志賀グランドホテル、7月1日に「ホテキャン」開始 快適な環境でグランピングを

2023年5月17日(水) 配信

 

客室はすべてコンドミニアムスイート客室

 長野県・志賀高原の志賀グランドホテル(長野県下高井郡山ノ内)は7月1日(土)から、ホテルの快適な環境で本格的なグランピングが楽しめる新プラン「ホテキャン」の提供を開始する。これに先立ち、6月24日(土)にプレオープンを予定している。

 同館は新型コロナウイルスの感染拡大で売上が激減し、その後はスタッフの退職が続くなど経営課題が山積するなか、打開策として今回の「ホテキャン」を打ち出した。「ホテキャン」を展開するにあたり、経済産業省の再構築補助金の採択を受け、1年以上かけて準備を行ってきた。コンセプトはファミリーで楽しめる安心安全なアウトドアステイができるホテル。

 コロナ禍で注目を浴びたキャンプやグランピングだが、ハードルが低いとされる従来のグランピングでも小さい子供連れの家族にとっては苦労が多い。そこで、同館は自然を楽しみながら家族全員がストレスなく過ごせる環境を用意。キャンプとホテルの“いいとこ取り”を提案する。

 客室は2~4人部屋を2部屋、4~6人部屋を3部屋の計5部屋。コンドミニアムタイプの客室で、ベッドから小さい子供が転落しないよう、畳のある和洋室タイプを採用した。客室部分からつながるテラスでキャンプが楽しめるベランピング空間を併設する。料金は素泊まりで1人1万円から。

 なお、同企画は「CAMPFIRE」でクラウドファンディンを実施し、目標金額200万円を達成した。現在は受付を終了している。

日本旅行、全国旅行支援の人件費530万円不正請求 愛知事務局運営業務で発覚

2023年5月16日(火) 配信

日本旅行は5月16日(火)、全国旅行支援運営業務においての不正事案を報告した

 日本旅行(小谷野悦光社長)は5月16日(火)、全国旅行支援事業の愛知県版「いいじゃん、あいち旅キャンペーン事務局」運営業務の人件費について、2022年7月~23年4月の10カ月間で、約530万円の不正な請求が発生していたことを報告した。同日に開いた会見には、舘真常務取締役、高橋正浩執行役員営業コンプライアンス推進部長、直江晃彦執行役員中部エリア代表が出席し、今回の不正の経緯と、今後の対応について説明した。

 同社によると、数社から成るコンソーシアムで事業受託を行い、同社は補助金審査業務を担っていた。業務に関わる期間総要員数をもとに、各社に必要要員数が割り当てられ要員を拠出しており、日本旅行からは毎日10~20人を拠出。うち、2人は運営責任者を含む同社社員を固定で拠出し、残りの人数を外部派遣会社に委託していた。

 欠員が出た際には、愛知法人営業部長が勤務指定表を確認して、対応できる社員を特定して運営責任者に報告した。しかし、愛知法人営業部長は、実際には事務局業務に従事させず、支店での通常業務を行わせていた。

 運営責任者は、①事務局勤務表に特定社員を欠員補充として記入②出退勤記録簿(手書き)に代筆③日報に代理入力──するなどの不正な記入を行っていた。

 今年5月10日、同社運営責任者に対して、要員拠出について不正の疑いがあるという通報があった旨の連絡が届いた。5月11日に、同社勤務指定表と事務局勤務表の突き合わせを行い、運営責任者・愛知法人営業部長からの聞き取りを行った。

 この結果、派遣会社から、体調不良や個人的事業による前日・当日の欠員連絡が入るたび、この欠員補充として同社社員の名前を記載していたが、実際には勤務実態がないことが発覚した。

 日本旅行は、今回の事案に関わる原因の究明と再発防止策を構築する。また、同社が関わる類似案件の調査を行う方針だ。調査範囲や調査機関、調査手法については今後検討していく。

