を10店舗ほど出したのですが、焼き菓子なので冬はいいけれど夏は売れない。そこで考えたのがアイスクリームです。当時の山梨ではアイスクリーム産業が全盛期でした。

 自宅の隣の葡萄園を潰して、そこにアイスクリーム工場を作って始めたのですが、東京オリンピックの年(1964年)で、もうすでに大手メーカーが全国に販路を押さえていました。作ることは覚えたのですが、肝心の販路がない。苦労しまして、アイスクリームは20年間赤字でした。大手メーカーと競ったのでは勝負にならない。それならば「大手メーカーにできないことをやろう」と思いました。…

 

【全文は、本紙1777号または11月27日(水)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

 

KNT-CT、近畿日本ツーリスト店舗にスマホ決済サービス「メルペイ」導入 大手旅行会社では初

2019年11月20日(水) 配信

メルペイ・ロゴ

 KNT-CT(米田昭正社長)は11月18日(月)から、首都圏や関西地区などにある近畿日本ツーリスト123店舗でスマホ決済サービス「メルペイ」を導入した。大手旅行会社が店舗の決済に「メルペイ」のコード決済を導入するのは今回が初めて。

 サービスの導入に伴い、近畿日本ツーリストやクラブツーリズムの旅行代金の支払いがスマートフォンで行えるようになった。お客は店舗の端末でQRコードを読み取ることで決済が可能になる。なお、店舗決済のみ受け付ける。上限額は100万円。

 「メルペイ」はメルペイ(青柳直樹CEO、東京都港区)が提供するサービスで、フリマアプリ「メルカリ」で利用できる。銀行口座からチャージできるほか、「メルカリ」での売上金も店舗や「メルカリ」での買い物に使うことができる。

「メルペイ」の近畿日本ツーリスト店舗への導入について

開始日:2019年11月18日(月)

導入店舗:近畿日本ツーリスト首都圏、近畿日本ツーリスト中部、近畿日本ツーリスト関西管内の計123店舗(※コールセンターや提携販売店は除く)

決済可能な商品:近畿日本ツーリストの企画旅行商品「メイト」(国内旅行)、「ホリデイ」(海外旅行)、クラブツーリズムの国内、海外企画旅行商品(その他、店頭で取り扱い可能な募集型企画旅行商品)

決済方法:店舗の端末でQRコードを読み取って決済。(店舗決済のみ)

上限額:100万円

【女性取材同行者を募集】長野県千曲市で「湯けむり登山部in千曲市」発足

2019年11月20日(水)配信

 信州千曲観光局と長野県観光機構はこのほど、長野県千曲市の新たな観光の魅力発掘・発信を目的に、自然志向のライフスタイルメディア「.HYAKKEI(ドットヒャッケイ)」を活用し、アウトドアとディープな温泉街を軸に観光開発を行うプロジェクト「湯けむり登山部in千曲市」を発足させた。企画実施にあたり、「湯けむり登山部」の取材同行者として千曲市の魅力を一緒に発見し、盛り上げてくれる全国のアウトドアや旅行好き、温泉好きの女性を募集している。

 PRプロジェクトで、一般から参加者募集

夜景が美しい姥捨山

 昔ながらの文化が残る千曲市は昭和の趣を感じるどこか懐かしい温泉街や、初心者でもアウトドアを楽しむことができる豊富な自然など、失われつつある日本の風景や文化を体験できる地域だ。しかしながら、1998年に開かれた長野オリンピック以降、宿泊客、観光客はともに減少傾向にある。千曲市の新たな魅力をPRすべく、「湯けむり登山部in千曲市」が発足した。

 今回、「湯けむり登山部」が向かう取材場所は姥捨山伝説の里として知られる冠着山(かむりきやま、=姥捨山)と昭和のノスタルジー漂う戸倉上山田温泉街。参加者は「湯けむり登山部員」として、「.HYAKKEI」編集部の取材に同行。今後、千曲市の観光の主軸企画として実施する、美しい夜景を楽しむナイトハイクや戸倉上山田温泉街のグルメやディープなスナックをめぐる街歩きを体験し、撮影のモデルにもなってもらう。

 取材した内容は後日、「.HYAKKEI」のWEB上で記事が公開されるほか、信州千曲観光局、長野県観光推進機構の観光パンフレットやWEBサイトなどで情報発信される。

 同行取材者の募集要項

 女性であれば誰でも参加できる。アウトドアの経験有無・年数は問わない。千曲市を訪れてみたい人、アウトドアや登山が好きな人、これから始めてみたい人、写真や情報発信などに興味がある人をなどを歓迎している。

<募集要項>

実施日  :2019年12月9日(月)-11日(水)の2泊3日
      ※天候などでやむを得なく、延期・中止する場合もある。
集合・解散:都内近郊の駅(現地付近などの合流も相談可)
参加費  :無料
参加資格 :女性限定
応募   :下のサイトから受付

 □湯けむり登山部について

 「.HYAKKEI」が企画するアウトドア女子会コミュニティ。山、温泉、おいしいごはんなど、その地域ならではの様々な体験を楽しみ、その地ならではの魅力を再発見していく企画。

 

第45回「100選」決まる 12月11日、本紙HPで発表

2019年11月19日(火)配信

審査委員会のようす

 旅行新聞新社は2019年11月19日(火)、東京都港区の浜松町東京會舘で「第45回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の選考審査委員会を開き、45回目を迎える総合100選と、選考審査委員特別賞「日本の小宿」10施設を決定した。

 「第40回プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」「第29回プロが選ぶ優良観光バス30選」などを加えた主なランキングは、本紙12月11・21日合併号の紙面および、12月11日に更新する旬刊旅行新聞のホームページで発表する。表彰式は来年1月17日に、東京都新宿区の京王プラザホテルで開く。

 「第45回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」は、全国1万5982の旅行会社(支店や営業所含む)を対象に10月1~31日まで専用ハガキによる投票を募った。集計結果を後援団体の全国旅行業協会(ANTA)や日本旅行業協会(JATA)、旅行雑誌編集者で構成される選考審査委員会で審査し決定した。

 旅行会社の皆様からのたくさんのご投票ありがとうございました。