福島県・吉川屋 医療監修経て、6月5日(金)営業再開

2020年6月12日(金)配信

リモート講習会のようす(6月3日)

 福島県・穴原温泉の匠のこころ吉川屋は6月5日(金)、営業を再開した。同3日(水)には、医療関係者による感染症予防対策のリモート講習会も実施。「新型コロナウイルス対応ガイドライン」について最終確認するとともに、医師の解説を通じて運用面での理解を深めた。

 訪問看護や教育事業を手掛けるハレ(前田和哉社長、東京都港区)が、旅館サービスと新型コロナウイルス感染症双方の視点から、館内各所での対応策を監修した。講習会ではハレと業務提携する医療法人社団・天照会(東京都葛飾区)の内野勝行理事長が、約70人の社員に向け、リモート解説を行った。「手袋を着用するだけでなく、着脱方法も大切など、運用面で学ぶことが多かった」(吉川屋社員)という。

 同館の畠ひで子女将は「医療関係者が感染症対策の監修に入った施設として、より安心して過ごしてもらえる宿を目指したい」と話す。

明治大学、JALと連携の科目開く 将来の在り方考える機会に

2020年6月12日(金) 配信

明治大学のキャンパス。教育業務などに携わった従業員が講師として講義を行う

 明治大学国際日本学部は6月24日(水)~7月29日(水)に、日本航空(JAL、赤坂祐二社長、東京都品川区)と連携した社会連携科目「日本のホスピタリティ・マネジメント」を行う。学生に将来の在り方を考える機会にしてほしい考え。

 同科目はホスピタリティの開発と教育業務に携わってきた従業員が講師として参加。実践的な観点から、日本のホスピタリティ・マネジメントの現状と課題について触れる。授業は全6回。新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、オンラインで授業を実施する。

 同学部は、地域や社会の課題を見つけ、解決策を探ってきた。主体的な学びを深める機会を学生に提供するため、2017年度に中野区、時事通信社、ダイバーシティ研究所と連携した「社会連携科目」を開設した。

 18年度には、インバウンド観光をテーマにMATCHAや中野区観光協会と連携した2科目を実施。19年度は、ダイバーシティをテーマに中野区と電通ダイバーシティ・ラボ、野村證券、JR東日本、ANA、ダイバーシティ研究所と連携した2科目を開講した。

〈観光最前線〉新型コロナで生活が一変

2020年6月12日(金) 配信

※画像はイメージです。

 今春は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、緊急事態宣言が発令され、仕事も日常生活も一変してしまった。会社は社員交代での休業日が増え、自宅でテレワークが始まった。自由に外出できないというのがどれだけ辛いことか改めて実感した次第。

 自宅で「朝・昼・晩」と3回も食事を済ますということが今までほとんどなかったので「定年退職した後はこんな感じになるのか」とぼんやり考えもした。妻は地獄だな。

 毎日の献立を考えるのが苦痛のようで緊急事態宣言が解除になった翌日には、すぐに近所へ外食に出掛けた。

 一番辛かったのは出張に出られなかったこと。これだけ出張をしなかった期間は旅行新聞に入社してから一度もない。もしかしたら自分は旅行するのが大好きだったのかもしれない。

【古沢 克昌】

LocoPartners、いつか泊まりたい宿ランキング発表 1位は千葉県のさざね

2020年6月11日(木) 配信

1位の「さざね」のようす

 ホテル・旅館の宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」を運営するLoco Partners(村上文彦社長、東京都港区)はこのほど、「いつか泊まりたい、お気に入りの宿ランキング」を発表した。1位は千葉県・鋸南町の「さざね」だった。

 同ランキングは、外出自粛期間中の4月1日(水)~5月31日(日)までのReluxのお気に入り登録件数を基に、「いつか泊まりたい、お気に入りの宿ランキング」として順位を付けた。

 新型コロナウイルス感染防止の意識が高まるなか、同ランキングでは3密を避けた近距離や安全・安心のほか、贅沢などをキーワードとした宿泊施設がTOP10にランクインした。

