ニセコの観光再開へ向けて動画「WELCOME BACK」を公開  コロナ感染対策を盛り込み、倶知安観光協会が作成

2022年12月5日(月)配信

撮影風景

 北海道の倶知安観光協会はこのほど、冬のスキーシーズンを迎えインバウンドを含む観光客の安心安全と、迎え入れるスタッフや住民のホスピタリティを表現した動画「WELCOME BACK」を公開した。映像にコロナ感染対策を盛り込み、ニセコの美しい風景と共にそこに暮らす住民にもフォーカス。およそ3年ぶりに迎える外国人観光客へのメッセージとして「おかえりなさい」を伝えている。

 映像はニセコの美しい山々を背景に躍動感のある「羊蹄太鼓」で始まり、ニセコを象徴する多様性を打ち出した。水際対策の緩和で、インバウンドなど観光客を迎え入れるには「安心安全」が最重要と考え、倶知安町内の医療機関での撮影・インタビューも行い、コロナ感染対策や万が一に事故が起きた場合の安心感も発信している。タイトルの「Welcome Back」は、「おかえりなさい」という言葉に、「住む人の温かさ」や「再会」「互いの信頼」などへの思いを込めたもの。

ホテルナトゥールヴァルト富良野 レストラン「森のダイニング」に個室14席とライブキッチンを新設

2022年12月5日(月)配信

森のダイニング(イメージ)

 北海道富良野市のホテルナトゥールヴァルト富良野は2022年12月3日(土)、レストラン「森のダイニング」に14席の個室スペースと臨場感あふれるライブキッチンを新設した。

 臨場感とわくわく感を感じてもらおうと、シェフが調理しているところをリアルに見ることができ、出来立ての料理を提供する「ライブキッチン」を導入した。14席の個室には無煙ロースターを設置し、北海道の幸を厳選した海鮮焼きや焼き肉などを気軽に楽しむことができる。

 12月の夕食は、「和洋中約50品のビュッフェとアルコール」 90分食べ飲み放題を提供している。活ホタテ、かすべ、氷下魚(コマイ)、イカゲソ、海老など漁港直送の魚介も多数並び、人気の海鮮網焼きがさらにグレードアップした。刺身や職人が目の前で握るすし、焼きたてのピザ、旬食材の揚げたて天ぷら、野菜サラダなども楽しめる。朝は、焼き立てパンやオムレツなど、和洋約50品の料理が並ぶ「森の朝食ビュッフェ」で迎えてくれる。

「鉄印帳」が優秀賞、命名と取り組みが高評価(日本ネーミング大賞2022)

2022年12月5日(月)配信

(左から)表彰式に登壇した審査委員長の爆笑問題・太田光さん、読売旅行の坂元隆社長

 読売旅行(坂元隆社長)と旅行読売出版社(同)などが事業展開している「鉄印帳」が12月2日(金)、日本ネーミング協会(岩永嘉弘会長)が主催する「日本ネーミング大賞2022」で優秀賞を受賞した。

 「鉄印帳」は“御朱印帳の鉄道版”として、第三セクター鉄道等協議会(小池裕明会長)や日本旅行(小谷野悦光社長)と共同で事業展開。20年7月から地方鉄道や沿線地域の活性化を目的に販売を始めた。発行部数は5万冊を超え、各路線を巡って購入する「鉄印」は累計約42万枚。鉄印を求めて訪れる人の運賃収入と合わせて各社の新しい収入源となっている。

 命名者は、第三セクター鉄道等協議会に加盟しているくま川鉄道(熊本県)の永江友二社長。家族との何気ない会話からヒントを得てネーミングしたという。同大賞の最終審査会では、「遊び心があるネーミング」「優れた企画コンセプト」「鉄道旅を新しい形で楽しくする力がある」などの高い評価を得た。

 読売旅行・旅行読売出版社の坂元社長は、「鉄印帳」のネーミングと取り組みが高く評価されたことによる受賞に対して感謝の言葉を述べた。続けて、「この受賞を機に、『鉄印帳』を通じて地方鉄道のさらなる活性化に寄与していきたい」とコメントした。

