訪日客向け相撲ショーレストランが26年1月銀座にオープン 阪神コンテンツリンク

2025年7月16日(金) 配信

「THE SUMO LIVE RESTAURANT日楽座GINZA TOKYO」

 阪神コンテンツリンク(清水奨社長、大阪府大阪市)は2026年1月、東京・銀座に相撲と和食がテーマのエンターテインメントショーレストランをオープンする。訪日観光客に向け日本文化の楽しみ方を発信している「日楽座(ヒラクザ)」の国内2号店となる「THE SUMO LIVE RESTAURANT日楽座GINZA TOKYO」として、8月1日(金)からチケット販売を開始する。

 同レストランは2024年5月に大阪・難波にオープンした「THE SUMO HALL日楽座OSAKA」に続く2店舗目。コンセプトは「EDO Spirit – Sumo & Culture Experience – 」で、粋で華やかな江戸文化を相撲エンターテインメントと和食を通じて現代によみがえらせる、新しい体験型レストランという。ショーや上質な食材を生かした会席料理、銘酒などで、銀座の土地ならではの文化体験を提供する。

 コンテンツは、実寸大の土俵ステージを中心に、音響や照明、映像演出を駆使し、江戸の熱気を再現。演出は全編英語対応で、初めて相撲に触れる外国人観光客にも分かりやすく楽しめるよう工夫する。食事は五感で味わう会席料理を用意し、エンターテインメントと融合した文化体験の一環として、記憶に残る一品を用意するという。

 また、日本酒生産量日本一を誇る兵庫・灘五郷の酒蔵で醸造された「灘の酒」が味わえる日本酒バー&ショップも併設する。江戸時代には、樽廻船で神戸から江戸に運ばれ、「下り酒」として人気を博した酒が楽しめる。

 同社は「粋な相撲エンターテインメントを軸に、和食や灘の銘酒を融合させた唯一無二の体験を創出し、東京滞在中にいつでも相撲文化に触れられる、新たなランドマークを目指す」と意気込む。

【レジャー白書2025(速報版)】余暇重視派が67.8% 仕事より重視が過去最高

2025年7月15日(火)配信

余暇活動の参加率上位10種目

 日本生産性本部(前田和敬理事長、東京都千代田区)の余暇創研は7月15日(火)、2024年の余暇活動に関する個人の意識や参加実態を調べた「レジャー白書2025」の速報版を発表した。同日に行ったメディア向けオンラインブリーフィングで、余暇創研の長田亮上席研究員は「仕事(勉強や家事を含む)より余暇を重視する『余暇重視派』が67.8%と過去最高を更新」と説明した。

日本生産性本部・余暇創研の長田亮上席研究員

 余暇重視派は、「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」「仕事は要領よくかたづけて、できるだけ余暇を楽しむ」の合計で、10年の51.4%から概ね増加傾向。とくに「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」割合が21年以降から増加し、23年には回答者の3分の1を初めて超え、24年は37.8%とこちらも過去最高を更新した。

 一方、「仕事に生きがいを求めて全力を傾ける」の割合は10年から24年にかけてほぼ横ばい。「仕事にも余暇にも同じくらい力をいれる」「余暇も時には楽しむが、仕事の方に力を注ぐ」の割合は、年によって増減しつつも、全体としては減少傾向が続いている。

余暇は国内旅行に活用、参加率が3年連続1位

 24年に1回以上の余暇活動を行った人の割合である参加率は、「国内観光旅行」が48.3%と3年連続で1位だった。前年から横ばいで推移しているが、コロナ禍前19年の54.3%より低い割合が続く。男女別でも、男女ともに「国内観光旅行」が1位だが、参加率はいずれも前年からわずかに低下した。

 2位は「動画鑑賞」(38.1%)で前年から1.1ポイント増となり、順位を1つ上げた。一方、前年2位の「外食」が3.6ポイント減の3位。4位、5 位はともに前年に引き続き、「読書」「音楽鑑賞」の順となった。