 上位は、都心から車で2~3時間ほどで行ける千葉や静岡などにある宿となった。さらに、海や山を望める絶景の客室と風呂があり、リゾートのような開放感のある宿泊施設が人気を集めている。

 上位6位までの宿泊施設では全室露天風呂付客室を備え、他の利用者と関わる時間を減らしたプライベート空間を提供。また、TOP10のうちの半数ではグレードを同社の基準で表す「Reluxグレード」が「グレード2」以上で、外出自粛生活の疲れを癒す、上質なおもてなしで贅沢な滞在をしたい需要も高まっているという。

「いつか泊まりたい、お気に入りの宿」ランキング結果

MUSEUMは最上級グレード。CASUALは低料金で利用できる宿

【ハワイ】リピーターから戻ってくる JATAのアウトバウンド促進協議会「B2Bウェブセミナー」

2020年6月11日(木) 配信

ハワイ・オアフ島(イメージ)

 日本旅行業協会(JATA)のアウトバウンド促進協議会(JOTC)が6月1日(月)に開催した「B2Bオンラインセミナー」でハワイ州観光局は、新型コロナウイルス対策の現状や、今後の観光客受け入れ、日本人観光客のデータなどについて発表した。

 同観光局の酒井剛士氏は、ハワイを訪れる旅行者の特徴としてリピーターが多いことから、「コロナ禍後は、まずリピーターから戻ってくる」と予測する。そのうえで、「ハワイを訪れる外国人旅行者で最も多いのが日本人」と述べ、「ハワイの人たちにとっても、日本市場は大変重要な位置付け」と力を込めた。

 一方で、「ハワイは観光業で成り立っている。一刻も早い自己隔離の解除が期待されているが、住民感情には『まずはコロナ対策をしっかり』というのがある」と語り、感染症対策と経済のバランス調整がハワイ州内で議論になっていることも明かした。

 ハワイの4月のホテル稼働率は、前年比88%減と大きく落ち込んだという。だが、6月から一部のアクティビティ事業者がプレオープンし、6月5日(金)にはホノルル動物園が再開。宿泊施設やレストランなどの観光事業者は「まず、州内の人を受け入れ、コロナ対策の効果を試しながら、海外からの旅行者の受け入れを準備したい」と徐々に間口を広げたい考えだ。

 ハワイ州内の新型コロナウイルス感染者の累計は652人(5月31日現在)で、既に608人が回復している。米国内でも「最も封じ込めに成功している」と評価される。対策として、ハワイへの旅行者と州外から到着した人を対象に、3月26日(木)から14日間の自己隔離を実施している。

 ハワイ州知事は、ハワイ州在住者に限り、諸島間の移動制限を現地時間6月16日(火)に解除することを決めたが、日本を含め州外から到着した人の自己隔離解除の時期は不透明なままだという。

19年のデータから見る日本人観光客

 ハワイ州観光局のデータ(2019年)によると、昨年の日本人海外渡航者数約2000万人のうち、ハワイを訪れた人は154万人にのぼり、全体の7.7%を占める。渡航先の順位では、韓国、台湾、タイに続いて4番目となる。

 一方、世界・米国内からハワイを訪れた観光客は約1000万人で、このうち日本人観光客が占める割合は全体の15%にのぼる。これは、外国人旅行者で最も多い。これらを踏まえ、酒井氏は「日本市場はとても重要視されている」と述べた。

 日本人観光客の発着空港(20年1月)については、成田が54%と最も高く、次いで関西が20%、羽田が14%、中部が7%と続く。成田と羽田と合わせると約7割にのぼり、地方空港からの経由を含めて東京発が大半を占める。これは、ハワイを訪れる観光客の特徴の1つとなる。

 旅行者の状況は、初めてハワイを訪れる人が31.7%、リピーターが68.3%と、圧倒的に後者が多い。旅行形態はパッケージが61%、FITが39%で、ほぼ6:4の比率。近年、FITの割合は上昇傾向にあるという。目的は、レジャーが74.0%、ハネムーンや現地で挙式などを行うロマンスマーケットが12.9%、団体が5.7%となっている。