 審査委員長のお笑いコンビ・爆笑問題の太田光さんは「暗いニュースが多いなかで、未来につながる取り組みとシンプルなネーミングが良かった」と講評している。

銀座グランドホテル、大原学園と企画練る 学生視点取り入れ販売へ

2022年12月5日(月) 配信

銀座グランドホテルの外観

 グランビスタ ホテル&リゾート(須田貞則社長、東京都中央区)が運営する銀座グランドホテルは大原学園 東京ホテル・トラベル学院専門学校(東京都千代田区)と連携し、宿泊プランを造成している。

 10月~23年3月までの期間、ホテルスタッフコースの2年生が講義を受けたうえで2月13日(月)に、プレゼンテーションを行う。最優秀に選ばれた企画は商品化される。

 学生ならではの発想によるプランで、銀座ならではの新しいホテルライフを発信する。また、ホテルの魅力を実際に知ることにより、就職活動にも役立て、同社の人材確保にもつながればとの考えだ。大原学園は社会的使命として「将来活躍できる人材を輩出する」を掲げている。

 受講生はこれまで、4回の講義で同ホテルの支配人から、客層の設定などの造成方法や、プランを企画したスタッフから実体験を聞いた。今後も複数回の授業を実施していく。そのなかで、学生は7グループに分かれ、宿泊プランを立案する。

 同社広報PR課の柴崎真里奈氏は「学生は想定時間以上に質問するなど熱心だ」と期待を寄せている。

津田令子の「味のある街」「丁字麩」――麩惣(滋賀県近江八幡市)

2022年12月5日(月) 配信

麩惣の「丁字麩」(550円)▽定休日:日曜日▽滋賀県近江八幡市博労町元23▽☎0748(32)2636。 

日本一の湖・琵琶湖を有する近江八幡市。日本経済の近代化にも八幡商人をはじめとする近江商人たちが大きく貢献した地でもある。彼らは買い手よし、売り手よし、世間よし、という三方よしの理念を商売の基本とし、自らの利益のみを追求することなく社会事業に大きく寄与したことでも知られている。八幡商人たちが残した財産は、形に残るものばかりでなく、むしろその精神に大きく価値があるといわれている。

 
 この地の名物といえば、鮒ずし、近江牛、丁字麩に赤こんにゃく、そしてでっち羊羹などが知られている。今回、我が家では冬に欠かすことのできない創業嘉永年間・近江の名麩手焼き「丁字麩」を紹介しよう。

 
 丁字麩とは、マッチ箱をちょっと大きくしたサイズの四角い焼き麩で、6面全体が焼かれているため煮崩れせず、鍋料理やうどんなどさまざまな料理に使用でき、精進料理には欠かせない食材でもちもちとした食感になめらかな舌触りが特徴的だ。

 
 昔の麩は丸い棒のような形をしていた。近江商人は日本中を歩いて商売をしていたため、丸い棒の麩では折れて困るということで束ねて使いやすく運びやすい四角い麩になったと言われている。また戦国時代、豊臣秀次が、形の丸い麩は持ち運びに不便なため、町並みのような四角い麩になったという説もある。両面に線が入っている理由は「小京都」とも呼ばれる近江八幡の街の小路を示すもので、城下町に住む人達を忘れないようにするためだという。

 
 麩惣の「丁字麩」は、小麦のたんぱく質(グルテン)と小麦粉と水を原料に焼き上げた手作りの植物性タンパク質食品だ。鍋物や和食はもちろん、洋食や中華料理にも最適な一品だ。

 
 包装紙の裏に記されている食べ方は、からし和えと磯揚げ。早速試してみた。麩ならではの旨味と食感が相まってとても美味しい。マカロニとともに麩をホワイトソースに混ぜたグラタン風にアレンジしてみたら、これがかなりグッドなのである。

 
 この冬は風情ある街並み・八幡堀の夜間のライトアップも楽しめる近江八幡を訪ねてみては。

   (トラベルキャスター)

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

日本能率協会 九州観光の再始動へ 観光・宿泊産業展を開催

2022年12月5日(月)配信

オーラテックのヘアケア、スキンケア商品

 アフターコロナを見据えた商談で、九州観光業界の再始動を目指す、第4回「九州・沖縄観光・宿泊外食産業展2022」が11月15、16日、福岡市博多区のマリンメッセ福岡で開催された。