余暇活動潜在需要の上位10種目

 各種目の希望率と参加率の差から算出した、今後実現が期待される潜在需要では、1位が「海外旅行」、2位が「国内観光旅行」、3位が「温浴施設」と前年同様の結果だった。ただし、「海外旅行」は前年から3.9ポイント減、「国内観光旅行」も0.6ポイント減など、多くの種目で参加率、希望率ともに前年より低下したことで、潜在需要も低下する傾向がみられた。

 同調査は、今年2月にインターネットを通じて実施し、全国の15~79歳の男女3467人から有効回答を得た。調査結果を取りまとめ、今年10月に「レジャー白書2025」として発行予定。

坂本ケーブルとミシガンクルーズ乗り物セット販売 京阪グループの連携企画

2025年7月16日(水) 配信

乗り物セットプラン7月19日~12月7日まで

 京阪グループの琵琶湖汽船(金澤一徳社長、滋賀県大津市)と比叡山鉄道(仁賀剛社長)はグループ連携企画の一環として、7月19日(土)~12月7日(日)までの期間限定で、「比叡山×びわ湖 乗り物セットプラン」を売り出す。

 日本一長いケーブルカー「坂本ケーブル」と、日本一広いびわ湖の南部を周遊する「ミシガンクルーズ」のWebチケットをセットにして割引価格で提供する。どちらも販売期間中であれば好きな日に利用できる。ケーブルは比叡山山頂―山麓・坂本間で1日券(往復)、クルーズは60分間クルーズとなる。

 また、プラン利用者には、比叡山とびわ湖の風景をペナント風にデザインした「コラボステッカー」を特典としてプレゼントする。

 両社は「本プランを活用して、日帰り旅行や1泊2日の宿泊旅行で比叡山とびわ湖の魅力を満喫してみませんか」とアピールしている。

 販売価格は大人3500円(通常4260円)。小学生は通常料金の2130円となる。未就学児は大人1人につき1人無料、2人の場合は小学生1人分が必要。

前年度比3%減の53万8609人 はとバス、24年度の東京観光利用者数

2025年7月16日(水) 配信

はとバス東京観光 利用者数月別推移

 はとバス(武市玲子社長、東京都大田区)は7月15日(火)、2024年度(同社会計年度24年7月1日~25年6月30日)の東京観光利用者数が前年度比3.1%減の53万8609人だったと発表した。秋季は好調だったが、ゴールデンウイークの日並びの悪さに合わせ、4~5月の週末に悪天候が続いたことなどで春季が振るわず、前年を下回った。一方、外国語コースの利用者は同64.5%増と伸長した。

 夏季は猛暑やゲリラ豪雨などの影響で、同社主力の2階建てオープンバスの利用者が減少。7~9月は3カ月連続で前年を下回った。他方、こうしたなかでも付加価値の高い「迎賓館赤坂離宮」や人気の「豊洲 千客万来」を組み込んだコース、人気キャラクターとコラボした「推し活」コースは好調だった。

 英語で案内する外国語コースの利用者数は2万890人。東京の観光地を1日で巡る「PANORAMIC TOKYO」、半日で巡る「TOKYO MORNING」、「TOKYO AFTERNOON」の3コースを週3~4日の運行から毎日運行に変更したことや、桜の開花やイースター休暇の時期に増便したことなどが利用者増に奏功。4月の利用者数はコロナ禍後初めて月間で3000人を超えた。

 25年度はチームラボや、アートアクアリウムなど話題の施設を組み込んだ企画をタイムリーに発表していく。5月から運行を開始している「サステナブルツアー」に加え、自然・文化・アクティビティで日本の本質を深く体験できるアドベンチャーツーリズムを組み込んだコースも造成。また、鉄道事業者や航空会社とコラボレーションしたツアーなど、「はとバスならでは」のコースを設定し、特別な旅行体験を提供する。

 インバウンド向けには、外国語コースに加え、4月にリニューアルした「多言語ガイドサービス」の案内をさらに充実させ、日本人客と一緒に乗車できるコースを拡大していく予定だ。

【国土交通省】人事異動(7月16日付)