 これらのデータから、酒井氏は「ハワイに行った旅行者は、再び行く確率が高い」と強調。さらに「リピーターがとても大きなマーケット。夏休みは75~80%がリピーター」と述べ、コロナ禍後の回復にもリピーターの存在が欠かせない考えを示した。

中部国際空港、郵便局2つの風景印 開港15周年記念で刷新に

2020年6月11日(木)配信

常滑郵便局セントレア分室で使用される風景印

 中部国際空港セントレア(愛知県常滑市)は7月1日(水)、日本郵便との連携により、切手などに押印される「風景印(風景入通信日付印)」をリニューアルする。同企画は、中部国際空港の開港15周年記念事業の一環。

 対象となる郵便局は、セントレア第1ターミナル1階にある「常滑郵便局セントレア分室」と、貨物地区にある「中部国際郵便局」の2カ所。

 風景印は、郵便局がある地域に所縁のある、名所や記念物などの図柄が書かれた日付印で、63円以上の切手などに押印される。常滑郵便局セントレア分室では2005年に、中部国際郵便局では06年に作成され、多くの地域の人に親しまれてきた。

中部国際郵便局で使用される風景印

 常滑郵便局セントレア分室の新デザインには、伊勢湾上空の機窓から望む、中部国際空港と飛行機の翼が描かれている。一方の中部国際郵便局の新デザインには、中部国際空港から世界各地へ郵便物を届ける飛行機と、ラブレターや地球が描かれた。両風景印の新デザインは、中部国際空港旅客サービスの櫻井良子さんが担当した。

 なお、新しい風景印の刷新日となる7月1日の日付印を郵頼希望する場合、6月29日到着分まで対応が可能。旧デザインの風景印の郵便は、6月26日到着分が締め切りとなる。風景印の詳細は、日本郵便のホームページから。

【にっぽん旬旅】~動画で各地の魅力紹介~長崎県・佐世保市黒島~

2020年6月11日(木)配信

 2018年7月に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつである長崎県佐世保市の「黒島集落」。「黒島天主堂」は集落のシンボルとして島民に親しまれてきました。

 1902年に完成したとされる天主堂は、その当時のまま、120年近く風雪に耐えてきました。しかし時の流れには逆らえず、昨今頻発しつつある地震に耐え続けるのは、難しくなりつつあります。国の重要文化財であると共に「いつまでも黒島のシンボルであってほしい」という島民の願いも考慮され、2019年2月から2年間の長期間にかけての耐震・保存修理工事が始まりました。

 今回の動画はその耐震・保存修理工事がどの様に行われているのかを紹介しています。工事期間中は内部の見学は出来ませんが、外部に足場を設け至近距離で2階のレンガやステンドグラスが見られる見学台が設置されているので、新型コロナウイルスが落ち着き、黒島を訪れて頂いたあかつきには是非この動画と現物を見比べてみて下さい。

国重要文化財「黒島天主堂」耐震対策・保存修理工事記録映像その1

半露付客室、部屋食も楽しめる「おこもり旅プラン」を提供 四季彩々の隠れ宿 富士乃湯

2020年6月11日(木) 配信

源泉掛け流しの半露天風呂

 「四季彩々の隠れ宿 富士乃湯」(二木伸次代表、長野県松本市)はこのほど、今年2月にリニューアルした源泉掛け流しの半露天付き客室で過ごす「おこもり旅プラン」を売り出した。

 ソーシャルディスタンスの確保や3密回避のため、朝食と夕食は共に部屋食として提供する。また、温泉も大浴場に行くことなく客室で楽める。大浴場の利用も可能だが、人数制限を設けての営業となる。