京都府旅行業協同組合、丹波あじさい寺など巡るツアー 6月8日と12日に催行

2023年5月16日(火) 配信

丹波あじさい寺

 京都府旅行業協同組合(森野茂理事長)は6月8日(木)と12日(月)、丹波あじさい寺(京都府福知山市)や丹波栗を使用したスイーツを販売する足立音衛門-仏蘭西焼菓子調進所などを巡るバスツアーを催行する。

 京都駅から出発する同ツアーでは、見ごろを迎えることから、100種約1万株のあじさいを観賞できる丹波あじさい寺を訪れる。昼食は旬菜厨房MINATOで地元産で旬の食材中心の創作料理「おまかせごちそう御膳」を楽しむ。世界的に有名なチョコレート菓子店という「洋菓子マウンテン」にも立ち寄る。

 料金は大人1人1万3800円。全国旅行支援の適用で1万1040円となる。最少催行人員は15人。申し込みは同組合のツアー販売サイト「じも旅京都」で受け付けている。

レストラン船「ロイヤルウイング」63年の歴史に幕 200人が船との別れ惜しむ

2023年5月16日(火)配信

社員と乗客が船と最後の記念写真

 ロイヤルウイング(神奈川県横浜市)は5月14日(日)、レストラン船のファイナルクルーズを行った。

 同社が運航するレストラン船「ロイヤルウイング」は、コロナ禍で部品の調達が困難になったことなどから、今年2月に運航の休止を発表。1959年に建造された関西汽船の「くれない丸」時代から数えて63年の歴史の幕を下ろすこととなり、参加した200人が船との別れを惜しんだ。

 またこの日は、氷川丸やすれ違う船から汽笛が鳴らされ、マリンタワーや横浜ハンマーヘッドなど近隣施設も同船の色である青色にライトアップされるなど、横浜港全体が同船との別れのひと時を演出した。

船での思い出を語る乗客

 最後の航海は帆船日本丸の鳴らす汽笛で始まり、出航に合わせ乗客がバルーンを飛ばした。航海中の船内では、鳴鬼敏文船長が各テーブルを回り、乗客と船での思い出を語り合うなど最後の時間を共有。

メッセージボードも設置

 特別会場では、同船のオリジナルグッズが当たる抽選会や、ツイッターやインスタグラムで募集した写真の展示、マジックショーなどの企画を通じ、乗客を楽しませた。

 結婚記念日や誕生日を同船で過ごしてきた乗客は、「最後ということで寂しいが、新しい船ができるということなので、就航後の記念日も船で過ごしたい」と語った。

 中村信仁社長は、「ロイヤルウイングは私たちにとって職場でもあり、営業、運航を共にした『仲間』のような存在です。今日までお客様と我われを乗せ安全に運航してくれた本船には『ありがとう、お疲れ様』と声をかけてあげたい。25年春に新造船が就航する予定ですが、『皆様に幸福な時間を提供する』という企業理念と22年間育ててきた精神を引き継ぎつつも、時代に合わせたサービスを提供し、新造船も新しいカタチで横浜の風景の一部に育てていく」と最後の航海を終えての想いを語った。

シーナッツ、高級ホテルに特化 「HoteLux」と連携へ

2023年5月16日(火) 配信

「TL-リンカーン」トップページ

 宿泊施設の予約・販売管理システム「TL-リンカーン」を提供するシーナッツ(後藤太郎社長)は5月15日(月)、新たな対応販売先として「HoteLux」アプリを運営するHoteLux社との連携を開始した。

 両システムの連携により、TL-リンカーンを導入している宿泊施設が、共通在庫サービスを使って「HoteLux」に提供する部屋タイプやプランを作成可能。既に共通在庫サービスの利用がある場合、作成済みの部屋タイプやプランを流用して手間なく販売チャネルを広げられる。