2025年7月16日(水) 配信

 国土交通省は7月16日付の人事異動を発令した。

 辞職〈7月15日付〉都市再生機構理事(都市局街路交通施設課長)青柳太

 都市局街路交通施設課長(都市局市街地整備課長)筒井祐治

 都市局市街地整備課長(都市局都市安全課長)小川博之

 都市局都市安全課長(大臣官房付)三浦良平

楽天トラベル、人気上昇した都道府県順位を発表 万博開催で1位は大阪府に

2025年7月15日(火) 配信

ランキング表

 楽天トラベルはこのほど、2025年7月1日(火)~8月31日(日)の予約宿泊数が前年同期から増えた都道府県ランキングを発表した。これによると1位は大阪府となった。

 1位の大阪府は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催などが主な要因。予約泊数は前年同期比で約1.4倍と大きく増加。とくに男女2人や子供連れの予約が伸びた。

 2位の香川県と3位の岡山県は、いずれも予約泊数が前年同期比で約1.2倍。3年に1度開催される現代アートの芸術祭「瀬戸内国際芸術祭」の夏会期が8月に開催されるため、香川県の高松を中心に予約が伸長した。岡山県は同イベントの会場があることや、今年行われる「全国高等学校総合体育大会」開催場所となっているため、宿泊需要が高まった。4位は埼玉県、5位は鳥取県だった。

ラグーナテンボス、ナイトプール営業中 8月10~14日には花火も

2025年7月15日(火) 配信

ジョイアマーレの浜辺

 ラグーナテンボス(小寺康弘社長、愛知県蒲郡市)は9月21日(日)まで、運営するテーマパーク「ラグナシア」でラグーナ ナイトプールの営業を行っている。

 期間中には4種類のプールがライトアップされ、ラグジュアリーな空間で日焼けや暑さを気にせず楽しめる。プール「ジョイアマーレの浜辺」は13歳以上の専用エリアとして、フォトジェニックな空間に仕上げた。8月10日(日)~14日(木)には、パフォーマーによる炎の演出や夜空を彩る壮大な花火、照明、噴水、レーザーなどによる花火ショー「フレイム」を開催する。

 ナイトプールの入場料金は大人2800円から、小学生は1800円から。ラグナシアのアトラクションも乗ることができるナイトパスポートは大人4200円から、小学生3200円から。

 また、9月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)には、ジョイアマーレの浜辺でDJの音楽と大量の泡に包み込まれる16歳以上の限定イベント「ラグーナプールパーティ2025」を開催する。参加料金は前売の場合、男性が4280円、女性は3780円。当日は男性が4780円、女性が4280円。

博物館明治村、夏の涼を楽しむ ナイター営業「宵の明治村」

2025年7月15日(火)配信

「宵の明治村」ビジュアル

 博物館明治村(愛知県犬山市)は8月9日(土)~17日(日)、23日(土)・24日(日)、30日(土)・31日(日)まで、夏恒例のナイター営業となる「宵の明治村」を始める。夏ならではの涼を楽しめる各種イベントを実施する。

主なイベント予定

 「宵の明治村」は、開村時間を午後8時30分まで延長。鮮やかな花火が歴史的建造物と夜空を彩る「花火競演」や音楽と迫力のパフォーマンスが楽しめる「野外ステージショー」をはじめ、聖ザビエル天主堂周辺の金魚や花火などの「夏」をテーマにした映像に触れるとライティングが変化する「体感型プロジェクションマッピング『夏夜の賑わい』」、竹でつくられたアーチやオブジェの温かな光が会場へ誘う「竹灯の径(みち)しるべ」などを実施する。

体感型プロジェクションマッピング「夏夜の賑わい」(イメージ)

 さらに、「宵の明治村」開催日に浴衣を着用して来村すると入村料が半額になる。

 また、先駆けて8月2日(土)から、金魚絵師として名高い現代美術家・深堀隆介氏との4シーズン目のコラボレーション「企画展『博物館 明治村×金魚絵師 深堀隆介 金魚浪漫』」や、「村のかき氷&ひんや~りグルメ」なども実施する。