 日本能率協会が主催し、観光業・宿泊外食業界のサービス向上、生産性向上を実現する新製品・サービス業者53社が出展した。

 人手不足をDXで乗り越える手法や、宿泊業の利益を出す方法、宿泊施設のリノベーション、ペーパーレスでの業務効率化など、専門家によるさまざまなテーマのセミナーも開かれ、熱心な受講者であふれた。

 展示会では椿油と水、厳選した天然成分だけで作ったヘアケア・スキンケアの無添加化粧水「椿なの」を、全国の旅館・ホテルに販売するオーラテック(福岡県筑後市)も出展。

 椿商品以外にも、福岡県八女市星野村の茶の実油とスイゼンジノリから摂れる天然保湿成分「サクラン」、ストレス解消の万能ハーブ・「ベチパー」使用の蒸留水など使用し、開発した「チャチャチャヘアケア」、「チャチャスキンケア」も新商品として展示し、PRした。

 サンプル品を無償提供し、旅館・ホテルなどにある売店への販売拡大を目指す。

「観光革命」地球規模の構造的変化(253) 平和産業としての役割

2022年12月5日(月) 配信 

 10月に開催された中国共産党大会で習近平総書記(国家主席)の3期目続投が決まると共に、最高指導部人事で習氏の独裁体制が強化された。習主席は祖国統一の偉業を成し遂げると強調しており、しかも従来の「平和統一」を超えて軍事力行使の可能性についても言及している。

 一方、米中覇権争いが激化する中で台湾問題を巡って、米中対立が先鋭化している。米国は台湾防衛を言い募っているが、その根底には「半導体」がある。今や台湾は半導体の最大の供給源になっており、世界最大の半導体メーカー「台湾積体電路製造(TSMC)」はそのシンボルである。

 もしも、中国が台湾を併合するならば、米国のハイテク産業は壊滅的な打撃を受けることになる。米国は半導体の戦略的重要性を十二分に熟知しており、世界覇権を維持するために半導体サプライチェーンの確保を最重要の国策にしている。

 中国で習近平主席の独裁体制強化に伴って、日本の自民党タカ派議員たちは声高に防衛費の倍増を主張し、現時点では米国製長距離巡航ミサイル(トマホーク)の導入を提唱している。トマホークは射程が2500㌔で、中国の主要都市まで射程に収まるため、中国軍部は非常に神経を尖らせている。

 台湾近海で米中の緊張が著しく高まっており、偶発的衝突から本格的紛争への発展は絶対に避ける必要がある。現在の日本にできることはトマホークの導入ではなく、「外交力」強化である。日中両国が入っている多国間の枠組みを活用し、粘り強く関係改善をはかるべきだ。例えば、ASEAN+3(東南アジア諸国連合+日中韓)や東アジアのRCEP(地域的包括的経済連携)などが重要。

 日本にとって日米同盟は極めて重要だが、その一方で、経済的には中国が日本最大の貿易パートナーであり、2021年の貿易総額は約38兆円に上っている。しかも、ポストコロナを想定して観光立国をはかる際に最も期待すべきは中国人観光客である。

 観光産業はピース・インダストリー(平和産業)であり、観光を通して人々が親しく交わることで相互理解を深め、「平和の礎」を築く役割を果たすべきだ。世界の分断化は人々を不幸にするだけであり、世界に幸福をもたらす平和産業は今こそ本領を発揮すべきであろう。

 

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

 

満ちてくる心の宿 吉夢 客室改修オープンへ 広々とくつろぎの空間へ

2022年12月4日(日)配信

3室を1室に広々とした客室

 千葉県・小湊温泉の「満ちてくる心の宿 吉夢」(吉田幸司社長)は12月18日、一部客室をリニューアルオープンする。

 改修するのは夢亭の4―6階。ツインベッドの和洋室にし、既存客室の3室を1室にする部屋を各階に1室ずつ、2室を1室にする部屋を各階2室ずつ作り、広々としたくつろぎの空間を提供する。

 このうち6階はジェットバス付きやビューバス付き客室も一部設け、廊下を畳敷きにするなど、ワンランク上のフロアに位置付け、部屋食も可能。各客室は「空」にまつわる名前にする。畳廊下の入り口には客室ごとに靴箱を設ける。