 さらに、同システムで管理されているほかのネット販売先と在庫・プランの共有を行うと、残室・料金の一括調整を効率的に行うこともできる。

 「HoteLux」は、ラグジュアリーホテルに特化した完全会員制予約アプリ。現在の会員数が10万人以上にのぼり、なかでも東南アジア・香港の会員が多くを占めている。宿泊施設はHoteLuxのネットワークを通して、アプリ会員限定特典を発信し、国内外問わず集客をはかれるようになった。

JR四国の3つのものがたり観光列車に貸切乗車 ジャルパック

2023年5月16日(火) 配信

「伊予灘ものがたり」(イメージ)

 ジャルパック(平井登社長、東京都品川区)はこのほど、四国旅客鉄道(JR四国、西牧世博社長、香川県高松市)と共同で、JR四国の人気観光列車、3つのものがたり列車に貸切乗車できる商品を売り出した。4泊5日で9月5日(火)出発限定。
 
 ツアーでは、JR四国の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」「伊予灘ものがたり」に貸切乗車。車窓風景とあわせて地元食材を使った食事も楽しめる。
 
 初日は四国霊場第75番札所の善通寺へ。弘法大師空海御誕生1250年の特別観光として五重塔を僧侶の案内で特別内覧する。2日目は琴平から大歩危まで「四国まんなか千年ものがたり」に乗車。大歩危ではかずら橋など祖谷の絶景を堪能する。

 3日目は高知県立牧野植物園を見学後、「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」に乗車し、四万十で宿泊する。4日目は2022年春に新車両となった「伊予灘ものがたり」に乗車。松山城を見学後、道後温泉に宿泊する。

 料金は東京発が33万7000円(4人1室利用時1人料金)から。ツアーの申し込みは6月7日(水)まで、ジャルパックWebサイトで受け付けている。

「第101回全旅連全国大会㏌えひめ」 6月14日(水)、愛媛県県民文化会館(松山市)で開催へ テーマは「地方観光復活元年」

2023年5月16日(火) 配信

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(多田計介会長)は6月14日(水)、愛媛県県民文化会館(松山市)で「第101回全旅連全国大会㏌えひめ」を開く。大会テーマは「地方観光復活元年」。

 同日は午後1時5分から、ノンフィクション作家の家田荘子氏と、石鎚神社宮司の武智正人氏をゲストに招き、市民講座記念公演を行う。

 式典は午後2時45分から開始。午後5時からは懇親会「四国DE集い」、その後ブロック別懇親会も予定している。

 大会前日の13日(火)には、今治国際ホテル(愛媛県今治市)で、全旅連通常総会や前夜祭も開く。

HIS、5類移行でサマーセール前倒し パスポート補助などで回復はかる

2023年5月16日(火) 配信

SUPER SUMMER SALE!のイメージ

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は6月21日(水)まで、「SUPER SUMMER SALE!」を開催する。新型コロナウイルスの分類が5類に移行し、入国時の水際対策も撤廃されるなか、旅行を検討する人が増えることを見越し、例年より前倒しして行う。

 特別施策として、ハネムーナーや12歳未満の子供のパスポート申請代金を全額補助するほか、国内旅行では12歳未満の子供の急病によるキャンセル料を無料にすることで、さらなる需要回復をはかる。

 コンセプトは「あなたの旅の理由を愛そう。」とした。コロナ禍の約3年間で成長した子供や夫婦になったパートナーと巡ってみたい場所ができたなど、さまざまな旅の理由を全力で応援するという。

 具体的に海外旅行では、成田空港発着で滞在中トロリー乗り放題のハワイ5日間の商品を2人1室利用で1人当たり12万9000円で販売している。関西空港発着のバンコク5日間のツアーは2~3人1室利用で1人3万9800円。