H.I.S.ホテルHD、バスクリンルーム販売中 変なホテル東京 浅草橋など3軒で 

2025年7月15日(火) 配信

客室のようす

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)は、運営する変なホテル東京 浅草橋など3軒で、バスクリン(三枚堂正悟社長、東京都千代田区)とコラボレーションした「バスクリンルーム」を販売している。

 室内は昭和レトロな銭湯空間をテーマに装飾。ドアにはバスクリンのロゴと銭湯の入口をイメージした暖簾をかけ、壁面やカーテンには銭湯のようすを大きく描写した。バスルームではおすすめの入浴法をイラストで紹介。シャンプーやボディソープ、育毛剤などの一部のアメニティにはバスクリン製品を採用した。お土産として、入浴剤現品缶とミニチュアキーホルダーを用意している。

 客室は変なホテル東京 浅草橋(東京都台東区)をはじめ、変なホテルエクスプレス名古屋 伏見駅前(愛知県名古屋市)、変なホテルプレミア京都 五条烏丸(京都府京都市)の各ホテルで、2部屋ずつ展開されている。1泊1部屋の宿泊料金は、朝食付が1万9100 円から、素泊まりは1万7600 円から(いずれも税・サ込)。

先駆的DMOトップ「下呂温泉観光協会」会長・瀧康洋氏が登壇 地域一体性やマネジメントの重要性語る

2025年7月15日(火) 配信

瀧康洋氏

    日本温泉協会(多田計介会長)は6月24日(火)に登別グランドホテル(北海道・登別温泉)で2025年度会員総会を開いた。併せて実施した温泉文化シンポジウムでは、岐阜県・下呂温泉観光協会会長の瀧康洋氏(水明館社長)が登壇し、「下呂温泉観光協会の現状」について発表。日本を代表する先駆的DMO(観光地域づくり法人)のトップとして、地域一体性やマネジメントの役割の重要性を語った。

 下呂市の人口は約3万人。旅館組合加盟旅館の客室数は約1350室。24年の宿泊数は前年比4・0%増と伸び、100万人の大台に乗った。瀧氏が100万人にこだわるのは、「100万人から入湯税を徴収している実績。(DMOとして)行政に対してしっかりと答え(結果)を出す」という考えからだ。

 宿泊者の内訳をみると、国内個人客やインバウンド客が大幅に増加している一方で、国内団体客が同26・9%減の7万3970人と落ち込んでいる。

 昨今、「泊食分離」や人手不足の理由から、「素泊まり」や「一泊朝食」プランなどで宿泊客を温泉街へと促す旅館も増えている。瀧氏は「これをやり過ぎると、問題が発生する」と警鐘を鳴らす。

 「一見、経営が安定するように見えるが、『観光立国』を目指すなかで、我われ旅館が成長する方向に持って行かなければならない」と持論を展開する。

 他方、温泉街の飲食店もオーバーツーリズムの状態も散見される。「個人客に振れ過ぎるのは良くない。今年度は団体客を取りに行く」姿勢を示した。

 瀧氏は「団体、個人、インバウンドのバランスが大事。DMOの役割は、誘客とマネジメント」と語る。「地域には、旅館を訪れる団体客で生活をしている人たちも多い。地域の事業者を守ることにもなる」。

 地域別では、地元・中部エリアが若干減り、首都圏など遠方からの集客に成功している。インバウンド客も増えてきているが、日本人の宿泊客が減っていない。「これはDMOが機能しているから」(瀧氏)と分析する。

 「インバウンドは偏らず、できるだけ多くの国・地域から少しずつ来てほしい」という方針で、現状は欧米からの旅行者も増え、24年度のシェアは最も多い香港でも23%と、徐々に平準化に向かっている。

 下呂温泉の特徴である「エコツアー・体験商品」の消費額も24年度は約5200万円と順調に伸びている。

 瀧氏は、「観光は地域が一体とならなければ成功しない。マーケットは変わり続けるので、一度決めたことでも、その都度変えていかなければならない」と自身の経験を踏まえ言葉にした。地域活性化には、「官と民が力を合わせ、役割をいかに明確にしていくかが大事。道半ばだが、さらなる飛躍を目指していきたい」と力を込めた。