 宿泊客には、携帯用アルコール除菌スプレーの無料貸し出しと、使い捨て不織布マスク1枚の配布を行う。そのほか新型コロナウイルス対策として、館内各所に消毒液を設置、パブリックスペースの換気、通常の館内清掃時に手が触れやすい箇所のアルコール消毒、スタッフと宿泊客の健康チェックなどを行う。

SMALL WORLDS TOKYOオープン ミニチュアの世界を舞台としたショートドラマも公開

2020年6月11日(木) 配信

エヴァンゲリオン格納庫エリア©khara

 世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパーク「SMALL WORLDS TOKYO(スモールワールズ東京)」が6月11日(木)、東京・有明にオープンした。動くミニチュアが生み出す「もうひとつの世界」への没入体験を楽しめるのが魅力。3Dスキャンで作られる自身のフィギュアを設置でき、ミニチュア世界の住人にもなれる。

 メインフロアとなる「スモールワールズ」は、(1)関西国際空港(2)スペースセンター(3)世界の街(4)美少女戦士セーラームーン(5)エヴァンゲリオン 第3新東京市(6)エヴァンゲリオン 格納庫――の6エリアで構成される。 

 関西国際空港エリアでは、航空機40機が入れ替わりで離発着を繰り返し、約30分間隔で空港の一日が観察できる。空港内のアナウンスなど、実際に関空で流れているものを忠実に再現し、今後は航空機のエンジン音なども本物に近づけていく。

関西国際空港エリア©SMALL WORLDS

 金時山展望台からの第3東京市の昇降シーンが見せ場の「エヴァンゲリオン第 3 新東京市エリア」では、世界初の試みとして3Dサウンドを導入。模型の中にスピーカーを仕込み、近づくとその場面の情景が音で聞こえてくる。

エヴァンゲリオン第3新東京市エリア©khara

 3Dスキャンで作られる自身のフィギュアを設置する「住民権付きフィギュアプログラム」では、全エリアの中から好きな場所に自身のフィギュアが置ける。「エヴァンゲリオン格納庫エリア」 購入者は、「NERV 作業員制服」で撮影が可能。セットになっている「年間パスポート」は、エリアごとの絵柄を用意する。

 また、フィギュアを使った新しい取り組みとして、スモールワールズ TOKYOのミニチュア世界を舞台としたショートドラマも公開している。全36話のショートドラマは、同館公式ツイッターで順次公開される。

プリンスホテル、西部ファン同士のリモート観戦プランを造成

2020年6月11日(水) 配信

入場チケット(イメージ)

 プリンスホテル(小山正彦社長、東京都豊島区)と西武ライオンズ(居郷肇社長、埼玉県所沢市)はこのほど、新しい観戦プランを造成した。埼玉西武ライオンズの試合を観戦しながら、同じプランを利用するファン同士をWeb会議ツールでつなぐことで、相互にコミュニケーションをはかりながら応援。ホテルにいながらメットライフドームで応援しているかのような体験ができる。

 特典として、球場同様のオリジナル入場チケットや、開幕記念の「70周年ピンバッチ」と「V2チャンピオンリング(レプリカ)」、選手直筆サインボール(または色紙)が当たる抽選会などを用意する。テレワークプランも設け、日中客室でテレワークをした後、そのまま試合観戦することも可能にした。

 同プランを行うのは、新宿プリンスホテルとサンシャインシティプリンスホテル、川越プリンスホテルの3施設。1日最大300人を超えるファン同士がつながる。

 また、ナイターゲーム開催の11試合では、チェックイン時にライオンズを応援するようすを収録し、試合中にその動画をメットライフドームの大型ビジョンで放送することも予定する。

 担当者は「思い思いの応援グッズを持ち寄り、試合中の選手たちに熱い〝青炎″をお送りください」とPRする。

 さらに、川越プリンスホテルでは、6月19日(金)の開幕に合わせ、入場チケット風にデザインされた客室ドア、選手ロッカールームを模したクローゼット、球団ロゴや球団公式マスコットのレオとライナがデザインされたベッドルームなど、ライオンズに囲まれた空間で野球観戦が楽しめるライオンズコラボルームを1室新設する。