 国内は成田空港発着の沖縄に3日滞在する商品は4人1室で1人1万5000円。また羽田から北海道の旭川とトマムに泊まる3日間のツアーは3万9800円。

第1回国際ウェルネスツーリズムEXPO、需要の高まりを受け 本紙など国内外から出展

2023年5月16日(火) 配信

セルクラウドはマイクロCTC検査を紹介するセミナーを行った

 日本初となるウェルネスツーリズムに特化した商談展示会「第1回国際ウェルネスツーリズムEXPO」が5月10日(水)~12日(金)の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われた。日本最大級の国際見本市を数多く手掛けるRX Japan(東京都新宿区)が主催した。

 近年の需要の高まりを受け、心と体を健康にする旅 「ウェルネスツーリズム」に関わる国内外の自治体や観光団体、民間企業など70を超えるブースが出展。ブースは、医療ツーリズムやリラクゼーション、ネイチャーアクティビティ、ワーケーション・チームビルディングなど各ゾーンに分かれ、来場者にとって国内、海外のウェルネスコンテンツを比較検討することができる場となった。

 旅行新聞新社も出展し、来場者に「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の事業説明のほか、新聞、ピンクリボンのお宿冊子を配布した。

 セルクラウド(中島謙一郎社長、東京都渋谷区)は医療ツーリズムゾーンにブースを出展し、1回5分の採血で全身のがんリスクを発見できる「マイクロCTC検査」サービスを紹介した。

 CTC検査は、血液中に漏れ出した血中を循環するがん細胞を捕捉できる先端検査のこと。さらに進化させたマイクロCTC検査では、悪性度が高く、浸潤・転移の高い能力を持つ間葉系のがん細胞のみ特定し、特異度94.45%の精度での検出を可能にしたという。

 同社は会期中、ブース内でマイクロCTC検査の重要性を紹介するセミナーを行い、5月8日(月)現在で国内85の直営・提携クリニックで一般販売を行っていると説明した。

 なお、「第2回国際ウェルネスツーリズムEXPO」は来年5月8日(水)~10日(金)の3日間、東京ビッグサイトで行われる。

太宰府天満宮に3年間限定の仮殿が完成 令和のクリエイター集結

2023年5月16日(火) 配信

完成した仮殿

 福岡県太宰府市の太宰府天満宮は5月23日(火)から、124年ぶりに重要文化財「御本殿」の大改修工事を始める。約3年の大規模工事になることから、本殿前に3年間限定で使用する「仮殿」を建設した。

 学問・文化芸術・至誠の神として仰がれる菅原道真公が祀られている同宮は、それぞれの時代で“文化芸術の発信地”として親しまれていたことから、仮殿の建設には現代・令和の日本を代表するクリエイターが参画。デザイン・設計は、国内外で活躍している建築家の藤本壮介氏率いる藤本壮介建築設計事務所が手掛けた。1100年以上の歴史と伝統を未来につなげることを意識し、伝統的な造りと現代的なデザインを共存させた。屋根の上の植物には境内で育てられた梅も含まれているという。

「Mame Kurogouchi」デザインの御帳と几帳

 また、仮殿のために仕立てられた御帳(みとばり)と几帳(きちょう)はパリコレなどに参加し、世界的な支持を受けるファッションブランド「Mame Kurogouchi」のデザイナー・黒河内真衣子氏がデザインした。御帳は天満宮を象徴する梅の木を全面にあしらい、左右に美しいグラデーションを施した。几帳は黒河内氏が体感した境内に降り注ぐ雨をイメージ。いずれも古代染色の手法や現代の織機での技術を融合させ、令和の今でしか作れない生地に仕上げた。

 第40代宮司の西高辻信宏氏は「現代の素晴らしい才能が集結し、進取の精神を持って時代の最先端を歩まれた、天神さまのお住まいに相応しい仮殿が完成しましたことを大変嬉しく思います。ぜひ多くの方に足を運んでいただければ」とコメントしている。

 なお、本殿の改修工事完了は2026年ごろを予定している。