洋食レストラン

 また、客室以外では吉亭2階の宴会場と和食処、カラオケパーティールームを無くし、新たに洋食レストラン(カウンター20席+個室5室)を設け、カウンターでは海を見ながらの食事を楽しめるようにする。

 なお、吉亭客室の6、7階も改修工事が進んでいる。

【野村 一史】

嵐渓荘 11月「翠悠館」オープン ワークデスク、ベッド、テラス備える

2022年12月3日(土)配信

リニューアルした翠悠館201「花筏」

 山里の渓流沿いの一軒宿。国登録有形文化財の宿である新潟県・越後長野温泉「嵐渓荘」(大竹啓五社長)は、旧「りんどう」の客室を改装して「ワークデスク+ベッドルーム+テラス」の「翠悠館」として、今年11月にリニューアルオープンした。

 旧「りんどう」の既存客室は設えや設備の老朽化が著しく、快適性が維持できなくなった。和室6畳2室と8畳2室の合計4室だった客室を、それまでの躯体を生かしながら外部の自然を取り込んで、和室6畳2室部分を1室(2―5人対応)とした。

 リニューアルした客室(計3室)はこれまで無かったベッドルームの客室とし、ワーケーションに対応すべく、Wi―Fi環境の改善、ワークスペース、水回り、自然を体感してリフレッシュできるデッキを設置。機能とデザイン性を高めて収益率の高い客室に改修した。

 新しくなった「翠悠館」は、山手に面した平屋のベッドルーム+テラス付で、3室とも異なる意匠の和洋室に生まれ変わった。

 「花筏」と「木蓮」は広さ12・5畳(定員2―3人)、2ベッドで3人宿泊の場合は1台エキストラベッドで対応する。「みず木」は広さ20畳(定員2―5人)、こちらは2ベッド(+エキストラベッド2台あり)のほか、布団対応で最大5人まで宿泊可能。

 さらにコロナ禍で遊休施設となっていた既存宴会場をコワーケーションルーム(会議室兼食事処)に改修。新規市場として、リゾートワーケーション、1人ワーケーション、企業マッチングによる会議・食事、インキュベーション(勉強会)をターゲットとした新規顧客層の開拓をはかる。

宴会場を改修したコワーケションルーム(会議室兼食事処)

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 同館の大竹社長に事業再構築の狙いと今後の目標を聞いた。

 「事業再構築補助金を活用した『客室』『ワークルーム兼食事処』の改修は予想していた以上によくできたと思います。周囲の里山の自然をほどよく感じながら、創造的な業務に1人でも、仲間とでも集中できるワーケーション環境が用意できました」と話す。

 「補助金対象外の工事でしたが、建物が囲む中庭を修景造園し、清流守門川の流れも引き込みました。風と水の音と陽光を感じながら屋外でミーティングができる小さなデッキスペースなど、とても居心地がよい場所ができました」と説明する。

 今後の目標については「『仕事創りの宿』というテーマを深めていきたい。嵐渓荘は新潟県・燕三条エリアにあります。オープンファクトリーや体験型農園など、燕三条には『大人の修学旅行』先として相応しい、新分野に挑戦する工場や農園がたくさん存在しています。そうした施設の見学や体験でビジネスに通じる刺激を受けていただき、できれば嵐渓荘に少なくとも2泊して日ごろの職場ではなかなか創造できないものをお客様に掴んでいただければ」と語る。

【古沢 克昌】

KKday、旅好きカレンダー抽選で400人に コロナ経た23年旅回数増加してもらう

2022年12月2日(金) 配信

プレゼントするカレンダー
 アジアでオプショナルツアー予約サイトを運営するKKday Japan(大淵公晴支社長、東京都新宿区)は12月1日から、抽選で400人を対象に「2023年KKday旅好きカレンダー」をプレゼントするキャンペーンの応募を受け付けている。コロナ禍を経て、旅行機運が高まる2023年に向け、旅の回数を増やしてもらう。
 
 テーマは、「旅好きによる旅好きのためのカレンダー」。カレンダーには、長めの連休が取れるように、連休の間の平日に印を付けた。また、月ごとに変わるKKdayで使えるクーポンやおすすめの旅行先、休みを取得するためのユニークな理由、世界8カ国の祝日も記載している。
 
 応募は同社のホームページで受け付ける。当選者への発送は12月下旬ごろを予定している。